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私、どうなっちゃうの!?
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***井野邸にて***
私はその後、抵抗する間も与えられずに、井野邸まで来させられた。
そして、只今彰先輩に抱き締められ中!
彰先輩は私の首に顔を埋める。
「っ!」
「はぁ~。歌弥の匂いだ。安心する」
ドキっ
顔の温度は瞬く間に上がり、真っ赤に!
「あ、あの、彰先輩、離して下さい!」
「ん~?やぁーだ。やっと、歌弥を俺の腕の中に閉じ込めることが出来たのに、離すとか考えらんない」
もう!離してよ!
身をよじって脱出をはかるが、逆効果だったようで更に腕の力は強められた。
クソ~!!
それから、三十分ほど経って、やっと解放してくれた。
ふぅ。
自由になった体に喜びを覚えると同時になんだか貴宮に罪悪感を抱いた。
仮にも私と貴宮は許嫁同士だし、他の男性に抱き締められるなんてことあっていいのだろうか?
・・・・・な、なに考えてんの!?私!
あいつのことなんかどうでも良いし!
そもそも許嫁なんて言われても、付き合ってもなければ、結婚や婚約をしてるわけでもないもん!
だから、私が貴宮に罪悪感を抱くことなんてないんだから!絶対に!
なんとか、無理矢理自分の雑念を払い、彰先輩に向き合った。
「あの、彰先輩は」
「ストップ」
そう言って彼は私の唇に手を突きつけた。
!?
「彰先輩じゃなくて、彰って呼べよ。次、彰先輩って言ったら、キスするから」
えぇ!?マジでぇぇぇ!?
「ほら、呼んでみろよ」
っ!!
彼は私の様子をだだじっと見つめていた。
「・・・・・あ、彰・・・」
顔を真っ赤にしながら言う私を見て、彼は嬉しそうに目を細めた。
「良くできました」
わ、私は犬じゃ、
「っ!!?」
彼の顔がどアップであり、更に頬に柔らかな感触がある。
ほ、ほっぺキスされてる。
キスはものの数秒で終わったが、私にはとても長く感じられた。
満足そうに目を細める彼とあわてふためく私。
私、どうなっちゃうの!?
私はその後、抵抗する間も与えられずに、井野邸まで来させられた。
そして、只今彰先輩に抱き締められ中!
彰先輩は私の首に顔を埋める。
「っ!」
「はぁ~。歌弥の匂いだ。安心する」
ドキっ
顔の温度は瞬く間に上がり、真っ赤に!
「あ、あの、彰先輩、離して下さい!」
「ん~?やぁーだ。やっと、歌弥を俺の腕の中に閉じ込めることが出来たのに、離すとか考えらんない」
もう!離してよ!
身をよじって脱出をはかるが、逆効果だったようで更に腕の力は強められた。
クソ~!!
それから、三十分ほど経って、やっと解放してくれた。
ふぅ。
自由になった体に喜びを覚えると同時になんだか貴宮に罪悪感を抱いた。
仮にも私と貴宮は許嫁同士だし、他の男性に抱き締められるなんてことあっていいのだろうか?
・・・・・な、なに考えてんの!?私!
あいつのことなんかどうでも良いし!
そもそも許嫁なんて言われても、付き合ってもなければ、結婚や婚約をしてるわけでもないもん!
だから、私が貴宮に罪悪感を抱くことなんてないんだから!絶対に!
なんとか、無理矢理自分の雑念を払い、彰先輩に向き合った。
「あの、彰先輩は」
「ストップ」
そう言って彼は私の唇に手を突きつけた。
!?
「彰先輩じゃなくて、彰って呼べよ。次、彰先輩って言ったら、キスするから」
えぇ!?マジでぇぇぇ!?
「ほら、呼んでみろよ」
っ!!
彼は私の様子をだだじっと見つめていた。
「・・・・・あ、彰・・・」
顔を真っ赤にしながら言う私を見て、彼は嬉しそうに目を細めた。
「良くできました」
わ、私は犬じゃ、
「っ!!?」
彼の顔がどアップであり、更に頬に柔らかな感触がある。
ほ、ほっぺキスされてる。
キスはものの数秒で終わったが、私にはとても長く感じられた。
満足そうに目を細める彼とあわてふためく私。
私、どうなっちゃうの!?
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