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第十章・蒼竜ヴァリトラ
過去を知りたいか
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アルター遺跡でヴィネアを倒してから一夜明け、ジュードが目を覚ましたのは翌日の正午過ぎのことだった。
風の王都フェンベルの客間で目を覚ましたジュードは、寝起きゆえに普段よりも働きの悪い頭のまま高い天井をぼんやりと眺める。焦点の定まらない目を何度か瞬かせると、次第に視界が明瞭になっていった。一回、二回、三回ほどゆったりと瞬いた後、不意に遺跡でのことが脳裏に甦る。
自分を庇って斬り刻まれたちびの姿、冷たくなっていく身体、事切れた際に確かに感じた重み――思い出すだけで強烈な嘔気が込み上げてくる。
自分のせい――全部、最後の最後で油断した自分のせい。自分の甘さが、相棒を死に至らしめた。
「おお、目が覚めたか、王子よ」
押し寄せる罪悪感と自分への憤りに打ちのめされそうになった時、どこかで聞いた覚えのある声が鼓膜を打った。この声には、このどこか頭に心地好い声には確かに覚えがある。あれは、まだカミラと出会って間もない頃。
“ジュード、守れ。
破邪の力を持つヘイムダルの姫巫女を守れ――――”
あの不思議な夢の中で、この声にそう言われたのだ。
顔を上げれば、客間の大きな窓からは巨大な――あまりにも巨大なトカゲのような生き物が顔を出している。声にこそ覚えはあっても、その姿にはまったく覚えがない。顔だけでジュードの背丈よりも大きい。
『……ヴァリトラ、突然出てくるのは……』
「わううぅ……」
「ち、ちび……!? え、ええぇ、なんで……!?」
次に声が聞こえた方を見てみれば、客間のテーブルの傍にジェントと、すっかり真っ白になったちびの姿がある。
死んだはずのちびがいて、見たこともないような巨大な生き物までいて――お世辞にも賢いとは言えないジュードの頭では、情報をまったく整理できなかった。
* * *
その後、中庭で昼食をとる仲間たちと合流したジュードは、その中庭で受けた説明に更に頭を悩ませた。
助けに向かったヴィーゼも父グラムも無事だ、欠けている仲間も、重傷を負った者もいないようだった。それにはもちろん安心したが。
――理解しようとしても、次々に与えられた情報があまりにも理解できる範疇を超えていて、頭が理解するのを拒否しているような状態だった。
ちら、と件の神を見てみれば、その躯体はジュードが想像していた以上に大きい。これが神さまで、これまでずっと自分の中に潜んでいたというのだから驚きを通り越して、上手く言葉さえ出てこない。
けれど、「嘘だ、冗談だろう」なんて言っていても、目の前の状況は変わらない。信じられなくとも、取り敢えずは信じてみるしかないのだ。
「え、ええっと……じゃあ、このデカいドラゴンが神さまで、今までずっとオレの中にいたっていう……ジェントさんやライオットたちは知ってたの?」
「うに、知ってたによ」
『俺は気づかなかったな、気づいていたならとっくに話してる』
それぞれから返る返答に、ジュードは一度だけ納得したように頷いた。
水の国の異常気象の時も、ライオットたち精霊は現段階でできることがないからとその原因を口にすることはなかったが、ジェントはその原因を「シヴァの力が弱まっているから」だと教えてくれた。もしジュードの中に神がいることに気づいていたなら、その言葉通り既にジュードに話していたことだろう。
「それで、ちびが神さまの力で生まれ変わった、と……駄目だ、全然覚えてないや」
「そうよね、シヴァさんたちとの交信なら覚えてたけど、神さまとの時はいつも覚えてなかったもんね。あの時はあたしたちも何が起きたのか全然わからなかったけど……」
「我との交信はこれまで無意識に行っていたためだ、半分は意識が飛んでいる状態だったのだろう」
当時はジュード自身、不気味に思ったものだ。自分は覚えていないのに、ウィルたちはジュードが吸血鬼やアグレアスたちを倒したと言うのだから。まるで、自分の知らない自分がいるかのようだった。
けれど、もし自分の中に神がいなければ――あの吸血鬼アロガンに負けて、既に全員死んでいたはず。それを思うと未だに信じられないものの、この神には感謝の念しか湧いてこない。これまで窮地に陥った際、いつもこの竜神が助けてくれたのだ。
「……アンタたち普通に受け入れてるけどさ、よくよく考えてみればとんでもないことよ、神さまと交信できる、って」
「うむ……ルルーナ嬢の言う通りだ。精霊族とは、想像以上の力を持っているのだな」
「いいや、我との交信は普通の精霊族にはできぬ。精霊族と勇者の血をちょうどよい割合で持つ王子だからこそ、可能なことなのだ」
どこか呆れたように呟くルルーナに同意したのは、その傍にいたシルヴァだ。彼女たちの言うように、この世界の創造主たる神と繋がるなど確かに普通ではない。しかし、続くヴァリトラの言葉にエクレールは数度瞬きを打った。
「では、わたくしではヴァリトラとの交信はできないのですね……」
「そうだ、精霊のマスターとしての素質はエクレール王女の方が上だが、我や四神柱たちは“精霊”の括りにはならぬ。精霊族の血だけでなく、ある一定量の勇者の血も必要なのだ」
それは、以前ライオットに聞いたことがある。伝説の勇者の血と精霊族の血、そのふたつを併せ持つジュードは、四神柱を使役することもできるし、それによってこの世界を自由に創り変えることもできるのだと。魔族やネレイナはこの、自由に世界を創り変える力がほしいのだ。だが、何をどう考えたところでやはり冗談ではない、世界を創り変えるなどと。
「……あ、あのさ、神さまは……なんで、オレの中にいたの?」
信じられないことばかりだが、全て事実であるならジュードが最も気になっているところはそこだった。どうして神が自分の中にいたのか、自分がもし本当にヴェリアの王子であるのなら――大陸にいなかった理由は、きっとそこにあるのではないかと、そう思う。ヴァリトラもジュードのその思惑に気づいているらしく、数拍ほど黙り込んだ後に静かに口を開いた。
「……王子よ、お前が望むのならば我が過去の記憶を見せてやろう。お前がこの世に誕生してから、大陸を出るまでの記憶をな。……どうだ、己の過去を知りたいか?」
ジュードがこの世に生を受けてから、ヴェリア大陸を出るまでの記憶――サタンに喰われたことで、何ひとつ覚えていないそれを神が見せてくれると言う。
少し前のジュードなら、気にはなっていても「やっぱりいい」と断っていたかもしれない。でも今は、自分を家族と信じて疑わずに接してくれるヘルメスやエクレールのためにも、何より自分自身のためにも、知りたいと思った。自分が家族とどう過ごし、ヴェリア陥落時にいったい何が起きたのか――なぜ神が自分の中にいたのか、そこに至るまでの詳しい経緯を。
風の王都フェンベルの客間で目を覚ましたジュードは、寝起きゆえに普段よりも働きの悪い頭のまま高い天井をぼんやりと眺める。焦点の定まらない目を何度か瞬かせると、次第に視界が明瞭になっていった。一回、二回、三回ほどゆったりと瞬いた後、不意に遺跡でのことが脳裏に甦る。
自分を庇って斬り刻まれたちびの姿、冷たくなっていく身体、事切れた際に確かに感じた重み――思い出すだけで強烈な嘔気が込み上げてくる。
自分のせい――全部、最後の最後で油断した自分のせい。自分の甘さが、相棒を死に至らしめた。
「おお、目が覚めたか、王子よ」
押し寄せる罪悪感と自分への憤りに打ちのめされそうになった時、どこかで聞いた覚えのある声が鼓膜を打った。この声には、このどこか頭に心地好い声には確かに覚えがある。あれは、まだカミラと出会って間もない頃。
“ジュード、守れ。
破邪の力を持つヘイムダルの姫巫女を守れ――――”
あの不思議な夢の中で、この声にそう言われたのだ。
顔を上げれば、客間の大きな窓からは巨大な――あまりにも巨大なトカゲのような生き物が顔を出している。声にこそ覚えはあっても、その姿にはまったく覚えがない。顔だけでジュードの背丈よりも大きい。
『……ヴァリトラ、突然出てくるのは……』
「わううぅ……」
「ち、ちび……!? え、ええぇ、なんで……!?」
次に声が聞こえた方を見てみれば、客間のテーブルの傍にジェントと、すっかり真っ白になったちびの姿がある。
死んだはずのちびがいて、見たこともないような巨大な生き物までいて――お世辞にも賢いとは言えないジュードの頭では、情報をまったく整理できなかった。
* * *
その後、中庭で昼食をとる仲間たちと合流したジュードは、その中庭で受けた説明に更に頭を悩ませた。
助けに向かったヴィーゼも父グラムも無事だ、欠けている仲間も、重傷を負った者もいないようだった。それにはもちろん安心したが。
――理解しようとしても、次々に与えられた情報があまりにも理解できる範疇を超えていて、頭が理解するのを拒否しているような状態だった。
ちら、と件の神を見てみれば、その躯体はジュードが想像していた以上に大きい。これが神さまで、これまでずっと自分の中に潜んでいたというのだから驚きを通り越して、上手く言葉さえ出てこない。
けれど、「嘘だ、冗談だろう」なんて言っていても、目の前の状況は変わらない。信じられなくとも、取り敢えずは信じてみるしかないのだ。
「え、ええっと……じゃあ、このデカいドラゴンが神さまで、今までずっとオレの中にいたっていう……ジェントさんやライオットたちは知ってたの?」
「うに、知ってたによ」
『俺は気づかなかったな、気づいていたならとっくに話してる』
それぞれから返る返答に、ジュードは一度だけ納得したように頷いた。
水の国の異常気象の時も、ライオットたち精霊は現段階でできることがないからとその原因を口にすることはなかったが、ジェントはその原因を「シヴァの力が弱まっているから」だと教えてくれた。もしジュードの中に神がいることに気づいていたなら、その言葉通り既にジュードに話していたことだろう。
「それで、ちびが神さまの力で生まれ変わった、と……駄目だ、全然覚えてないや」
「そうよね、シヴァさんたちとの交信なら覚えてたけど、神さまとの時はいつも覚えてなかったもんね。あの時はあたしたちも何が起きたのか全然わからなかったけど……」
「我との交信はこれまで無意識に行っていたためだ、半分は意識が飛んでいる状態だったのだろう」
当時はジュード自身、不気味に思ったものだ。自分は覚えていないのに、ウィルたちはジュードが吸血鬼やアグレアスたちを倒したと言うのだから。まるで、自分の知らない自分がいるかのようだった。
けれど、もし自分の中に神がいなければ――あの吸血鬼アロガンに負けて、既に全員死んでいたはず。それを思うと未だに信じられないものの、この神には感謝の念しか湧いてこない。これまで窮地に陥った際、いつもこの竜神が助けてくれたのだ。
「……アンタたち普通に受け入れてるけどさ、よくよく考えてみればとんでもないことよ、神さまと交信できる、って」
「うむ……ルルーナ嬢の言う通りだ。精霊族とは、想像以上の力を持っているのだな」
「いいや、我との交信は普通の精霊族にはできぬ。精霊族と勇者の血をちょうどよい割合で持つ王子だからこそ、可能なことなのだ」
どこか呆れたように呟くルルーナに同意したのは、その傍にいたシルヴァだ。彼女たちの言うように、この世界の創造主たる神と繋がるなど確かに普通ではない。しかし、続くヴァリトラの言葉にエクレールは数度瞬きを打った。
「では、わたくしではヴァリトラとの交信はできないのですね……」
「そうだ、精霊のマスターとしての素質はエクレール王女の方が上だが、我や四神柱たちは“精霊”の括りにはならぬ。精霊族の血だけでなく、ある一定量の勇者の血も必要なのだ」
それは、以前ライオットに聞いたことがある。伝説の勇者の血と精霊族の血、そのふたつを併せ持つジュードは、四神柱を使役することもできるし、それによってこの世界を自由に創り変えることもできるのだと。魔族やネレイナはこの、自由に世界を創り変える力がほしいのだ。だが、何をどう考えたところでやはり冗談ではない、世界を創り変えるなどと。
「……あ、あのさ、神さまは……なんで、オレの中にいたの?」
信じられないことばかりだが、全て事実であるならジュードが最も気になっているところはそこだった。どうして神が自分の中にいたのか、自分がもし本当にヴェリアの王子であるのなら――大陸にいなかった理由は、きっとそこにあるのではないかと、そう思う。ヴァリトラもジュードのその思惑に気づいているらしく、数拍ほど黙り込んだ後に静かに口を開いた。
「……王子よ、お前が望むのならば我が過去の記憶を見せてやろう。お前がこの世に誕生してから、大陸を出るまでの記憶をな。……どうだ、己の過去を知りたいか?」
ジュードがこの世に生を受けてから、ヴェリア大陸を出るまでの記憶――サタンに喰われたことで、何ひとつ覚えていないそれを神が見せてくれると言う。
少し前のジュードなら、気にはなっていても「やっぱりいい」と断っていたかもしれない。でも今は、自分を家族と信じて疑わずに接してくれるヘルメスやエクレールのためにも、何より自分自身のためにも、知りたいと思った。自分が家族とどう過ごし、ヴェリア陥落時にいったい何が起きたのか――なぜ神が自分の中にいたのか、そこに至るまでの詳しい経緯を。
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