264 / 271
265 誤解から始まる
しおりを挟む
話は数日前に遡る。
ドレイファスは離れの廊下を見慣れない令嬢が歩いていることに気がついた。
「ねえレイド、あの子だれ?」
「ローザリオ様のお弟子さんで、メルーン男爵家のご令嬢だそうです」
「あ!そうなんだ」
「ドレイファス様のこの前の穴開け機械、ローザリオ様が彼女に任せたそうですよ」
「え!そう、ローザリオ先生が・・・」
ローザリオが任せるということは相当優秀なのだろうと、ドレイファスは令嬢が羨ましくなる。ふとレイドのことが気になった。
「詳しいねレイド」
「そ、そりゃあこれでも一応情報部で、ドレイファス様の護衛ですから。離れに入る者はグゥザヴィ商会やローザリオ様のアトリエの使用人まで把握しております」
「そうだったのか、すごいねレイド」
「いえ、当然ですよこのくらい」
と言ったが、スリイのことをたまたま見かけ、ローザリオの新しい弟子たちで出入りがありそうな者を調べてあっただけである。
エンポリオのアミュレットのことから、自分に足りぬものを感じて凹んでいたレイドは、ドレイファスに褒められて少し復活した。
「手に持っているのがそうかな」
ドレイファスが声をかけようと歩み出そうとしたとき、アラミスが角から現れて、少女とぶつかった。
「あ!」
少女の手にあったそれは勢いよく飛び上がったが、アラミスが腕をのばして無事受け止める。
「良かった!さすがだね」
素早いアラミスの動きにドレイファスがホッとする。
すぐ返すのかと思ったら、アラミスはそれをまじまじと眺め、少女に何か訊ね始めた。
声は聞こえないが、首を振る少女とさらに話しを続けようとするアラミス。
結局それを少女に返してアラミスはそのまま引き上げ、少女は作品を手にアラミスを見送ってから踵を返す。
「アラミスってああいうの好きだよね」
メルクルと工作をしていることを知るドレイファスが呟き、レイドも何の気なく「そうですね」と返したのだが。
ここにもうひとり・・・。
こういった話しが大好物なマーリアルが潜んでいたのは計算外であった。
たまたま。
マーリアルはボンディに用があり、自らは滅多に通ることのない地下通路を抜けて、離れの厨房に来ていた。
思いついたスイーツのアレンジをボンディに試作させ、食堂で試食中に愛息子の声が聞こえたので、廊下に顔を出したのだ。
そして聞こえた
「アラミスって、ああいうの好きだよね」
マーリアルには遠ざかる少女の背中と頭についたオレンジのリボンだけが見えていた。
「まあ!アラミスにもとうとう春が来たのかしら」
少女が胸に抱える試作品は、マーリアルには当然見えなかった。
テーブルに戻り、冷めた茶を一口飲んだ公爵夫人はそばについていた侍女長に囁く。
「ねえアリサ、あのオレンジのリボンは使用人ではないみたいね。どちらの方か調べてくれない?」
「ではカイド様に聞いてまいりますわ」
「ええ、お茶を淹れ直してからでいいわよ」
「かしこまりました」
アリサは、マーリアルの目が半月のようにニヤついていることに気がついていた。
またいつもの悪い癖・・・とも言えない。
どういうわけか、マーリアルの人をみる直感は素晴らしく、彼女が仕組んで出会わせた縁組は過去から現在まで皆上手くいっている。
のちのちの家族仲が良いだけでなく、その縁組で双方の家が豊かになったりと、いいことづくめなのだ。
公爵家の侍女やメイドたちも、夫人の目にとまり、良縁を紹介されたいと願っている者も多い。
そのマーリアルの勘が働いたというなら・・・
アリサは、獲物を見つけたようなうれしそうなマーリアルを思い出し、お行儀は悪いが肩を竦めてからカイドの元へと向かった。
「カイド様、ご在室でしょうか」
資料室の扉をノックすると、モサッとした髪を大雑把にまとめたカイドが扉を開けてくれた。
「おやアリサ様。どうなさいました?」
鍵魔法を管理するカイドなら、離れの出入りは完璧にわかる。
「見慣れない令嬢を離れで見かけたのですが、どちらの方でしょう?オレンジのリボンをお付けでしたわ」
「ああ。そのご令嬢なら、ローザリオ様が新しくとられたお弟子さんで、メルーン男爵家のスリイ様ですよ。ドリアン様からは当面は毎回六刻の鍵魔法を許可されていらっしゃいます」
「メルーン男爵家のご令嬢ですわね、よくわかりましたわ。ありがとうございました」
マーリアルの元に戻ると、聞いたとおりに伝える。
「メルーン男爵?傍系の末端くらいの男爵じゃなかったかしら」
酷い覚え方だが、公爵家ともなると普通は話しかけるなど到底できないほどの身分差がある。
だからパーティーなどで出会った時、家名だけでも覚えて、何かの弾みにでも呼んでやると、とんでもなく感激されたりするのだ。
「アリサ、もう戻りましょう。あとでマトレイドを呼んでおいてくれない?」
「かしこまりました」
マトレイドを呼びつける理由は一つしかない。
こどもの頃から抜群のかわいらしさでマーリアルのお気に入りのひとりであるアラミスに、良い縁組となるかを徹底的に調べるのだ。
以前ハミンバール家のラライアがアラミスを気に入った時は素気なく断ったが、アラミスが気に入っているならハードルはかなり低くなる。
マーリアルに呼ばれたマトレイドは、たいして時間もかけず、調査結果を携えて現れた。
「まあ早かったわね」
「入館の申請があった時点で、身上調査は徹底しておりますゆえ」
「あら、そうだったの」
そう言いながら、持ち込まれた書類に目を通していく。
「とても優秀なご令嬢なのね。でも実家男爵家はかなり貧しく、貴族学院も来年で卒業させるつもり・・・」
「錬金術師になれるなら、学院に通わなくともよいと思ったのではありませんか」
「そうねえ。でも一人娘の嫡子ならやはり領主コースは行ったほうが・・・あ、配偶者が行っていれば十分かしら」
何かに気づいて、うふっと笑う。
「まあこれは大した問題にはならないわ。貧しいのも今だけ、ローザリオ様が弟子に選ぶくらいなら、いろいろ作り出して、ねえ。」
「そうですね」
「念には念を入れて、もう少し本人と周辺を調べておいて」
「かしこまりました」
マトレイドが立ち去ると、もう一度スリイの資料を読み耽る。
学院の成績はとても優秀。
錬金術師ローザリオ・シズルスが新たな弟子をとると知り、自身が考えて作った魔道具を持って売り込んできた、貴族の令嬢としてはかなり型破りなタイプ。
メルーン男爵家の一粒種で、次期男爵。ただ領地はかなり小さく、これという産業もないため、何か領地収入を上げる手立てを考えねばならない。
「領地はどこにあるのかしら」
王都から南に向かうと、細々と男爵や子爵の領地が居並ぶ地域がある。
かつて先祖が何らかの功績を挙げ、褒美に名ばかりの領地を与えるときのために取り置かれた王家の直轄地だったところで、新興貴族しかいない。
その中で、南寄りの小さな領地を与えられているのがメルーン男爵家だ。
同じ男爵でもメイベルのサイルズ男爵家のように領地は狭くとも、いくつかの農会があり、様々な農産物がとれる恵まれた土地を持つ家もある。ただ、サイルズ男爵家はもともと武人の家系で、長きに渡り功績を積み上げてきた結果だから、ポッと出の新興貴族とは訳が違う。
「ポッと出の新興貴族・・・。それでも男爵に違いはないわ」
マーリアル気に入りのアラミスだが、ロンドリン伯爵家にはこの伯爵位以外に継げる爵位がない。イルドアが家を継いだら、そのままでは平民になるしかない。
婿入り先が必要だと考えていたところに転がり込んできたメルーン男爵家令嬢。
「スリイ嬢ね、誰かをつけさせてよく観察してみましょう」
何しろ美貌の令息である。
変な虫ではロンドリン伯爵家にも申し訳が立たなくなる上、ドレイファスの側近の地位も危うくなりかねない。
ことは慎重に。
直感型のマーリアルにしてはとても珍しく、スリイを見守り、時を待つことにしたのだった。
■□■
いつもありがとうございます。
次回の更新は7月14日(日)12時です。
よろしくお願いいたします。
■□■
ドレイファスは離れの廊下を見慣れない令嬢が歩いていることに気がついた。
「ねえレイド、あの子だれ?」
「ローザリオ様のお弟子さんで、メルーン男爵家のご令嬢だそうです」
「あ!そうなんだ」
「ドレイファス様のこの前の穴開け機械、ローザリオ様が彼女に任せたそうですよ」
「え!そう、ローザリオ先生が・・・」
ローザリオが任せるということは相当優秀なのだろうと、ドレイファスは令嬢が羨ましくなる。ふとレイドのことが気になった。
「詳しいねレイド」
「そ、そりゃあこれでも一応情報部で、ドレイファス様の護衛ですから。離れに入る者はグゥザヴィ商会やローザリオ様のアトリエの使用人まで把握しております」
「そうだったのか、すごいねレイド」
「いえ、当然ですよこのくらい」
と言ったが、スリイのことをたまたま見かけ、ローザリオの新しい弟子たちで出入りがありそうな者を調べてあっただけである。
エンポリオのアミュレットのことから、自分に足りぬものを感じて凹んでいたレイドは、ドレイファスに褒められて少し復活した。
「手に持っているのがそうかな」
ドレイファスが声をかけようと歩み出そうとしたとき、アラミスが角から現れて、少女とぶつかった。
「あ!」
少女の手にあったそれは勢いよく飛び上がったが、アラミスが腕をのばして無事受け止める。
「良かった!さすがだね」
素早いアラミスの動きにドレイファスがホッとする。
すぐ返すのかと思ったら、アラミスはそれをまじまじと眺め、少女に何か訊ね始めた。
声は聞こえないが、首を振る少女とさらに話しを続けようとするアラミス。
結局それを少女に返してアラミスはそのまま引き上げ、少女は作品を手にアラミスを見送ってから踵を返す。
「アラミスってああいうの好きだよね」
メルクルと工作をしていることを知るドレイファスが呟き、レイドも何の気なく「そうですね」と返したのだが。
ここにもうひとり・・・。
こういった話しが大好物なマーリアルが潜んでいたのは計算外であった。
たまたま。
マーリアルはボンディに用があり、自らは滅多に通ることのない地下通路を抜けて、離れの厨房に来ていた。
思いついたスイーツのアレンジをボンディに試作させ、食堂で試食中に愛息子の声が聞こえたので、廊下に顔を出したのだ。
そして聞こえた
「アラミスって、ああいうの好きだよね」
マーリアルには遠ざかる少女の背中と頭についたオレンジのリボンだけが見えていた。
「まあ!アラミスにもとうとう春が来たのかしら」
少女が胸に抱える試作品は、マーリアルには当然見えなかった。
テーブルに戻り、冷めた茶を一口飲んだ公爵夫人はそばについていた侍女長に囁く。
「ねえアリサ、あのオレンジのリボンは使用人ではないみたいね。どちらの方か調べてくれない?」
「ではカイド様に聞いてまいりますわ」
「ええ、お茶を淹れ直してからでいいわよ」
「かしこまりました」
アリサは、マーリアルの目が半月のようにニヤついていることに気がついていた。
またいつもの悪い癖・・・とも言えない。
どういうわけか、マーリアルの人をみる直感は素晴らしく、彼女が仕組んで出会わせた縁組は過去から現在まで皆上手くいっている。
のちのちの家族仲が良いだけでなく、その縁組で双方の家が豊かになったりと、いいことづくめなのだ。
公爵家の侍女やメイドたちも、夫人の目にとまり、良縁を紹介されたいと願っている者も多い。
そのマーリアルの勘が働いたというなら・・・
アリサは、獲物を見つけたようなうれしそうなマーリアルを思い出し、お行儀は悪いが肩を竦めてからカイドの元へと向かった。
「カイド様、ご在室でしょうか」
資料室の扉をノックすると、モサッとした髪を大雑把にまとめたカイドが扉を開けてくれた。
「おやアリサ様。どうなさいました?」
鍵魔法を管理するカイドなら、離れの出入りは完璧にわかる。
「見慣れない令嬢を離れで見かけたのですが、どちらの方でしょう?オレンジのリボンをお付けでしたわ」
「ああ。そのご令嬢なら、ローザリオ様が新しくとられたお弟子さんで、メルーン男爵家のスリイ様ですよ。ドリアン様からは当面は毎回六刻の鍵魔法を許可されていらっしゃいます」
「メルーン男爵家のご令嬢ですわね、よくわかりましたわ。ありがとうございました」
マーリアルの元に戻ると、聞いたとおりに伝える。
「メルーン男爵?傍系の末端くらいの男爵じゃなかったかしら」
酷い覚え方だが、公爵家ともなると普通は話しかけるなど到底できないほどの身分差がある。
だからパーティーなどで出会った時、家名だけでも覚えて、何かの弾みにでも呼んでやると、とんでもなく感激されたりするのだ。
「アリサ、もう戻りましょう。あとでマトレイドを呼んでおいてくれない?」
「かしこまりました」
マトレイドを呼びつける理由は一つしかない。
こどもの頃から抜群のかわいらしさでマーリアルのお気に入りのひとりであるアラミスに、良い縁組となるかを徹底的に調べるのだ。
以前ハミンバール家のラライアがアラミスを気に入った時は素気なく断ったが、アラミスが気に入っているならハードルはかなり低くなる。
マーリアルに呼ばれたマトレイドは、たいして時間もかけず、調査結果を携えて現れた。
「まあ早かったわね」
「入館の申請があった時点で、身上調査は徹底しておりますゆえ」
「あら、そうだったの」
そう言いながら、持ち込まれた書類に目を通していく。
「とても優秀なご令嬢なのね。でも実家男爵家はかなり貧しく、貴族学院も来年で卒業させるつもり・・・」
「錬金術師になれるなら、学院に通わなくともよいと思ったのではありませんか」
「そうねえ。でも一人娘の嫡子ならやはり領主コースは行ったほうが・・・あ、配偶者が行っていれば十分かしら」
何かに気づいて、うふっと笑う。
「まあこれは大した問題にはならないわ。貧しいのも今だけ、ローザリオ様が弟子に選ぶくらいなら、いろいろ作り出して、ねえ。」
「そうですね」
「念には念を入れて、もう少し本人と周辺を調べておいて」
「かしこまりました」
マトレイドが立ち去ると、もう一度スリイの資料を読み耽る。
学院の成績はとても優秀。
錬金術師ローザリオ・シズルスが新たな弟子をとると知り、自身が考えて作った魔道具を持って売り込んできた、貴族の令嬢としてはかなり型破りなタイプ。
メルーン男爵家の一粒種で、次期男爵。ただ領地はかなり小さく、これという産業もないため、何か領地収入を上げる手立てを考えねばならない。
「領地はどこにあるのかしら」
王都から南に向かうと、細々と男爵や子爵の領地が居並ぶ地域がある。
かつて先祖が何らかの功績を挙げ、褒美に名ばかりの領地を与えるときのために取り置かれた王家の直轄地だったところで、新興貴族しかいない。
その中で、南寄りの小さな領地を与えられているのがメルーン男爵家だ。
同じ男爵でもメイベルのサイルズ男爵家のように領地は狭くとも、いくつかの農会があり、様々な農産物がとれる恵まれた土地を持つ家もある。ただ、サイルズ男爵家はもともと武人の家系で、長きに渡り功績を積み上げてきた結果だから、ポッと出の新興貴族とは訳が違う。
「ポッと出の新興貴族・・・。それでも男爵に違いはないわ」
マーリアル気に入りのアラミスだが、ロンドリン伯爵家にはこの伯爵位以外に継げる爵位がない。イルドアが家を継いだら、そのままでは平民になるしかない。
婿入り先が必要だと考えていたところに転がり込んできたメルーン男爵家令嬢。
「スリイ嬢ね、誰かをつけさせてよく観察してみましょう」
何しろ美貌の令息である。
変な虫ではロンドリン伯爵家にも申し訳が立たなくなる上、ドレイファスの側近の地位も危うくなりかねない。
ことは慎重に。
直感型のマーリアルにしてはとても珍しく、スリイを見守り、時を待つことにしたのだった。
■□■
いつもありがとうございます。
次回の更新は7月14日(日)12時です。
よろしくお願いいたします。
■□■
69
お気に入りに追加
457
あなたにおすすめの小説
殿下から婚約破棄されたけど痛くも痒くもなかった令嬢の話
ルジェ*
ファンタジー
婚約者である第二王子レオナルドの卒業記念パーティーで突然婚約破棄を突きつけられたレティシア・デ・シルエラ。同様に婚約破棄を告げられるレオナルドの側近達の婚約者達。皆唖然とする中、レオナルドは彼の隣に立つ平民ながらも稀有な魔法属性を持つセシリア・ビオレータにその場でプロポーズしてしまうが───
「は?ふざけんなよ。」
これは不運な彼女達が、レオナルド達に逆転勝利するお話。
********
「冒険がしたいので殿下とは結婚しません!」の元になった物です。メモの中で眠っていたのを見つけたのでこれも投稿します。R15は保険です。プロトタイプなので深掘りとか全くなくゆるゆる設定で雑に進んで行きます。ほぼ書きたいところだけ書いたような状態です。細かいことは気にしない方は宜しければ覗いてみてやってください!
*2023/11/22 ファンタジー1位…⁉︎皆様ありがとうございます!!
【完結】6歳の王子は無自覚に兄を断罪する
土広真丘
ファンタジー
ノーザッツ王国の末の王子アーサーにはある悩みがあった。
異母兄のゴードン王子が婚約者にひどい対応をしているのだ。
その婚約者は、アーサーにも優しいマリーお姉様だった。
心を痛めながら、アーサーは「作文」を書く。
※全2話。R15は念のため。ふんわりした世界観です。
前半はひらがなばかりで、読みにくいかもしれません。
主人公の年齢的に恋愛ではないかなと思ってファンタジーにしました。
小説家になろうに投稿したものを加筆修正しました。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
晴れて国外追放にされたので魅了を解除してあげてから出て行きました [完]
ラララキヲ
ファンタジー
卒業式にて婚約者の王子に婚約破棄され義妹を殺そうとしたとして国外追放にされた公爵令嬢のリネットは一人残された国境にて微笑む。
「さようなら、私が産まれた国。
私を自由にしてくれたお礼に『魅了』が今後この国には効かないようにしてあげるね」
リネットが居なくなった国でリネットを追い出した者たちは国王の前に頭を垂れる──
◇婚約破棄の“後”の話です。
◇転生チート。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
◇人によっては最後「胸糞」らしいです。ごめんね;^^
◇なので感想欄閉じます(笑)
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
妹のことを長年、放置していた両親があっさりと勘当したことには理由があったようですが、両親の思惑とは違う方に進んだようです
珠宮さくら
恋愛
シェイラは、妹のわがままに振り回される日々を送っていた。そんな妹を長年、放置していた両親があっさりと妹を勘当したことを不思議に思っていたら、ちゃんと理由があったようだ。
※全3話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる