ヴァンパイア様は溺愛すぎる

寂しーな

《颯汰side》　
クマのぬいぐるみをギュゥゥゥゥゥとする真優華が可愛すぎて、理性が飛びそうになる。
しかも、さっきの笑顔････破壊力ハンパねぇ！
今すぐにでも、抱き寄せたい気持ちをグッと押さえて、「それでよかったか？」と真優華に聞くと、勢いよく頷いた。
それはそれは、嬉しそうに･････。
あー、限界････。
俺の理性はついに崩壊した。
「真優華、可愛すぎだから」
そう言って、後ろからギュッと抱き締める。
真優華、いい匂い。
「ふぇ！？颯汰さん！？」
俺の腕のなかでジタバタする彼女を逃すまいと更に腕に力を込める。
彼女の肩に顔を埋めると、
「えっ？ちょ、颯汰さん！！」
くすぐったそうに身をよじる、真優華。
しばらくは抱き締めるだけで我慢していたが、真優華があまりにも可愛い反応を返してくるものだから、それだけじゃ我慢できなくなって････。
「ぅわっ！！颯汰さ、ん！！」
俺は真優華の耳を甘噛みした。
ほんとはキスしたかったけど、我慢我慢。
てか、真優華の学校の男子、真優華を変な目で見てやがった。
真優華は俺のなんだから、変なことしたら、許さねぇ。
ましてや、真優華を泣かせやがったら、死を覚悟しろよ。
時計に目を移すともうすぐ六時だった。
もうそろそろ、夕食か。
名残惜しいが、解放するか。
夕食に遅れると、あいつら････特に詩穂と李都がうるせぇからな。
パッと手を離すと真優華はすぐに俺から離れた。
なんか、寂しーな。
　　　　　　　　　　　　　《颯汰side  end》