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262 新しい道具
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ここしばらくのドレイファスは、離れと本館の自分の図書室の往復をくり返している。
面倒くさがることもなく、むしろ楽しそう。
今は離れのカイドの元で、今朝視た夢のメモを書きあげたところだ。手渡されたカイドが錐で二つの穴を開ける様子を眺めていた。
「カイドは手は痛くないのかな」
「はい、ご心配おかけしましたが、こちらの仕事はだいぶ落ち着きましたので」
手をパッと開いて見せると、マメもだいぶ良くなったようだ。
「そうか、それは良かった」
カイドはメモから視線を上げ、自分を気遣うドレイファスへ微笑んで感謝を示す。
「それ、ローザリオ先生かミルケラのどちらかに頼むつもりだから、後で来たら見せてやってくれるかな」
「かしこまりました」
以前ならログハウスに行けばいつでも会えたミルケラは、さすがに忙しくなり、ギルドの側に小さな屋敷を構えて暮らすようになった。
オレンジの髪の陽気な男の存在の大きさを痛感させられる。
いないだろうと思いながらも、ログハウスに向かうと。
「ドレイファス様!」
ヨルトラが畑から手を振っている。
「ヨルトラ爺、ミルケラは今日はいるかな?」
「ここ三日ほどは来てないですよ」
「そう・・・」
「伝言鳥飛ばしますか?」
アイルムが声をかけてくれた。
「・・・帰れないくらい忙しいなら、ローザリオ先生のところで相談するからいい」
明るい草色の瞳に会いたかったが。とにかくめちゃくちゃ忙しいということはわかっているので、無理も言い難かった。
「ローザリオ先生?今日来ると聞いていますが」
モリエールが口を挟む。
「あとでロプモス山に連れて行けって言われているから、少し待てば。いらしたらドレイファス様にお知らせしますか」
「頼む。ありがとうモリエール、助かるよ」
にこりと笑う美しい庭師。
一緒に採取に行くようになって、以前よりずっと打ち解けたと思う。ただ最初からいる四人の中では、壁を感じさせる男である。
「悪いやつではないんですよ」
ヨルトラは言う。
ドレイファスもモリエールが嫌なヤツとは思わないのだが、タンジェントやミルケラのようなオープンさがないので、とっつきにくいとは思っていた。
「じゃああとで、待ってるよ」
ドレイファスが不在の間、本館の図書室ではデーリンとハルーサが、集められた植物のうち標本にするものを長期保存用に乾燥させたり、二次鑑定をしたシエルドたちの殴り書きを読みやすく清書している。
「穴開けが一番大変だけど、清書も地味に大変なんだよなぁ」
ハルーサの小さな声が壁に吸い込まれていく。
頷きこそしなかったが、デーリンもそれには賛成だ。
自分ひとりのときは思いもしなかったが、何故か今は負担感が大きく感じてしまう。
ドレイファスの足音が聞こえてきたことで、ハルーサたちは雑念を振り払った。
「ただいま」
「ミルケラさんには会えましたか?」
デーリンの問いに首を横にする。
「今日ローザリオ先生が来るらしいから、先生に話してみるよ。それまでにちょっとこっちを片付けたいな。ロプモス山のこれ、いつ終わるかな」
離れの作業小屋から運び込まれ、高く積まれた紙包みたちを碧い目が見上げる。
「そうですねえ、ここにあるものがロプモス山にあるすべてだとしたら、まあ、あと二月くらいでしょうか」
「ロプモス山にあるすべてだとしたら?」
ハルーサがデーリンの言葉を切り取ってくり返した。
「・・・・・これが全てなわけないよ」
諦めたようなドレイファスに、ハルーサは少しだけ肩を竦めて応えた。
「ドレイファス様、植物採取はもとより恐ろしく時間がかかるものなのですよ。それでも僅かな期間にこれだけ集められ、標本化を進められているのですから大したものです。焦らず、少しづつ続けましょう」
「・・・・・デーリン先生、分布図作るってやっぱり無謀な思いつきだったかな」
「無謀とは言いませんが、まずは小さなエリアを一つ終えてから次に行くよう計画を立てた方がいいでしょうね。今のように来る者拒まずではキリがありません。少し持ち込みを遠慮してもらったらいかかでしょう?」
「でも・・・みんながせっかく」
「せっかく集めて下さってもこの有様では。皆のおかげで手が足りなくなるほど集まったから、暫く持ち込みはおやすみと仰っしゃればよいのですよ。再開するときは頼むと仰っしゃれば、また持って来てくれるようになります。良いですかドレイファス様。一生懸命やれば何でもいいわけではありません、どんな物事でも加減が大切ですよ」
デーリンは言い訳も合わせて教えてやった。
「・・・そうだね」
シエルドに言われて、自分で頑張るんだと意地を張ったが、まったく進まない。いや進んではいるが、自分の思うペースにはほど遠い。
頭の中で思い描いたのは、サッと手を翳し、視えた鑑定結果をすらすら書き込んでシエルドに渡し、最後はハルーサがあっという間に綴じて標本完成させる!というもの。
現実はドレイファスもシエルドもハルーサも、みんなどこかモタモタしてしまって、溜まりに溜まっていくだけ。
シエルドやデーリンははっきりと言うが、我慢しがちのハルーサはひたすら指のマメと戦い続けるのみなのだ。
「ドレイファス様」
デーリンが促すように呼ぶと、渋々と言った体でドレイファスが答えた。
「・・・わかったよ。暫く新しい持ち込みは受け付けないことにする」
その時、碧い目が端で捉えたのは、ハルーサのホッとしたような薄い微笑み。
せっかくハルーサのために新しい道具を作ってもらおうと思っていたのにと、少しムッとしたドレイファスだが、ここ暫くかなり無理をさせてきたからこそのあの表情だと思い直し、穴開けの道具は今後のためにもローザリオに相談すると頭を切り替えた。
「では屋敷内と、グゥザヴィ商会にはこちらから声をかけておきますね」
腰が重たそうなドレイファスに、デーリンが早くも動き出す。
「今後は少なくなったら持ち込みの受け付けを再開すると、しっかり決めることに致しましょう」
「わかった」
持ち込みで小遣い稼ぎをしていた輩だけはがっかりしたが、計画的な分布図作成にデーリンが引き戻したことで、手を貸していたほとんど全員がテーブルが片付くことを快く受け止めたのだった。
その日の午後。
「ドレイファス様?」
モリエールに言われたローザリオが本館の図書室を訪ねてきた。後ろにはオレンジ色のリボンを結んだ黒髪の少女が着いている。
「ローザリオ先生!」
「モリエールに聞いて、カイドからメモを見せてもらいました」
片手を持ち上げて見せる。指先に紙切れを挟んでいるのは、写してきたメモだろう。
「あ、これは新しい弟子のひとりで、メルーン男爵家のスリイです」
ローザリオが皆まで言う前に、ドレイファスが被せていく。
「メルーン男爵令嬢?」
「ドレイファス様、スリイと呼んで構いませんよ」
令嬢と呼んだドレイファスに、ローザリオが付け加える。
「じゃあスリイ嬢でいいかな?僕のことも名前で呼んでも構わない。なにしろシエルドの妹みたいなものだからね」
「と!とんでもございません!公爵令息様のお名前をお呼びするなんて、それにシエルド様の妹?私がですか?そんなおこがましいこと!」
スリイは手をパタパタと振って否定したが、ローザリオは笑いを浮かべている。
「ここに一緒に連れて来ているということは、もう神殿契約も済ませて、ある程度は話しているんですよね、ローザリオ先生?」
「そのとおりです。今シエルドが作っているフラワーウォーターなんかは、いずれスリイと今回弟子になった子どもたちに作らせるつもりです」
「はいっ!シエルド様のご負担が少しでも軽くなるようわたくし頑張りますわ」
話に割り込むように答えたスリイは、眼鏡の奥の瞳が好奇心にキラキラとしている。
「まあおまえはポーションより魔道具のほうが向いてそうだが、どちらもできないと困るからな」
「へえ、そういうのが錬金術師にもあるんですか?」
ローザリオの小さな呟きをドレイファスの耳が拾った。
「はは、聞こえましたか。私のようになんでも得意な天才錬金術師は滅多にいません。大抵はポーション派か、魔道具派に分かれますね。
スリイは鉄や木くずを再利用した道具を考え、作るる方が得意ですな」
「そうなんだ」
ニヤッと師匠に頷いて見せるスリイ。
「じゃああの新しい道具も先生とスリイ嬢で作るんですか?」
その何気ない一言がスリイを新たな世界に引っ張り込んだ。
■□■
いつもありがとうございます
次回の更新は6月30日(日)午後0時です。
よろしくお願い致します。
面倒くさがることもなく、むしろ楽しそう。
今は離れのカイドの元で、今朝視た夢のメモを書きあげたところだ。手渡されたカイドが錐で二つの穴を開ける様子を眺めていた。
「カイドは手は痛くないのかな」
「はい、ご心配おかけしましたが、こちらの仕事はだいぶ落ち着きましたので」
手をパッと開いて見せると、マメもだいぶ良くなったようだ。
「そうか、それは良かった」
カイドはメモから視線を上げ、自分を気遣うドレイファスへ微笑んで感謝を示す。
「それ、ローザリオ先生かミルケラのどちらかに頼むつもりだから、後で来たら見せてやってくれるかな」
「かしこまりました」
以前ならログハウスに行けばいつでも会えたミルケラは、さすがに忙しくなり、ギルドの側に小さな屋敷を構えて暮らすようになった。
オレンジの髪の陽気な男の存在の大きさを痛感させられる。
いないだろうと思いながらも、ログハウスに向かうと。
「ドレイファス様!」
ヨルトラが畑から手を振っている。
「ヨルトラ爺、ミルケラは今日はいるかな?」
「ここ三日ほどは来てないですよ」
「そう・・・」
「伝言鳥飛ばしますか?」
アイルムが声をかけてくれた。
「・・・帰れないくらい忙しいなら、ローザリオ先生のところで相談するからいい」
明るい草色の瞳に会いたかったが。とにかくめちゃくちゃ忙しいということはわかっているので、無理も言い難かった。
「ローザリオ先生?今日来ると聞いていますが」
モリエールが口を挟む。
「あとでロプモス山に連れて行けって言われているから、少し待てば。いらしたらドレイファス様にお知らせしますか」
「頼む。ありがとうモリエール、助かるよ」
にこりと笑う美しい庭師。
一緒に採取に行くようになって、以前よりずっと打ち解けたと思う。ただ最初からいる四人の中では、壁を感じさせる男である。
「悪いやつではないんですよ」
ヨルトラは言う。
ドレイファスもモリエールが嫌なヤツとは思わないのだが、タンジェントやミルケラのようなオープンさがないので、とっつきにくいとは思っていた。
「じゃああとで、待ってるよ」
ドレイファスが不在の間、本館の図書室ではデーリンとハルーサが、集められた植物のうち標本にするものを長期保存用に乾燥させたり、二次鑑定をしたシエルドたちの殴り書きを読みやすく清書している。
「穴開けが一番大変だけど、清書も地味に大変なんだよなぁ」
ハルーサの小さな声が壁に吸い込まれていく。
頷きこそしなかったが、デーリンもそれには賛成だ。
自分ひとりのときは思いもしなかったが、何故か今は負担感が大きく感じてしまう。
ドレイファスの足音が聞こえてきたことで、ハルーサたちは雑念を振り払った。
「ただいま」
「ミルケラさんには会えましたか?」
デーリンの問いに首を横にする。
「今日ローザリオ先生が来るらしいから、先生に話してみるよ。それまでにちょっとこっちを片付けたいな。ロプモス山のこれ、いつ終わるかな」
離れの作業小屋から運び込まれ、高く積まれた紙包みたちを碧い目が見上げる。
「そうですねえ、ここにあるものがロプモス山にあるすべてだとしたら、まあ、あと二月くらいでしょうか」
「ロプモス山にあるすべてだとしたら?」
ハルーサがデーリンの言葉を切り取ってくり返した。
「・・・・・これが全てなわけないよ」
諦めたようなドレイファスに、ハルーサは少しだけ肩を竦めて応えた。
「ドレイファス様、植物採取はもとより恐ろしく時間がかかるものなのですよ。それでも僅かな期間にこれだけ集められ、標本化を進められているのですから大したものです。焦らず、少しづつ続けましょう」
「・・・・・デーリン先生、分布図作るってやっぱり無謀な思いつきだったかな」
「無謀とは言いませんが、まずは小さなエリアを一つ終えてから次に行くよう計画を立てた方がいいでしょうね。今のように来る者拒まずではキリがありません。少し持ち込みを遠慮してもらったらいかかでしょう?」
「でも・・・みんながせっかく」
「せっかく集めて下さってもこの有様では。皆のおかげで手が足りなくなるほど集まったから、暫く持ち込みはおやすみと仰っしゃればよいのですよ。再開するときは頼むと仰っしゃれば、また持って来てくれるようになります。良いですかドレイファス様。一生懸命やれば何でもいいわけではありません、どんな物事でも加減が大切ですよ」
デーリンは言い訳も合わせて教えてやった。
「・・・そうだね」
シエルドに言われて、自分で頑張るんだと意地を張ったが、まったく進まない。いや進んではいるが、自分の思うペースにはほど遠い。
頭の中で思い描いたのは、サッと手を翳し、視えた鑑定結果をすらすら書き込んでシエルドに渡し、最後はハルーサがあっという間に綴じて標本完成させる!というもの。
現実はドレイファスもシエルドもハルーサも、みんなどこかモタモタしてしまって、溜まりに溜まっていくだけ。
シエルドやデーリンははっきりと言うが、我慢しがちのハルーサはひたすら指のマメと戦い続けるのみなのだ。
「ドレイファス様」
デーリンが促すように呼ぶと、渋々と言った体でドレイファスが答えた。
「・・・わかったよ。暫く新しい持ち込みは受け付けないことにする」
その時、碧い目が端で捉えたのは、ハルーサのホッとしたような薄い微笑み。
せっかくハルーサのために新しい道具を作ってもらおうと思っていたのにと、少しムッとしたドレイファスだが、ここ暫くかなり無理をさせてきたからこそのあの表情だと思い直し、穴開けの道具は今後のためにもローザリオに相談すると頭を切り替えた。
「では屋敷内と、グゥザヴィ商会にはこちらから声をかけておきますね」
腰が重たそうなドレイファスに、デーリンが早くも動き出す。
「今後は少なくなったら持ち込みの受け付けを再開すると、しっかり決めることに致しましょう」
「わかった」
持ち込みで小遣い稼ぎをしていた輩だけはがっかりしたが、計画的な分布図作成にデーリンが引き戻したことで、手を貸していたほとんど全員がテーブルが片付くことを快く受け止めたのだった。
その日の午後。
「ドレイファス様?」
モリエールに言われたローザリオが本館の図書室を訪ねてきた。後ろにはオレンジ色のリボンを結んだ黒髪の少女が着いている。
「ローザリオ先生!」
「モリエールに聞いて、カイドからメモを見せてもらいました」
片手を持ち上げて見せる。指先に紙切れを挟んでいるのは、写してきたメモだろう。
「あ、これは新しい弟子のひとりで、メルーン男爵家のスリイです」
ローザリオが皆まで言う前に、ドレイファスが被せていく。
「メルーン男爵令嬢?」
「ドレイファス様、スリイと呼んで構いませんよ」
令嬢と呼んだドレイファスに、ローザリオが付け加える。
「じゃあスリイ嬢でいいかな?僕のことも名前で呼んでも構わない。なにしろシエルドの妹みたいなものだからね」
「と!とんでもございません!公爵令息様のお名前をお呼びするなんて、それにシエルド様の妹?私がですか?そんなおこがましいこと!」
スリイは手をパタパタと振って否定したが、ローザリオは笑いを浮かべている。
「ここに一緒に連れて来ているということは、もう神殿契約も済ませて、ある程度は話しているんですよね、ローザリオ先生?」
「そのとおりです。今シエルドが作っているフラワーウォーターなんかは、いずれスリイと今回弟子になった子どもたちに作らせるつもりです」
「はいっ!シエルド様のご負担が少しでも軽くなるようわたくし頑張りますわ」
話に割り込むように答えたスリイは、眼鏡の奥の瞳が好奇心にキラキラとしている。
「まあおまえはポーションより魔道具のほうが向いてそうだが、どちらもできないと困るからな」
「へえ、そういうのが錬金術師にもあるんですか?」
ローザリオの小さな呟きをドレイファスの耳が拾った。
「はは、聞こえましたか。私のようになんでも得意な天才錬金術師は滅多にいません。大抵はポーション派か、魔道具派に分かれますね。
スリイは鉄や木くずを再利用した道具を考え、作るる方が得意ですな」
「そうなんだ」
ニヤッと師匠に頷いて見せるスリイ。
「じゃああの新しい道具も先生とスリイ嬢で作るんですか?」
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