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251 シエルドのお手伝い
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そうそう。
ドレイファスたちはあと半年で学院を卒業する。プライマリーコースを終えるという意味だが。
ドレイファスたちが在籍するABクラスは裕福な家の子息子女ばかりなので、その上の三年制領主コースに進学する者がほとんど。
嫡子でない生徒たちも皆進学する。というのも領主コースに進学すると、より上位の家門との縁組がぐっと近づくから。
もとより資産家のこどもたちなので、それなりの相手に嫁ぐのは間違いないが、領地経営の実務を学べば、婿入り嫁入りにハクがつく。
それに対し、C・Dクラスの生徒たちは貴族の中でも義務だから通わせたという家の者がほとんどのため、上といっても二年制の上級侍女や執事、侍従になるための使用人コースに行くくらいだ。
それでもこの二年、みっちり実務を仕込まれながら優秀な成績を残すと、王宮に推薦されることもあるのだから馬鹿にはできない。
そういえばボルドアは、学院を卒業したら騎士団に入ると言っていたのだが、最近は迷っているらしい。
「ボルディなんだけど騎士団行くのやめて、学院の侍従コースに行くかもって」
アラミスがドレイファスにこそっと囁いた。
「えっ本当に?」
「声大きいってば」
シッと立てた人さし指を形の良い唇に当てる。
「ごめん!でもボルディは騎士団に行くって気持ちは固いと思ってたから」
「そうなんだけど、お父上からせっかくドリアン様が学費支援してくださってるんだから行けって勧められたんだって」
それを聞いたドレイファスはニッと笑ってから、首を傾げる。
「あれ?侍従じゃ一緒に卒業できないよ、どうせなら同じコースじゃなくちゃ」
「まだ確実に決めてはないみたいだから話してみれば」
アラミスも次男坊だが、ドレイファスと上のコースに通うことに決めている。
父ダルスラは寂しがったが、進学とともにトレモルのように公爵家に寄宿して、帰宅後は騎士見習いとして鍛錬を積む。
卒業後は晴れて公爵家の騎士団でまずは正騎士を、正騎士になったらドレイファスの護衛を目指すつもり。
トレモルとまったく同じ進路を目指していると話していると、側耳を立てていたシエルドが口を挟んだ。
「私も最初は領主コースまで行かなくともいいと思ったんだ」
アラミスの視線がシエルドに向く。
「継ぐ家もないし、その分研究したほうがいいと思ってね」
しかしそれをとどめたのは他ならぬローザリオである。
『おいシエルド、おまえ陞爵したら貴族家の当主になるんだぞ!無駄とか時間がもったいないなんて言わずに領主コースに行っておけ』
陞爵したら貴族として家を管理する力が必要になるのは間違いないが。
しかし領地は貰えないだろうから、優秀な執事がいれば十分では?と返すと、
「ドリアン様が、その時が来たらノエミ様の持参金として少し領地を分けてやるつもりだと仰っていたぞ」
なんて言うではないか。
公爵令嬢のノエミのことを考えると、せめて伯爵くらいにはなりたいと思う。
シエルドは誰にも秘密にしているが、明るくおしゃまな婚約者のノエミが可愛くてたまらず、大好きなのだ。
上の爵位を目指すなら、一番の近道はイナゴールの駆除!
「早く駆除ポーション完成させないと」
ぼんやりした顔のシエルドから独り言が漏れた。
「そろそろいい具合に水分も抜けたんじゃないかな。帰ったら鑑定して仕分けないとな」
その呟きをぴくりと動いたドレイファスの耳が拾い上げる。
「あ!あれ?片付けるなら手伝う!」
少し前まで劣等感から様々な雑念に振り回されていたドレイファスだが、目指す道を植物学に定めて以来、霧が晴れたような顔だ。
ゼノやヨルトラたちの資料を借り、植物の名と形状、どこで繁殖しているかを整理し始めた。
少しでも植物に触れる機会があれば、積極的に参加する。
鑑定スキルも買って、触れてみれば多少のことがわかるようになった今、鑑定が楽しくてしかたない。
当面の目標は、触れずとも鑑定できるようになること。
「鑑させて」
「ああ。じゃあおやつ食べたら一緒にやろう」
乾燥させた植物の仕分けには、ふたりの未来がかかっていた。
公爵家に戻り、ボンディにぷるんを出してもらう。クレーメがたっぷりのふわぷるだ。
デーリンも合流し、みんなでスプーンをぷるんに深く埋め込んでいく。
一口にしてはだいぶ大きくスプーンにのせられたぷるんは、今にもこぼれ落ちそうにふるふると揺れながら、ドレイファスたちの口の中に飛び込んでいった。
「ふっ」
んまいと誰かの声に満足したボンディは、間髪入れずにおかわりの皿をテーブルに置く。
「いや、食べ過ぎになってしまいますから」
デーリンが言うと、ボンディがその皿を引き上げようとするも。
「いやいや、やはりせっかくのボンディさんのお心遣い、無駄にするわけにはいきませんな」
そう言ってぷるんを死守する。
こどものようなやりとりに、ドレイファスだけではなく、シエルドも笑いを堪えたのだった。
腹が満たされると次はお昼寝・・・というのは昔の話。今は体力が有り余っている元気いっぱいな少年たちだ。
重そうな腹を抱えたデーリンを引いて、畑に天日干しされたたくさんの植物の元へ向かった。
「念のためにタンジェントさんにも鑑てもらいたいんだけど、いないみたいだね?」
畑を見渡し、ちょっと残念そうに呟く。
鑑定といえばタンジェントだ。
シエルドは目新しいものや特に重要な素材の鑑定は、まずは自分が。そのあと、確認のためにタンジェントに鑑てもらっている。
かなり鑑定スキルのレベルを上げたシエルドだが、タンジェントのそれは、とても追いつけそうにないほど多方向から詳細に鑑ることができる。
錬金術師の師匠はローザリオだが、鑑定の師匠はタンジェント一択だった。
「タンジー?今日は山に行くって言ってたよ。夜なら帰ってるんじゃないかな?」
「そうだったのか!じゃあ日が落ちる頃に訪ねてみるか」
話しながらも仕分けは始められている。
まずはドレイファスが鑑定しながら選別していく。
次にシエルドが鑑定し、ドレイファスのメモにいろいろと書き足して、最後にタンジェントの鑑定で確認と補足。
一見まだるっこしいが。
デーリンもタンジェントの鑑定には舌を巻いており、タンジェントが鑑た結果をまとめるのが一番良いと考えていた。
実際畑を作る土魔法と、様々な鑑定をデーリンが見るに、タンジェント・モイヤーが何故一介の庭師に甘んじているのかわからないほど。
庭師といえば、山や野原から花や木を持ち帰り、センスよく庭を飾るに過ぎなかったが、ここの庭師たちはもっと独創的かつ進歩的、そして自分のスキルを素晴らしく昇華させている。
─人を活かす当主、か─
碧い目をキラキラさせながら、上質な革手袋をはめて仕分けを手伝っているドレイファス。
それが何かわかっていても、レベル上げのために一つ一つ、まだ拙い鑑定を施してはメモを取っている。
「シエルド様」
ふと気になったデーリンがシエルドに近寄り、訊ねてみた。
「あの、ドレイファス様のやり方はちょっと時間がかかるのではございませんか?」
「ああ。まあかかるけれどいいんです。デーリン先生はここのみんなの鑑定の内容について聞いたことはありますか?」
「内容ですか?いいえ?」
「タンジェントさんが最高だけど、そのタンジェントさんの鑑定でも出ないことが、私やモリエールさんの鑑定には現れたりするんですよ」
「ほう、例えば?」
デーリンにとって鑑定は自分の鑑定ボードに現れるものがすべて。他の項目があるかも知れないなんて驚きである。
「例えば。私の鑑定で、この薬草は風邪に効くとわかったとします。
タンジェントさんには鼻水の風邪に効くとか、妊婦には使うなとか出てきたりするし、ドルの鑑定には治りかけの鼻風邪に効くと出るんです」
「えっ!」
風邪に効くという言葉に含まれた様々な状況に、驚かされる。
「そんな!知らなかった」
医学院で磨き上げてきた知識、魔法を完全に無視し、偏っているのはわかっていたが、それでも膨大に積み重ねた知識は圧倒的な存在だと思っていたのだ。
「知らなくても仕方ないですよ。普通はスキル持ち何人かで鑑定内容を比較したりはしないですからね」
「あ、ああまあ、そうだが」
「ここは鑑定持ちがたくさんいて、スキルの内容も比較的オープンにしているからわかっただけです」
シエルドはデーリンの知識に穴を見つけたことが楽しく、口角をあげるのだった。
ドレイファスたちはあと半年で学院を卒業する。プライマリーコースを終えるという意味だが。
ドレイファスたちが在籍するABクラスは裕福な家の子息子女ばかりなので、その上の三年制領主コースに進学する者がほとんど。
嫡子でない生徒たちも皆進学する。というのも領主コースに進学すると、より上位の家門との縁組がぐっと近づくから。
もとより資産家のこどもたちなので、それなりの相手に嫁ぐのは間違いないが、領地経営の実務を学べば、婿入り嫁入りにハクがつく。
それに対し、C・Dクラスの生徒たちは貴族の中でも義務だから通わせたという家の者がほとんどのため、上といっても二年制の上級侍女や執事、侍従になるための使用人コースに行くくらいだ。
それでもこの二年、みっちり実務を仕込まれながら優秀な成績を残すと、王宮に推薦されることもあるのだから馬鹿にはできない。
そういえばボルドアは、学院を卒業したら騎士団に入ると言っていたのだが、最近は迷っているらしい。
「ボルディなんだけど騎士団行くのやめて、学院の侍従コースに行くかもって」
アラミスがドレイファスにこそっと囁いた。
「えっ本当に?」
「声大きいってば」
シッと立てた人さし指を形の良い唇に当てる。
「ごめん!でもボルディは騎士団に行くって気持ちは固いと思ってたから」
「そうなんだけど、お父上からせっかくドリアン様が学費支援してくださってるんだから行けって勧められたんだって」
それを聞いたドレイファスはニッと笑ってから、首を傾げる。
「あれ?侍従じゃ一緒に卒業できないよ、どうせなら同じコースじゃなくちゃ」
「まだ確実に決めてはないみたいだから話してみれば」
アラミスも次男坊だが、ドレイファスと上のコースに通うことに決めている。
父ダルスラは寂しがったが、進学とともにトレモルのように公爵家に寄宿して、帰宅後は騎士見習いとして鍛錬を積む。
卒業後は晴れて公爵家の騎士団でまずは正騎士を、正騎士になったらドレイファスの護衛を目指すつもり。
トレモルとまったく同じ進路を目指していると話していると、側耳を立てていたシエルドが口を挟んだ。
「私も最初は領主コースまで行かなくともいいと思ったんだ」
アラミスの視線がシエルドに向く。
「継ぐ家もないし、その分研究したほうがいいと思ってね」
しかしそれをとどめたのは他ならぬローザリオである。
『おいシエルド、おまえ陞爵したら貴族家の当主になるんだぞ!無駄とか時間がもったいないなんて言わずに領主コースに行っておけ』
陞爵したら貴族として家を管理する力が必要になるのは間違いないが。
しかし領地は貰えないだろうから、優秀な執事がいれば十分では?と返すと、
「ドリアン様が、その時が来たらノエミ様の持参金として少し領地を分けてやるつもりだと仰っていたぞ」
なんて言うではないか。
公爵令嬢のノエミのことを考えると、せめて伯爵くらいにはなりたいと思う。
シエルドは誰にも秘密にしているが、明るくおしゃまな婚約者のノエミが可愛くてたまらず、大好きなのだ。
上の爵位を目指すなら、一番の近道はイナゴールの駆除!
「早く駆除ポーション完成させないと」
ぼんやりした顔のシエルドから独り言が漏れた。
「そろそろいい具合に水分も抜けたんじゃないかな。帰ったら鑑定して仕分けないとな」
その呟きをぴくりと動いたドレイファスの耳が拾い上げる。
「あ!あれ?片付けるなら手伝う!」
少し前まで劣等感から様々な雑念に振り回されていたドレイファスだが、目指す道を植物学に定めて以来、霧が晴れたような顔だ。
ゼノやヨルトラたちの資料を借り、植物の名と形状、どこで繁殖しているかを整理し始めた。
少しでも植物に触れる機会があれば、積極的に参加する。
鑑定スキルも買って、触れてみれば多少のことがわかるようになった今、鑑定が楽しくてしかたない。
当面の目標は、触れずとも鑑定できるようになること。
「鑑させて」
「ああ。じゃあおやつ食べたら一緒にやろう」
乾燥させた植物の仕分けには、ふたりの未来がかかっていた。
公爵家に戻り、ボンディにぷるんを出してもらう。クレーメがたっぷりのふわぷるだ。
デーリンも合流し、みんなでスプーンをぷるんに深く埋め込んでいく。
一口にしてはだいぶ大きくスプーンにのせられたぷるんは、今にもこぼれ落ちそうにふるふると揺れながら、ドレイファスたちの口の中に飛び込んでいった。
「ふっ」
んまいと誰かの声に満足したボンディは、間髪入れずにおかわりの皿をテーブルに置く。
「いや、食べ過ぎになってしまいますから」
デーリンが言うと、ボンディがその皿を引き上げようとするも。
「いやいや、やはりせっかくのボンディさんのお心遣い、無駄にするわけにはいきませんな」
そう言ってぷるんを死守する。
こどものようなやりとりに、ドレイファスだけではなく、シエルドも笑いを堪えたのだった。
腹が満たされると次はお昼寝・・・というのは昔の話。今は体力が有り余っている元気いっぱいな少年たちだ。
重そうな腹を抱えたデーリンを引いて、畑に天日干しされたたくさんの植物の元へ向かった。
「念のためにタンジェントさんにも鑑てもらいたいんだけど、いないみたいだね?」
畑を見渡し、ちょっと残念そうに呟く。
鑑定といえばタンジェントだ。
シエルドは目新しいものや特に重要な素材の鑑定は、まずは自分が。そのあと、確認のためにタンジェントに鑑てもらっている。
かなり鑑定スキルのレベルを上げたシエルドだが、タンジェントのそれは、とても追いつけそうにないほど多方向から詳細に鑑ることができる。
錬金術師の師匠はローザリオだが、鑑定の師匠はタンジェント一択だった。
「タンジー?今日は山に行くって言ってたよ。夜なら帰ってるんじゃないかな?」
「そうだったのか!じゃあ日が落ちる頃に訪ねてみるか」
話しながらも仕分けは始められている。
まずはドレイファスが鑑定しながら選別していく。
次にシエルドが鑑定し、ドレイファスのメモにいろいろと書き足して、最後にタンジェントの鑑定で確認と補足。
一見まだるっこしいが。
デーリンもタンジェントの鑑定には舌を巻いており、タンジェントが鑑た結果をまとめるのが一番良いと考えていた。
実際畑を作る土魔法と、様々な鑑定をデーリンが見るに、タンジェント・モイヤーが何故一介の庭師に甘んじているのかわからないほど。
庭師といえば、山や野原から花や木を持ち帰り、センスよく庭を飾るに過ぎなかったが、ここの庭師たちはもっと独創的かつ進歩的、そして自分のスキルを素晴らしく昇華させている。
─人を活かす当主、か─
碧い目をキラキラさせながら、上質な革手袋をはめて仕分けを手伝っているドレイファス。
それが何かわかっていても、レベル上げのために一つ一つ、まだ拙い鑑定を施してはメモを取っている。
「シエルド様」
ふと気になったデーリンがシエルドに近寄り、訊ねてみた。
「あの、ドレイファス様のやり方はちょっと時間がかかるのではございませんか?」
「ああ。まあかかるけれどいいんです。デーリン先生はここのみんなの鑑定の内容について聞いたことはありますか?」
「内容ですか?いいえ?」
「タンジェントさんが最高だけど、そのタンジェントさんの鑑定でも出ないことが、私やモリエールさんの鑑定には現れたりするんですよ」
「ほう、例えば?」
デーリンにとって鑑定は自分の鑑定ボードに現れるものがすべて。他の項目があるかも知れないなんて驚きである。
「例えば。私の鑑定で、この薬草は風邪に効くとわかったとします。
タンジェントさんには鼻水の風邪に効くとか、妊婦には使うなとか出てきたりするし、ドルの鑑定には治りかけの鼻風邪に効くと出るんです」
「えっ!」
風邪に効くという言葉に含まれた様々な状況に、驚かされる。
「そんな!知らなかった」
医学院で磨き上げてきた知識、魔法を完全に無視し、偏っているのはわかっていたが、それでも膨大に積み重ねた知識は圧倒的な存在だと思っていたのだ。
「知らなくても仕方ないですよ。普通はスキル持ち何人かで鑑定内容を比較したりはしないですからね」
「あ、ああまあ、そうだが」
「ここは鑑定持ちがたくさんいて、スキルの内容も比較的オープンにしているからわかっただけです」
シエルドはデーリンの知識に穴を見つけたことが楽しく、口角をあげるのだった。
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