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非行の始まり?
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最近将吾の様子がおかしい…
普段から眠いが口癖の将吾だが、それに輪をかけてベットに潜り込み、半日くらいグッスリ寝てしまう事が多くなった。
そしてすこぶる機嫌が悪いのだ。
「将吾?もう昼なんだけど…いい加減起きたら?」
「んぅ…うっさい…」
「ちょっとぉ、うっさいはないでしょうが…何かあったの?ちゃんと夜寝てるの?」
「んーっ、もぅ!ほっとけよっ!」
そう言ってそっぽを向いて布団を被る将吾…
これは甘やかしても話してはくれないな、そう思って俺は反撃に出た。
「あっそ!じゃあもういい、俺は今から健太とお昼食べてくるからずっと寝てたら?あー楽しみっ、何食べよっかなぁ…」
「なっ、何で健太なんだよ…っ!」
ガバッと起きてきて俺を睨みつけたかと思えば、ほっぺを膨らませ俯いて毛布を力いっぱい握っている。
ねぇ、それって嫉妬なの?
可愛すぎるんだけど…
「いいじゃん、今から寝るやつに関係ないだろ?」
「…っ、そぉかよ…」
分かりやすく落ち込む将吾を放っておける訳もなく、ベットに腰をかけ将吾の肩に手を回し握り拳をポンポンと撫でた。
「将吾…最近家帰ってる?」
「…ん」
「帰ってないだろ…夜中どこで何してんの?そのうち補導されちゃうよ?」
「…別に…悪い事なんかしてないもん…」
「高校生が深夜に徘徊してるだけで悪い事なの、分かってるだろ?」
「わかってるよっ!わかってるけど…あんな家…帰りたくない」
「また母親か…」
「新しい男…来てるから…」
「あぁ…そっか…」
また男か…前もこんな事あったっけな…
そりゃ、母親が男といるとこなんかに帰りたいと思う子供がいるわけないよな。
だけどそれにしたってダメなもんはダメ。
夜中にほっつき歩いて何やってんだか知んないけど、悪い連中とつるんで変な事に巻き込まれたりしないか、俺はそれだけが心配でならなかった。
普段から眠いが口癖の将吾だが、それに輪をかけてベットに潜り込み、半日くらいグッスリ寝てしまう事が多くなった。
そしてすこぶる機嫌が悪いのだ。
「将吾?もう昼なんだけど…いい加減起きたら?」
「んぅ…うっさい…」
「ちょっとぉ、うっさいはないでしょうが…何かあったの?ちゃんと夜寝てるの?」
「んーっ、もぅ!ほっとけよっ!」
そう言ってそっぽを向いて布団を被る将吾…
これは甘やかしても話してはくれないな、そう思って俺は反撃に出た。
「あっそ!じゃあもういい、俺は今から健太とお昼食べてくるからずっと寝てたら?あー楽しみっ、何食べよっかなぁ…」
「なっ、何で健太なんだよ…っ!」
ガバッと起きてきて俺を睨みつけたかと思えば、ほっぺを膨らませ俯いて毛布を力いっぱい握っている。
ねぇ、それって嫉妬なの?
可愛すぎるんだけど…
「いいじゃん、今から寝るやつに関係ないだろ?」
「…っ、そぉかよ…」
分かりやすく落ち込む将吾を放っておける訳もなく、ベットに腰をかけ将吾の肩に手を回し握り拳をポンポンと撫でた。
「将吾…最近家帰ってる?」
「…ん」
「帰ってないだろ…夜中どこで何してんの?そのうち補導されちゃうよ?」
「…別に…悪い事なんかしてないもん…」
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「わかってるよっ!わかってるけど…あんな家…帰りたくない」
「また母親か…」
「新しい男…来てるから…」
「あぁ…そっか…」
また男か…前もこんな事あったっけな…
そりゃ、母親が男といるとこなんかに帰りたいと思う子供がいるわけないよな。
だけどそれにしたってダメなもんはダメ。
夜中にほっつき歩いて何やってんだか知んないけど、悪い連中とつるんで変な事に巻き込まれたりしないか、俺はそれだけが心配でならなかった。
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