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227 焦り
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数日経ち、未だ錬金術師たちが殺虫ポーションの成果を挙げられずにいる間に、イナゴールの黒い影は着々とゴーナ王国に引き寄せられていた。
エリンバーより大分西にあるゴーナ王国キュライト領にイナゴールが現れたと聞き、皆に緊張が走る。
「とうとう来たか」
報せを聞いたドリアンはこめかみを揉みほぐすが、表情は冴えないまま。
「ローザリオ殿を呼んでくれ」
呼ばれたとて、ローザリオにもまだ報告出来るものがない。
「進捗はどうだろう?」
「ええ・・・、今のところは殺虫はできても、まわりの虫や鳥まで影響があるものしか」
「・・それはちょっと問題だな」
残念そうな声だが、表情は変えないのがドリアンらしい。
絶望的な話も貴族らしく淡々と話すのだ。
「イナゴールがまたゴーナに戻ってきた。キュライトに現れたらしい」
ローザリオも伯爵家出身、自身も錬金術の功績により男爵を陞爵することが決まっているが、やはり公爵家の教育ほど徹底したものではないので、ドリアンに比べると表情ははっきりとしている。
「なっ!避けられませんでしたか・・・」
がっくりと肩を落としたローザリオは、唇を噛み締めた。
ドリアンにも言ったとおり、イナゴールに効果があり、他の生物には影響がないか少ない殺虫ポーションは道半ば。いや、まだはじめの数歩くらいしか進んでいない。
ある日突然何かの、偶然でできることもあるが、それは本当に稀なことで、最高にツイているときにしか起こり得ない幸運だ。
「・・・せめて農会と各畑に早めの収穫を促すか。ソイラス家では、イナゴールが来る前に収穫を済ませて岩造りの建物にしまえと言われているそうだ」
ドリアンが何かの参考になればと、思い出したことをローザリオに教えてやる。
「岩・・・土魔法で四方八方すべてを囲うことはまさかできませんよね、ハハ・・・」
珍しく力のない笑いをローザリオが零すのを、ドリアンの労る視線が包む。
「植物からできた布や木の小屋も食べられてしまうそうだから始末が悪い・・・」
強気なことを言いたくともため息しか出なかった。
「とりあえず、私は私にできることをやってきます」
ローザリオが退出し、ドリアンとマドゥーンのふたりになるとさらに弱音が吐き出される。
「なあマドゥーン、ローザリオ殿とシエルドは間に合うだろうか?今や火魔法の遣い手を頼んでおくくらいしか思いつくことがないが、外部の者を離れに入れることはできないから・・」
「あっ!ああ」
マドゥーンの絶望した声。
ドレイファスと庭師たちが端正こめて育て上げた広大な畑がどうなってしまうのか。
ふとドリアンの脳裏に閃くものがあった。
「そうだ!大至急ミルケラを呼べ!」
「は?はいっ!」
その強い語気に、誇り高き執事マドゥーンにしては珍しく、足音を立てて執事室を走り出ていく。
ミルケラが普段いる合同ギルドは、フォンブランデイル公爵邸があるブランの町の中心部、馬で十分もかからずにその顔を見ることができる距離である。
メインストリートの一番端にある、角地に三階建ての岩造りの建物が、フォンブランデイル公爵家と傘下の貴族たちが運営する合同ギルドだ。
マドゥーンから早駆けに出された使いはミルケラのもとに駆け込んだ。
─どうしてギルド長のくせに伝言鳥が使えないんだよ、もうっ!─
腹の中で愚痴りながら、メッセンジャーのゾランは受付にいたエイルに至急の取次を頼む。
「二階の執務室へ」
どうぞと最後まで聞くまでもなく、ゾランはミルケラの元へと走り込む。
「ミルケラ様!ドリアン様から大至急の呼び出しです」
ガタン!
椅子を鳴らしてミルケラが立ち上がる。
「大至急?何があったんだ?」
「私は聞いていないが、とにかく急いで来るようにと」
うむと頷いたあと、上着を手にゾランと階段を駆け下りていく。
途中、見かけたエイルにもついてくるように声をかけて、ゾランとミルケラの護衛!メッサも一緒に四騎の馬で走り出した。
「おお、ミルケラ!早かったな」
ドリアンの執務室に駆け付けたミルケラは、息を乱すこともなく、頭を下げて挨拶をする。
「堅苦しいことは省略だ!イナゴールについては聞いているか?」
「はい、オレイガが大群に襲われたと聴いておりますが」
「オレイガを北上した奴らは、今は」
「ほ、北上しているんですか?」
「ああ。しかも西寄りにキュライトを通過中だ」
ミルケラの脳裏に地図がはためいていた。
─オレイガからキュライト・・・の先は!─
「た、大変だ!」
「イナゴールは植物を食べ尽くすが、肉食ではない。なあミルケラ。土魔法で囲ってしまうのは無理だと言われたんだが、濁りガラスの小屋を木枠ではなくを土魔法で繋ぎ、簡単な小屋にして離れの畑を守るのも難しいだろうか?」
ミルケラはドリアンのいうことを理解はしたが、土魔法を使える者が元より少ないことと、一人の魔力量の限界を考え、難しい顔を浮かべる。
「ロンドリン領の復旧のときのように、あちこちから土木師を集められればできるかもしれませんが、公爵家の土木師だけでは難しいかと」
「全体でなくとも、大切な替えのきかない畑だけでもいいんだが」
「タンジーたちと相談してみましょう」
とは言ってみたものの、替えのきかない大切な畑とはどれか、庭師たちがどの畝を選んで残すのか。
元は庭師だったミルケラには、どの畑もその代わりなどないとわかっている。
どれを残し、どれを諦めるにしても、庭師たちが手塩にかけたこどもたちを失うことに違いはなく、苦渋の決断を迫られている彼らの胸中を慮ることしかできない。
せめて、少しでも多くの植物たちを守れるように、自分の手の者を今暫く総動員して、来るかもしれないイナゴールに備えようと先を急いだ。
ドアの外にいたエイルに、コバルド他乾燥スライムの濁りガラス作りをしている者を招集するよう言いつけ、自分は離れへ繋がる地下通路を駆け抜けてタンジェントを探す。
「タンジーっ、いるかっ?」
「なんだぁ?」
緊張感のないタンジェントの声が答える。
「至急の相談があるんだ、ヨルトラたちもともに頼む!」
足早に現れたコバルドたちもログハウス前のテーブルに集まり、ドリアンに言われたことを、言葉を選んで皆に伝えた。
「つい最近、他でも似たようなことを言われた記憶があるが、ロンドリンのようにただ高く隆起させるのとは違い、広範囲を囲ってイナゴールから守る形に細工するとなると、余程の魔力の持ち主しかやりきれないだろう。それに公爵家には私の他三人しか土木師がいないし」
「要するに無理と言うことだな」
「うむ。その時提案されたことは私たちの魔力量からいっても無理難題だった。しかしドリアン様の仰る、スライム小屋の木枠を土魔法で作るくらいならできると思う。・・・だが、ここだけでなくロプモス山もとなるとポーションを準備されてもどこまでやれるか」
ミルケラは重い口を開く。
「替えのきかない大切な畑だけでもと」
沈痛な空気が庭師たちの間に流れ、ヨルトラは眉間を揉んだ。
「すべてだ。私たちにとっては畑のすべて、替えはきかないものしかないというのに」
ああ、と誰かが呟く。
その答えを予想していたミルケラも、顰めた顔で頷いた。
その後、考えるより動け!と叫んだタンジェントは公爵家に仕える土木師たちと、せっせと乾燥スライムの濁りガラスを嵌め込む土魔法の枠作りを始めたが、土木師たちは常日頃より遥かに細やかな作業に苦戦し、時間がかかっている。
時間がかかれば、その分魔力の消費も多くなり、ポーションで補充をくり返さねばならない。
「ロンドリンのときよりキツい」
誰ともなくそうこぼし始めたのは僅か三日後のこと。
ロンドリン領の復旧作業は、土地の嵩増しで、魔力はいるが皆一斉に力をあわせることができた。
しかしこの作業は一人づつ集中し、ガラスが外れない程度には精度を高めねばならない。ポーションの過剰摂取も地味にダメージとなっていた。
土木師の様子を聞いたドリアンはそれ以上の無理はさせられないと、ペースを落とすように指示。
ホッとした土木師、そして絶望を漂わせた庭師、どちらにも属するタンジェントはいたたまれず、魔力回復ポーションを煽るのだった。
エリンバーより大分西にあるゴーナ王国キュライト領にイナゴールが現れたと聞き、皆に緊張が走る。
「とうとう来たか」
報せを聞いたドリアンはこめかみを揉みほぐすが、表情は冴えないまま。
「ローザリオ殿を呼んでくれ」
呼ばれたとて、ローザリオにもまだ報告出来るものがない。
「進捗はどうだろう?」
「ええ・・・、今のところは殺虫はできても、まわりの虫や鳥まで影響があるものしか」
「・・それはちょっと問題だな」
残念そうな声だが、表情は変えないのがドリアンらしい。
絶望的な話も貴族らしく淡々と話すのだ。
「イナゴールがまたゴーナに戻ってきた。キュライトに現れたらしい」
ローザリオも伯爵家出身、自身も錬金術の功績により男爵を陞爵することが決まっているが、やはり公爵家の教育ほど徹底したものではないので、ドリアンに比べると表情ははっきりとしている。
「なっ!避けられませんでしたか・・・」
がっくりと肩を落としたローザリオは、唇を噛み締めた。
ドリアンにも言ったとおり、イナゴールに効果があり、他の生物には影響がないか少ない殺虫ポーションは道半ば。いや、まだはじめの数歩くらいしか進んでいない。
ある日突然何かの、偶然でできることもあるが、それは本当に稀なことで、最高にツイているときにしか起こり得ない幸運だ。
「・・・せめて農会と各畑に早めの収穫を促すか。ソイラス家では、イナゴールが来る前に収穫を済ませて岩造りの建物にしまえと言われているそうだ」
ドリアンが何かの参考になればと、思い出したことをローザリオに教えてやる。
「岩・・・土魔法で四方八方すべてを囲うことはまさかできませんよね、ハハ・・・」
珍しく力のない笑いをローザリオが零すのを、ドリアンの労る視線が包む。
「植物からできた布や木の小屋も食べられてしまうそうだから始末が悪い・・・」
強気なことを言いたくともため息しか出なかった。
「とりあえず、私は私にできることをやってきます」
ローザリオが退出し、ドリアンとマドゥーンのふたりになるとさらに弱音が吐き出される。
「なあマドゥーン、ローザリオ殿とシエルドは間に合うだろうか?今や火魔法の遣い手を頼んでおくくらいしか思いつくことがないが、外部の者を離れに入れることはできないから・・」
「あっ!ああ」
マドゥーンの絶望した声。
ドレイファスと庭師たちが端正こめて育て上げた広大な畑がどうなってしまうのか。
ふとドリアンの脳裏に閃くものがあった。
「そうだ!大至急ミルケラを呼べ!」
「は?はいっ!」
その強い語気に、誇り高き執事マドゥーンにしては珍しく、足音を立てて執事室を走り出ていく。
ミルケラが普段いる合同ギルドは、フォンブランデイル公爵邸があるブランの町の中心部、馬で十分もかからずにその顔を見ることができる距離である。
メインストリートの一番端にある、角地に三階建ての岩造りの建物が、フォンブランデイル公爵家と傘下の貴族たちが運営する合同ギルドだ。
マドゥーンから早駆けに出された使いはミルケラのもとに駆け込んだ。
─どうしてギルド長のくせに伝言鳥が使えないんだよ、もうっ!─
腹の中で愚痴りながら、メッセンジャーのゾランは受付にいたエイルに至急の取次を頼む。
「二階の執務室へ」
どうぞと最後まで聞くまでもなく、ゾランはミルケラの元へと走り込む。
「ミルケラ様!ドリアン様から大至急の呼び出しです」
ガタン!
椅子を鳴らしてミルケラが立ち上がる。
「大至急?何があったんだ?」
「私は聞いていないが、とにかく急いで来るようにと」
うむと頷いたあと、上着を手にゾランと階段を駆け下りていく。
途中、見かけたエイルにもついてくるように声をかけて、ゾランとミルケラの護衛!メッサも一緒に四騎の馬で走り出した。
「おお、ミルケラ!早かったな」
ドリアンの執務室に駆け付けたミルケラは、息を乱すこともなく、頭を下げて挨拶をする。
「堅苦しいことは省略だ!イナゴールについては聞いているか?」
「はい、オレイガが大群に襲われたと聴いておりますが」
「オレイガを北上した奴らは、今は」
「ほ、北上しているんですか?」
「ああ。しかも西寄りにキュライトを通過中だ」
ミルケラの脳裏に地図がはためいていた。
─オレイガからキュライト・・・の先は!─
「た、大変だ!」
「イナゴールは植物を食べ尽くすが、肉食ではない。なあミルケラ。土魔法で囲ってしまうのは無理だと言われたんだが、濁りガラスの小屋を木枠ではなくを土魔法で繋ぎ、簡単な小屋にして離れの畑を守るのも難しいだろうか?」
ミルケラはドリアンのいうことを理解はしたが、土魔法を使える者が元より少ないことと、一人の魔力量の限界を考え、難しい顔を浮かべる。
「ロンドリン領の復旧のときのように、あちこちから土木師を集められればできるかもしれませんが、公爵家の土木師だけでは難しいかと」
「全体でなくとも、大切な替えのきかない畑だけでもいいんだが」
「タンジーたちと相談してみましょう」
とは言ってみたものの、替えのきかない大切な畑とはどれか、庭師たちがどの畝を選んで残すのか。
元は庭師だったミルケラには、どの畑もその代わりなどないとわかっている。
どれを残し、どれを諦めるにしても、庭師たちが手塩にかけたこどもたちを失うことに違いはなく、苦渋の決断を迫られている彼らの胸中を慮ることしかできない。
せめて、少しでも多くの植物たちを守れるように、自分の手の者を今暫く総動員して、来るかもしれないイナゴールに備えようと先を急いだ。
ドアの外にいたエイルに、コバルド他乾燥スライムの濁りガラス作りをしている者を招集するよう言いつけ、自分は離れへ繋がる地下通路を駆け抜けてタンジェントを探す。
「タンジーっ、いるかっ?」
「なんだぁ?」
緊張感のないタンジェントの声が答える。
「至急の相談があるんだ、ヨルトラたちもともに頼む!」
足早に現れたコバルドたちもログハウス前のテーブルに集まり、ドリアンに言われたことを、言葉を選んで皆に伝えた。
「つい最近、他でも似たようなことを言われた記憶があるが、ロンドリンのようにただ高く隆起させるのとは違い、広範囲を囲ってイナゴールから守る形に細工するとなると、余程の魔力の持ち主しかやりきれないだろう。それに公爵家には私の他三人しか土木師がいないし」
「要するに無理と言うことだな」
「うむ。その時提案されたことは私たちの魔力量からいっても無理難題だった。しかしドリアン様の仰る、スライム小屋の木枠を土魔法で作るくらいならできると思う。・・・だが、ここだけでなくロプモス山もとなるとポーションを準備されてもどこまでやれるか」
ミルケラは重い口を開く。
「替えのきかない大切な畑だけでもと」
沈痛な空気が庭師たちの間に流れ、ヨルトラは眉間を揉んだ。
「すべてだ。私たちにとっては畑のすべて、替えはきかないものしかないというのに」
ああ、と誰かが呟く。
その答えを予想していたミルケラも、顰めた顔で頷いた。
その後、考えるより動け!と叫んだタンジェントは公爵家に仕える土木師たちと、せっせと乾燥スライムの濁りガラスを嵌め込む土魔法の枠作りを始めたが、土木師たちは常日頃より遥かに細やかな作業に苦戦し、時間がかかっている。
時間がかかれば、その分魔力の消費も多くなり、ポーションで補充をくり返さねばならない。
「ロンドリンのときよりキツい」
誰ともなくそうこぼし始めたのは僅か三日後のこと。
ロンドリン領の復旧作業は、土地の嵩増しで、魔力はいるが皆一斉に力をあわせることができた。
しかしこの作業は一人づつ集中し、ガラスが外れない程度には精度を高めねばならない。ポーションの過剰摂取も地味にダメージとなっていた。
土木師の様子を聞いたドリアンはそれ以上の無理はさせられないと、ペースを落とすように指示。
ホッとした土木師、そして絶望を漂わせた庭師、どちらにも属するタンジェントはいたたまれず、魔力回復ポーションを煽るのだった。
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