【完結】私を捨てて駆け落ちしたあなたには、こちらからさようならを言いましょう。
パルティア・エンダライン侯爵令嬢はある日珍しく婿入り予定の婚約者から届いた手紙を読んで、彼が駆け落ちしたことを知った。相手は同じく侯爵令嬢で、そちらにも王家の血筋の婿入りする婚約者がいたが、貴族派閥を保つ政略結婚だったためにどうやっても婚約を解消できず、愛の逃避行と洒落こんだらしい。
落ち込むパルティアは、しばらく社交から離れたい療養地としても有名な別荘地へ避暑に向かう。静かな湖畔で傷を癒やしたいと、高級ホテルでひっそり寛いでいると同じ頃から同じように、人目を避けてぼんやり湖を眺める美しい青年に気がついた。
毎日涼しい湖畔で本を読みながら、チラリチラリと彼を盗み見ることが日課となったパルティアだが。
様子がおかしい青年に気づく。
ふらりと湖に近づくと、ポチャっと小さな水音を立てて入水し始めたのだ。
ドレスの裾をたくしあげ、パルティアも湖に駆け込んで彼を引き留めた。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
最終話まで予約投稿済です。
次はどんな話を書こうかなと思ったとき、駆け落ちした知人を思い出し、そんな話を書くことに致しました。
ある日突然、紙1枚で消えるのは本当にびっくりするのでやめてくださいという思いを込めて。
楽しんで頂けましたら、きっと彼らも喜ぶことと思います。
落ち込むパルティアは、しばらく社交から離れたい療養地としても有名な別荘地へ避暑に向かう。静かな湖畔で傷を癒やしたいと、高級ホテルでひっそり寛いでいると同じ頃から同じように、人目を避けてぼんやり湖を眺める美しい青年に気がついた。
毎日涼しい湖畔で本を読みながら、チラリチラリと彼を盗み見ることが日課となったパルティアだが。
様子がおかしい青年に気づく。
ふらりと湖に近づくと、ポチャっと小さな水音を立てて入水し始めたのだ。
ドレスの裾をたくしあげ、パルティアも湖に駆け込んで彼を引き留めた。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
最終話まで予約投稿済です。
次はどんな話を書こうかなと思ったとき、駆け落ちした知人を思い出し、そんな話を書くことに致しました。
ある日突然、紙1枚で消えるのは本当にびっくりするのでやめてくださいという思いを込めて。
楽しんで頂けましたら、きっと彼らも喜ぶことと思います。
あなたにおすすめの小説

本日より他人として生きさせていただきます
ネコ
恋愛
伯爵令嬢のアルマは、愛のない婚約者レオナードに尽くし続けてきた。しかし、彼の隣にはいつも「運命の相手」を自称する美女の姿が。家族も周囲もレオナードの一方的なわがままを容認するばかり。ある夜会で二人の逢瀬を目撃したアルマは、今さら怒る気力も失せてしまう。「それなら私は他人として過ごしましょう」そう告げて婚約破棄に踏み切る。だが、彼女が去った瞬間からレオナードの人生には不穏なほつれが生じ始めるのだった。

ひとりぼっち令嬢は正しく生きたい~婚約者様、その罪悪感は不要です~
参谷しのぶ
恋愛
十七歳の伯爵令嬢アイシアと、公爵令息で王女の護衛官でもある十九歳のランダルが婚約したのは三年前。月に一度のお茶会は婚約時に交わされた約束事だが、ランダルはエイドリアナ王女の護衛という仕事が忙しいらしく、ドタキャンや遅刻や途中退席は数知れず。先代国王の娘であるエイドリアナ王女は、現国王夫妻から虐げられているらしい。
二人が久しぶりにまともに顔を合わせたお茶会で、ランダルの口から出た言葉は「誰よりも大切なエイドリアナ王女の、十七歳のデビュタントのために君の宝石を貸してほしい」で──。
アイシアはじっとランダル様を見つめる。
「忘れていらっしゃるようなので申し上げますけれど」
「何だ?」
「私も、エイドリアナ王女殿下と同じ十七歳なんです」
「は?」
「ですから、私もデビュタントなんです。フォレット伯爵家のジュエリーセットをお貸しすることは構わないにしても、大舞踏会でランダル様がエスコートしてくださらないと私、ひとりぼっちなんですけど」
婚約者にデビュタントのエスコートをしてもらえないという辛すぎる現実。
傷ついたアイシアは『ランダルと婚約した理由』を思い出した。三年前に両親と弟がいっぺんに亡くなり唯一の相続人となった自分が、国中の『ろくでなし』からロックオンされたことを。領民のことを思えばランダルが一番マシだったことを。
「婚約者として正しく扱ってほしいなんて、欲張りになっていた自分が恥ずかしい!」
初心に返ったアイシアは、立派にひとりぼっちのデビュタントを乗り切ろうと心に誓う。それどころか、エイドリアナ王女のデビュタントを成功させるため、全力でランダルを支援し始めて──。
(あれ? ランダル様が罪悪感に駆られているように見えるのは、私の気のせいよね?)
★小説家になろう様にも投稿しました★


ご自慢の聖女がいるのだから、私は失礼しますわ
ネコ
恋愛
伯爵令嬢ユリアは、幼い頃から第二王子アレクサンドルの婚約者。だが、留学から戻ってきたアレクサンドルは「聖女が僕の真実の花嫁だ」と堂々宣言。周囲は“奇跡の力を持つ聖女”と王子の恋を応援し、ユリアを貶める噂まで広まった。婚約者の座を奪われるより先に、ユリアは自分から破棄を申し出る。「お好きにどうぞ。もう私には関係ありません」そう言った途端、王宮では聖女の力が何かとおかしな騒ぎを起こし始めるのだった。

いつまでも変わらない愛情を与えてもらえるのだと思っていた
奏千歌
恋愛
[ディエム家の双子姉妹]
どうして、こんな事になってしまったのか。
妻から向けられる愛情を、どうして疎ましいと思ってしまっていたのか。

私の頑張りは、とんだ無駄骨だったようです
風見ゆうみ
恋愛
私、リディア・トゥーラル男爵令嬢にはジッシー・アンダーソンという婚約者がいた。ある日、学園の中庭で彼が女子生徒に告白され、その生徒と抱き合っているシーンを大勢の生徒と一緒に見てしまった上に、その場で婚約破棄を要求されてしまう。
婚約破棄を要求されてすぐに、ミラン・ミーグス公爵令息から求婚され、ひそかに彼に思いを寄せていた私は、彼の申し出を受けるか迷ったけれど、彼の両親から身を引く様にお願いされ、ミランを諦める事に決める。
そんな私は、学園を辞めて遠くの街に引っ越し、平民として新しい生活を始めてみたんだけど、ん? 誰かからストーカーされてる? それだけじゃなく、ミランが私を見つけ出してしまい…!?
え、これじゃあ、私、何のために引っ越したの!?
※恋愛メインで書くつもりですが、ざまぁ必要のご意見があれば、微々たるものになりますが、ざまぁを入れるつもりです。
※ざまぁ希望をいただきましたので、タグを「ざまぁ」に変更いたしました。
※史実とは関係ない異世界の世界観であり、設定も緩くご都合主義です。魔法も存在します。作者の都合の良い世界観や設定であるとご了承いただいた上でお読み下さいませ。

婚約白紙?上等です!ローゼリアはみんなが思うほど弱くない!
志波 連
恋愛
伯爵令嬢として生まれたローゼリア・ワンドは婚約者であり同じ家で暮らしてきたひとつ年上のアランと隣国から留学してきた王女が恋をしていることを知る。信じ切っていたアランとの未来に決別したローゼリアは、友人たちの支えによって、自分の道をみつけて自立していくのだった。
親たちが子供のためを思い敷いた人生のレールは、子供の自由を奪い苦しめてしまうこともあります。自分を見つめ直し、悩み傷つきながらも自らの手で人生を切り開いていく少女の成長物語です。
本作は小説家になろう及びツギクルにも投稿しています。

その発言、後悔しないで下さいね?
風見ゆうみ
恋愛
「君を愛する事は出来ない」「いちいちそんな宣言をしていただかなくても結構ですよ?」結婚式後、私、エレノアと旦那様であるシークス・クロフォード公爵が交わした会話は要約すると、そんな感じで、第1印象はお互いに良くありませんでした。
一緒に住んでいる義父母は優しいのですが、義妹はものすごく意地悪です。でも、そんな事を気にして、泣き寝入りする性格でもありません。
結婚式の次の日、旦那様にお話したい事があった私は、旦那様の執務室に行き、必要な話を終えた後に帰ろうとしますが、何もないところで躓いてしまいます。
一瞬、私の腕に何かが触れた気がしたのですが、そのまま私は転んでしまいました。
「大丈夫か?」と聞かれ、振り返ると、そこには長い白と黒の毛を持った大きな犬が!
でも、話しかけてきた声は旦那様らしきものでしたのに、旦那様の姿がどこにも見当たりません!
「犬が喋りました! あの、よろしければ教えていただきたいのですが、旦那様を知りませんか?」「ここにいる!」「ですから旦那様はどこに?」「俺だ!」「あなたは、わんちゃんです! 旦那様ではありません!」
※カクヨムさんで加筆修正版を投稿しています。
※史実とは関係ない異世界の世界観であり、設定も緩くご都合主義です。魔法や呪いも存在します。作者の都合の良い世界観や設定であるとご了承いただいた上でお読み下さいませ。
※クズがいますので、ご注意下さい。
※ざまぁは過度なものではありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
とても素敵なお話で一気読み中です。偶然裏切られた同士が出会う…は定番かもですが、そこからの展開が予想外で作家性が感じられてわくわくして読んでいます!
38 最新の注意→細心の
感想ありがとうございます。
誤字もありがとうございます。
こっそり修正させていただきました。
お気に入りのお話です
読み返していて気づいたのですが
設計士の名前は
ダルディーンだったと思うのですが
63話で複数箇所ダルジャーンになっています
お知らせありがとうございます。
こっそり直させて頂きました。
お恥ずかしいっ(。>﹏<。)
面白かったです!主人公とアレクシスが思い合い、幸せになっていくことで、その二人の周囲の二人を愛する人たちも一緒に幸せになっていく、その幸せの連鎖に、読んでいるこちらまでほのぼのしてしまいました!
ざまぁもきっちりされていて、スッキリしました。時々ざまぁを避けて何となくうやむやにされている作品を読むと、やっぱり読後もやっとするので、個人的にはこういう方が好きです。
作者様の作品はこれが初めて読んだものですが、他の作品もぜひ読んでみたいと思います。楽しい作品をありがとうございました!
感想ありがとうございます。
楽しんでいただけ、うれしいです。
ざまあは加減がなかなか難しく、毎回悩むところです(^_^;)
あなたのいない世界、を読んでからこちらを一気読みしました。
とても面白かったです!
最近投稿される小説は、主人公が過剰に痛めつけられた過去があったり、チートすぎるご都合主義が酷かったり、とあまり楽しく読めないものが多かったのですが、こちらは本当に楽しく読み進めることができました。
過激なざまぁを求める方には物足りないのかもしれませんが、個人的には現実離れしていないリアルにあって欲しい結末だと思いました。
読み終わった小説は基本そのままですが、こちらはお気に入りにしてもう一度読み返したいと思います。
感想ありがとうございます。
楽しんで頂けたらうれしいです。
ざまぁの加減はなかなか難しく、毎回苦しんでおります(-_-;)
少し中だるみを感じる部分がありました。ヒロインとアレクシオスの事業計画やその成功過程が長く感じましたね。あと、ライラ側の侯爵家に対する”ざまあ“が甘すぎませんか?又はその場面が無いのが不公平感がのこりますね。
駆け落ち二人の理不尽さが余り書かれていないので、ここ迄の報復に納得いかないモヤモヤ感が残りました。しかしながら、最後まで読ませていただきました。また別の作品を期待しています。
感想ありがとうございます。
同じことをしても何故か許される人がいらっしゃるなと、まわりの人々を見ていて、不公平を感じることが多いので(-_-;)そうなってしまったかもしれません。
「最近完結」から来ました。一気読みしてしまいました。
とても素敵な小説をありがとうございました。
感想ありがとうございます。
楽しんでいただけてとってもうれしいです(^o^)
完結おめでとうございます🎉
裏切りに傷付いたパルティアとアレクシオスが、お互いと周りの人たちに支えられて成長していく様子に清々しく読ませていただきました。
主人公たちだけでなく、お父様方など登場人物がみんなイキイキしていて楽しかったです✨
オートリアスやライラ、エイリズも、身勝手ではありますがある意味とても人間くさいというか……最後まで読んで後悔しているところを見ると憎めないなあ、と。
ちゃんと己を省みることができてよかったな、と思いました。
何よりパルティアとアレクシオス、子どもたちが幸せそうなラストにほっこりしました✨
感想ありがとうございます。
楽しんでいただけてとってもうれしいです。
書いてみたら三つ子が可愛くなってきて、この三つ子で別の話を書きたいと思っているところです。いつになるやらですが(^_^;)
優しい、優しい終わり方だと思います。ざまぁされた側が悲惨な末路をたどる話はあまり読みたくないので、こういう優しいお話を読めて、本当に嬉しいです。
感想ありがとうございます。
命で贖う以外のゆるいざまぁが好きな作者でございます。
廃嫡は確実だろうとは思ってましたが(゚A゚;)。
感想ありがとうございます。
その後・・・はもう暫くあとに(^^)
夢見がち婚約者とその浮気相手との悲劇のヒロインぶったおバカな駆け落ちだと思ってたら…なんだか裏がありそうだわ。
しかし猟犬凄い!(笑)
感想ありがとうございます。
お褒めに預かり、ソダルも喜んでおります^_^
逃げた2人は今頃どうしているのでしょうね?
身勝手な2人にはいずれギャフンして貰いたいですよね!
感想ありがとうございます。
ぎゃふん、いつかはそうなってもらいたいと作者も思っております^_^
まさかの婚約者に逃げられた者同士(゚A゚;)ゴクリ。逃げた奴らにはざまぁ無いかな〜(笑)。
感想ありがとうございます。
ざまぁは・・・まだ秘密です🤭
高位貴族の駆け落ちは間違いなく待っているのは破滅でしょうね😅。
感想ありがとうございます。
行く末は・・・かもしれません🤔
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。