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麻陽はシャワーを浴び、下着の上から都季のTシャツを着ただけの所謂彼シャツの状態で部屋へと戻る。都季はベッドに腰掛けて麻陽を待っていた。
「服着てこなくてよかったのに」
「そんなの恥ずかしい! だって電気消してくれないんでしょ?」
「モニターなのに見えないと困るから」
もっともらしいことを言っているが、そんな都季の目はギラギラと欲にまみれている。
麻陽は都季と行為をする時、一度も明るい状態でしたことがなかったので、そもそも彼に灯りの下裸を見せることが恥ずかしかった。
「パンツ汚れちゃうのに」
「なっ」
「はい、初心者にバイブは辛いと思うから、これ」
都季はこんなキャラだっただろうか。普段の行為ではあまりSっ気はなかったはずなのに。
麻陽はそんなことを考えながら、都季が差し出すおもちゃを受け取った。
すべすべとしたシリコン製のそれは、手のひらに収まるサイズ感だ。ケーブルでリモコンと繋がっていて、リモコンで何やら操作をすることが分かる。
不思議そうにおもちゃを眺める麻陽を見かねてか、都季が説明をしてくれた。
「これはローター。もちろんただ振動するだけの機能もあるけど、これの特徴はここ」
そう言って都季は麻陽から受け取ったローターをぎゅっと押す。そうすると先端が開き、クリップのような形状になった。
「この中に小さい筆状の突起があって、リモコンで動かせるんだ。クリップで挟んで固定して、振動を与えたり、直接刺激する感じ。はい」
都季はまた麻陽にローターを渡してから、麻陽からは離れてソファーに座る。
麻陽は悩んだ末にゆっくりとベッドに腰掛けてから都季からは見えないように、服の裾から手を入れ、ブラジャーを下にずらした。
服の上からでもぷるんと麻陽の形の良い胸が揺れるのが見える。ごくん、と都季は唾を飲んだ。
そのまま服の裾からローターを入れ、麻陽は右の乳首にローターを挟んだ。きゅっと胸の飾りを摘まれただけでも甘い刺激が麻陽を襲う。
息を荒くしながら麻陽はリモコンを握った。どうしたら良いか分からなくなって都季を見れば、興奮を隠さずに麻陽を熱い目で見つめ返す。
その視線に下腹部が疼く。はぁ、と吐息を漏らしながら、麻陽はそっとリモコンの突起を動かすスイッチを押した。
「ひゃっ、ああんっ」
クリップの内側の突起が振動を始め、麻陽の胸の尖りを刺激する。それは都季に触られるのとも、舐められるのとも違う、新たな刺激だった。
「ね、麻陽ちゃん、モニターなんだから喘いでないで、ちゃんといいところ言ってくれないと困るよ」
都季の責めるような言葉に触られていないはずの麻陽の下腹部が疼く。
「あっ、この筆みたいなの、が、胸に当たるとっ気持ち良い、んっ」
「この筆の部分にこだわったんだ。麻陽ちゃんを満足させられたならよかった」
都季がそう言って笑いながら、ソファーから立ち上がって麻陽に近づく。
「触ってないのにこっちも立ってるよ?」
「言わないでっ」
都季がローターをつけているのと反対側のツンと服越しにも分かるほど立っている乳首に顔を近づけたが、それ以上は何もしようとしない。
「んっ、都季くん……」
「そんな物欲しそうな顔しないで、モニターなんだから、ちゃんと自分でして見せて」
「物欲しそうな顔なんてっ!」
「目が潤んで、俺に触って欲しいって言ってるみたいだよ」
都季の言葉に麻陽は自分の痴態を想像し、余計体が熱くなるのを感じた。
しかし、ローターの刺激はもどかしいばかりで、もっと気持ちいいことを知っている麻陽の体は満足してはくれない。
「振動、強くできるよ」
「うんっ」
都季の言葉に麻陽は放っておいたリモコンを握り、目盛を回す。カチカチと無機質な音がして、ローターの振動が強くなる。
「あんっ、あっ」
「麻陽ちゃん」
「んんっ、くすぐった気持ちいいからっ、焦らされてる、あっ、みたい、あんっ」
いくら振動を強くしようと、ロータが与える刺激はもどかしいばかりで、麻陽をイカせてはくれない。麻陽は太ももをすり合わせながら目の前に立つ都季を見上げる。
「気持ちいい?」
「足りないよっ、都季くっ、あん」
「どうして欲しい?」
都季のギラギラとした目が麻陽を見つめる。
「都季くんがしてっ」
「うん」
麻陽のおねだりに都季は舌なめずりをしてから、Tシャツ越しに麻陽のローターがついていない方の乳首をつまみ上げた。瞬間、麻陽の背中を快感が走る。
「ん、やぁんっ、きもちいっ」
「ローター側と比べてどう?」
「あっ、くりくり好き、でもっ、ローターも気持ちいっ」
「麻陽ちゃんは素直で可愛いね」
そう言ってから都季はまるでご褒美だと言わんばかりに麻陽に口付けた。
いつもの行為は大体キスから始まるので、麻陽はずっと都季の唇が恋しかった。思わず自分から積極的に舌を絡めてしまう。都季とのキスは気持ちいいだけでなく、麻陽の心も満たしてくれるようで好きなのだ。
すぐに都季も麻陽に応えるように、肉厚な舌で彼女を攻め立てる。
「んんっ」
「ずっと触って欲しかったんでしょ?」
「うんっ、あっ、都季くん、すきぃっ」
「俺も麻陽ちゃんのこと大好きだよ」
都季はそう言いながら麻陽のTシャツの裾から手を潜り込ませ、直接彼女の乳輪を優しく撫で上げる。頂点は触らずに焦らすように指を動かされると、麻陽はむずむずと快感が押し寄せるのを感じた。
「ローター、振動のリズムを変えることもできるんだよ」
「ひゃんっ」
そう言って都季が麻陽からリモコンを取り上げ、手元のスイッチを押すと、ローターが止まったり動いたりと、リズムを変えて動き出す。
不意にローターが止まるので、麻陽はお預けされたような感覚になった。
「これ、やだぁっ」
「なんで?」
「気持ちいいのに、いいところで止まるからぁ」
「うん、エッチで使うのにもいいかも」
「やっ、都季くん、止めないでぇ! 気持ちいいのが、止まっちゃう、あんっ」
麻陽が太ももをすり合わせながら都季に懇願する。
「麻陽ちゃん、こっちも触って欲しいってこと?」
「服着てこなくてよかったのに」
「そんなの恥ずかしい! だって電気消してくれないんでしょ?」
「モニターなのに見えないと困るから」
もっともらしいことを言っているが、そんな都季の目はギラギラと欲にまみれている。
麻陽は都季と行為をする時、一度も明るい状態でしたことがなかったので、そもそも彼に灯りの下裸を見せることが恥ずかしかった。
「パンツ汚れちゃうのに」
「なっ」
「はい、初心者にバイブは辛いと思うから、これ」
都季はこんなキャラだっただろうか。普段の行為ではあまりSっ気はなかったはずなのに。
麻陽はそんなことを考えながら、都季が差し出すおもちゃを受け取った。
すべすべとしたシリコン製のそれは、手のひらに収まるサイズ感だ。ケーブルでリモコンと繋がっていて、リモコンで何やら操作をすることが分かる。
不思議そうにおもちゃを眺める麻陽を見かねてか、都季が説明をしてくれた。
「これはローター。もちろんただ振動するだけの機能もあるけど、これの特徴はここ」
そう言って都季は麻陽から受け取ったローターをぎゅっと押す。そうすると先端が開き、クリップのような形状になった。
「この中に小さい筆状の突起があって、リモコンで動かせるんだ。クリップで挟んで固定して、振動を与えたり、直接刺激する感じ。はい」
都季はまた麻陽にローターを渡してから、麻陽からは離れてソファーに座る。
麻陽は悩んだ末にゆっくりとベッドに腰掛けてから都季からは見えないように、服の裾から手を入れ、ブラジャーを下にずらした。
服の上からでもぷるんと麻陽の形の良い胸が揺れるのが見える。ごくん、と都季は唾を飲んだ。
そのまま服の裾からローターを入れ、麻陽は右の乳首にローターを挟んだ。きゅっと胸の飾りを摘まれただけでも甘い刺激が麻陽を襲う。
息を荒くしながら麻陽はリモコンを握った。どうしたら良いか分からなくなって都季を見れば、興奮を隠さずに麻陽を熱い目で見つめ返す。
その視線に下腹部が疼く。はぁ、と吐息を漏らしながら、麻陽はそっとリモコンの突起を動かすスイッチを押した。
「ひゃっ、ああんっ」
クリップの内側の突起が振動を始め、麻陽の胸の尖りを刺激する。それは都季に触られるのとも、舐められるのとも違う、新たな刺激だった。
「ね、麻陽ちゃん、モニターなんだから喘いでないで、ちゃんといいところ言ってくれないと困るよ」
都季の責めるような言葉に触られていないはずの麻陽の下腹部が疼く。
「あっ、この筆みたいなの、が、胸に当たるとっ気持ち良い、んっ」
「この筆の部分にこだわったんだ。麻陽ちゃんを満足させられたならよかった」
都季がそう言って笑いながら、ソファーから立ち上がって麻陽に近づく。
「触ってないのにこっちも立ってるよ?」
「言わないでっ」
都季がローターをつけているのと反対側のツンと服越しにも分かるほど立っている乳首に顔を近づけたが、それ以上は何もしようとしない。
「んっ、都季くん……」
「そんな物欲しそうな顔しないで、モニターなんだから、ちゃんと自分でして見せて」
「物欲しそうな顔なんてっ!」
「目が潤んで、俺に触って欲しいって言ってるみたいだよ」
都季の言葉に麻陽は自分の痴態を想像し、余計体が熱くなるのを感じた。
しかし、ローターの刺激はもどかしいばかりで、もっと気持ちいいことを知っている麻陽の体は満足してはくれない。
「振動、強くできるよ」
「うんっ」
都季の言葉に麻陽は放っておいたリモコンを握り、目盛を回す。カチカチと無機質な音がして、ローターの振動が強くなる。
「あんっ、あっ」
「麻陽ちゃん」
「んんっ、くすぐった気持ちいいからっ、焦らされてる、あっ、みたい、あんっ」
いくら振動を強くしようと、ロータが与える刺激はもどかしいばかりで、麻陽をイカせてはくれない。麻陽は太ももをすり合わせながら目の前に立つ都季を見上げる。
「気持ちいい?」
「足りないよっ、都季くっ、あん」
「どうして欲しい?」
都季のギラギラとした目が麻陽を見つめる。
「都季くんがしてっ」
「うん」
麻陽のおねだりに都季は舌なめずりをしてから、Tシャツ越しに麻陽のローターがついていない方の乳首をつまみ上げた。瞬間、麻陽の背中を快感が走る。
「ん、やぁんっ、きもちいっ」
「ローター側と比べてどう?」
「あっ、くりくり好き、でもっ、ローターも気持ちいっ」
「麻陽ちゃんは素直で可愛いね」
そう言ってから都季はまるでご褒美だと言わんばかりに麻陽に口付けた。
いつもの行為は大体キスから始まるので、麻陽はずっと都季の唇が恋しかった。思わず自分から積極的に舌を絡めてしまう。都季とのキスは気持ちいいだけでなく、麻陽の心も満たしてくれるようで好きなのだ。
すぐに都季も麻陽に応えるように、肉厚な舌で彼女を攻め立てる。
「んんっ」
「ずっと触って欲しかったんでしょ?」
「うんっ、あっ、都季くん、すきぃっ」
「俺も麻陽ちゃんのこと大好きだよ」
都季はそう言いながら麻陽のTシャツの裾から手を潜り込ませ、直接彼女の乳輪を優しく撫で上げる。頂点は触らずに焦らすように指を動かされると、麻陽はむずむずと快感が押し寄せるのを感じた。
「ローター、振動のリズムを変えることもできるんだよ」
「ひゃんっ」
そう言って都季が麻陽からリモコンを取り上げ、手元のスイッチを押すと、ローターが止まったり動いたりと、リズムを変えて動き出す。
不意にローターが止まるので、麻陽はお預けされたような感覚になった。
「これ、やだぁっ」
「なんで?」
「気持ちいいのに、いいところで止まるからぁ」
「うん、エッチで使うのにもいいかも」
「やっ、都季くん、止めないでぇ! 気持ちいいのが、止まっちゃう、あんっ」
麻陽が太ももをすり合わせながら都季に懇願する。
「麻陽ちゃん、こっちも触って欲しいってこと?」
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