ミントバニラ

むらさきおいも

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第二章

お兄ちゃん

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ロープを解かれ優しく抱き寄せられると、光ちゃんに跨り貪るようにキスをした。

こんなにも異様な状況の中でも俺の下半身は疼きらヘコヘコと光ちゃんのソレに擦り付けながら後ろを解された。

クポクポと音を立てながら広がっていくソコに、光ちゃんの固くなったソレを受け入れると、お腹が圧迫されてさっきまで溜まってたモノがまた出そうになってくる。


「あっ、あっ、出ちゃう…っ!」

「ん…っ、もう…?」

「ちが…っ、オシッコ…っ!」

「いいよ…出しちゃって…っ、おら…っ!」

「あっ…だめっ!!う…っ、あっ、出ちゃう…っ!あ…っ、あぁっ!」


噴水のように吹き出した尿が部屋中に飛び散り、腐敗した臭いと独特な臭いに混ざり部屋の中はもう人が住めるような状態では無い。

これから…俺はどうしたらいいんだろう…

容赦なく荒々しく揺さぶられながら、これからの自分の人生に絶望した。

これが終わったら死のう。

そう思って最後の絶頂を迎えた。


「あぁっ、あっ、イク…ッ!」

「俺も…っ、イク…っ!」

「はぁ…はぁ…っ」

「柊…元気でな…」

「こ…っ、兄ちゃん…っ」


最後、俺が見た光ちゃんが笑った顔は、俺の大好きなお兄ちゃんだった時の光ちゃんの顔だった…


「行かないでっ、行かないでよ兄ちゃんっ!」


そう叫びながらしがみつく俺を抱き寄せて、光ちゃんが俺の耳元で囁いた。


「じゃあさ…一緒に死ぬ?」

「へ…」

「俺、多分もうダメなんだ…捕まるか殺されるかの二択。お前死にたいって言ってたじゃん?なら俺と一緒に死んでくれる?」


光ちゃんと一緒に…
一緒なら怖くないかも。

この日常から逃れたくて死にたかったはずなのに、いざ光ちゃんがいなくなってしまうと思ったらそれも受け入れられない。

一人でなんて生きていけないんだから、いっその事殺してくれればいい…

そう思って俺は頷いた。

光ちゃんの手に力がこもり、俺の首を徐々に圧迫していく…

視界はぼやけ涙が頬を伝うのと一緒に、光ちゃんの涙が上から落ちてきた。


「ごめんな…最後まで守ってやれなくて」

「…っ、こ…ちゃ…っ」


さらにグッと力がこもると、いよいよ息ができなくて苦しい。

だけどこれで自由になれる、これを我慢すればもうこれ以上我慢することも、苦しい事も無くなる。

この苦しみを受け入れるように、俺は静かに目を閉じた。
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