1 / 104
第一章 出会いと再会
大好きだった人
しおりを挟む
「んっ、ぅ…」
「ねぇっ、気持ちいい…っ?」
「ん…っ、きもちぃ」
そう返せば大概の男はニンマリと笑みを浮かべ、そうだろう?と言いたげに自分勝手に腰を振る。
こんなワンパターンな行為が気持ちいいわけないだろう?
だけど、相手が満足いくように誠意を尽くす。
それが俺のお仕事。
自己満プレーの奴なんかはまだマシな方。
中にはメニューに無いことを強要してきたり、逆にして欲しいと強請られたり、最近では断っても強引に迫られ無理やりさせられる事も少なくない。
「あっ、あぁっ…」
「イク…?もうイッちゃう…!?」
「ん…っ、イ、きそ…」
ただがむしゃらに腰を振ればいいってもんじゃない…
中でイクなんて滅多にないからどうにか自分で射精を促し、欲を吐き出せば相手も俺の中で勝手に果てる。
「はぁっ…はぁ…」
「あぁっ…今日も良かったよ…っ」
「そう?なら良かった…また来てね♡」
「もちろん、また指名するからね♡」
客が帰り全てが片付いた後、ベッドにダイブすると俺は、はぁ…と深いため息をついた。
金の為とは言え、何やってんだろ…俺―――
こんな姿、あいつが見たらどう思うんだろう…なんて、もう会う事もないであろう人を思い浮かべて今日も一日を終えた。
・・・・・
二年前の三月…
大好きだった先生との想い出の保健室に別れを告げ、俺はなんとか無事高校を卒業した。
進学なんて出来るわけもなかった俺は、就職もせず昼夜とバイトの掛け持ちをしながら、暫くは実家でお金を貯めていた。
うちは片親で、遊び呆けてる母親がしょっちゅう違う男を連れて帰ってくるから、俺は昔からただの厄介者だった。
でも、大好きな先生がいてくれたから、何とかやっていけてたのに、アイツは突然…
俺の前から姿を消したんだ―――
「ねぇっ、気持ちいい…っ?」
「ん…っ、きもちぃ」
そう返せば大概の男はニンマリと笑みを浮かべ、そうだろう?と言いたげに自分勝手に腰を振る。
こんなワンパターンな行為が気持ちいいわけないだろう?
だけど、相手が満足いくように誠意を尽くす。
それが俺のお仕事。
自己満プレーの奴なんかはまだマシな方。
中にはメニューに無いことを強要してきたり、逆にして欲しいと強請られたり、最近では断っても強引に迫られ無理やりさせられる事も少なくない。
「あっ、あぁっ…」
「イク…?もうイッちゃう…!?」
「ん…っ、イ、きそ…」
ただがむしゃらに腰を振ればいいってもんじゃない…
中でイクなんて滅多にないからどうにか自分で射精を促し、欲を吐き出せば相手も俺の中で勝手に果てる。
「はぁっ…はぁ…」
「あぁっ…今日も良かったよ…っ」
「そう?なら良かった…また来てね♡」
「もちろん、また指名するからね♡」
客が帰り全てが片付いた後、ベッドにダイブすると俺は、はぁ…と深いため息をついた。
金の為とは言え、何やってんだろ…俺―――
こんな姿、あいつが見たらどう思うんだろう…なんて、もう会う事もないであろう人を思い浮かべて今日も一日を終えた。
・・・・・
二年前の三月…
大好きだった先生との想い出の保健室に別れを告げ、俺はなんとか無事高校を卒業した。
進学なんて出来るわけもなかった俺は、就職もせず昼夜とバイトの掛け持ちをしながら、暫くは実家でお金を貯めていた。
うちは片親で、遊び呆けてる母親がしょっちゅう違う男を連れて帰ってくるから、俺は昔からただの厄介者だった。
でも、大好きな先生がいてくれたから、何とかやっていけてたのに、アイツは突然…
俺の前から姿を消したんだ―――
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。


極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる