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41話
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メーメの店の前で不審な男が中を覗うようになって三日目のこと。
モニカが目を離した隙に、ほんの数分サラがひとりで外に出てしまった。客の忘れ物を持って追いかけて行ったのだが、男はそれを見逃さなかった。
「きゃあ」
腕を掴まれたサラが悲鳴をあげ、モニカとチルディが走り出す。
「待ってサラ!私だ、フェルナンドだよ、フェルナンド・イーデス」
「え!」
サラと、追いついたモニカが一瞬固まる。
しかし、メーメの店に行列していた女性陣たちには関係のないこと。一斉に騒ぎ始め、警ら中の騎士団を呼ぼうという声が聞こえたため、モニカがサラからフェルナンドを引き剥がし、チルディが引きずって裏へ連れて行った。
「お、おい」
襟を掴んで引きずられるフェルナンドは堪りかね、じたばたともがくがチルディは気にしない。
「おまえのような者に店の前をうろつかれたら迷惑だからな」
そう言って裏口まで運んで行くと、既にモニカが待機していた。
「イーデス様、おひさしゅうございます。ご健勝のご様子何よりでございます」
「おまえ、モニカか。おまえの目は節穴か?俺の何がご健勝に見えるというんだっ!」
「そのように大声をあげられる元気があるなら十分かと存じますわ」
減らず口に苛立ったように、チッと舌打ちをするとモニカを睨みながら言う。
「サラを呼んでくれ。話がしたい」
もちろんモニカもチルディも応じる気はない。
「ご冗談を、おっしゃいますなイーデス様」
「冗談などではない。話があるんだ、早く呼べ」
「いいえ、呼びません。すでに婚約解消されてから数年、今のサラ様にはイーデス様に話すこともございませんから」
「俺があると言っているんだ!」
酷く苛つき、声を張り上げたフェルナンドからモニカを守るように、チルディがふたりの間に割って入った。
「モニカ!」
裏からいつまでも聞こえてくる押し問答に、扉を少し開けてサラが呼ぶと、フェルナンドが縋りつくように扉の取っ手に飛びついたが。
頑丈なチェーンロックがかかっている扉は思ったようには開けられず、また舌打ちをしてからフェルナンドは懇願した。
「開けてくれ、サラ!話がしたいんだ」
「お話ならこのままでもできますわ。それにモニカも申しましたように、そもそも私にはイーデス様と話すことはございません」
「いや、そんなこと言わずに聞いてくれ!俺が悪かった!俺のせいでこんなちっぽけな菓子屋の店員にまで落ちぶれたとは知らなかった。すまないと思っているんだ。まだひとりだと聞いたよ!俺と結婚すれば俺の両親も私たちを許して貴族に戻れるぞ!もう一度婚約し直そう!」
サラは。
いや、モニカもチルディも唖然として自然と口が開いたままになった。
しばらく反応しないサラに焦れたフェルナンドが叫ぶ。
「サラ!俺が好きだから今もひとりでいるんだろう?本当にすまなかったと思っているんだ、ここを開けてくれ」
扉をがちゃがちゃと動かす音で、サラは我に返った。
「フェルナンド・イーデス様、何をどう誤解されていらっしゃるのかわかりませんけれど、私はなりたくて菓子職人になりましたのよ。貴方がきっかけでないとまでは申しませんけれど、今はそんなことも遠い昔の小さな記憶にすぎませんわ。
それに私、貴方をお待ちしてひとりでいたわけではございません。ここも誤解のないようしっかりお伝えしたいところでございますが、仕事が楽しくて一生懸命やっていただけ。
そして今の私には、そんな私も私の仕事も理解してくださる素晴らしい婚約者がおりますの。いまさら貴方と婚約などありえませんことよ!変な噂が立ちましたら迷惑ですから、早くどこかへお立ち去りくださいませ」
小さく開いた扉の隙間から、思いのたけを吐き出したサラは、なんとか少しでも開かないものかと取っ手を引くフェルナンドに逆らうことはせず、扉を開けたまま店の奥にひっこんだ。
諦めきれないフェルナンドが叫ぶ。
「嘘だ!なぜだ?俺を好きだっただろう?俺はもうサラと結婚するしかないんだよっ!婚約者だと?ふざけるな!」
「ふざけているのはイーデス様ですわ。サラ様のお気持ちはもうわかったでしょ!何がサラ様と結婚するしかないよ、サラ様は素敵な相思相愛の方に出逢われたのよ!やっとしあわせになるんだから、あんたなんかいらないのよ。さっさと帰りなさいよーっ!」
興奮して素の口調に戻ったモニカに背後から罵られ、フェルナンドがゆっくり振り返る。
目がイッてしまっているのを見て、モニカはベルトに仕込んであった鞭を外すと、ぴしっとしならせた。
「やろうと言うの?護衛侍女は伊達じゃないわよ」
もう一度、今度はフェルナンドの足もとに正確に当てて土埃を立てる。
「うわっ!いてて、モニカおまえ」
ピシッ!
「うわっ、や、やめろ」
「もう二度と顔を見せないと約束なさい!」
「俺だってこんな暮らしから抜け出したいんだ、サラしかいな」
ビシッッ!
一際強く、フェルナンドの足を鞭が打ち付けた。
「いってーっ!」
「まだ御託を並べるつもり?いい加減諦めて平民としてひっそり暮らしなさい」
冷たい声色で、フェルナンドの足を何度も何度も打ち付けるモニカに出番のないチルディだが、油断せずに見守っている。
「二度と顔を見せないと約束なさい」
「するかっ!」
ピシッ!
今度はフェルナンドの首に巻きつけ、ぐっと引くと、ぐぅえっと変な声が漏れてフェルナンドが地面に倒れて転がった。
「おい、やりすぎるなよ」
チルディは止めるか、見守るか迷ったが、この場はモニカに任せることにして、その代わりに歯止めをかけておくことにする。
「チルディ!イーデス子爵家に早馬を」
モニカの声に、転がったままのフェルナンドの目が怯えたように見開かれた。
モニカが目を離した隙に、ほんの数分サラがひとりで外に出てしまった。客の忘れ物を持って追いかけて行ったのだが、男はそれを見逃さなかった。
「きゃあ」
腕を掴まれたサラが悲鳴をあげ、モニカとチルディが走り出す。
「待ってサラ!私だ、フェルナンドだよ、フェルナンド・イーデス」
「え!」
サラと、追いついたモニカが一瞬固まる。
しかし、メーメの店に行列していた女性陣たちには関係のないこと。一斉に騒ぎ始め、警ら中の騎士団を呼ぼうという声が聞こえたため、モニカがサラからフェルナンドを引き剥がし、チルディが引きずって裏へ連れて行った。
「お、おい」
襟を掴んで引きずられるフェルナンドは堪りかね、じたばたともがくがチルディは気にしない。
「おまえのような者に店の前をうろつかれたら迷惑だからな」
そう言って裏口まで運んで行くと、既にモニカが待機していた。
「イーデス様、おひさしゅうございます。ご健勝のご様子何よりでございます」
「おまえ、モニカか。おまえの目は節穴か?俺の何がご健勝に見えるというんだっ!」
「そのように大声をあげられる元気があるなら十分かと存じますわ」
減らず口に苛立ったように、チッと舌打ちをするとモニカを睨みながら言う。
「サラを呼んでくれ。話がしたい」
もちろんモニカもチルディも応じる気はない。
「ご冗談を、おっしゃいますなイーデス様」
「冗談などではない。話があるんだ、早く呼べ」
「いいえ、呼びません。すでに婚約解消されてから数年、今のサラ様にはイーデス様に話すこともございませんから」
「俺があると言っているんだ!」
酷く苛つき、声を張り上げたフェルナンドからモニカを守るように、チルディがふたりの間に割って入った。
「モニカ!」
裏からいつまでも聞こえてくる押し問答に、扉を少し開けてサラが呼ぶと、フェルナンドが縋りつくように扉の取っ手に飛びついたが。
頑丈なチェーンロックがかかっている扉は思ったようには開けられず、また舌打ちをしてからフェルナンドは懇願した。
「開けてくれ、サラ!話がしたいんだ」
「お話ならこのままでもできますわ。それにモニカも申しましたように、そもそも私にはイーデス様と話すことはございません」
「いや、そんなこと言わずに聞いてくれ!俺が悪かった!俺のせいでこんなちっぽけな菓子屋の店員にまで落ちぶれたとは知らなかった。すまないと思っているんだ。まだひとりだと聞いたよ!俺と結婚すれば俺の両親も私たちを許して貴族に戻れるぞ!もう一度婚約し直そう!」
サラは。
いや、モニカもチルディも唖然として自然と口が開いたままになった。
しばらく反応しないサラに焦れたフェルナンドが叫ぶ。
「サラ!俺が好きだから今もひとりでいるんだろう?本当にすまなかったと思っているんだ、ここを開けてくれ」
扉をがちゃがちゃと動かす音で、サラは我に返った。
「フェルナンド・イーデス様、何をどう誤解されていらっしゃるのかわかりませんけれど、私はなりたくて菓子職人になりましたのよ。貴方がきっかけでないとまでは申しませんけれど、今はそんなことも遠い昔の小さな記憶にすぎませんわ。
それに私、貴方をお待ちしてひとりでいたわけではございません。ここも誤解のないようしっかりお伝えしたいところでございますが、仕事が楽しくて一生懸命やっていただけ。
そして今の私には、そんな私も私の仕事も理解してくださる素晴らしい婚約者がおりますの。いまさら貴方と婚約などありえませんことよ!変な噂が立ちましたら迷惑ですから、早くどこかへお立ち去りくださいませ」
小さく開いた扉の隙間から、思いのたけを吐き出したサラは、なんとか少しでも開かないものかと取っ手を引くフェルナンドに逆らうことはせず、扉を開けたまま店の奥にひっこんだ。
諦めきれないフェルナンドが叫ぶ。
「嘘だ!なぜだ?俺を好きだっただろう?俺はもうサラと結婚するしかないんだよっ!婚約者だと?ふざけるな!」
「ふざけているのはイーデス様ですわ。サラ様のお気持ちはもうわかったでしょ!何がサラ様と結婚するしかないよ、サラ様は素敵な相思相愛の方に出逢われたのよ!やっとしあわせになるんだから、あんたなんかいらないのよ。さっさと帰りなさいよーっ!」
興奮して素の口調に戻ったモニカに背後から罵られ、フェルナンドがゆっくり振り返る。
目がイッてしまっているのを見て、モニカはベルトに仕込んであった鞭を外すと、ぴしっとしならせた。
「やろうと言うの?護衛侍女は伊達じゃないわよ」
もう一度、今度はフェルナンドの足もとに正確に当てて土埃を立てる。
「うわっ!いてて、モニカおまえ」
ピシッ!
「うわっ、や、やめろ」
「もう二度と顔を見せないと約束なさい!」
「俺だってこんな暮らしから抜け出したいんだ、サラしかいな」
ビシッッ!
一際強く、フェルナンドの足を鞭が打ち付けた。
「いってーっ!」
「まだ御託を並べるつもり?いい加減諦めて平民としてひっそり暮らしなさい」
冷たい声色で、フェルナンドの足を何度も何度も打ち付けるモニカに出番のないチルディだが、油断せずに見守っている。
「二度と顔を見せないと約束なさい」
「するかっ!」
ピシッ!
今度はフェルナンドの首に巻きつけ、ぐっと引くと、ぐぅえっと変な声が漏れてフェルナンドが地面に倒れて転がった。
「おい、やりすぎるなよ」
チルディは止めるか、見守るか迷ったが、この場はモニカに任せることにして、その代わりに歯止めをかけておくことにする。
「チルディ!イーデス子爵家に早馬を」
モニカの声に、転がったままのフェルナンドの目が怯えたように見開かれた。
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