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麻陽あさひちゃん、こっちも触って欲しいってこと?」 

 するりと太ももを撫でられ、麻陽は期待からこくりと唾を呑む。麻陽に潤んだ瞳で見上げられ、都季つきも唾を呑んだ。
 都季が麻陽の肩を押すと、麻陽は抵抗もせずに仰向けにベッドの上に倒れる。都季は麻陽の上に覆い被さると、そのままそっと太ももを持ち上げた。

「濡れてるよ」
「いやっ」
「ここは触ってないのにね、麻陽ちゃんがこんなにエッチだとは思わなかった」

 都季の嬉しそうな声は恥ずかしさで震える麻陽には届いていない。
 一度も触られていないと言うのに、麻陽のパンツは濡れている。ぷっくりと膨れ上がった陰核がパンツを押し上げ、透けていた。
 都季がそこを覗き込むように顔を近づけた。

「こっちにもおもちゃ使ってもいいけど、そろそろ俺も我慢できないや」
「ひゃんっ」

 都季の吐息が濡れたパンツ越しに肉芽にかかり、ひんやりとする。麻陽が逃げるように腰を引くが、都季はそれを許さなかった。
 麻陽の太ももを抱えるように脚を開かせると、パンツを取り払う。ぐっしょりと濡れたそこはまるで都季を誘っているように見えた。

「びしょびしょ」

 都季が膨らんだ肉芽に吸い付いた。

「あっ、あんっ」

 待ち侘びていた刺激に麻陽が背中をそらせて喘ぐ。
 都季が舌を尖らせ、麻陽の陰核を転がすと、麻陽は一際高い声をあげて達した。

「はぁっ、都季くっ、へ? やっ、やだっ。イったからぁ、あんっ」

 しかし都季は麻陽が達しても、責めるのをやめず蜜壺に舌を割り入れると、溢れ出した蜜を音を立てて啜った。
 普段なら麻陽が達すると落ち着くまで待っていてくれる都季の突然の行動に、麻陽は驚いて目を見開く。

「やっ、やめっ、またイっちゃっ」
「いいよ、女の子は何回でもイけるでしょ?」
「やなのっ、やっ」

 じゅぶじゅぶと自分からいやらしい音が出ることに麻陽は羞恥心を感じ、目を固く閉じる。それでも都季は攻めることを止めてはくれなかった。

「どんどん溢れてくるよ」

 そう言って都季が陰核を吸い上げると、麻陽はまた達してしまった。達したばかりの麻陽のそこは、ヒクヒクと震え、都季を誘うように更なる刺激を求める。麻陽の秘部を見る都季の目はギラギラと光っていた。

「んっ、胸のも取ってぇ」
「違うでしょ? 麻陽ちゃんのここは上の口と違って素直だね。もっとって、言ってる」

 いやいやと首を振る麻陽を無視して、都季が人差し指をつぷつぷと胎内に埋め込む。麻陽の中はすぐに都季の人差し指を飲み込んでしまった。

「麻陽ちゃんの中、ぬるぬるだね」

 都季はそう言いながら、わざと麻陽のいいところを触らないよう、人差し指を抜き差しする。
 麻陽が焦れたように都季を見上げると、彼はようやく麻陽のいいところを優しくノックするように叩いた。

「あっ」
「ここね、麻陽ちゃん好きだよね」
「あんっ、もっ、やっ!」
「やじゃないよ、麻陽ちゃんの中は俺の指大好きってぎゅうぎゅうして離してくれないよ」
「はっ、あんっ、指じゃなくて」
「指じゃなくて? なに?」
「麻陽くんのでっ、してぇっ」
「了解」

 余裕がないのか短く返事をした都季が手早く自身を取り出すと、ゴムを取り付ける。麻陽の膣口に先端を添えると、ぐちぐちと音を立てて動かした。それさえも快感になり、麻陽は喘ぎながら言う。

「もう焦らさないでっ」
「うん」

 ゆっくりと都季の物が挿入される感覚に麻陽は目の前がチカチカとした感じがする。散々焦らされたのは都季も一緒だったのか、彼のものはいつもより大きく感じたが、長く前戯をされたせいか、あまり圧迫感は感じなかった。

「都季くっ」
「麻陽ちゃんの中っ、熱い」

 都季は麻陽を労るように浅く抜き差しを繰り返す。いつもはそれでも麻陽は満足できていたが、今日は散々焦らされた後である。早く奥に欲しかった。

「都季くん、来て?」

 そう言って麻陽が腕を都季に向かって伸ばすと、都季は顔を真っ赤にして手で覆う。

「な、なに? やっ、おっきくなった」
「そういうの反則」

 麻陽の手を握ると、都季はそのままベッドに縫い付ける。びっくりしている彼女の口内に舌をねじ込むと、上顎から舌、歯の裏まで思う存分蹂躙する。

「はっ、はぁっ」

 唇を薄く開け、浅く息を吐く麻陽は色っぽく、都季はまたキスをしながらめちゃくちゃに動かしたい気持ちを抑えて、麻陽のTシャツをめくりあげ、そのまま脱がせる。
 今日ずっと布越しだった麻陽の可愛らしい胸の飾りとようやく対面できた。都季は麻陽に覆い被さるようにして、真っ赤に熟れたそこに口付けを落としてから、ゆっくりと深く挿入した。

「んっ、んん」
「気持ちいい?」
「んっ」
「ほら、ここ奥」

 奥をコツンと突かれ、麻陽の見開いた眦から涙がこぼれ落ちる。

「麻陽」

 都季が麻陽を呼び捨てにするのは決まって彼に余裕がなくなってきた時である。麻陽は胸が愛しさでぎゅっと締め付けられるのを感じて、都季の背に腕を回す。
 麻陽を労るように優しく動いていた都季が段々と欲望のままに腰を振り出した。密着したことによって、ローターをつけた方の麻陽の乳首は、都季によってローターを押し付けられたようになり、もう片方も都季の胸板に擦れ、麻陽は我慢できずに喘ぐ。

「麻陽、気持ちいいね?」
「んっ、あんっ、つきくっ、つき」
「ははっ、麻陽のここも、俺をぎゅってして離さない」

 入り口近くまで熱杭を抜いた都季は勢いよく奥に穿ちながら、麻陽の下腹部をするりと撫でる。麻陽がくすぐったさに思わず腰を引けば、まるで逃がさないと言わんばかりに都季が腰をつかみ、彼女の奥をぐりぐりと擦った。

「もういきそっ、麻陽もイって」

 都季は麻陽に口づけると、彼女の一番いいところに当たるように角度を変えて挿入した。そのまま小刻みに挿抜を繰り返せば、都季の背中に回った麻陽の腕に力がこもる。

「あっ」

 麻陽が達すると中が締まり、そのまま都季も果てた。ゴム越しにどくんどくんと脈打つ都季を感じ、麻陽はまた軽く達しながら都季に口づける。都季も麻陽の顔中にキスを送ってくれた。



「結局普通にエッチしちゃったね」
「俺が開発したおもちゃ、まだほかにもいろいろあるから、また次ね」
「うっ」

 ベッドの中で裸のまま2人寝そべりながら、話をする。麻陽の言葉に都季は笑いながら答えた。
 
「それで、何か改良するとしたらこれっていうのある?」
「うーん、十分気持ちよかったけど、後半つけてること忘れちゃってたかな」
「これ単独で使う想定ではないから、それで大丈夫。麻陽ちゃんに気に入ってもらえてよかったよ」
「あんまり言われると恥ずかしいから」

 麻陽が真っ赤になった顔を手のひらで覆うと、都季が笑いながら手の甲にキスを落とす。

「可愛い」
「ありがとう。その……都季くんが作ったおもちゃは初めては私が試したい、かも」
「麻陽ちゃん……君はさぁ、俺を試したいの?」
「ひゃっ、都季くん、なんか当たって」
「もう一回、しよっか。次は何使おうかな」

 都季がベッドから立ち上がり、おもちゃの入った袋をごそごそとしている。全て出し切ったはずの彼自身がまた立ち上がっているのを、麻陽は冷や汗をかきながら眺めるのだった。


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