結婚しろよ

ヒマリ

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彰と歌弥の交際事情 7

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それから、数十分後、
「相月歌弥様のドレスが決まりました」
ほう。
どんなかな~?
すると、歌弥が少し頬を赤らめながら、俺の前に現れた。
ドキッ
淡い青のモノトーンのシンプルドレス。
ちょー、可愛いなぁ。
俺は無意識に歌弥の手を引いて、抱き締めていた。
・・・・・・やべっ!
時すでに遅し!
歌弥をはじめとする猪尾さんも安藤も目を丸くして驚いている。
「あー・・・・これ、着ていくから何かこれに似合う羽織りものを持ってきてくれ」
すると、猪尾さんと安藤は一目散に部屋を出ていった。

Anety を後にして、車である場所に向かっていた。
「なあ、歌弥、いい加減、機嫌直せよ」
「・・・・」
「歌弥、いい加減にしないとキスするぞ?それもとーっても深いやつ」
「ちょ!気持ち悪いから、やめて!」
ズキッ
気持ち悪いってお前なぁ。
一応、俺はイケメンで通ってんだけど。
なんか、イラついたから、歌弥の腰を抱き寄せた。 
「ちょっと!話が違う!」
俺は艶やかに口角をあげる。
「キスはしないけど、他のことはしないとは言ってないしなぁ。ま、歌弥が俺とキスしたいなら、話は別だけど?」
歌弥は顔を真っ赤にして、反論する。
「しない!てか、何勘違いしてんのよ!」
クスクス
可愛いなぁ、歌弥は。
もう、絶対に離してやれない。

そして、着いたのはホテル・・・・といっても蘭王ホテルっていう普通のホテルだけどな。
歌弥はは?という顔をして、俺を見上げた。
こいつ、気づいてんのかな・・・・それが上目遣いという男が喜ぶことだって。
無自覚ってこえーな。
そんなので見られたら、俺の理性そのうち崩壊するんだけど・・・・。
「ここで今日、うちの系列会社のパーティーがあるんだよ。適当にパーティーを楽しんで帰ろーぜ」
「は?パーティー!?嫌!無理!」
首を必死になって横に振る彼女は心なしか目が潤んでる。
あぁ、もう無理。
俺はチュッと歌弥の頬に口付けた。
「ちょっ!?」
顔、真っ赤。
「お前が悪いんだからな」
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