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258 テイマーの自信?
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「そうか・・・」
ドレイファスのしょんぼりした声音に、てっきり主が笑うと思っていたルジーの良心がチクリと痛む。
「ドレイファス様」
「僕はまだまだ、思い至らないことが多すぎる・・・はぁ」
深く大きなため息がもれた。
しかしハッと顔を上げたドレイファスは、漸く本来の目的に気づいたように、エンポリオに歩み寄り、アミュレットに手を伸ばす。
「ルマーケ!これ、一度外してもらえないかな?ちょっと・・・その、えーっと、どんなアミュレットか裏側も確認したいんだ。見たらまたすぐにつけ直していいから」
「は?アミュレットをですか?」
「そうだ」
「はあ」
当然ながら流れが理解できないルマーケの返事は不審気だ。
「あの、今度のエンポリオの誕生日に新しい飾りを」
ドレイファス自身苦しい言い訳だと思うが、もごもご言うとルジーが助け舟を出してくれた。
「アミュレットの飾金具に、ドレイファス様の紋章を入れた物を作るんだ」
勿論そんなこと、考えもしたことはなかったが、この際だ。ドレイファスはコクコクと頷いて見せる。
「おお、それはよろしいですね!それにアミュレットを嵌め込んで、額革に取り付けたら、さぞ豪華になりそうだ」
ルマーケはようやっと、エンポリオの額革からアミュレットを取り外し、うやうやしくドレイファスへ手渡した。
鳥籠をレイドに渡したルジーが受け取り、上着の胸ポケットから取り出した紙と携帯ペンで、さも本当に飾金具を作るためのように大きさや形を書き込み始めると。
ドレイファスはルマーケに背を向けながらエンポリオに歩み寄り、囁き声でテイムの詠唱をした。
すると突然、エンポリオの視線がドレイファスにロックオンしたのだ。
顔をそらしていたルマーケは気づくことはなかったが、ルジーとレイドにもわかるほどはっきりエンポリオは変化した。
それまで上から小馬鹿にするような視線を向けていたのが嘘だったかのように。そう、まるでよく懐いた仔馬のように、ドレイファスに大きな顔を擦りつけたのだから。
「ありがとう」
何食わぬ顔でアミュレットをルマーケに返すルジーを見て、ドレイファスは照れくさそうに少しだけ口角を上げて見せたのだった。
ルマーケが器用に額革にアミュレットをつけ直すのを確認したルジーが、急に思いついたように言う。
「エンポリオ号すごく機嫌が良さそうだ!そうだ!天気も良いし一走りしてみては」
碧い目がちらちら、エンポリオとルジーを見やり、にっこりと細められる。
「ああ、いいね!ではルマーケ、メルクルを呼んで来てくれないかな?正門前にユニッカルスと準備するよう言って」
「かしこまりました」
公爵家の騎士たちには、選び抜かれたサラバスが一頭ずつ与えられているが、遠方への特別な行軍の場合スレーパス種か、職位によってはユニッカルスを割り当てられる。
今回は特別な行軍ではないが、エンポリオ号と早駆けするには、サラバスではまったく歯が立たない。それに準じた力のある魔馬に乗らねば、護衛が主の遥か後方に置いていかれかねないため、あえてドレイファスはメルクルの準備はユニッカルスでとルマーケに伝えた。
「行ったな」
よく躾けられた伝令のように、ルマーケが走って遠ざかると、ドレイファスはハーッと息を吐き出す。
「ルジーありがとう!もしかしてすぐに気がついた?」
「あ?はは、まあ。」
「そうか・・・」
父の巡らした鉄壁の護りをすっかり忘れ、ひとり落ち込んだ自分が恥ずかしくなったドレイファスだったが、気づいた相手がルジーでよかったと安堵のため息をもらす。
「でもうまくテイムできてよかった」
ニヤッと笑ったルジーに、ドレイファスも精一杯悪そうにニヤリと笑って見せたのだった。
「あ、じゃあ今のうちにケラノスホークもテイムしてしまったほうが」
思い出して鳥籠を覗くと、金色の瞳は怒りのこもった視線をドレイファスから外さない。
「うん、おまえの名前はノアーだ」
詠唱のあと、名付けをして人差し指を立てて見せると、魔鷹のドレイファスを見つめる視線は柔らかく変化していた。
エンポリオとノアーのテイムに成功したドレイファスは、サイルズ家に帰宅すると言うルジーに礼を言った。
本当はエンポリオとの一駆けの前に、魔鷹を飛ばしてみたいと思ったが、ルジーの一言で思いとどまる。
「ノアーにもアミュレットを忘れずに」
ニヤッと口元を上げたルジーにハッとしたドレイファスだったが、ツンと言い返す。
「勿論!エンポリオと同じ最高級のを取り付けるから」
そう、ノアーを護るため、まずはアミュレットを付けてやらなくてはならない!
愛おしげに鳥籠を覗き込んだ。
ドレイファスの動きに合わせ、両肩のヌコたちが背中に移動したかと思うと、また肩に戻ってくる。
「あ!ノアー!ヌコたちを襲ってはダメだぞ!おまえの仲間なんだから」
理解したように、ノアーが賢そうな視線を小さな二匹にちらりと向けた。
ルジーと別れたあと、ドレイファスとレイドはノアーの入った鳥籠を寝室へ置いて、本館前に待っているはずのメルクルとエンポリオの元へ向かう。
「メルクルのこと、だいぶ待たせたかな」
呟くドレイファスに、「大丈夫ですよ」と反省しきりなレイドが答えた。
エンポリオのアミュレットのこと、ルジーはすぐ気づいたというのに自分ときたら・・・と、それとわからぬような顔はしていたが、最近はほぼ専属で邸内護衛として常に側に控えている身。なんと情けないと落ち込んでいたのだ。
今ドレイファスがメルクルと出かけるのは、レイドにとっても少しだけありがたい気がした。
本館のエントランスを出ると、準備万端整えたメルクルとユニッカルスのボーラン号、そしてルマーケに連れられたエンポリオ号が待ち受けていた。
「じゃあ行ってくるよ」
レイドに告げると、ここからの護衛はメルクルに引き継がれる。
肩に乗るヌコたちを上着の内ポケットに入れた後、エンポリオの手綱を掴み、片足を鐙に掛けて軽々とその背に飛び乗ったドレイファス。
メルクルがおや?と言いたげな顔をした。
「エンポリオ、おとなしいですね」
「うん、さっき馬房で会った時もすごく機嫌が良さそうだったからね」
テイムしたことをメルクルに知られるのはなんとなく気恥ずかしくて、そう誤魔化してしまう。
レイドは表情を揺らすこともなく、すっと後ろへ下がっていった。
ドレイファスが抱きつくようにエンポリオの耳に顔を寄せ、囁く。
「エンポリオ、一走りよろしく頼むよ」
じっと見返してきたエンポリオが、返事をするかのようにゆっくりと瞬きして走り出す。
この日ドレイファスは、鞭も号令もなくとも通じ合って風のように駆け抜け、それでも主を振り落とすこともないエンポリオの素晴らしい跳躍を、まるで自らが馬になったかのように体感した。
ボーラン号と騎乗するメルクルも一定の距離を保ちながらついていく。
─一体どうしたんだ?機嫌が良いという言葉では片付けられんぞ。あのエンポリオもとうとうドレイファス様を主として認めたのか?─
そんなことを考えながら、メルクルはエンポリオの後塵を追って行く。
美しい景色がひゅんひゅんと流れ、それを横目に見ながら風を切る快感!
ドレイファスはカルルドとルジーに、そしてテイムスキルを譲ってくれた誰かに、心から感謝するのだった。
それ以降、ドレイファスは採取に行くときはいつもエンポリオに乗った。
ドレイファスの護衛を務めるメルクルまたはワーキュロイと、帯同するアイルムかモリエールにも当たり前のようにユニッカルスが用意される。
初めてユニッカルスに騎乗した時、アイルムは興奮して叫んだ。
「ううっ、馬力が違うってこういうことなんだな!こんな馬、一生乗ることないと思ってた!サイッコーっ」
ユニッカルス目当てではさすがにないだろうが、それ以降ドレイファスの採取行はアイルムが積極的に引き受けるようになったのだった。
■□■
少々前、体調不良期がございまして、その時布団の中でハマった「AIイラストつくろっ!」というアプリがあるのですが、それで『神の眼を持つ少年です。』のキャラクターの画像を作りまくり、自分のキャラ整理に役立てております。
雰囲気とか、うっかり忘れがちな髪や目の色とか。
読者の方のイメージもあると思うのですが、作者の頭の中でうごめく彼らを見てみたいという奇特な方がいらっしゃいましたら、インスタで公開するので覗いてみてください。
まだ一枚しかないんですけど、今後更新していきます。
koha_ya252525 で検索してください。
※ググっただけだと出ないと思うので、Instagramの中の検索でやってみて下さい🙂
ドレイファスのしょんぼりした声音に、てっきり主が笑うと思っていたルジーの良心がチクリと痛む。
「ドレイファス様」
「僕はまだまだ、思い至らないことが多すぎる・・・はぁ」
深く大きなため息がもれた。
しかしハッと顔を上げたドレイファスは、漸く本来の目的に気づいたように、エンポリオに歩み寄り、アミュレットに手を伸ばす。
「ルマーケ!これ、一度外してもらえないかな?ちょっと・・・その、えーっと、どんなアミュレットか裏側も確認したいんだ。見たらまたすぐにつけ直していいから」
「は?アミュレットをですか?」
「そうだ」
「はあ」
当然ながら流れが理解できないルマーケの返事は不審気だ。
「あの、今度のエンポリオの誕生日に新しい飾りを」
ドレイファス自身苦しい言い訳だと思うが、もごもご言うとルジーが助け舟を出してくれた。
「アミュレットの飾金具に、ドレイファス様の紋章を入れた物を作るんだ」
勿論そんなこと、考えもしたことはなかったが、この際だ。ドレイファスはコクコクと頷いて見せる。
「おお、それはよろしいですね!それにアミュレットを嵌め込んで、額革に取り付けたら、さぞ豪華になりそうだ」
ルマーケはようやっと、エンポリオの額革からアミュレットを取り外し、うやうやしくドレイファスへ手渡した。
鳥籠をレイドに渡したルジーが受け取り、上着の胸ポケットから取り出した紙と携帯ペンで、さも本当に飾金具を作るためのように大きさや形を書き込み始めると。
ドレイファスはルマーケに背を向けながらエンポリオに歩み寄り、囁き声でテイムの詠唱をした。
すると突然、エンポリオの視線がドレイファスにロックオンしたのだ。
顔をそらしていたルマーケは気づくことはなかったが、ルジーとレイドにもわかるほどはっきりエンポリオは変化した。
それまで上から小馬鹿にするような視線を向けていたのが嘘だったかのように。そう、まるでよく懐いた仔馬のように、ドレイファスに大きな顔を擦りつけたのだから。
「ありがとう」
何食わぬ顔でアミュレットをルマーケに返すルジーを見て、ドレイファスは照れくさそうに少しだけ口角を上げて見せたのだった。
ルマーケが器用に額革にアミュレットをつけ直すのを確認したルジーが、急に思いついたように言う。
「エンポリオ号すごく機嫌が良さそうだ!そうだ!天気も良いし一走りしてみては」
碧い目がちらちら、エンポリオとルジーを見やり、にっこりと細められる。
「ああ、いいね!ではルマーケ、メルクルを呼んで来てくれないかな?正門前にユニッカルスと準備するよう言って」
「かしこまりました」
公爵家の騎士たちには、選び抜かれたサラバスが一頭ずつ与えられているが、遠方への特別な行軍の場合スレーパス種か、職位によってはユニッカルスを割り当てられる。
今回は特別な行軍ではないが、エンポリオ号と早駆けするには、サラバスではまったく歯が立たない。それに準じた力のある魔馬に乗らねば、護衛が主の遥か後方に置いていかれかねないため、あえてドレイファスはメルクルの準備はユニッカルスでとルマーケに伝えた。
「行ったな」
よく躾けられた伝令のように、ルマーケが走って遠ざかると、ドレイファスはハーッと息を吐き出す。
「ルジーありがとう!もしかしてすぐに気がついた?」
「あ?はは、まあ。」
「そうか・・・」
父の巡らした鉄壁の護りをすっかり忘れ、ひとり落ち込んだ自分が恥ずかしくなったドレイファスだったが、気づいた相手がルジーでよかったと安堵のため息をもらす。
「でもうまくテイムできてよかった」
ニヤッと笑ったルジーに、ドレイファスも精一杯悪そうにニヤリと笑って見せたのだった。
「あ、じゃあ今のうちにケラノスホークもテイムしてしまったほうが」
思い出して鳥籠を覗くと、金色の瞳は怒りのこもった視線をドレイファスから外さない。
「うん、おまえの名前はノアーだ」
詠唱のあと、名付けをして人差し指を立てて見せると、魔鷹のドレイファスを見つめる視線は柔らかく変化していた。
エンポリオとノアーのテイムに成功したドレイファスは、サイルズ家に帰宅すると言うルジーに礼を言った。
本当はエンポリオとの一駆けの前に、魔鷹を飛ばしてみたいと思ったが、ルジーの一言で思いとどまる。
「ノアーにもアミュレットを忘れずに」
ニヤッと口元を上げたルジーにハッとしたドレイファスだったが、ツンと言い返す。
「勿論!エンポリオと同じ最高級のを取り付けるから」
そう、ノアーを護るため、まずはアミュレットを付けてやらなくてはならない!
愛おしげに鳥籠を覗き込んだ。
ドレイファスの動きに合わせ、両肩のヌコたちが背中に移動したかと思うと、また肩に戻ってくる。
「あ!ノアー!ヌコたちを襲ってはダメだぞ!おまえの仲間なんだから」
理解したように、ノアーが賢そうな視線を小さな二匹にちらりと向けた。
ルジーと別れたあと、ドレイファスとレイドはノアーの入った鳥籠を寝室へ置いて、本館前に待っているはずのメルクルとエンポリオの元へ向かう。
「メルクルのこと、だいぶ待たせたかな」
呟くドレイファスに、「大丈夫ですよ」と反省しきりなレイドが答えた。
エンポリオのアミュレットのこと、ルジーはすぐ気づいたというのに自分ときたら・・・と、それとわからぬような顔はしていたが、最近はほぼ専属で邸内護衛として常に側に控えている身。なんと情けないと落ち込んでいたのだ。
今ドレイファスがメルクルと出かけるのは、レイドにとっても少しだけありがたい気がした。
本館のエントランスを出ると、準備万端整えたメルクルとユニッカルスのボーラン号、そしてルマーケに連れられたエンポリオ号が待ち受けていた。
「じゃあ行ってくるよ」
レイドに告げると、ここからの護衛はメルクルに引き継がれる。
肩に乗るヌコたちを上着の内ポケットに入れた後、エンポリオの手綱を掴み、片足を鐙に掛けて軽々とその背に飛び乗ったドレイファス。
メルクルがおや?と言いたげな顔をした。
「エンポリオ、おとなしいですね」
「うん、さっき馬房で会った時もすごく機嫌が良さそうだったからね」
テイムしたことをメルクルに知られるのはなんとなく気恥ずかしくて、そう誤魔化してしまう。
レイドは表情を揺らすこともなく、すっと後ろへ下がっていった。
ドレイファスが抱きつくようにエンポリオの耳に顔を寄せ、囁く。
「エンポリオ、一走りよろしく頼むよ」
じっと見返してきたエンポリオが、返事をするかのようにゆっくりと瞬きして走り出す。
この日ドレイファスは、鞭も号令もなくとも通じ合って風のように駆け抜け、それでも主を振り落とすこともないエンポリオの素晴らしい跳躍を、まるで自らが馬になったかのように体感した。
ボーラン号と騎乗するメルクルも一定の距離を保ちながらついていく。
─一体どうしたんだ?機嫌が良いという言葉では片付けられんぞ。あのエンポリオもとうとうドレイファス様を主として認めたのか?─
そんなことを考えながら、メルクルはエンポリオの後塵を追って行く。
美しい景色がひゅんひゅんと流れ、それを横目に見ながら風を切る快感!
ドレイファスはカルルドとルジーに、そしてテイムスキルを譲ってくれた誰かに、心から感謝するのだった。
それ以降、ドレイファスは採取に行くときはいつもエンポリオに乗った。
ドレイファスの護衛を務めるメルクルまたはワーキュロイと、帯同するアイルムかモリエールにも当たり前のようにユニッカルスが用意される。
初めてユニッカルスに騎乗した時、アイルムは興奮して叫んだ。
「ううっ、馬力が違うってこういうことなんだな!こんな馬、一生乗ることないと思ってた!サイッコーっ」
ユニッカルス目当てではさすがにないだろうが、それ以降ドレイファスの採取行はアイルムが積極的に引き受けるようになったのだった。
■□■
少々前、体調不良期がございまして、その時布団の中でハマった「AIイラストつくろっ!」というアプリがあるのですが、それで『神の眼を持つ少年です。』のキャラクターの画像を作りまくり、自分のキャラ整理に役立てております。
雰囲気とか、うっかり忘れがちな髪や目の色とか。
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