ミントバニラ

むらさきおいも

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第二章

尾行

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次の日の夜、柊にバレないように向かいの路肩で店から柊が出てくるのを待った。

本当は今すぐここから連れ出したいのだけれど、ここでヘマしたら今までの努力も水の泡だ。

そして数分後、いつも通り店から出てきた柊は、顔色が悪くだいぶ疲れているように見えた。

柊が少し周りを気にしながら用意された車に乗り込むと、俺は近くにいたタクシーを掴まえてその後ろを追跡させた。

ここか…

柊の家は、お世辞にも綺麗とは言えない古びたアパートだった。

そもそも一緒に住んでるのかどうかも分からないけど、藤代がここに来る可能性は高い。

俺はおっさんに即連絡をして位置情報を共有しすると、この日はとりあえず何もせずに帰宅した。
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