8 / 12
モヤモヤ解決
しおりを挟む
<翌週の日曜日>
頭が痛い、ボーッとする。
ピピピピッピピピピッピピピピッ
体温計で熱を測ると、38度6分という高熱をだしていた。
おかげでせっかくの休日が丸つぶれだ。
両親ともに仕事でフランスに行っているため、家では私しかいない。
風邪薬でも飲んでゆっくり寝るとするか・・・・・。
フラフラする体で下まで行き、風邪薬を飲んだ。
また上まで上るのか・・・・・。
辛い。
病人の私にはとてつもない重労働。
だからといって、助けてくれる誰かがいるわけでもないので、フラつく体で上へ上がった。
部屋に到着すると、体を投げるようにベッドへ飛び込んだ。
あぁ、もうダメ・・・・・!
意識が朦朧として、目の前が霞んで見える。
重いまぶたが容赦なく下がってくる。
眠気に負け、意識を手放した。
スースー
<夢の中にて>
こ、ここは?
そこには暗くて霧が濃い森がたたずんでいた。
ひぇ~!
見るからに入ってはいけない(ように見える)森に自然と足が動き、森の方へと歩みを進める。
嫌だ!行きたくないのに!
そう思う気持ちとは裏腹に足は森の奥深くへとどんどん進んでいく。
やはり、その森は薄気味悪くとても居心地の良いものではなかった。
[ねぇ!本当は自分が拓哉のこと、どう思ってるか知りたくない?]
へ?誰の声!?
すると、目の前に私そっくりの女の子が立っていた。
「あなたは一体・・・・・!?」
[え?私?私はあなたの一部。あなたの精神]
私の一部?精神?
どういうことなの!?
[ま、その話は良いのよ。問題なのは拓哉へのあなたの気持ち・・・・・いや、モヤモヤって言った方が分かりやすいかな?それを今ここでハッキリさせよう]
モヤモヤがなんなのか分かるの?
「ちょっと、あなたはモヤモヤの答え知ってるの?知ってるなら、教えて!」
[知ってるよ。でも、自分自身で答えを導き出さないと意味がない。ここは記憶の森。あなたと拓哉の思い出がたーくさん詰まってる。あなたはただ見ていれば良い、拓哉との記憶を。そうすれば、きっと分かる]
は?なにそれ!?
記憶辿っててこのモヤモヤが晴れるなら、最初から私は困ってない!
[さあ、これが出会いの記憶]
出会いの!?
頭に直接流れ込んでくる記憶。
「わかんないよ!」
[そう。なら、彼からの告白とネックレスの記憶]
あ、指輪ネックレス!
それに拓哉の脅迫。
あれは相当効いたな・・・・・。
「でも、やっぱり分かんないよ」
[はぁ。ここまできて、分からないなんて大馬鹿者ね。まあ、良いわ。最後に映画館での記憶]
流れ込んでくる記憶・・・・・・あ!これは!?
わ、私、まさか・・・・・・・!?
[フフッ。やっと、分かったようね]
うん。私は拓哉のことが・・・・・・。
「・・・・・なんだ」
ポツリと独り言のように呟いた言葉は頭の中で何度も何度もリピートされる。
頭が痛い、ボーッとする。
ピピピピッピピピピッピピピピッ
体温計で熱を測ると、38度6分という高熱をだしていた。
おかげでせっかくの休日が丸つぶれだ。
両親ともに仕事でフランスに行っているため、家では私しかいない。
風邪薬でも飲んでゆっくり寝るとするか・・・・・。
フラフラする体で下まで行き、風邪薬を飲んだ。
また上まで上るのか・・・・・。
辛い。
病人の私にはとてつもない重労働。
だからといって、助けてくれる誰かがいるわけでもないので、フラつく体で上へ上がった。
部屋に到着すると、体を投げるようにベッドへ飛び込んだ。
あぁ、もうダメ・・・・・!
意識が朦朧として、目の前が霞んで見える。
重いまぶたが容赦なく下がってくる。
眠気に負け、意識を手放した。
スースー
<夢の中にて>
こ、ここは?
そこには暗くて霧が濃い森がたたずんでいた。
ひぇ~!
見るからに入ってはいけない(ように見える)森に自然と足が動き、森の方へと歩みを進める。
嫌だ!行きたくないのに!
そう思う気持ちとは裏腹に足は森の奥深くへとどんどん進んでいく。
やはり、その森は薄気味悪くとても居心地の良いものではなかった。
[ねぇ!本当は自分が拓哉のこと、どう思ってるか知りたくない?]
へ?誰の声!?
すると、目の前に私そっくりの女の子が立っていた。
「あなたは一体・・・・・!?」
[え?私?私はあなたの一部。あなたの精神]
私の一部?精神?
どういうことなの!?
[ま、その話は良いのよ。問題なのは拓哉へのあなたの気持ち・・・・・いや、モヤモヤって言った方が分かりやすいかな?それを今ここでハッキリさせよう]
モヤモヤがなんなのか分かるの?
「ちょっと、あなたはモヤモヤの答え知ってるの?知ってるなら、教えて!」
[知ってるよ。でも、自分自身で答えを導き出さないと意味がない。ここは記憶の森。あなたと拓哉の思い出がたーくさん詰まってる。あなたはただ見ていれば良い、拓哉との記憶を。そうすれば、きっと分かる]
は?なにそれ!?
記憶辿っててこのモヤモヤが晴れるなら、最初から私は困ってない!
[さあ、これが出会いの記憶]
出会いの!?
頭に直接流れ込んでくる記憶。
「わかんないよ!」
[そう。なら、彼からの告白とネックレスの記憶]
あ、指輪ネックレス!
それに拓哉の脅迫。
あれは相当効いたな・・・・・。
「でも、やっぱり分かんないよ」
[はぁ。ここまできて、分からないなんて大馬鹿者ね。まあ、良いわ。最後に映画館での記憶]
流れ込んでくる記憶・・・・・・あ!これは!?
わ、私、まさか・・・・・・・!?
[フフッ。やっと、分かったようね]
うん。私は拓哉のことが・・・・・・。
「・・・・・なんだ」
ポツリと独り言のように呟いた言葉は頭の中で何度も何度もリピートされる。
0
お気に入りに追加
54
あなたにおすすめの小説
身代わりお見合い婚~溺愛社長と子作りミッション~
及川 桜
恋愛
親友に頼まれて身代わりでお見合いしたら……
なんと相手は自社の社長!?
末端平社員だったので社長にバレなかったけれど、
なぜか一夜を共に過ごすことに!
いけないとは分かっているのに、どんどん社長に惹かれていって……
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
【完結】俺のセフレが幼なじみなんですが?
おもち
恋愛
アプリで知り合った女の子。初対面の彼女は予想より断然可愛かった。事前に取り決めていたとおり、2人は恋愛NGの都合の良い関係(セフレ)になる。何回か関係を続け、ある日、彼女の家まで送ると……、その家は、見覚えのある家だった。
『え、ここ、幼馴染の家なんだけど……?』
※他サイトでも投稿しています。2サイト計60万PV作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる