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254 シエルドのひよこたち
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いつもありがとうございます。
毎日曜の朝8時がぐらついておりまして、毎日曜の遅くとも昼までには更新とさせていただこうかと。
どうかよろしくお願いいたします。
以下本文
■□■
翌日。
学院帰りの馬車の中で、何故かそわそわするドレイファス。
「ドルどうかした?」
目ざといトレモルが、ドレイファスを覗きこんだ。
「何か予定でもあったか?」
聞かれるのを待っていたかのようなドレイファスが口を開く。
「今日ローザリオ先生のところに新しい弟子が来るんだって。シエルの弟妹弟子ってやつ」
「へえ、そうなんだ」
シエルドはトレモルには何も言わなかった。言う間がなかったというのが正解だ。
何しろトレモルは学院から戻ると、すぐ鍛錬に励み、規則正しく食事を終えたら夜は勉強に励む。
研究に夢中になって、夕食も食べたり食べなかったりのシエルドとは、同じ屋敷にいてもなかなか顔を合わせることがない。
学院に向かうのも、公爵家の馬車とサンザルブ侯爵家の馬車で別々。
学院ではシエルドはそんなことを匂わせもしなかった。
「今日連れて来るかな」
期待のこもった目をするドレイファスに、首を振る。
「今日が初日ならさすがに来ないだろ」
「えっ?なんで?」
「ここに連れてくるのは落ち着いてからだと思うよ」
「そういうもの?」
「そうだよ。いきなりここに連れて来たらパンクすると思うし」
「・・・楽しみにしてたのに」
わかりやすくガッカリするドレイファスだが、トレモルの答えは常識的なものである。
ドレイファスが非常識?
いやそんなことはない、楽しみにし過ぎて、公爵邸の離れが特殊だとうっかり忘れていただけ。
「シエルの弟と妹、見たかったのになー」
「弟弟子と妹弟子だろ。そのうちにローザリオ先生が会わせてくれるから、楽しみに待っていたらいいと思うよ」
ドレイファスとトレモルがそんな会話をしていた頃、シエルドはアーサと一緒にサンザルブ家の馬車に乗り、ローザリオの工房へ向かっていた。
「はあ」
早くも8回目のため息をつくシエルド。
ローザリオに持ち上げられてその気になったが、新しい弟子の存在はやはり面白くないのだ。
以前は王都に構えていたローザリオの本店工房は、何度か転居を重ね、今は公爵領内でももっとも大きなデイルの町に在している。
建物のエントランスはオークをふんだんに使った上品で重厚な造りで、フォンブランデイル公爵家とシズルス伯爵家の紋章が掲げられ、ローザリオの後ろ盾を知らしめていた。
馬車が止まり、扉が開けられると、御者と一緒に前に乗っていたアーサがシエルドを待ち受ける。
ため息はアーサにも聞こえていたが、慰めてもしかたのないことなので、触れずにスルーを決め込んでいた。
来客用の表玄関を通り過ぎたシエルドが工房の裏口から中に入ると、見慣れないこどもたちがちんまり座らされているのが目に入る。
三人の少年はまだかなり幼く、それぞれ赤毛と栗毛と枯葉色の髪の持ち主。紅一点の少女は彼らより年長で、黒髪だ。
「シエルド!来たか」
ローザリオが手招きすると、皆一斉に振り向いた。
「こちらが、さっき話していた兄弟子サンザルブ侯爵家のシエルドだ」
「サンザルブ家のシエルドです」
こどもたちが一斉に立ち上がり、声を揃えて挨拶する。
「「「「よろしくおねがいします」」」」
思わず一歩下がったほど、元気いっぱいだ。
「うん、よろしく」
まだ気持ちが整理出来ていないせいか、ボソリと呟くに留めたシエルド。
しかしこどもたちは気にするどころか、目を爛々と輝かせ、名を挙げている先輩を見つめた。
「な、何?」
その圧に、更に一歩ひいてしまうが。
「サンザルブ侯爵令息は僕の憧れなんです」
枯葉色の髪をした少年が口を開いた。
「シエルドが憧れ?私じゃないのかソラス」
ローザリオがニヤニヤしながらつっこむと、ソラスと呼ばれた少年は小さく頭を振る。
「先生は雲の上の人です」
「難しい言葉を知ってるんだな」
ローザリオが選ぶだけあって、年齢に見合わぬ言動だ。
「学院に通うようになって、サンザルブ侯爵令息の噂をたくさん聞きました!」
「噂?なにそれ」
即座に反応するシエルドに、おずおずと手を挙げたのは紅一点のスリイである。
「とても優秀と名高いサンザルブ侯爵ご令息さまとフォンブランデイル公爵ご令息さま、ロンドリン伯爵ご令息さまは、下級生にものすごく人気がございます!疎い私でもその名を知るほどで、女生徒の中には見守る会もあるそうですわ」
「へえ!さすがだなシエルド」
「し、知らなかった!なんだよその見守る会って」
にこりとしたスリイ。
「その名のとおり、行く末を熱い想いをもって見守る会だそうですわ。んー、といえば聞こえはよろしいですが、ご令息様の婚約者の座を狙いつつ、抜けがけは許さないという徒党のようなものでしょうか」
黒髪の少女には似合わない言葉が、可愛らしい唇から吐き出されてくる。
「はは・・・婚約者の座ってシエルドはとっくに婚約してるぞ」
「え?そうなのですか?まあ・・・それは皆様お気の毒に」
ニッと笑ってそんなことを言う、どうやらスリイはちょっぴり毒吐きのようである。
「あれ?まだ公表してなかったか?」
ローザリオが首を傾げると、恨みがましい顔のシエルドがこくりと頷いた。
「そうですよ。知ってる人は知ってますけど・・・公には時期をみてってことになってますから。でもドルは公表してるけど。あっ、ドルっていうのは、フォンブランデイル公爵令息のドレイファス様のことだよ」
念のためと、シエルドが付け加えて説明したあと、思いついてもう一言付け加えた。
「そうそう、私のことはサンザルブ侯爵ご令息様じゃなく、シエルドと呼んで構わないから」
四人のこどもたちが、パッと頬を染めた。
男子のうち、特に幼い赤毛と栗毛のこどもたちはうれしそうに笑っている。
─かわいい─
末っ子を満喫し、下の兄弟はいらないと思っているシエルドだが、自分の言葉にこんなにも反応する弟弟子を見て、心のなかにそんな気持ちが湧いた。
ノエミより小さく、まだひ弱だ。
しかしローザリオが選ぶほどだから、間違いなく優秀。
─ドレイファスにとってのグレイ?いや、イグみたいなものか。悪くないかも─
そう思うと急に、弟弟子に愛着が湧いた。
「師匠、この子たちの自己紹介がまだですよ」
「ああ、最初にすべきだったな」
ローザリオがスリイに視線をやって促してやると、感の良いスリイは一歩前に出て。
「では私から。メルーン男爵家から参りましたスリイでございます。学院ではシ、シエルド様の一学年下、Cクラスに在席しております」
礼をして下がると、次に枯葉色がスリイを見習って前に出た。
「ぼくはチューグル伯爵家のソラスです。学院には今年入学して、Dクラスです」
次の赤毛のこどもはその場で叫んだ。
「ぼくはミューテ男爵家のヴァンシィです!6歳だから学院にはまだ行ってません」
最後に、一際小さな栗毛がひょこりと前に出た。赤毛しか目につくものがなかったヴァンシィに比べ、この栗毛は笑うと大きな前歯が見えて、まるで栗鼠かなにかのようだ。
「ぼく、マハクス男爵家のジェルスです。すぐ6歳になります」
辿々しく話す感じも相まって、げっ歯類の小動物にしか見えない。
「うん、みんなよろしくな」
最初に比べ、格段に親しみやすい笑顔を浮かべたシエルドは、ジェルスの頭をグリッと撫でると、腰を落としてその瞳を覗き込んで言った。
この中の誰かが、将来自分の補佐となるのだ。
─思ってたよりいいかも─
こどもたちからキラキラした目を向けられてシエルドは、満更でもない顔でもう一度四人に微笑みかけたのだった。
毎日曜の朝8時がぐらついておりまして、毎日曜の遅くとも昼までには更新とさせていただこうかと。
どうかよろしくお願いいたします。
以下本文
■□■
翌日。
学院帰りの馬車の中で、何故かそわそわするドレイファス。
「ドルどうかした?」
目ざといトレモルが、ドレイファスを覗きこんだ。
「何か予定でもあったか?」
聞かれるのを待っていたかのようなドレイファスが口を開く。
「今日ローザリオ先生のところに新しい弟子が来るんだって。シエルの弟妹弟子ってやつ」
「へえ、そうなんだ」
シエルドはトレモルには何も言わなかった。言う間がなかったというのが正解だ。
何しろトレモルは学院から戻ると、すぐ鍛錬に励み、規則正しく食事を終えたら夜は勉強に励む。
研究に夢中になって、夕食も食べたり食べなかったりのシエルドとは、同じ屋敷にいてもなかなか顔を合わせることがない。
学院に向かうのも、公爵家の馬車とサンザルブ侯爵家の馬車で別々。
学院ではシエルドはそんなことを匂わせもしなかった。
「今日連れて来るかな」
期待のこもった目をするドレイファスに、首を振る。
「今日が初日ならさすがに来ないだろ」
「えっ?なんで?」
「ここに連れてくるのは落ち着いてからだと思うよ」
「そういうもの?」
「そうだよ。いきなりここに連れて来たらパンクすると思うし」
「・・・楽しみにしてたのに」
わかりやすくガッカリするドレイファスだが、トレモルの答えは常識的なものである。
ドレイファスが非常識?
いやそんなことはない、楽しみにし過ぎて、公爵邸の離れが特殊だとうっかり忘れていただけ。
「シエルの弟と妹、見たかったのになー」
「弟弟子と妹弟子だろ。そのうちにローザリオ先生が会わせてくれるから、楽しみに待っていたらいいと思うよ」
ドレイファスとトレモルがそんな会話をしていた頃、シエルドはアーサと一緒にサンザルブ家の馬車に乗り、ローザリオの工房へ向かっていた。
「はあ」
早くも8回目のため息をつくシエルド。
ローザリオに持ち上げられてその気になったが、新しい弟子の存在はやはり面白くないのだ。
以前は王都に構えていたローザリオの本店工房は、何度か転居を重ね、今は公爵領内でももっとも大きなデイルの町に在している。
建物のエントランスはオークをふんだんに使った上品で重厚な造りで、フォンブランデイル公爵家とシズルス伯爵家の紋章が掲げられ、ローザリオの後ろ盾を知らしめていた。
馬車が止まり、扉が開けられると、御者と一緒に前に乗っていたアーサがシエルドを待ち受ける。
ため息はアーサにも聞こえていたが、慰めてもしかたのないことなので、触れずにスルーを決め込んでいた。
来客用の表玄関を通り過ぎたシエルドが工房の裏口から中に入ると、見慣れないこどもたちがちんまり座らされているのが目に入る。
三人の少年はまだかなり幼く、それぞれ赤毛と栗毛と枯葉色の髪の持ち主。紅一点の少女は彼らより年長で、黒髪だ。
「シエルド!来たか」
ローザリオが手招きすると、皆一斉に振り向いた。
「こちらが、さっき話していた兄弟子サンザルブ侯爵家のシエルドだ」
「サンザルブ家のシエルドです」
こどもたちが一斉に立ち上がり、声を揃えて挨拶する。
「「「「よろしくおねがいします」」」」
思わず一歩下がったほど、元気いっぱいだ。
「うん、よろしく」
まだ気持ちが整理出来ていないせいか、ボソリと呟くに留めたシエルド。
しかしこどもたちは気にするどころか、目を爛々と輝かせ、名を挙げている先輩を見つめた。
「な、何?」
その圧に、更に一歩ひいてしまうが。
「サンザルブ侯爵令息は僕の憧れなんです」
枯葉色の髪をした少年が口を開いた。
「シエルドが憧れ?私じゃないのかソラス」
ローザリオがニヤニヤしながらつっこむと、ソラスと呼ばれた少年は小さく頭を振る。
「先生は雲の上の人です」
「難しい言葉を知ってるんだな」
ローザリオが選ぶだけあって、年齢に見合わぬ言動だ。
「学院に通うようになって、サンザルブ侯爵令息の噂をたくさん聞きました!」
「噂?なにそれ」
即座に反応するシエルドに、おずおずと手を挙げたのは紅一点のスリイである。
「とても優秀と名高いサンザルブ侯爵ご令息さまとフォンブランデイル公爵ご令息さま、ロンドリン伯爵ご令息さまは、下級生にものすごく人気がございます!疎い私でもその名を知るほどで、女生徒の中には見守る会もあるそうですわ」
「へえ!さすがだなシエルド」
「し、知らなかった!なんだよその見守る会って」
にこりとしたスリイ。
「その名のとおり、行く末を熱い想いをもって見守る会だそうですわ。んー、といえば聞こえはよろしいですが、ご令息様の婚約者の座を狙いつつ、抜けがけは許さないという徒党のようなものでしょうか」
黒髪の少女には似合わない言葉が、可愛らしい唇から吐き出されてくる。
「はは・・・婚約者の座ってシエルドはとっくに婚約してるぞ」
「え?そうなのですか?まあ・・・それは皆様お気の毒に」
ニッと笑ってそんなことを言う、どうやらスリイはちょっぴり毒吐きのようである。
「あれ?まだ公表してなかったか?」
ローザリオが首を傾げると、恨みがましい顔のシエルドがこくりと頷いた。
「そうですよ。知ってる人は知ってますけど・・・公には時期をみてってことになってますから。でもドルは公表してるけど。あっ、ドルっていうのは、フォンブランデイル公爵令息のドレイファス様のことだよ」
念のためと、シエルドが付け加えて説明したあと、思いついてもう一言付け加えた。
「そうそう、私のことはサンザルブ侯爵ご令息様じゃなく、シエルドと呼んで構わないから」
四人のこどもたちが、パッと頬を染めた。
男子のうち、特に幼い赤毛と栗毛のこどもたちはうれしそうに笑っている。
─かわいい─
末っ子を満喫し、下の兄弟はいらないと思っているシエルドだが、自分の言葉にこんなにも反応する弟弟子を見て、心のなかにそんな気持ちが湧いた。
ノエミより小さく、まだひ弱だ。
しかしローザリオが選ぶほどだから、間違いなく優秀。
─ドレイファスにとってのグレイ?いや、イグみたいなものか。悪くないかも─
そう思うと急に、弟弟子に愛着が湧いた。
「師匠、この子たちの自己紹介がまだですよ」
「ああ、最初にすべきだったな」
ローザリオがスリイに視線をやって促してやると、感の良いスリイは一歩前に出て。
「では私から。メルーン男爵家から参りましたスリイでございます。学院ではシ、シエルド様の一学年下、Cクラスに在席しております」
礼をして下がると、次に枯葉色がスリイを見習って前に出た。
「ぼくはチューグル伯爵家のソラスです。学院には今年入学して、Dクラスです」
次の赤毛のこどもはその場で叫んだ。
「ぼくはミューテ男爵家のヴァンシィです!6歳だから学院にはまだ行ってません」
最後に、一際小さな栗毛がひょこりと前に出た。赤毛しか目につくものがなかったヴァンシィに比べ、この栗毛は笑うと大きな前歯が見えて、まるで栗鼠かなにかのようだ。
「ぼく、マハクス男爵家のジェルスです。すぐ6歳になります」
辿々しく話す感じも相まって、げっ歯類の小動物にしか見えない。
「うん、みんなよろしくな」
最初に比べ、格段に親しみやすい笑顔を浮かべたシエルドは、ジェルスの頭をグリッと撫でると、腰を落としてその瞳を覗き込んで言った。
この中の誰かが、将来自分の補佐となるのだ。
─思ってたよりいいかも─
こどもたちからキラキラした目を向けられてシエルドは、満更でもない顔でもう一度四人に微笑みかけたのだった。
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