実らない恋だと思ってたのに!?〜小さな天使は僕らの恋のキューピットだった♡〜

むらさきおいも

文字の大きさ
上 下
31 / 68
第一章 舞い降りた天使

お風呂(冬弥)

しおりを挟む
春人の上に覆いかぶさり上から手を重ね指を絡めれば、もう離れたくなくて愛おしい春人の首元にスリスリと顔を寄せた。


「くすぐったいっ…」

「だって離れたくないんだもん…」

「…っ、俺も」


チュッと軽いキスを交わして、再び抱きしめる…

けどいつ子供たちや赤ちゃんが目覚めてもおかしくはない現状にこの格好を見られたらまずいのは確かで、仕方なく起き上がり後処理を済ませる。


「また風呂入る?」

「うん。これじゃ寝れない…」

「だよな」


そして春人を連れて風呂場に行くと、ただシャワーを浴びるだけともいかず、やっぱりここでもイチャイチャしたくて春人にちょっかいを出す。


「なぁ…ちょっとだけ…」

「もうダメ…っ!」

「いいじゃん…ちょっと、ちょっとだけだから!」

「やだ…って、もぉ…っ、あっ…」

「お前見てると興奮すんだよっ…」

「や…っ、あ、んっ…」


春人を壁に追いやり後ろを向かせれば、もうゆるゆるのソコはすんなりと俺のモノを飲み込み咥えこんで離さない。


「んあっ!あっ、やら…っ!」

「やじゃねぇだろっ…?締め付けてくるくせにっ…」

「ちが…っ、後ろっ、やっ…」

「後ろ…?前のがいいの…?」

「んっ…////」


春人がそう言うから一旦抜いて前を向かせれば、俺の首に絡みつき一瞬で唇を奪われた…


「んふっ、んぅ、んんっ…」

「ん…っ、春人だってシたいんじゃんっ…」

「シたくなんかないっ…」

「でも気持ちいんだろっ…?なぁ…っ」

「んぅ…っ、気持ちよくっ…ないっ…」

「いつまで耐えられるかなっ…」


春人の片足を持ち上げ奥に突き上げれば、あっという間に前は反応して反り返る。

そして既に敏感になった後ろをヒクヒクさせながら、虚ろな目で喘ぐ春人の口元からはだらしなく涎が垂れ、それを舐め取りながら律動を早めれば俺も既にヤバい。


「んぅっ!はぁっ、あっ、冬弥っ…」

「く…っ、もっ、出すよっ…」


ザァーっと流れるシャワの水と共に、俺らの欲が排水溝へと流れていく…
今日は大分頑張りすぎたな。

風呂から出て新しい部屋着に着替えリビングに戻ると、タイミング良く赤ちゃんが泣き出した。

春人の目は既に閉じかけていたが赤ちゃんの声に反応して、黙ってキッチンへ向かった。
俺はそれを確認して2階に行くとオムツを交換した後、赤ちゃんを抱き上げあやしながら春人とミルクを待つ…

何かもう話さなくても役割分担出来てるみたいで、ちょっと嬉しい気持ちにもなる。

そして暫くすると、春人がミルクを持って部屋に入ってきた。


「ん…ミルク」

「サンキュー!ほぉらミルクでちゅよ~」

「ふっ…ねぇ、まだ飲んでないのに口動いてる」

「ははっ、ほんとだ!超かぁいい」


そんな赤ちゃんを見つめる春人は、もっとかぁいいんだけどね♡
目は無くなっちゃってるし口元もデレデレ…
さっきとは違う可愛さだ。

一通り落ち着いて赤ちゃんもまた眠りについた頃、俺らは2人ベットの中にいた。
春人はもうほとんど夢の中だ。


「春人…?」

「んぅ…?」

「俺幸せだわ」

「なんだよ…急に…」

「だってずーっと前からこうしたかったんだもん」


そう言って春人をギューッと力いっぱい抱きしめると、春人も俺にしがみついてきた。


「俺も…ずっとこうしたかった…」

「これからもずっと一緒にいような…」

「うん…///」


春人といれて幸せ…

だけど、親が帰ってくるまであとどれくらいだ?

来週からまた仕事が始まれば、昼間はどうにかなるとしても毎回夜の赤ちゃんのお世話を春人に頼むわけにもいかないし、俺が仕事を休む訳にもいかないから何か他に方法を考えないと…と春人を抱きしめながらもちょっと不安がよぎる。

さてこれからどうするかなぁ…
あ、そう言えばアイス食べるの忘れてたわ。

そんな事を考えながら春人に視線を向けると、静かに寝息を立てて既に夢の中なのに、モゾモゾと動きながら俺にしがみついてくるから可愛すぎて死んじゃいそう。

春人の髪を撫で静かに『おやすみ…』と呟くと、考えるのをやめて俺もゆっくり瞼を閉じた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】ここで会ったが、十年目。

N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化) 我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。 (追記5/14 : お互いぶん回してますね。) Special thanks illustration by おのつく 様 X(旧Twitter) @__oc_t ※ご都合主義です。あしからず。 ※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。 ※◎は視点が変わります。

家族になろうか

わこ
BL
金持ち若社長に可愛がられる少年の話。 かつて自サイトに載せていたお話です。 表紙画像はぱくたそ様(www.pakutaso.com)よりお借りしています。

Take On Me

マン太
BL
 親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。  初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。  岳とも次第に打ち解ける様になり…。    軽いノリのお話しを目指しています。  ※BLに分類していますが軽めです。  ※他サイトへも掲載しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした

亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。 カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。 (悪役モブ♀が出てきます) (他サイトに2021年〜掲載済)

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

次男は愛される

那野ユーリ
BL
ゴージャス美形の長男×自称平凡な次男 佐奈が小学三年の時に父親の再婚で出来た二人の兄弟。美しすぎる兄弟に挟まれながらも、佐奈は家族に愛され育つ。そんな佐奈が禁断の恋に悩む。 素敵すぎる表紙は〝fum☆様〟から頂きました♡ 無断転載は厳禁です。 【タイトル横の※印は性描写が入ります。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。】 12月末にこちらの作品は非公開といたします。ご了承くださいませ。 近況ボードをご覧下さい。

緑宝は優しさに包まれる〜癒しの王太子様が醜い僕を溺愛してきます〜

天宮叶
BL
幼い頃はその美貌で誰からも愛されていた主人公は、顔半分に大きな傷をおってしまう。それから彼の人生は逆転した。愛してくれていた親からは虐げられ、人の目が気になり外に出ることが怖くなった。そんな時、王太子様が婚約者候補を探しているため年齢の合う者は王宮まで来るようにという御触書が全貴族の元へと送られてきた。主人公の双子の妹もその対象だったが行きたくないと駄々をこね…… ※本編完結済みです ※ハピエン確定していますので安心してお読みください✨ ※途中辛い場面など多々あります ※NL表現が含まれます ※ストーリー重視&シリアス展開が序盤続きます

処理中です...