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240 目指す道は迷い道
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「・・・・・ということがあったんだ。僕は何もわかってなかった、甘かったって思って・・・」
一人称が僕に戻ってしまっているドレイファス。
以前のシエルドなら何のてらいもなくからかっただろうが、成長して心の機微がわかるようになった。
過去の自分が深く考えず、何度も放った言葉がドレイファスの焦りの原因らしいと気がつき、大いに反省したのだ。
ただひとつだけ、シエルドにはいまだわからないことがある。
フォンブランデイル公爵家という王国随一の名家の嫡男で、その地位を保証され、公表できないまでも素晴らしいスキルを持つ無二の存在だというのに、この上何を欲しているのかと。
シエルドには継ぐ爵位が無く、自分だけが頼りだ。
師匠のローザリオより早くから作り出してきた物の功績で、成人までに男爵くらいは受けられそうだとまわりは考えている。
しかし公爵令嬢であるノエミの嫁ぎ先としてはまったくの役不足だ。
フォンブランデイル公爵家にも保有爵位があるとは聞いているが、グレイザールとイグレイドがいるので、自分までは回ってこないと思っていたほうが間違いない。
ドレイファスが羨ましい。
なんならドレイファスと代わりたいくらいなので、その渇望はまったく理解できないシエルドだったが。
「それで落ち込んでたのか」
泣きそうな顔で嘆くドレイファスにやさしく聞いてやると、親友は小さく頷いた。
イナゴール事件以来、シエルドは大変多忙だった。
件の噂で大人気になった、小型の魔力増幅装置のせいだ。当初は工房でも作れる錬金術師が限られていて、シエルドも寝る間もないほどだった。
それが漸く一段落した今。
実際の大群を目にして、未完成のイナゴールの殺虫ポーションを、何が何でも作ってみせると意気込んでいる。
実家に戻るのはよくて七日に一度。
研究室は今や実家より物が増え、着替えを取りに行く必要もない。研究に集中できる素晴らしい環境だ。
しかもいつでも庭師たちから様々な毒草を教えてもらうことがてき、ロプモス山に行って素材を採取したり、何人もの庭師の伝手で遠くからも取り寄せることが可能。
夢中になりすぎて、友たちの様子に気を配る余裕はなかった。
「そうか。トリィがそこまで考えていたのは私も知らなかった・・・」
シエルドでさえ、トレモルの悲壮なほどの決意に驚いた。
「・・・・・。それなら私は、絶対にドルやトリィが危険な目に遭わないような魔導防具を考えて、魔法で守ってやるよ!」
トレモルの決意に心を揺さぶられたシエルドが宣言する。
「魔導防具?」
「そうだよ!急いで殺虫ポーションを開発して、絶対に作ってやるから待ってろよ!」
シルバーの髪を煌めかせ、シエルドが高らかに叫んだ。
ドレイファスはまたも涙を堪える。
大切な親友たちが次々と、仲間のために何かを成し遂げてみせると宣言していくのを見ると、感激して心が震え、自分にはそういった芯がないと苛立ちで心が震えた。
しょんぼりとシエルドの研究室をあとにして、廊下にいたレイドと部屋に戻る。
何か、自分にしかできない何かを見つけたい。仲間を守り、仲間を幸せにできるような。
焦燥感がドレイファスを包んでいた。
部屋では置いていかれたヌコたちがふて腐ってベッドに転がっている。
シエルドの研究室は今毒草が多く置かれていて、きれいに掃除をしていても危険はゼロではないと、ドレイファスが部屋に残していったのだ。
「ミッディ、ヴァイ!ごめんね。おいで」
腕を伸ばすと、のろのろと起きだしたヌコたちは仕方なさそうな顔でのびをしたかと思うと、いきなりピョンと胸元に飛び込んできた。
「おかえり」とでも言うかのように、あたたかな舌がザリザリとドレイファスの頬を舐めあげる。
「くすぐったいよ」
そう言いつつもうれしそうに二匹を抱きしめて。
─守られるだけなんて嫌だ!僕の大切な人や動物たちを守れるようになりたい─
だが想いをどう形にすればよいのかがわからなかった。
幼い頃からドレイファスは、よく考えても答えが出ないときは、信頼できる者に相談すると決めている。
例えばルジーだが、残念ながら暫く休みを取っている。メイベルの出産が近いのだ。
次に思い浮かぶのはヨルトラである。
「うん、畑に行ってみよう」
地下通路に向かう途中
ノエミとウィザが庭で日向ぼっこしているのが見えた。
「お兄様!」
可愛い妹に声をかけられたら素通りはできない。
「ノエ!葉っぱが髪についてるよ」
手を伸ばすと、ノエミの背後に白狼が寝そべっているのが見えた。
「・・・あ、そうだ!ウィザちょっといいかな」
ここにも適任者がいることに気がついたのだ。
「素晴らしいテイマーになるにはですか?」
ウィザは首を傾げたあと、とつとつと話し始める。
「正直なところ、何が素晴らしいのかはわかりませんね。テイマーはテイムした魔獣たちを育てますけど、テイマーを育てるのはテイムされた魔物たちだと思うんですよ」
そう言うと、白狼の腹をぐりぐりととなで回す。
「私もテイムしたスチューと最初から連携できてたわけじゃないんですよ。むしろ最初は思ったほどスチューが動かせなくてイライラしてましたし。
でもスチューも合わせようとしてくれてると気づいてからは、スチューが動きやすいように戦う方法や立ち位置を考えたりして、小規模な狩りを練習代わりに熟しながらの今ですからね。ドレイファス様のヌコたちは白狼のような戦闘タイプじゃないんですし、態々実戦で危険なことなんかしなくても、鍛錬場の練習でバフかけてもらって連携力を高めるので十分だと思いますよ」
ウィザは既にヌコたちがレベルアップしていることは知らなかったが、わざわざ狩りに行ったりせずとも日常のヌコとの暮らしの中で、最低限のレベルアップは可能だと。
戦闘よりともに過ごすことで心を通わせ、互いを大切にしあうことが重要だと説いた。
その話はドレイファスの焦りをほんの少し軽減した。
テイマーになりたいと言った以上、ヌコたちの力を大きく育て上げ、自分もそうならねばと思ったのだが、なろうと力まなくともヌコに合わせた過ごし方をしていればいいらしい。
・・・冒険者として日々狩りに赴かねばならない立場ならそうはいかないが、という言葉はウィザの胸の中にとどめられていた。
夕暮れ時。
離れの畑でポツンと座り込んだドレイファスが立ち並ぶガラス小屋を眺めていると。
どうやらまた何かに悩んでいるらしいと聞きつけたヨルトラがそばに寄り添う。
ポツポツと話し出すドレイファスのそれは、今までも何度かぶつかってきた悩みによく似ているとヨルトラは感じた。
なんと答えようか暫し思いに沈み、考えをまとめると、ゆっくりと言い聞かせていく。
「この爺は、ドレイファス様の植物への造形と愛情の深さを尊敬しています。
私だけではなく、ここの庭師一同は皆ドレイファスの手足となり、ドレイファス様が育てたいと思うように植物の世話ができることが喜び、そして誇りなのです。ドレイファス様は我ら庭師たちの・・・長、私たちのように何もかもを自ら為さらずとも、我ら庭師の長として君臨なさればよろしい!今後さらに立派な長になられることは間違いないと、このヨルトラ爺は信じておりますぞ」
ドレイファスは落ち込みやすいが、基本的には単純な性格だ。
庭師の長となれ!
そうヨルトラに持ち上げられて、ヨルトラやタンジェントのように、土を知り、花や果実や樹木を知り、特徴にあわせた世話を知らねばならないと、道程の長さに気が遠くなりかけた気持ちが、自らすべてをやらずとも彼らを統率する座に相応しい身であればいいのか!と視点が変わったのだった。
一人称が僕に戻ってしまっているドレイファス。
以前のシエルドなら何のてらいもなくからかっただろうが、成長して心の機微がわかるようになった。
過去の自分が深く考えず、何度も放った言葉がドレイファスの焦りの原因らしいと気がつき、大いに反省したのだ。
ただひとつだけ、シエルドにはいまだわからないことがある。
フォンブランデイル公爵家という王国随一の名家の嫡男で、その地位を保証され、公表できないまでも素晴らしいスキルを持つ無二の存在だというのに、この上何を欲しているのかと。
シエルドには継ぐ爵位が無く、自分だけが頼りだ。
師匠のローザリオより早くから作り出してきた物の功績で、成人までに男爵くらいは受けられそうだとまわりは考えている。
しかし公爵令嬢であるノエミの嫁ぎ先としてはまったくの役不足だ。
フォンブランデイル公爵家にも保有爵位があるとは聞いているが、グレイザールとイグレイドがいるので、自分までは回ってこないと思っていたほうが間違いない。
ドレイファスが羨ましい。
なんならドレイファスと代わりたいくらいなので、その渇望はまったく理解できないシエルドだったが。
「それで落ち込んでたのか」
泣きそうな顔で嘆くドレイファスにやさしく聞いてやると、親友は小さく頷いた。
イナゴール事件以来、シエルドは大変多忙だった。
件の噂で大人気になった、小型の魔力増幅装置のせいだ。当初は工房でも作れる錬金術師が限られていて、シエルドも寝る間もないほどだった。
それが漸く一段落した今。
実際の大群を目にして、未完成のイナゴールの殺虫ポーションを、何が何でも作ってみせると意気込んでいる。
実家に戻るのはよくて七日に一度。
研究室は今や実家より物が増え、着替えを取りに行く必要もない。研究に集中できる素晴らしい環境だ。
しかもいつでも庭師たちから様々な毒草を教えてもらうことがてき、ロプモス山に行って素材を採取したり、何人もの庭師の伝手で遠くからも取り寄せることが可能。
夢中になりすぎて、友たちの様子に気を配る余裕はなかった。
「そうか。トリィがそこまで考えていたのは私も知らなかった・・・」
シエルドでさえ、トレモルの悲壮なほどの決意に驚いた。
「・・・・・。それなら私は、絶対にドルやトリィが危険な目に遭わないような魔導防具を考えて、魔法で守ってやるよ!」
トレモルの決意に心を揺さぶられたシエルドが宣言する。
「魔導防具?」
「そうだよ!急いで殺虫ポーションを開発して、絶対に作ってやるから待ってろよ!」
シルバーの髪を煌めかせ、シエルドが高らかに叫んだ。
ドレイファスはまたも涙を堪える。
大切な親友たちが次々と、仲間のために何かを成し遂げてみせると宣言していくのを見ると、感激して心が震え、自分にはそういった芯がないと苛立ちで心が震えた。
しょんぼりとシエルドの研究室をあとにして、廊下にいたレイドと部屋に戻る。
何か、自分にしかできない何かを見つけたい。仲間を守り、仲間を幸せにできるような。
焦燥感がドレイファスを包んでいた。
部屋では置いていかれたヌコたちがふて腐ってベッドに転がっている。
シエルドの研究室は今毒草が多く置かれていて、きれいに掃除をしていても危険はゼロではないと、ドレイファスが部屋に残していったのだ。
「ミッディ、ヴァイ!ごめんね。おいで」
腕を伸ばすと、のろのろと起きだしたヌコたちは仕方なさそうな顔でのびをしたかと思うと、いきなりピョンと胸元に飛び込んできた。
「おかえり」とでも言うかのように、あたたかな舌がザリザリとドレイファスの頬を舐めあげる。
「くすぐったいよ」
そう言いつつもうれしそうに二匹を抱きしめて。
─守られるだけなんて嫌だ!僕の大切な人や動物たちを守れるようになりたい─
だが想いをどう形にすればよいのかがわからなかった。
幼い頃からドレイファスは、よく考えても答えが出ないときは、信頼できる者に相談すると決めている。
例えばルジーだが、残念ながら暫く休みを取っている。メイベルの出産が近いのだ。
次に思い浮かぶのはヨルトラである。
「うん、畑に行ってみよう」
地下通路に向かう途中
ノエミとウィザが庭で日向ぼっこしているのが見えた。
「お兄様!」
可愛い妹に声をかけられたら素通りはできない。
「ノエ!葉っぱが髪についてるよ」
手を伸ばすと、ノエミの背後に白狼が寝そべっているのが見えた。
「・・・あ、そうだ!ウィザちょっといいかな」
ここにも適任者がいることに気がついたのだ。
「素晴らしいテイマーになるにはですか?」
ウィザは首を傾げたあと、とつとつと話し始める。
「正直なところ、何が素晴らしいのかはわかりませんね。テイマーはテイムした魔獣たちを育てますけど、テイマーを育てるのはテイムされた魔物たちだと思うんですよ」
そう言うと、白狼の腹をぐりぐりととなで回す。
「私もテイムしたスチューと最初から連携できてたわけじゃないんですよ。むしろ最初は思ったほどスチューが動かせなくてイライラしてましたし。
でもスチューも合わせようとしてくれてると気づいてからは、スチューが動きやすいように戦う方法や立ち位置を考えたりして、小規模な狩りを練習代わりに熟しながらの今ですからね。ドレイファス様のヌコたちは白狼のような戦闘タイプじゃないんですし、態々実戦で危険なことなんかしなくても、鍛錬場の練習でバフかけてもらって連携力を高めるので十分だと思いますよ」
ウィザは既にヌコたちがレベルアップしていることは知らなかったが、わざわざ狩りに行ったりせずとも日常のヌコとの暮らしの中で、最低限のレベルアップは可能だと。
戦闘よりともに過ごすことで心を通わせ、互いを大切にしあうことが重要だと説いた。
その話はドレイファスの焦りをほんの少し軽減した。
テイマーになりたいと言った以上、ヌコたちの力を大きく育て上げ、自分もそうならねばと思ったのだが、なろうと力まなくともヌコに合わせた過ごし方をしていればいいらしい。
・・・冒険者として日々狩りに赴かねばならない立場ならそうはいかないが、という言葉はウィザの胸の中にとどめられていた。
夕暮れ時。
離れの畑でポツンと座り込んだドレイファスが立ち並ぶガラス小屋を眺めていると。
どうやらまた何かに悩んでいるらしいと聞きつけたヨルトラがそばに寄り添う。
ポツポツと話し出すドレイファスのそれは、今までも何度かぶつかってきた悩みによく似ているとヨルトラは感じた。
なんと答えようか暫し思いに沈み、考えをまとめると、ゆっくりと言い聞かせていく。
「この爺は、ドレイファス様の植物への造形と愛情の深さを尊敬しています。
私だけではなく、ここの庭師一同は皆ドレイファスの手足となり、ドレイファス様が育てたいと思うように植物の世話ができることが喜び、そして誇りなのです。ドレイファス様は我ら庭師たちの・・・長、私たちのように何もかもを自ら為さらずとも、我ら庭師の長として君臨なさればよろしい!今後さらに立派な長になられることは間違いないと、このヨルトラ爺は信じておりますぞ」
ドレイファスは落ち込みやすいが、基本的には単純な性格だ。
庭師の長となれ!
そうヨルトラに持ち上げられて、ヨルトラやタンジェントのように、土を知り、花や果実や樹木を知り、特徴にあわせた世話を知らねばならないと、道程の長さに気が遠くなりかけた気持ちが、自らすべてをやらずとも彼らを統率する座に相応しい身であればいいのか!と視点が変わったのだった。
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