【完結】TSF蠱惑のダンジョン 〜魔王幹部末席追放の蟲使いが目論む下克上。勇者TS肉体改変洗脳支配計画〜

あかん子をセッ法

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うらぎり、おんなのこ、おっぱい

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 ____思えば、もうこの時既に違和感は幾つもあったんだ。
 それに、気付けなかった。いや、見過ごしてしまったんだ。今までずっと一緒に過ごして来た幼馴染の、その異変を。
 
 「ふふっ♡ ユウ♡ ユウ♡♡ ユウ♡♡♡」

 彼女の甘い声が快楽と共に脳髄に沁みて、彼の身体と、心の自由を奪っていく。

 「こんな身体じゃあ、もう勇者なんて出来ないよねぇ♡ ただのえっちでかわいいユウちゃんだもん♡」

 なんで気付けなかったんだろう? ずっと、一緒に居たのに。安心、したかったから?

 「安心して♡ これからはずーっと一緒だよ♡ ユウ♡♡」

 ✳︎

 「ぐすっ……」
 「落ち着いた?」
 「うっ、うん……」

 一頻り泣いて落ち着いたユウは、我に返ってユイから距離を取った後、静かに落ち込む。
 
 ____魔物にいいようにやられて、しかもそれをユイに助けて貰っておきながら……そのユイの前で、こんな、こんないっぱい泣いて……オレ、なんてカッコ悪いんだ。

 小さい頃はこんな事沢山あったよそりゃ。でも最近は背丈だって追い付いてきて、寧ろオレがユイを助ける事が増えて来てたんだ。それが……うう。

 「あれ? また泣いちゃう?♡」
 再びメソメソし始めた自分に、ずい、と挑発的な彼女が詰め寄った。

 「は? いや、泣かねえよ! っ、ただ、情けなくなったんだ」
 「ふふ、私に助けられてばっかりで?♡」
 
 ここぞとばかりに悪戯っぽく笑うユイ。なんか、ここに来てからコイツ昔みたいに意地悪っぽくなってる気がするぞ? ここ最近は猫被ったみたいにずっと大人しかったのに、キャラ変やめたのか?

 ムカッときたけど、自分が悪いから言い返せない。「っ、ああ、そうだよ!」といじけ気味に返しつつ、でも、と見栄を張る。

 「でも?♡」
 一度逸らした目を、今一度戻して、真っ直ぐに。
 「でも! ……ここからは、頑張る。ちゃんと、ユイを守れるように」

 刹那、ユイの顔が少し憂いを帯びるが、すぐに笑顔に戻った。
 「……ん、勇者だもんね」
 
 違う。そんなんじゃない。湧き上がる気持ちが言わせる。

 「……いや、勇者としてじゃない! その……お、お、オトコとしてだな!」

 カッコつけた。照れながらも腰に手を当て胸まで張った。
 しかし、何たる仕打ちか。次に彼女に言われた言葉にぞくっとしてしまう。

 「でも、ユウは今オンナノコじゃん?♡」
 「え……?」

 徐に視線を下げる。その景色は、明らかに以前とは異なっていた。
 
 ____服もプレートメイルも、あれ? そっか、溶かされて……えっ、ええっ!?
 
 正気を欠き気付けていなかった今更の重要な事実が更なるショックで上書きされ、顔が青褪めていく。

 「あっ、いやごめん♡ ずっと言いたかったけど、言い難くて……でも、さ。その、ぷっくりしたお胸とお尻と、それに……♡」
 「えぅっ……あ……?」
 動揺で後退りしながら目を回す。ユイの言葉通りで、現実で。こんなに胸、ふっくらしてなかったのに。

 「そのお股。おちんちん、ついてないもん♡ ほら、私と一緒♡」
 
 ぺろんっ。ユイがローブを捲って見せた。反射的に確認してしまったが、彼女の股にも、無かった。あるのは僅かな膨らみとその真ん中、一本の筋だけ。

 「う、うあああああああああ!?」

 色んな恥ずかしさが一気に込み上げ居た堪れなくなったユウは、素っ頓狂な声を上げながらぴょんと飛び退いて岩陰の向こうに身を隠してしまった。

 尚、あっという間に追い付かれて、覗かれてしまう。
 「ちょっ、ユウ♡ 何処行くの?♡ 危ないよ?♡」
 「ふぇっ!? うううう……!」
 
 背中を向けて丸くなり、蹲る。気持ちの整理が付かない。胸がもにょもにょする。物理的にじゃなく、心理的に。いや、膝が触れてるから物理的にもだけれども。

 「もう♡ いじわるしないからぁ、ほら♡ 出てきて?♡」
 幼児をあやす様な甘い声で手を差し出してくるユイに対し、顔だけ向けて「く、くすりで治るって言ったじゃん!」と反抗する。

 「治ったじゃん、辛いのは無くなったでしょ?♡」
 「そうだけど! そうだけど……!」

 この時、少年は理解した。穴があったら入りたいという言葉の真の意味を。

 「これ、治るよな……? 治せるんだよな……!?」
 「うーん、治るとかじゃ無いんじゃない?♡ 状態異常って感じじゃないし♡」
 「どこが!?」
 「だって鑑定しても至って健康だよ?♡ それに、カッコいいユウより、可愛いユウのが普通っていうか……♡」
 「ふざけないでよっ! ううっ……」

 事実、自己鑑定しても実際異常が一切見当たらない。こんな身体なのに、こんなに心が辛いのに。

 「一生このままなんてやだよぉ……」
 「私はいいけど♡」
 「やだよおおおぉ……!」

 すっかりいじけてしまったユウに、あらら、流石にやり過ぎたかとユイ。謝りつつ慰めに入る。
 
 「むう……ごめん、意地悪言い過ぎたね♡」
 「ううぅ……」
 「まあ、さ? 村に帰ってお医者さんに診て貰えば、戻す方法もあるかもよ?♡」
 「うう……うううう………」

 しかし、気休めは無駄だ。全く響かない。あくまでユイ自身が言いたい事しか言えない。
 ただ、そこは幼馴染だ。付き合いは長い故、扱いは心得ている。

 「ユウ、ここでずっとグズグズしてるの? 先生、絶対何処かで心配してるよ?」
 
 ピタリ。泣き止んだ。
 「…………でも」
 「大丈夫。その身体でも戦えるから。寧ろ前より強くなれちゃうかも♡」
 「……うそ」
 「その為の装備、取って来てるんだ♡」
 「えっ……?」

 ちょろい。彼は使命感が強い。どんなに心が折れていても、使命があれば立ち上がれる。それに、その為の力を常に欲している。ダンジョンで手に入る装備は元より貴重で強力なのは周知の事実。実際に強くなれたとアピールするユイを前に、その魅力には抗えない。そも、第一にユウは全裸である。恥ずかしい上、流石に寒くもなってきた。故に、

 「……どんなの?」

 抵抗を崩した彼は、そのままあれよあれよと彼女が手に入れたという装備を着せられてしまうのだ。

 ニヤリと悪戯っぽく笑って、ユイは杖を振る。
 「『フロート♡』」
 「わっ、浮いてっ……!」

 彼女はユウの身体を浮遊させると共に、手に入れた箱を反対側の岩陰の向こうから引き寄せて開いた。

 「っ!? ちょっ、ユイ!?」

 そして中から何やら艶めく布の様な物を取り出すと、手際良く、彼に着せていく。
 
 「そらそらー、じっとしててー?♡」
 するするするっ、ぴちっ! しゅっ、ぴちっ、ぴちっ!
 
 着た事のない感触だった。肌触りが良く、身体にフィットする。薄いけど伸縮自在でとても丈夫そうな、紺色をした材質の皮の様なものをパンツみたいに穿かされたかと思えば、それはそのまま胸の所までするするとカバー。両腕を通す穴が空いていて、それに腕を通すと、股に少し圧迫感を伴いながらまるで農夫の履いているあのズボンみたいに肩で止まった。
 
 「あっ、うっ、うああっ……」
 なんか、ぴっちりツルツルで心許ないっ。
 「んー、よいしょ、よいしょぉー♡」
 更に両腕両脚も、同様の材質の物がしゅるしゅる、ぴちっと二の腕、太腿まで通されて、指の先までフィット。少し可愛らしい装飾的な模様が入っており、その辺りで嫌な予感が。

 「あとはー、ほらっ♡」
 「っ!」
 
 予感、即的中。彼女が次に取り出したのは、明らかに可愛らしい白とピンクを基調としたフリフリの短いスカート。

 「そ、それ……ユイのじゃ……」
 「剣士装備だよー?♡ ユウが着た方がいいって♡」
 シュルンッ! 目にも留まらぬ速さで穿かされた。続けて上。当然と言うべきか、スカートと同じデザインだ。

 「そんなちっちゃいの着られないし、もうちょっとカッコいいやつっ」
 「ワガママ言わない♡」
 するりするりと服の袖を通され、問答無用で着せられてしまった。

 「なんでぇ…………?」
 その後は髪飾りに指輪やら何やらと装飾品を取っ替え引っ替え試着させられ、ユウは次第に諦めて大人しくなっていく。
 
 「…………」
 一体どれだけ拾って来たんだ。そう呆れ始めた所で、漸く「でーきた♡」の声が。

 「はぁー♡ かっわいいいい♡」
 ユイが抱きついてすりすりして来る。もうテンションがおかしい。こんなの、ずっと昔に化粧の実験台にされて以来だ。完全に遊ばれている。

 「オレは、お人形さんじゃ無いんだよ……?」
 「わかってるよー♡ こんなに可愛いお人形さんなんて居ないもん♡ ユイも見れば分かるよほらっ♡ 『リフレクトミラー♡』」

 ユイが反射魔法を展開。すると、その鏡面に映ったのは____
 
 「っ……! うそっ……」
 
 小さくてとても可愛らしい。街中で見掛けたら放っておけない感じの、不安げな顔をした美少女であった。

 「うそじゃないよー♡ 紛れもなく、今のユウだよ♡」

 試しに動けば、可憐な黒髪短髪の美少女がふわりと髪と衣装を揺らしてその通りに動く。頬をむにっと触ったりつねったりしても、痛い上に鏡の中は同じ動きを取る。ダメだ。幻惑魔法じゃない。夢でも無い。現実だ。
 変わり果てた自身の姿を認めざるを得なくなり、ユウはまた静かに涙を溢す。

 「おおー♡ 泣く程嬉しいかぁ♡」
 「ちげーよかなしいんだよっ!」

 男児としての尊厳が失われた事だけでは無い。現実に今はこの身体で、しかもこの装備に頼って行かないと生き延びられないと悟った事が、恥と虚しさに拍車をかけたのだ。

 ____こんなの、こんなのあんまりだよ……
 
 このままじゃ、恥ずかし過ぎる。
 「うう……せめて、なんかズボンとか無い……?」
 薄皮一枚だけだと寧ろ何も着ないより心許ない。ぴっちりと股を強調して、無くなったその部分がよりスースーする感じがする。
 
 「無いしあってもダメだよ♡ あ、でもショーツならあるよ♡」
 ひらり。これまた明らかに女性物の下着であり、白を基調とした布地にピンクのフリルがあしらわれた可愛らしい物だ。

 「ショーツってなんだよ! 女のパンツじゃねぇか!」
 刹那、シュパァン!
 「ひうっ!?」
 瞬きの間に穿かされた。見えなかった。

 「ショーツ、っていうんだよ? 穿いて覚えてね♡」
 「えっ、今のどうやってやったんだよ!?」
 「ふふふ♡」
 「ふふふじゃねえよ! くそっ!」
 「むっ、女の子がクソとか言っちゃダメっ!♡」
 「ユイが今言ったじゃん」
 「屁理屈もだめっ!♡」
 「あああもうっ!」

 イラつきに任せて脱ごうかと思った。しかし、中々どうして、穿かないよりはずっと安心感がある。

 「…………」
 目の前で脱ぐのもなんだか気が引けるので、結局そのままに。
 
 「あ、そうだ♡ はい♡ 武器もどーぞ♡」
 「っ、武器まで……」
 剣なのにどうかと思うくらい可愛い。それでいて異様な程軽くて扱い易いのがとても癪だ。

 「よし、準備完了だね♡ 行こっか♡」
 「うう……」

 こうして、オレは完全に女の子な格好でユイと共にダンジョン探索を再開する事になってしまった。

 嫌で嫌で仕方なかった。見ている人は一人しか居ないにしても、一番見られたく無い相手で、その相手に見られたく無い姿を晒し続けるんだから。それはもう、これ以上無く恥ずかしかった。

 でも、それを差し引いても、ダンジョン産女の子装備は強かった。

 「やあっ!」
 
 甲高い声と共に、一閃。たった一振りであのにっくき緑色の丸い蟲が真っ二つになる。装備の加護で耐性が付くのか、あのピンク色のガスも何のその。

 「っ! 数ばっかかよっ!」
 
 うじゃうじゃ湧いて纏わりついてくるヒルみたいな蟲も吸い付かれても全然平気で、軽い身のこなしで簡単に振り払えてしまう。

 「はぁっ!」

 まさに無双の強さ。夢に見た勇者の活躍、その実現であった。

 「すごいすごい♡ 殆ど全部ユウが倒しちゃうじゃん♡」
 「ふへへ、まあ装備のお陰だけどな」
 「戻りたくなくなっちゃう?♡」
 「っ、それはない!」

 途中で見つけた装備に変えようとずっと思っていたけど、見つかる装備はどれも女の子装備ばかりで結局変えられず。そもそも今着ている物を超える物も無かった。

 ほんと、よくこんな強い装備見つけてくれたなユイ。相当沢山探したのか、運が良かったのか……うーん、それにしても、ダンジョンに入る人って男のヒトが多いから、残って無いのかなぁ……

 「ユウ♡ ダメ箱ぼーっと覗いてないで、次いこ次♡」
 「うん……」

 破竹の快進撃は続き、二人はどんどんとダンジョンの奥深くへ進んでいく。

 ____それにしても、すごい。このカッコ恥ずかしいけど、戦えば戦う程どんどん力が溢れてくる。
 この力が有れば、オレ、何処までも強くなれそうな気がする。

 「でもよかったねー♡ 私を守る為に、ここから頑張るって♡ おんなのこ装備のお陰でちゃんと出来てる♡ えらいえらい♡」
 
 また揶揄って頭を撫でてくる。何だろう、これをされる度実感する。間違いなく、ダンジョンに入る前より自分の背がユイより小さくなってると。ユイが大きくなったんじゃ無い。あの時装備がぶかぶかになったのは、そのせいで。
 
 「ああっ! もう装備の力でも良いっ、これまでがダメダメだった分、沢山頑張らないとなっ!」
 「おー♡」
 
 振り払う様に張り切った。不甲斐無い自分を見せなくて済む。戦える。ユイを守れる。この力なら。
 全て装備のお陰であると意識しながらも、幼心は徐々にその大きな力に依存し、酔い痴れ始めていた。と、そんな時だ。

 チクンッ。
 「いっ!?」

 久々の痛みは、胸の頂点に細い針が刺す様な、そんな痛みだった。
 
 「っ、くうっ!」
 パッと手で払い除けると、驚く事に本当に微かに羽音をたてる透明な影が二つ揺めき、目の前を動いていた。即座に一振りで斬り伏せると、尻の方に体調の半分以上もある程長く極細の針を持った、掌よりも小さな醜い羽蟲の姿が露わになる。

 「ユイ! 気をつけて! 透明な蟲がいる!」
 「みたいだねー♡ 『ファイアストーム♡』」

 とはいえ、分かってしまえばどうという事は無く、彼女が一度一帯を焼き払う事であっさりと問題は解決。周囲に潜伏していたと思われる蟲達全てに火がつき、落ちていく。

 「うわぁ、こんなにいっぱい居たんだぁ……♡」

 「っ…………」
 油断してた。一体いつ近付いて来てたんだろう。
 胸の先が両方共少しジクジクする。こんなところを二つ、ピンポイントに刺してくるなんて。

 嫌な予感がして自己鑑定を試みるも、相変わらずの異常無し。

 「ユウ、どうしたの?♡ もしかして、さっきのに刺された?♡」
 ユイが此方の様子を察したのか、そう尋ねて来た。「うん、ちょっとね……」と素直に答えると、「ヒールかけとく?♡」と依然軽いノリで言う。

 ここは、気を引き締めないと。
 「いや、いいよ。念の為でもケアだけにしといて。だいぶ進んで来たし、この装備の上から針を刺してくる敵が出て来たって事は……もしかするとここから手強くなってくるのかもしれない。出来る限り魔力は温存しないと」
 
 しかし、伝わらなかったのか、「いいの?♡」と相変わらずな感じで小首を傾げるユイ。
 
 「ユイ、先生だって言ってたでしょ? 油断大敵だって。ダンジョンは、コーカツだから、って……」
 「ふふっ、そうだねー♡ えらいねユウ♡」
 先生の言葉を借りてもダメだ。またガキ扱いで、頭を撫でて来る。

 「うーっ頭撫でるな! 分かってないじゃん!」
 「わかってるよー♡『ケアケアー♡』」
 「わかってない!」

 流石におかしい。ユウは遂に確信に近い疑念を抱き、強く訝しみ始める。

 ____幾ら意地悪といっても、流石にここまでフワフワしてるユイはおかしい。普段ならオレが今言った事なんて向こうが先に言ってる筈だ。

 「もー、怖い顔しないの!♡ せっかく強く可愛くなったんだから、ガンガンいこうよ♡」
 「…………」
 
 何が原因なんだろう。やっぱり装備のせいなのかな。これだけ強力なんだ、やっぱりリスクが____
 
 考えながら黙って睨んでいると、痺れを切らしたのか彼女は頬を膨らませ、ユウの手を取った。

 「じっとしてても仕方ないじゃん♡ ほら、いこっ♡」
 「わわっ」
 
 ぐいぐい腕を引かれる。力が強い。半ば引き摺られる様な形で前へ前へと連れて行かれてしまう。
 ____ここで装備が怪しいから今すぐ脱いで、何て言えない。どうしよう。

 あんなに安心感を与えてくれた暖かな掌が、今ではただ只管に不安を掻き立てて来る。幾ら考えてもその理由ははっきり形に出来なくて、迷いが先行して口が出せない。
 
 どうしよう、どうしよう、このままじゃマズいのは分かってるのに。

 尚、悪い事は重なる。

 ズクンッ!
 「うっ……!」
 嫌な熱に苛まれていた胸元を、奇妙な脈動と圧迫感が襲った。呻き声が上がる。

 な、に……?
 ずくんっ、ずくんっ、ずくんっ! 拍動と共に張った感じが強くなる。苦しい。それに、少し重い。
 堪らずユイに声を掛ける。

 「ユイっ……! ちょっと、ごめんっ……ストップ……!」
 「なーに?♡ どうしたの?♡」
 絞り出す様に言うと、彼女は振り返って足を止めてくれた。

 でも、この感じはっ……! 恥ずかしいし、今のユイに正直に話すのは、まずい気がするっ!

 視線は理由を探す。すると、幸運なことにあった。岩陰に何ともおあつらえ向きな、箱が。
 
 「あそこの箱っ……開けにいきたいっ……!」
 前屈み気味に胸を片腕で抱えて隠しつつ、方向を指差して言った。
 
 一瞬、嫌な間が開く。が、
 「えー♡ ユウったら、よくばりだなー♡ ……いいよ♡ 私は見張ってるから、開けに行って♡」
 通った。ユウは「ありがとう」とお礼だけ言って、小走りでそこに向かった。

 「はぁっ……っ」
 一息吐いて、確認する。
 
 ____やっぱり。

 危惧していた通り、胸が、目に見えて膨らんでいた。
 「うわぁっ……」
 可愛らしい服が悲鳴を上げている。インナーは兎も角、その上着は今にもはち切れそうだ。
 腫れなのか何なのか、痛痒い感じだけど、何か違う。分からない。

 その前までの膨らみも十分女性的であったが、今のそれは完全に彼の知る所で言う、性的なおっぱいそのものであった。
 少女的な服装に押し込められた、苦しそうで悩ましげな女性の乳房。村の美人のどの胸元よりも卑猥で些か過激なそれが、今、なんと少年自身の身体に備わっている。未熟な理性を狂わせるのには十分であった。

 先の方……じんってして、なんかあったかいのが、広がってる……?♡
 
 「……ごくっ」
 思わず生唾を飲んだ後、そっと自身の手を添えた。
 「んっ……♡」
 ぴくり。身体は敏感に反応を返した。内包された熱が、触り心地も、触られ心地も良い柔らかな肉皮に包まれている。掌にはもう収まり切りそうも無い。張り詰めていて、弾けてしまいそうだ。
 
 「っ……!」
 同時に直感する。これはヤバい、戻れなくなると。ただ、分かっても手が離せない。ダメだ、揉んでしまう。
 
 「ユウー♡ まだー?♡」
 「ひゅっ……!」

 離せた。不意に聴こえてきたユイの声で何とか我に帰る事が出来た。

 「ご、ごめん。もうちょっと……!」
 「そー♡ はやくしてねー♡」

 もう時間は掛けられない。
 「でも、こんなのどうすれば……」
 こんなの、それこそユイみたいにローブでも羽織らなきゃ隠せそうに無い。

 じわーっ♡ 
 「っっ!?」
 有効な手立ての無い中、双丘の頂点、張り詰めた服の上にじんわりと染みが広がって更に驚く。同時にそこから甘酸っぱくていやらしい香りがして、お腹の下、芯の方がきゅんと切なくなった。

 っ、なんなのこれ!? 絶対おかしいよ!!?

 最早縋る事の出来る希望は、すぐ側にある箱のみ。
 「はあっ……っ」
 ユウはその中に打開する物が入っている事を祈りながら、徐にそれを開こうと手を掛けた。

 刹那、箱は勝手に開く。

 「っ!?」
 中身は、希望とは真逆の物だった。否、中身すら無かった。箱はそもそも、擬態した蟲だったのだ。

 「きゃあっ!!?」
 上げた悲鳴が完全に少女そのものだった事など気にする間も無く、掴んでくれと言わんばかりに前に出ているユウの腫れた胸は、蟲が瞬時に伸ばした触腕の格好の餌食となった。

 「っ!?♡ くぅっ……!♡」

 あっという間に胸の膨らみを包まれてしまった。あくまでその部分だけとは言え、全身を呑み込み、弄ってきたあの蟲を彷彿とさせるざらつきと吸着、粘液による強烈な刺激に晒されて腰が抜ける。
 「んぅっ…………っ♡」
 引き剥がそうとしても力が入らない。入れても立ちどころに抜けてしまう。

 「んっ……ふぅっ♡ ……っ♡」
 我慢してもはしたない吐息が漏れる。ぴちゃぴちゃくちゅくちゅ。張り付いた箱蟲はその反応に興奮したかの如く、より淫猥な水音を立てながら両胸を揉みくちゃにして責め立てて来る。
 「くっ……うっ……♡ たす、けっ……はっ、あ゛っ……♡」
 助けてユイ。助けて。そんな言葉も羞恥心に押し殺され、快楽が掻き消していく。

 もみっ、ちゅくっ、じゅっ。
 「や゛っ……んぅっ♡ っ♡ くぁっ♡♡」
 揉まれながらにして、舐られ、吸われている。胸の先とその周りは特に入念に、にゅるにゅる、ちゅっ、ちゅぱっ。
 「はぅんっ……♡ んっ♡ はあ゛っ……あ゛っ♡」
 何かが吸い上げられている。度々腰が浮く。下半身は弄られて無いのに。身体の芯が痺れて、熱が、登ってくる。

 にゅぐっ、じゅっ。寄せて、上げられて。
 「ぐっ……はぁっ♡♡ っ♡」
 
 ぱっ!♡ 
 「はあ゛あああぁ……っ♡♡♡」

 リリースされた瞬間、甘く穏やかに達した。
 「…………っ?♡♡」
 やっぱっ、むねっ♡ なんか、でてっ?♡
 
 胸と股、両方から熱が放たれている。それを溢すまいとしているのか、蟲はぎゅーっと胸を締め付け、吸い上げてくる。

 「っっっっ!♡♡♡」

 目がチカチカして頭が痺れる。股を弄られるのとはまた違う、身を焦がす様な忘我に浸るユウ。
 「っ…………♡♡♡」
 故にそのひと時、本当に重要な事すら忘れてしまっていた。
 
 「ふふっ、すごい♡ 気持ち良さそうだね♡」
 「っ!?♡」

 不意打ちでユイの悪戯な囁き声が耳元を擽り、身体がビクンと跳ねる。
 「ユ、イ……っ♡」
 甘い快楽の中、頭だけが現実に引き戻されて醒めていく。

 ____そうだ、オレっ。なんて、バカなっ。

 「ユイっ……なんで……っ♡」
 「なんで、って♡ こっちが聞きたいなぁ♡」
 ぺたんと座って蟲に胸を舐られているオレを、彼女は妖しい笑みを浮かべながら中腰で見下している。

 「なんで、助けてーって♡ 私を呼ばなかったの?♡」
 「言ったよっ……たすけてっ、て……っ♡」
 「えー♡ うそだー♡」
 「ほん、とっ……ほんとだよっ……♡」

 羞恥と困惑で瞳が揺れ、涙が溢れてくる。それが相手の嗜虐心をより擽るとも知らずに。

 「ちゃんと大声で言えた?♡ 心の底から、助けて! って♡」

 まるで見透かしたかの様な目でそう言って、此方の顔を覗き込んで来る。
 「っ……いったっ……♡」
 そう返すが、一瞬の間と、微かに逸らした視線が苦しい。

 ふふふと笑うユイ。一度離れてオレの横から背後に回ると、反対側の耳元で妖艶に囁く。

 「うそつき♡」

 くちゅっ♡
 「ひうっ!?♡」

 言葉が鼓膜を揺らすのと同時に、彼女の手が此方の股に触れた。またも不意打ちを食らい情け無い声を上げてしまったユウ。抵抗しようにも完全に力負けしていて腕を退けられない。
 
 尚、ユイはそれを恥じる間も与えず、既に熟して濡れそぼった股を弄り、畳み掛ける。

 「ずっとみてたけどっ♡ ぜぇーんぜんっ♡ 助けてって感じじゃ無かったよ♡」
 「っ、そんなぁっ、ことっ……っ♡」
 すりすりくにくに。的確に布の上から突起を浮き立たせ、焦らす様に周りを擦ってくる。継続している胸への刺激と合わさって、もどかしさに腰がくねってしまう。

 「寧ろ気持ち良くってぇ……邪魔されたく無かったんでしょ?♡ こ、え♡ 必死にガマンしちゃってたし♡」
 「っ!♡ ちがうっ♡ ちがうからっ♡ ユイっ、もうやめて!♡」

 堪らず根を上げた。すると、ぴたり。意外にも弄る手が止まる。
 「っ……?♡」
 「ん?♡ どうしたの?♡ ユウがやめて、って言ったから、やめてあげたのに♡」
 「…………っ♡」

 中途半端に弄られた股がじゅくじゅく疼く。胸の蟲の動きも何処か大人しい。

 「ふふっ♡ ダメだよユウっ♡ そんな切なそうな顔しないで♡」
 「っ、ちがうっ!♡」

 一瞬湧き上がった気持ちを振り払う様に首を強く振って否定する。しかし、彼女は何処までも非道だ。

 「ちーがーわーなーいっ♡ だめだねぇ、鏡が必要かな?♡ 『リフレクトミラー♡』」
 
 かの反射魔法が詠唱され、鏡面が目の前に現れた。一度顔を背けるも、結局気になって見てしまう。
 そこに映るのは、目を疑う様な光景。
 
 「う……あっ……っ♡」
 
 少し前に見たあの美少女が、胸元を箱蟲に襲われている。その幼い容姿に不釣り合いな、大人びた、淫らな顔を晒しながら。
 
 眉をハの字にして瞳を濡らすその表情は、ユイが言う様に確かに、どこか切なげに見えた。
 「ちがう……♡」
 これが自分だなんて、とても受け入れられない。

 否定を打ち消す様に、胸の蟲が激しく動き出す。
 「う゛ぁっ♡ ち、がう゛っ……こんなのっ……♡」
 首を振ると、鏡の中の彼女も振る。頬を赤らめ舌を放り出し、涎で唇を濡らす。
 身体が、疼く。我慢し切れず、手が股へと伸びていく。

 が、ぱしっ。両手は彼女に拘束される。

 「違わないってば♡ 自分のおててまで使おうとしてるのに、頑固だなぁ♡」
 「っ♡ くぅっ♡♡」

 股を擦り合わせ身を捩るその姿は余りにも煽情的で。目を離したいのに、目が離せない。

 「いやらっ♡♡ っ♡ い゛やっ♡ あ゛ぁっ♡♡」
 「もー♡ 鏡の中のユウちゃんは嫌そうに見える?♡ 見えないでしょ?♡」
 「っ♡ いやらあああっ♡♡」

 よく分からない。苦しそうに見えるし、喜んでる様にも見える。感じるキモチは、そのどちらでも無い。分からない、わからないわからないわからない。

 「じゃあ、嫌ならきちんと言お?♡ 助けてーって♡ 助けてユイお姉ちゃーんって♡」
 「っ、たす、けて……っ♡♡」
 「が弱く、なさけなく♡ それでいて心から♡ ユイお姉ちゃん♡ たすけてー♡ だよ♡ ほらっ、さんっはいっ♡」
 「たしゅけっ……♡ ゆい゛っ……っっ♡♡」
 「ゆ♡ い♡ お♡ ね♡ え♡ ちゃ♡ ん♡ もっとおっきな声でー♡」

 もう、いやだっ♡

 「ゆい゛おね゛えちゃっ……♡ たすけ、てっ……♡♡」

 絞り出した懇願。その返事は、
 
 「……はむっ♡」
 「っ!♡ んうっ!!?♡♡」

 深く、濃密なキッスであった。

 「んふっ♡ ん……んっ、れろっ♡ くちゅっ……はふっ、ちゅっ、んっ♡」
 
 否、貪る様なそれは、最早性的な捕食行動に過ぎないのかもしれない。ユウにとっては初めての特別な行為が、獣の如く無遠慮で淫らな口吸いによって貪られる。

 ____なん、れっ♡ 
 
 口の中一杯、甘ったるいミルクに、苦く舌先で痺れる大人っぽさの混じった様な、そんな風味が広がっていく。ユイの味、ユイの匂いが、少年の官能を侵蝕する。
 
 「んんっ♡♡ はんっ♡ んっ……んぅっっ♡♡♡」
 
 ユウの身体は度々弓反りになった。舌を絡められ、粘膜を舐られる感触が脳に響いて甘イキを繰り返してしまう。

 「っ、んはぁっ……♡」
 「っ、あっ……っ♡♡」

 散々蹂躙した後、漸く満足したのか熱い吐息と共に唇が離れた。唾液が糸を引き、間に淫らなブリッジが描かれる。

 「ふぅ♡ よくできました♡ はぁっ♡」
 「はぁっ……っ♡♡ うそ、つきぃっ♡ たすけるって、いっ」

 ぐちゅっ! 
 「うぅっっ!?♡♡♡♡」

 言葉による申し訳程度の反抗も、その途中で股を唐突に弄られ、身体が跳ねると共に声がひっくり返り形にならない。

 「もちろん、助けるよ♡ 辛かったでしょ?♡」
 今度はショーツの中に手が突っ込まれている。

  「うっ……ふぁっ♡♡」
  「わたしもガマン、大変だったんだぁ♡ もういいもんね♡ いっぱいイかせて、助けてあげるっ♡♡」
 
 つぷーっ♡ 長くて細い指が、挿入って。
 「ん゛んんううううぅっ♡♡♡」
 「ふふっすごい♡ 奥まで簡単に届いちゃうね♡ こんなところまでちっちゃくてかわいい♡ あ、そうだ♡ せっかくだから、おんなのこのお勉強しよ♡」

 抽送が始まる。今度は本気の動きだ。突起も、中の気持ち良い所も容赦無く擦って来る。
 
 「今くちゅくちゅしてるとこ♡ なんて言う名前か知ってる?♡」
 「うぁっ♡♡ あっ、あっあっ、あ゛ぁっ♡♡」
 「おとこのこだったから、知らないかな?♡ せーかいは、おまんこ、って言います♡ この中、奥の方に、子宮っていって、赤ちゃんを育てるところがあるんだよ?♡」

 ユイは妙な会話を始めるが、幸か不幸か、彼はとてもじゃ無いが意思疎通出来る状態では無い。ただ喘ぎ声ばかりが返り、彼女も別に返事を求めてないのか一方的に言葉を並べていく。

 「因みにここのくりくりの出っ張りは、クリトリスていってー、とっても気持ち良いところ♡ ここいっぱい弄ると、女の子はどんどんどんどん気持ち良くなって、イっちゃうの♡」
 「っくっ、ふっっ♡♡ はうっ、ううっ♡ うっうっんっうぅっ♡♡ うぁっ♡♡ あ゛ぁっ!♡♡ ああ゛ああぁっ!♡♡♡」

 冗長な台詞とは相反して、手は絶頂させる為の動きを徹底している。彼女のそれはあまりにも手慣れていて、既に蓄積し切ったユウの身体では容易く連続で達してしまう。

 「ふふっ♡ いまイってるねー♡ 覚えてね♡ イクって感じ♡ イク時にイっちゃうって言える様にね♡」
 「もうっ♡♡ も゛っ♡ むりっ♡♡♡ やめっ♡♡ っ、くっ♡ うっうっ、ふうううぅ♡♡♡ っああ゛ああ!♡♡♡♡」
 
 ちゃちゃちゃちゃちゃちゃっ♡ 高速の腕捌きは止まらない。止めてくれない。胸の蟲共々スパートに入る。
 
 「むりじゃないよ♡ おんなのこの身体はー♡ もっと♡ もっときもちよくなれるよ♡」
 「いあ゛あぁあっ♡♡ あっあっ、はあ゛っ♡♡♡ あ゛ぁっ、ああぁあぁっ!♡♡♡」
 「例えばほらこことかー♡ あとこことか♡ あははっ♡ イッてるね♡ ぷしゅぷしゅって、ユウのおまんこ、お潮吹いてるよ♡ かわいい♡」

 それまで天辺だと思っていた程走る閃光。それが更に重なり、上り詰める。
 
 「あっ、きてるね♡ はやいなぁ♡ ここまできたら多分もうすぐだよ♡ おっきいのが来て、頭真っ白になっちゃうから♡」
 「あ゛あああぁっ♡♡ っっ♡♡ はぁっ、ああぁあ゛っ!♡♡♡」
 「今度は言えたらイくって言ってもいいんだよ♡ ほら♡ イけっ♡ イけっ♡ イっちゃえっ♡ 」

 そして、彼女の最後の強い「イけっ!♡♡」という合図で押し込まれた指により、遂に頂点へ達した。

 ぐちゅっ♡
 「い゛っっっ!♡♡♡ うあ゛ああっ、あ゛あああああぁ!!♡♡♡♡」
 ぷしゅーっ!♡ ぷしっ♡ しーっ♡ 放尿とは別の体液の噴出で忽ち水溜りが形成され、胸に吸い付く蟲も端から汁を噴きこぼし水滴を垂らす。

 「あ゛っっ!♡♡♡ はあ゛ぁっ!♡♡♡」
 ユウの頭は真っ白になった。最中、それを蓋する様にユイにキスされる。

 「あ゛あああぁん…………っ♡♡♡ っ♡♡ っ♡♡♡」

 壮絶な善がり声を上げ、それが尽きると彼はユイの腕の中で静かに余韻に身を震わせる。その最中に胸の蟲は満足したのか、ズルズルと離れて元の位置に戻っていく。

 ____キスされて……ユイに、あたまをなでられてる。

 治癒の光と共に、その感触が心地良く身体を癒す。

 「____♡」

 ユイが、何か言っている。けれど余韻が深くて意識が遠く、聴き取れない。甘い声だけが芯に響く。

 ユウは半醒半睡のまま漂う間、心の奥底でただ後悔する。

 どうして、こんな風になるまで____

✳︎

 ドロドロに蕩けた至福の時間。暫し胸に抱いていたユウをそっと寝かせると、恍惚とした表情で頭を撫でるユイ。
 
 「ユウ♡ かわいいかわいい♡ わたしのユウ♡」
 「う゛っ……あ゛っ……♡♡」

 そのローブの内側から、赤黒い無数の蟲がはみ出て、蠢いている。

 「んっ……♡ 主サマの元に行くまではぁ……♡ わたしのでいいんだよね♡ ちゅっ♡」
 「んぅっ……♡♡」

 かたやユウ。頬にキスを受ける彼のその可愛らしい衣装も、妖しく蠢動していた。繊維の一つ一つが蟲で出来ているかの様だ。

 キスは舐める動きに変わり、首筋に降りた後もう一度強く吸ってから、服の境目で離れる。
 「んーっ♡ はぁっ……」
 熱い吐息と視線の先には、淫らに濡れそぼった双丘が。

 「かわいいおっぱい……♡ でておいでー♡」
 彼女のその言葉に応じるかの如く、胸元の装備の繊維達は肌の上を這うように避けた。すると、瑞々しく豊かに実った美しい果実がぷるんと溢れ、同時にムワッと蒸れた甘い香りが広がる。
 「わぁっ……♡」
 ユイの顔はそこに吸い寄せられていく。

 「ふふっ♡ ちいさいのにここだけ、ちょっとおっきいね♡ わたしと、あんまり変わらない……かもっ♡ はむっ♡」
 「ふぅっ……っ♡♡♡」

 乳首を甘噛みしたり、吸ったり舌で転がしたり。ぷっくり膨れた乳輪をなぞったりすると、じんわり、先から香りの大元となる白色の甘露が溢れてくる。もったいないとユイ、慌てて舐め取っていく。

 「んっ…………っっ♡♡」
 ユウの身体も微かに反応を返す。その度、甘い汁が滲み出る。
 
 「っ♡ おいしっ♡ っ♡ はぁっ……♡ あっ、だめだめっ♡ とまらなくなっちゃう♡」

 自重した彼女は乳房から離れ、甘くなった口の中をユウの口に移す。ちゅぷ、れろっ、はむっ。暫し繰り返してから、「んはぁっ♡」っと息継ぎで離れ、またユウの顔を眺めてうっとり。

 「はぁーっ………♡♡」

 頬を寄せ、すりすり。彼の髪の毛を上げて額を露出させる。すると、そこには微かにずくん、ずくんと胎動する、紅色の紋様が。

 彼女はそれをなぞる様に指で撫でて、ぴくぴく反応するユウをただ愛おしげに見つめながら思いを口にする。

 「ふふっ♡ これからいーっぱい……教えてあげるからね♡」
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