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第一章 舞い降りた天使
ゆきお熱
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そして次の日…
空たちが起きてくると同時に俺らも目を覚まし、ゆきの様子を見るが熱はまだ高くミルクもあんまり飲まない。
ただ病院に連れていくにしても、保険証も母子手帳もない状態でどこの誰だかわからない子を連れていくなんて出来なくて、ある手段を考えてとりあえず連絡してみる事にした。
「あ、もしもし?夏希?」
(あぁ冬弥、おはよぉ…どうしたの?)
「あのさ、ゆきなんだけど…」
(ん?ゆき?)
「あっ!うちにいる赤ちゃん!」
(あぁ!ゆきちゃんていうの!?)
「そそ、この間名前が…じゃなくてそのゆきが熱出しちゃってさ。ほら、この子うちの子じゃないし、普通の病院連れてっても診てもらえるかわかんなくてさ…」
(診て貰えないって事はないと思うけど…まぁ色々心配だよね…OK!ちょっと待ってて、今聞いてくるから!)
「おぅ、頼むわ」
夏希のパパは総合病院の医院長で、もちろん俺らもみんなお世話になったことのある病院だ。
(おまたせ、今からでもいいから連れておいでって)
「よかったぁ、助かるわ!」
(俺は仕事だからいないけど、平気だよね?)
「おぅ、大丈夫!ありがとな」
夏希の病院に連れていく事を春人に告げて準備をするが、外に行く時に着せるような服もなければ上着もなくて、出来るだけ厚めのロンパースを着せて毛布で包みタクシーを呼んだ。
そして病院の裏口に着くと夏希のパパに取り合ってもらい、ゆきの診察をしてもらう。
もちろんうちの事情は知っているし、こういう場合うちの両親も夏希のパパにお願いしてたみたいで快く受け入れてくれた。
診察の結果、突発かな?って事だった…
暫く熱が続くから、もし良かったらうちで見るって言われたけど、そこまで迷惑かけられないと一旦引き取り、どうしても大変だったらお願いする事にした。
そして念の為、大きな病気がないかどうか調べておこうと言われ
、色々診てもらい大体の月齢もわかった。
そろそろミルクじゃなくて離乳食もいけると思うと言われたけど、流石に離乳食なんて作った事も無い。
さてこれからどうするか…
全ての用事を済ませ病院を出ると、春人は仕事に向かう為家には戻らず直接行くからと、そこで別れることになった。
終わったら来ると言われたが、春人だって連日じゃ大変だろうし
少しは休ませないとと思い、今日は仕事休むから大丈夫と言って家に帰ることを勧めた。
いい加減俺も限界だと思い、帰ってから親に連絡をして早く帰ってきて貰えないかと相談すると、今週末には帰る予定だと言われ少しほっとした。
空たちが起きてくると同時に俺らも目を覚まし、ゆきの様子を見るが熱はまだ高くミルクもあんまり飲まない。
ただ病院に連れていくにしても、保険証も母子手帳もない状態でどこの誰だかわからない子を連れていくなんて出来なくて、ある手段を考えてとりあえず連絡してみる事にした。
「あ、もしもし?夏希?」
(あぁ冬弥、おはよぉ…どうしたの?)
「あのさ、ゆきなんだけど…」
(ん?ゆき?)
「あっ!うちにいる赤ちゃん!」
(あぁ!ゆきちゃんていうの!?)
「そそ、この間名前が…じゃなくてそのゆきが熱出しちゃってさ。ほら、この子うちの子じゃないし、普通の病院連れてっても診てもらえるかわかんなくてさ…」
(診て貰えないって事はないと思うけど…まぁ色々心配だよね…OK!ちょっと待ってて、今聞いてくるから!)
「おぅ、頼むわ」
夏希のパパは総合病院の医院長で、もちろん俺らもみんなお世話になったことのある病院だ。
(おまたせ、今からでもいいから連れておいでって)
「よかったぁ、助かるわ!」
(俺は仕事だからいないけど、平気だよね?)
「おぅ、大丈夫!ありがとな」
夏希の病院に連れていく事を春人に告げて準備をするが、外に行く時に着せるような服もなければ上着もなくて、出来るだけ厚めのロンパースを着せて毛布で包みタクシーを呼んだ。
そして病院の裏口に着くと夏希のパパに取り合ってもらい、ゆきの診察をしてもらう。
もちろんうちの事情は知っているし、こういう場合うちの両親も夏希のパパにお願いしてたみたいで快く受け入れてくれた。
診察の結果、突発かな?って事だった…
暫く熱が続くから、もし良かったらうちで見るって言われたけど、そこまで迷惑かけられないと一旦引き取り、どうしても大変だったらお願いする事にした。
そして念の為、大きな病気がないかどうか調べておこうと言われ
、色々診てもらい大体の月齢もわかった。
そろそろミルクじゃなくて離乳食もいけると思うと言われたけど、流石に離乳食なんて作った事も無い。
さてこれからどうするか…
全ての用事を済ませ病院を出ると、春人は仕事に向かう為家には戻らず直接行くからと、そこで別れることになった。
終わったら来ると言われたが、春人だって連日じゃ大変だろうし
少しは休ませないとと思い、今日は仕事休むから大丈夫と言って家に帰ることを勧めた。
いい加減俺も限界だと思い、帰ってから親に連絡をして早く帰ってきて貰えないかと相談すると、今週末には帰る予定だと言われ少しほっとした。
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