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第二章 心との生活
本当の気持ち
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今日も仕事に行く前にりつのリハビリに付き合うために病院に来ている。
心の留学の話を聞いてからというもの、ずっと気持ちがモヤモヤしてて晴れない。
やりたいことがある訳でもなく、自分で新しく何かやってみようという気もなくて、りつに会ってから仕事に行き、与えられた仕事をこなして心の家に帰る…
こんな生活を送ってる自分は果たして立派な社会人と言えるのか、りつに頼らず自分で生活する意志を持った方がいいんじゃないかと少しずつ思い始めていた。
「なんで今日、そんなテンション低いの?」
「んっ!?いや、別に…」
「心の留学の事…やっぱり寂しい…?」
「…んなんじゃねぇよ」
「あのさ…将吾、俺がこんなことになっちゃったからって、俺に気ぃ使わなくてもいいんだぞ?」
「…っ、なんだよそれ」
「心と一緒に行きたいならさ…っ」
「は?行かねぇよっ!や、ごめん…そういうんじゃないから…」
りつはいつだってそうやって自分より心の方がって言ってくる…
リハビリだってりつだから付き合うし、りつに会いたいから来てるのにたまに分からなくなるんだ。
俺はりつが好きなのに、りつは俺がりつを想うほど俺の事想ってなんかないんじゃないかって…
本当は一緒にいる事を望んでなんかいないんじゃないかって…
「ごめんな…」
「なんで謝んの?謝るくらいなら早く治して早く戻ってきてよ…っ」
「あぁ、そうだな」
本当に、本当にそう思ってくれてるの?
りつ―――
心の留学の話を聞いてからというもの、ずっと気持ちがモヤモヤしてて晴れない。
やりたいことがある訳でもなく、自分で新しく何かやってみようという気もなくて、りつに会ってから仕事に行き、与えられた仕事をこなして心の家に帰る…
こんな生活を送ってる自分は果たして立派な社会人と言えるのか、りつに頼らず自分で生活する意志を持った方がいいんじゃないかと少しずつ思い始めていた。
「なんで今日、そんなテンション低いの?」
「んっ!?いや、別に…」
「心の留学の事…やっぱり寂しい…?」
「…んなんじゃねぇよ」
「あのさ…将吾、俺がこんなことになっちゃったからって、俺に気ぃ使わなくてもいいんだぞ?」
「…っ、なんだよそれ」
「心と一緒に行きたいならさ…っ」
「は?行かねぇよっ!や、ごめん…そういうんじゃないから…」
りつはいつだってそうやって自分より心の方がって言ってくる…
リハビリだってりつだから付き合うし、りつに会いたいから来てるのにたまに分からなくなるんだ。
俺はりつが好きなのに、りつは俺がりつを想うほど俺の事想ってなんかないんじゃないかって…
本当は一緒にいる事を望んでなんかいないんじゃないかって…
「ごめんな…」
「なんで謝んの?謝るくらいなら早く治して早く戻ってきてよ…っ」
「あぁ、そうだな」
本当に、本当にそう思ってくれてるの?
りつ―――
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