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36話
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「サラ様はご機嫌がよろしくないようでしたね」
スイーツを詰め込んだ籠を抱えたザイアが微笑みながら、デードに話しかける。
「いや、あれは私に対してだよ。なんで来た?早く帰れ!と目が語っていただろう?」
「いやいや、そんなことはありませんでしたよ」
庇うザイアを見て、カマをかけてやりたくなる。
「ザイア殿、サラを気に入っているのかな?」
「あ、え?」
もう二十代も中頃の男とは思えないほどにぱあっと赤く頬を染め、その貴族らしからぬ純真な反応にデードは好印象を受けた。
「ははは。君はわかりやすいな。そうか、サラが好きか」
からかうような口調ではない。
急に話題が変わる。
「今日は子爵家の馬車で来ているのかね?」
「いえ、馬車は王城の車寄せで待っているはずです」
「王城仕えをしていたのか?」
「はい。爵位を継ぎましたら商会と領地経営のみに絞りますが、いまはまだ。人脈も作れますし」
デードはうんうんと納得したようだ。
「向こうに我が家の馬車を停めているのだ。城まで送ろう」
「いや、近いですから」
「荷物も多いではないか」
確かに両腕で抱える籠の中には、スイーツがぱんぱんに入っている。これでも侍女やメイドなどにやると足りないほどなのだが。
「年長者の誘いには乗っておくものだぞ」
そう言って、ちょっとだけ笑う。
ザイアをメーリア家の馬車に乗せると、デードは身を乗り出して肝心なことを訊ねてみた。
「それでだな、ざっくばらんに聞くがサラを娶りたいと思うほどに想うているのかね?」
「えええっ」
そこまではっきり聞かれるとは思わず、大きな声が出てしまったザイアを、楽しそうにデードが見つめている。
「私は我が家に謝罪に来た時から君を気に入っていたんだ。」
それはザイアには意外なことで、ぱっと顔を上げ、その先を聞こうと視線を交わす。
「ただ謝るに徹するのではなく、我が家の状況を鑑みて寄付を出し、私たちの怒りをうまく軽減した。あれはタイリユ子爵の考えではなかろう?それなら子爵が話をもちだしたはずだからな。ともかく、いい青年だと思ったのだが、婚約していると聞いていたし、とっくに結婚をしてると思っていたんだ」
ザイアはただ人がいいだけの自分の父とはまったく違う、デードが自分の父だったらとチラリと思って、首を横に振った。
「ん、なんだどうした?」
「いえ、なんでもありません」
「そうか?まあよい。我が家はあの事件以降、親しい家以外とは社交を止めたもので、君たちの婚約が破棄されていたとは知らなかったのだよ。
そして君も知ってのとおり、サラも早々に結婚を諦めて、菓子職人になってしまったんだ」
寂しげに瞼を伏せて、デードはサラを思った。本当である。
「そんな!サラ様には何の落ち度もありませんよ。なぜサラ様がしあわせな結婚を諦めねばならないんだっ!畜生、うちのせいだ・・・、ソイラの・・・」
思わず興奮して叫んだことにハッとし、ザイアはデードと視線を交わした。
「気にするな、いや、それは無理か。
婚約を解消したあとのサラにも、申込みはたくさん来たんだ。しかし私の親くらいの年寄とか、子連れの再婚、おかしな噂のある者ばかりで、サラを嫁にやりたいような者はひとりもいなかった。サラもそう思ったんだろうな。自立しなくてはと働き始めたんだ」
ザイアも同じ経験をしている。
随分年上の未亡人や、金目当ての訳あり令嬢ばかりから申込みが続いて。
婚約者に捨てられたあと、足もとを見るような縁組ばかりに嫌気がさしたから。
「私は加害者を出した家の者ですから仕方ありませんが、サラ様が気の毒過ぎます。ソイラは本当になんて申し訳ないことを」
深く頭を下げるザイアに、顔を上げるよう促すと
「君の妹ではなかったのだから。それにこうなってみるとあの馬鹿者のフェルナンドと結婚せずに済んでよかったとも思っているくらいなんだ。うん、で、どうなんだね?私のサラと結婚したいかね?」
ぐいぐいと詰められてザイアは逃げ場を失った。
「あの・・・・・」
どぎまぎしながらどう答えようか迷うザイアを見て、堪えきれなくなったデードが笑い出す。
「ふ。ふはは。これがバレたらネルに叱られそうだ」
「え?夫人にですか?」
「ああ、ネルはサラが心から添い遂げたい人が見つかるまで放っておくと決めていてな。無理強い禁止、政略禁止とかいろいろ決められているんだ」
「それを守っていらっしゃるんですか?」
「もーちろんだよ!我が妻は美しく優しいが、怒るととてつもなく怖いからな。今後の参考に覚えておきたまえ」
こくこくこくと勢いよく頭を振るザイアを、満足そうに見て、また訊ねる。
「それで、どうなんだね?私たちはサラの気持ちを一番大切にしたいし、そうしてくれる人と結婚してもらいたいんだ」
「あの・・・サラ様は・・・いえ私はサラ様をお慕いしております」
「うん、ありがとう!その言葉を聞きたかった。ところでもしそうなったとしたら、サラの仕事はどうするつもりだね」
「こんなにたくさんの人に望まれている仕事なのですから、続けたほうがいいと思いますが」
デードはからりと笑い、言った。
「それも聞きたかったんだ。
私たちは君からの結婚の申込みを心から待っている。焦らせるつもりはないが、サラの年も考えてやってくれ」
王城にはとっくについていたが、デードはすべての話が終わってからザイアを解放した。但し念を押すことも忘れない。
「私たちは待っているからな!」
スイーツを詰め込んだ籠を抱えたザイアが微笑みながら、デードに話しかける。
「いや、あれは私に対してだよ。なんで来た?早く帰れ!と目が語っていただろう?」
「いやいや、そんなことはありませんでしたよ」
庇うザイアを見て、カマをかけてやりたくなる。
「ザイア殿、サラを気に入っているのかな?」
「あ、え?」
もう二十代も中頃の男とは思えないほどにぱあっと赤く頬を染め、その貴族らしからぬ純真な反応にデードは好印象を受けた。
「ははは。君はわかりやすいな。そうか、サラが好きか」
からかうような口調ではない。
急に話題が変わる。
「今日は子爵家の馬車で来ているのかね?」
「いえ、馬車は王城の車寄せで待っているはずです」
「王城仕えをしていたのか?」
「はい。爵位を継ぎましたら商会と領地経営のみに絞りますが、いまはまだ。人脈も作れますし」
デードはうんうんと納得したようだ。
「向こうに我が家の馬車を停めているのだ。城まで送ろう」
「いや、近いですから」
「荷物も多いではないか」
確かに両腕で抱える籠の中には、スイーツがぱんぱんに入っている。これでも侍女やメイドなどにやると足りないほどなのだが。
「年長者の誘いには乗っておくものだぞ」
そう言って、ちょっとだけ笑う。
ザイアをメーリア家の馬車に乗せると、デードは身を乗り出して肝心なことを訊ねてみた。
「それでだな、ざっくばらんに聞くがサラを娶りたいと思うほどに想うているのかね?」
「えええっ」
そこまではっきり聞かれるとは思わず、大きな声が出てしまったザイアを、楽しそうにデードが見つめている。
「私は我が家に謝罪に来た時から君を気に入っていたんだ。」
それはザイアには意外なことで、ぱっと顔を上げ、その先を聞こうと視線を交わす。
「ただ謝るに徹するのではなく、我が家の状況を鑑みて寄付を出し、私たちの怒りをうまく軽減した。あれはタイリユ子爵の考えではなかろう?それなら子爵が話をもちだしたはずだからな。ともかく、いい青年だと思ったのだが、婚約していると聞いていたし、とっくに結婚をしてると思っていたんだ」
ザイアはただ人がいいだけの自分の父とはまったく違う、デードが自分の父だったらとチラリと思って、首を横に振った。
「ん、なんだどうした?」
「いえ、なんでもありません」
「そうか?まあよい。我が家はあの事件以降、親しい家以外とは社交を止めたもので、君たちの婚約が破棄されていたとは知らなかったのだよ。
そして君も知ってのとおり、サラも早々に結婚を諦めて、菓子職人になってしまったんだ」
寂しげに瞼を伏せて、デードはサラを思った。本当である。
「そんな!サラ様には何の落ち度もありませんよ。なぜサラ様がしあわせな結婚を諦めねばならないんだっ!畜生、うちのせいだ・・・、ソイラの・・・」
思わず興奮して叫んだことにハッとし、ザイアはデードと視線を交わした。
「気にするな、いや、それは無理か。
婚約を解消したあとのサラにも、申込みはたくさん来たんだ。しかし私の親くらいの年寄とか、子連れの再婚、おかしな噂のある者ばかりで、サラを嫁にやりたいような者はひとりもいなかった。サラもそう思ったんだろうな。自立しなくてはと働き始めたんだ」
ザイアも同じ経験をしている。
随分年上の未亡人や、金目当ての訳あり令嬢ばかりから申込みが続いて。
婚約者に捨てられたあと、足もとを見るような縁組ばかりに嫌気がさしたから。
「私は加害者を出した家の者ですから仕方ありませんが、サラ様が気の毒過ぎます。ソイラは本当になんて申し訳ないことを」
深く頭を下げるザイアに、顔を上げるよう促すと
「君の妹ではなかったのだから。それにこうなってみるとあの馬鹿者のフェルナンドと結婚せずに済んでよかったとも思っているくらいなんだ。うん、で、どうなんだね?私のサラと結婚したいかね?」
ぐいぐいと詰められてザイアは逃げ場を失った。
「あの・・・・・」
どぎまぎしながらどう答えようか迷うザイアを見て、堪えきれなくなったデードが笑い出す。
「ふ。ふはは。これがバレたらネルに叱られそうだ」
「え?夫人にですか?」
「ああ、ネルはサラが心から添い遂げたい人が見つかるまで放っておくと決めていてな。無理強い禁止、政略禁止とかいろいろ決められているんだ」
「それを守っていらっしゃるんですか?」
「もーちろんだよ!我が妻は美しく優しいが、怒るととてつもなく怖いからな。今後の参考に覚えておきたまえ」
こくこくこくと勢いよく頭を振るザイアを、満足そうに見て、また訊ねる。
「それで、どうなんだね?私たちはサラの気持ちを一番大切にしたいし、そうしてくれる人と結婚してもらいたいんだ」
「あの・・・サラ様は・・・いえ私はサラ様をお慕いしております」
「うん、ありがとう!その言葉を聞きたかった。ところでもしそうなったとしたら、サラの仕事はどうするつもりだね」
「こんなにたくさんの人に望まれている仕事なのですから、続けたほうがいいと思いますが」
デードはからりと笑い、言った。
「それも聞きたかったんだ。
私たちは君からの結婚の申込みを心から待っている。焦らせるつもりはないが、サラの年も考えてやってくれ」
王城にはとっくについていたが、デードはすべての話が終わってからザイアを解放した。但し念を押すことも忘れない。
「私たちは待っているからな!」
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