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第一章 出会いと再会
俺に出来ること
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次の日、俺は早々に居酒屋の店長に相談をもちかけた。
居酒屋のバイト以外ウリしかやった事のない俺が、今すぐに転職や就職なんてできるはずもなくて、安定した収入を得るにはこの方法以外思い浮かばなかった。
それでもし難しいって言われてしまったら、バイトの時間を増やすか、また何処かかけ持ちする以外ないか…と自分の無能さにため息がでる。
「店長、話があるんですが…」
「えっ、なになに?辞めるとか言わないでよぉ?」
「あ、いえ…そうじゃなくて、俺でも正社員になれたりしますか?」
「えっ!?」
驚きのあまり店長の声が上ずり、俺なんかが社員になるだなんて無謀だったんだと肩を落とす…
すると店長はニコッと笑みを浮かべながら、俺の肩をぽんっと軽く叩いた。
「今ちょうどもう一人欲しいと思ってたんだよ!俺からも社長に打診してみるから!」
「へ…?あの、良いんですか!?」
「良いかどうかはまだわかんないけど、夏川くん仕事できるし、俺は歓迎する!」
「あ…ありがとうございます!」
その後、トントン拍子に話は進み直ぐに面接してもらって、晴れて社員になる第一歩を踏み出した。
最初の何ヶ月かは社員としての研修を受けなきゃいけないけど、基本的な仕事はバイトの時に殆どやってるし苦ではなかった。
心も社員になることを喜んでくれたし、俺の事を応援してくれてずっと支えてくれてる。
今までだって働くことが嫌だったわけじゃない、ただあの方法以外のやり方がわからなかっただけ。
心のためにと思って決断したけれど、結果自分のためにもなったし、俺でもできるんだって分かったらすごく自信に繋がった。
今の俺は前の俺とは違う、変わったんだ。
だからもう、過去の事は忘れよう…
忘れて新しく生まれ変わるんだ。
居酒屋のバイト以外ウリしかやった事のない俺が、今すぐに転職や就職なんてできるはずもなくて、安定した収入を得るにはこの方法以外思い浮かばなかった。
それでもし難しいって言われてしまったら、バイトの時間を増やすか、また何処かかけ持ちする以外ないか…と自分の無能さにため息がでる。
「店長、話があるんですが…」
「えっ、なになに?辞めるとか言わないでよぉ?」
「あ、いえ…そうじゃなくて、俺でも正社員になれたりしますか?」
「えっ!?」
驚きのあまり店長の声が上ずり、俺なんかが社員になるだなんて無謀だったんだと肩を落とす…
すると店長はニコッと笑みを浮かべながら、俺の肩をぽんっと軽く叩いた。
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「あ…ありがとうございます!」
その後、トントン拍子に話は進み直ぐに面接してもらって、晴れて社員になる第一歩を踏み出した。
最初の何ヶ月かは社員としての研修を受けなきゃいけないけど、基本的な仕事はバイトの時に殆どやってるし苦ではなかった。
心も社員になることを喜んでくれたし、俺の事を応援してくれてずっと支えてくれてる。
今までだって働くことが嫌だったわけじゃない、ただあの方法以外のやり方がわからなかっただけ。
心のためにと思って決断したけれど、結果自分のためにもなったし、俺でもできるんだって分かったらすごく自信に繋がった。
今の俺は前の俺とは違う、変わったんだ。
だからもう、過去の事は忘れよう…
忘れて新しく生まれ変わるんだ。
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