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しおりを挟む進行方向、通路の闇から、またしても緑の小鬼が集団で現れ、飛び掛かってくる。
「うわっ、また」とレノワが声を上げるのとほぼ同時に、集団は気怠げなリウカに薙ぎ払われ、壁の染みとなった。
彼女は緑光を纏ったまま、怪訝な顔で振り返る。
「流石にエンカウントし過ぎだぞ! 貴様、どうなってる⁉︎」
「うるせえ、道はちゃんと、選んでる」
ダンジョン遭難4日目、第2層の中層域。
これまで極力、戦闘を避けられていた筈の我々だが、明らかに戦闘を避けられなくなっていた。
……10歩、またきた。
スキュラの幼体が天井からこちら目掛けて飛び掛かってきたが、風の刃によって消し飛ばされた。
どんどん間隔が短くなってきている。
「リウカさんの隠匿の魔法は完璧です! ニオイも音も、向こうは感じ取れてないはずなのに……おかしいですよ!」
母乳にはなにか効果のある物質でも入っていたのか、幸い乳を吸った後のレノワと、それを半ば口移しされた俺は好調であり、先日のような問題は、今のところ起きていない。
だが、こうしてひっきりなしに足止めを食らっていると、ただでさえ遠い2層のセーフゾーンが一層遠く感じられて、発作による瓦解を否応なしに意識させられる。
「はぁ、っ」
暑い。ぽたり、ぽたり、汗が頬を伝い、顎から落ちた。
瞬間、また。
「ええい!」
ワームの群体が石床を突き破って現れたが、即座に生成された尖った樹木に埋め潰され、床に体液のみを滴らせた。
顕著になったのは、二層に入ってからだ。一体どういうことなのか。
道自体がかなり変わってきているせい、というわけでもない。俺には迷宮の変化が読めている。そこは問題になっていない。
変わって困っているのは、魔物の動きだけ。だから思い当たる原因は、これに尽きる。
「マーキング、されてる」
「えっ⁉︎」
「刻まれた淫紋が、呼び寄せてるんですよ、これ」
敵は魔力自体を嗅ぎ分けて近寄ってくるため、魔法による居場所の隠匿には元来限度がある。ダンジョン由来の魔物の臓物を被り、魔法には頼らない身の隠し方をする等、何か工夫しない限り、多少は寄ってくるものだ。
しかし、これはいくら何でも集まり過ぎている。常に全体に位置がバレているみたいだ。我々を逃したくないという意思すら感じる。
体感できなかっただけで、三層の時点から徐々に悪化していたか。もしくは何らかの原因で、淫紋に備わっていた誘引機能が発動し始めたか。
いずれにせよ、そうとしか考えられない。
「ならどうするんだ? 元の身体ならともかく、今の貴様の身体では限界がある。このままではジリ貧だぞ」
「分かってる、っての」
通常であれば詰みに近い、ピンチだった。
だが、一つだけ。俺には打開する手段があった。
面白みがないうえ、使えば大きなリスクがある。
だから普段であれば絶対にやらないが、今は場面としては適当で、必要にも迫られている。
「……はぁーー」
大きく息を吸って、吐いてから。仕方ない、やろうと、決心した。
俺は二人に周囲の警戒を願いつつ、「口外しないと、約束してくれ」と前置きして、詠唱を始める。
「────」
「……貴様」
舌がキツい。けど、なんとか。
「──────っ!」
長い詠唱を終えると、ドクン、と一つ、鼓動が鳴り響き、淡く白い光の波が周囲へ向けて放たれた。
それは光の速さで広がって、ダンジョン内をあっという間に走り抜け、その端で跳ね返ってくる。
「っぐ」
情報が一気に頭の中へ叩き込まれ、目が周り、吐き気を催した。
「だ、大丈夫ですか?」
世界が回る。更新される。
「……よし」
身体が持つ魔力量のお陰か、情報が多く手に入った。
「二人とも、今から言う通りに、走ってくれ。結構走るかもだが、それでなんとか、なるから」
「説明を聞きたいんだが」
「あとでな……くるぞ」
魔物たちの足音が聞こえてくる。
二人は俺の指示に従い、走り出した。
「聞き、漏らすなよ」
右に、左に。魔物を引き連れて、我々は逃げる。
「逃げるだけで、ほんとに、なんとかなるのか?」
「ああっ、そこ罠だから、よけろっ」
「ぬおっ」
話すタイミングを間違えれば、舌を噛みそうだ。
「はぁっ、なんか、同じとこ、回ってませんか?」
「っ、はい、トレイン、してます、から」
「……?」
2周、3周と繰り返していくうち、群れの数は膨大になっていく。
「ひぃ~」
レノワさん、ドワーフの割に体力あるな。
かなり走らせてしまった。ギリギリになると思ったんだけれど、大丈夫そうだ。
「おいこら! もうすぐ後ろだぞ!」
騒いでる俺の身体の方が、先にバテてきている。
「……よし、今だ」
俺はルートの変更を指示した。
「ほんとに、大丈夫、なんだろうな?」
返事せず、とある罠があることを伝えないまま、予定していた地点を踏ませる。
すると、その瞬間、床に描かれた紋様が輝き、我々は別の場所へ転移した。
「────はっ、はぁっ!」
双方膝を付いた体勢。「くそっ! ここはどこだ⁉︎」と慌てるリウカと、そのまま再び走りだしてしまいそうなレノワ。
一瞬の判断。「陣を壊せ!」と二人に叫んだ。
リウカは聞かない。レノワの背にいる俺の方へ詰め寄ってくる。レノワはその様子を見てはっとすると、ナイフを取り出し、陣に傷をつけることによって、その機能を破壊した。
「は、破壊し、きゃっ」
「質問に答えろ! 分かっててやったんだろう⁉︎」
リウカはレノワから背負子を強引に奪って床に置くと、顔を詰めてきた。
こいつ……。
完了を確認した後、ふうっと息をついて答える。
「二層中間の、北端、だ」
「は? だいぶ戻されてるではないか!」
相変わらずの不信に辟易しつつ、「位置的には、そうだな」と、せせら笑う。
「ただここは、上から来た際、行き止まりになる場所だ。さっきまでいた道とは、分岐点まで、繋がっていない」
レノワはみるみるうちに落ち着いて、「……えっと、つまり」と理解を示す。
彼女は説明せずとも分かってくれそうだが、唖然としたままのクソエルフのために言う。
「つまり、追ってきていた奴らは、ワームみたいなもの以外、しばらく襲ってこない。先回りする知能が、ないやつに関しては……そのままもうこないかもな」
「それに何の意味がある? 新しく湧いて襲ってくるだろ!」
なんだ、知らないのか。
「ダンジョンには、魔物の生成限界がある」
「……?」
「さっき、時間を稼いだ分で……それに達した。この階層ではもう、新しい魔物は、現れない」
訝しげな視線が投げ掛けられるが、訪れた静寂を聞くにつれ、段々とその色合いが変わっていく。
最中、レノワのほうが、素直に感嘆の声を上げた。
「それって、さっきの魔法で、分かったんですか……?」
「ああ、まあ、な」
【完全探知】
1日に1回切り、使えば単一魔力空間内における情報を、個人の資質が許す限り把握できる。
一度に全体を知るため、通常ならば事前に知ることなど不可能な転移罠の転移先や、そのダンジョンが持ち合わせているキャパシティの把握までできてしまう。俺が今覚えている探知魔法の極地だ。
ただし使えば全魔力を消費して、丸一日行動不能になる上、把握した範囲内の魔物すべてに自身の現在位置がバレる。
そして、中途半端に知り過ぎるがゆえ、冒険者として何か重要な心みたいなものが失われる。
総評、こんなもの、普通の地道なマッピングの方がいい。使い勝手の悪い大ハズレ魔法だ。
しかし、今回に限っては状況が状況なので、デメリットを気にせず使えた。
ハズレとはいえ、頑張った末に開花したものだ。役に立ったことは、少し感慨深いかもしれない。
「ともかく、これで立て直しは、できるだろ」
「「……」」
と、そんなデメリットを伝えなかったがためか。勘違いさせたようで、内容は違いそうだが、二人は黙って目を丸くしてしまった。
……流石に、言っておいた方がいいか。
俺は重い口を開いて、話そうとした。
が、案の定、反動はくる。
「っ、ぐ」
目眩と吐き気で、視界が回る。
マインドの酷使と、単純に急激に魔力を使い過ぎたことによる症状だ。
この身体ですら、こうなのか。
「おい」
「はぁ、いや、だいじょ、ぶ」
想定された事態だと、強がってみせようとした。
が、どうにも、違ったらしい。
「どこがだ、顔が尋常じゃなく赤……というか、あ? おま、服!」
「え……っ⁉︎」
単純な反動による不調だけじゃなかった。むしろそれがカモフラージュとなって気づくのが遅れた。
リウカがとってきて、着せた服。それが蠢いて、身体を苛んでいたことに。
「う、あ」
なんか、暑くて変だと思ってたけどっ。
一本一本、繊維が嫋やかな乳房に纏わりつき、乳首を中心として、全体を舐めずっている。
その視覚的な気持ちの悪さに、「うああ」と思わず情けない悲鳴をあげてしまった。
「くそっ、呪いの装備の類だったかっ! ドワーフ娘、手伝え!」
「は、はい!」
彼女らは蠢く服を掴んで、思い切り引き剥がそうとした。
が、生きたそれらはしなやかで強靭だ。そのうえ、内側は酷く滑っているようで、掴んだ二人の指はすぐに離してしまい、戻る勢いでパチン! と、柔肌が叩かれて、大きな音が木霊した。
「ふおっ、お、おおお?」
まさか、今のでもなのか。
分からないが、音を合図に身体が大きく痙攣し始めた。
しかも止まらない。息が、吸えない。
「このっ、剥がれろ!」
リウカは力任せに何度も試みたが、同じような失敗を繰り返す。
その間服の抵抗は激しさを増し、粘質で卑猥な水音を発し始める。
「ならっ!」
彼女はナイフを取り出し、レノワが引っ張った箇所を削ぐように動かした。
しかし、それも上手くいかない。刃が当たっても切れずに伸びるだけだ。
「か、ひゅ」
身体は痙縮を続けて、俺に呼吸の暇を与えない。
ダメだ、意識が遠のいていく。
「ダメですリウカさん! アルさんが、貴方の身体が耐えられません!」
レノワが止めた。お陰で痙攣が僅かに緩んで、一つ息が吸えた。
しかし、ぐっちゅぐっちゅという水音は止まらない。依然苦しいままだ。
朦朧とする中、二人の会話がくぐもって響く。
「ならどうすればいいんだ⁉︎」
「それはっ……」
「っ、ええい、わからないならいい! どけ! 一か八か」
緑光が、俺の周りを覆い始めた。
これは、食らえば服が裂けるだけでは済まない。
命の危機を感じ、頭にカーッと血が昇って、「まて」と、辛うじて声が絞り出された。
「待てるか! 私の身体だ私が決める!」
「お前、マジで、いい加減にしろ……!」
「いい加減にするのはお前だ!」
「やめてください二人とも!」とレノワが割って入る。
お陰で緑光は静まるも、剣呑なやり取りは収まらない。
「少し案内ができる程度で、随分な物言いではないかええ? 先ほどはこっちに何も伝えず独断し、あろうことか罠を踏ませておいて……自分は分かっているから自分に委ねろと? 只人の癖に傲慢が過ぎるわ!」
「は、傲慢は、お前だろ……! 自分の言動、棚に上げてよく、言えるな……!」
「何だと……?」と彼女は俺の顔を怒りで歪め、力強いはずのドワーフ娘の腕を振り切り、眼前にまで詰め寄った。
「私のどこに落ち度があったというんだ⁉︎」
「落ち度だらけだろうが……! 先に独断で、この服拾ってきたのは、誰だ?」
「私だが? 必要だからやったまでだが?」
強がりなのか? 本当に後悔も反省もないのか?
「それで、っ、こうなってるわけだが?」
「だから対処すると言っているだろ!」
ああなるほど、解決できる前提で動いたから問題じゃないと。
「ふざけんな……!」
これ以上なく、感情的になり、絞り出す声が怒りに震える。
「迷惑被るのが俺だから、そうやって、軽く考えてっ……!」
「軽くなど考えているわけがないだろう⁉︎ 私の身体だぞ⁉︎」
どう考えても、言い合ってる場合ではない。何か別の対処法を検討しなければ、状況は悪化していく一方だ。
レノワはそれを察して、俺と彼女双方を宥めようとするが、お互いもう引っ込みがつかず、聞く耳を持たない。
「俺はお前のわがままで、お前の身体の負担を、肩代わりしてんだぞっ……!」
「わがまま? 依頼を受けたのは貴様だろうが!」
「受けたくて、受けたんじゃねえよ! 受けなきゃ、お前が協力、しないと、見てだな……!」
らしくなかった。
口にしている途中で気付いた。ダサいことを言っていると。
「……只人の割には、骨のあるほうだと思っていたんだがな」
彼女は心底幻滅した様子で、何やら新たにこちらへ強い青色の光を放つ。
「……!」
首から下が、触手服ごと青に染まっていき、固まった。
石化、じゃない。静止の魔法か?
身体は空間に縫い止められたかのように動かない。
恐らくもう、誰かが持ち上げようとしても、びくともしないだろう。
静止魔法など、神代の技法である。
光の当たった場所を止められる、といった伝承を聞いたことはあるが、それ以外は何一つ効果が分からない。
なんでこんな、希少で高度なことはできるんだよ。
確認すると、彼女は静かに踵を返し、一度下ろした荷物の方へ向かい、まとめ始める。
「ま、待ってください」とレノワが声をかけた。
「もしかして、一人で先にいくつもりですか?」
「ああ」
「こ、この状態で、ご自分の身体を放置してですか⁉︎」
「そうだ、悪いか?」
「ええ? でも」
それなりに執着していたはずだ。腑に落ちない。
そう言わんばかりの彼女を、高慢な鼻が「ふん」と笑い飛ばした。
「マーキングは、貴様らにつけられているんだろう?」
「え、あっ」
「この身体にはないからな。貴様らが敵を引きつけている間ならば、おそらくずっと早く、この迷宮を抜けられるはずだ」
このまま無理に共に進もうとしてグダつくぐらいなら、一人で迅速に離脱し、万全の体勢を整えて、取り返しにかかる。
彼女なりの、合理的な判断であった。
「文句はあるか?」
当てつけのように、わざわざ視線を送ってきた。
自信があったのだろう。こちらがその案に納得すると。
目を伏せたまま、静かに嘆息してから、“俺は”という部分を強調して、「ねえよ」と返した。
「レノワさんは、比較的余裕がある……彼女の方は、マーキングが、活性化、してないかもしれない」
現に、ここまでスキュラやワームの類いは全て、この淫熱に爛れた身体の方へ向かってきていて、彼女の方には向かっていなかった。
だから意見を聞くべきだ。譲らず、念押しした。
「ふん、偉そうに……」
「え、えええ」
「どっちだ、決めろ」と。
ぶっきらぼうな問いかけに対し、彼女は困惑しつつも、選択した。
「食料は、そうだな。ここに、残しておいてやる」
空間のほぼ中央に、食料を入れた荷物が置かれた。
「蘇生術師を用意するつもりだから、餓死しても別に構わんがな」
「……」
そして、「じゃあな、“お二人さん”」と。そう言い残し、只人の男は遠ざかっていく。
結果、この場には身動きのまったく取れない女エルフと、腰を縄で括られ、移動を制限された女だけが残った。
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少しばかり、本心が聞きたかった。聞いて、できれば自分のためになる判断をするよう促すつもりだった。
「ふふふ」
ぼーっと出入り口を眺めていた彼女が、こちらを向いて微笑んだ。
「よかったに、決まってるじゃありませんか」
その表情はどこか妖艶で、危険な色香を孕んでいた。
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