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ドレイファスとシエルドが作ったビネは、今後しばらくは離れの料理人たちが手伝って作ることにした。
アプルを切って水に入れたら定期的に瓶を振るだけなのだから、離れだけではなく、屋敷の料理人も一緒に仕込み後の空き時間を使って取り組むことにした。
グゥザヴィ商会が呼ばれ、訪れたモーダがアプルと瓶の大量発注を受けたときに、ボンディが厨房でビネで煮た肉やチージュを振る舞い、ビネがなければ作れないらしいこと、ビネ自体作るのに半年ほど時間がかかるために、商品化はすぐにはできないことなどを説明した。
「へえ、ビネですか。こんな風味の調味料は初めてだな」
「ああ私も、本館の総料理長も初めてだと言っていた」
「作り方は難しいのですか?」
「いや、それが話を聞いたらびっくりするほど簡単なんだが、ただ時間がかかる」
「では品切れたら困りますね」
「そうだな、いままでドレイファス様が作られてきた物の中で、植物は別として一番時間がかかるものに間違いないよ」
ビネは当分補充ができないが、ドリアンたちにも一度だけやわらかく煮た肉とチージュが饗された。
これにはドリアン、マーリアルとグレイザールも大喜びしてまた食べたいと料理長に強請ったのだが、次のビネができるまで無い袖は振れないと頑としてボンディは断り続け、マーリアルは地団駄を踏みたいのをぐっと堪えている。
実はドレイファスたちと離れで肉を楽しむときには、残りのビネをこっそりと使っているのだがそれは絶対秘密の約束を皆で交わして。
ドレイファスは、母マーリアルが「あの肉は最高だった、早くまた食べたい」と何度も呟くのをいつものこととさらりと聞き流し、秘密を抱えるプレッシャーに耐えかねたレイドは胃を痛めることになった。
ドレイファスの頭の中がチージュとビネでいっぱいのせいか、夢も頻繁に見るようになっていた。
─厨房だ!─
ふかした芋に塩を軽く振ってチージュを乗せ、石窯のような窯で焼くと香ばしい匂いを発しながら、チージュがとろりと溶け出したではないか!
─すごい!美味しそうっ!食べたい─
とても簡単に出来たそれは、ドレイファスの脳裡に焼きついた。
肉にもチージュを乗せて焼いている。
肉をミンチにして刻んだ野菜と混ぜて掌で丸く形を作り、その上にスライスしたチージュを乗せて石窯に入れたときには、焼けていく匂いや音があまりにリアルに食欲をそそり、夢でありながら思わず唾液を飲み込んだほど。
もちろん目が覚めてすぐ、離れに走っていった。
息を切らせたドレイファスが、ボンディに飛びついていく。
「ねえ!肉をミンチにして野菜も刻んで混ぜて、それを丸めたらチージュを乗せて、窯で焼いてみて!」
朝からボリュームたっぷりだが、ボンディたちはそこは気にしない。
美味しいことこそが正義!
鉄皿に入れたハンバーグにとろけたチーズで、最高の肉のレシピが増えたことでボンディの興奮は最高潮に達した。
ドレイファスも。
「おいっしーっ!」
渾身の力を込めて離れの食堂で絶叫する小公子を見たら、幼い頃にマナーを教えた家庭教師はさぞ嘆いたことだろうが。
「この名はなんですか?」
「うん、ソルスベリステーキュ」
「なんですかその名はあ」
「僕も変だと思うけど、世界が違うんだからしかたないよ。何か適当に考えて。
それより早くみんなにも食べさせたいな、これ」
「ええ、本当に。でもビネがないとチージュは作れないんですよね?」
「うん、たぶん。他の作り方があるなら視てみたいけど、今のところは視たことないし」
「ではローザリオ様に、もっと早くビネができる方法がないものか研究してもらいましょう!」
その頃グゥザヴィ商会では、新たな瓶の意匠を合同ギルドと考えていた。
離れでビネを作るための蓋つき瓶は、正直意匠などどうでもよい。しかし売るとなれば別。
貴族家の厨房に捨て置かれる物だとしても、あまりに簡素すぎたり安っぽいものは下に見られてしまう。
瓶と、ラベルの意匠も考えなくてはならない。
ドレイファスとシエルドは肉が最高に美味しくなるビネやチージュの存在を、早くみんなに話したくて仕方なかったが、同じ食事をとるトレモル以外はアラミスもカルルドもボルドアも、もちろんルートリアにも秘密を守り続けて、ビネができるのを待ち続けていた。
折しもドレイファスの11歳の誕生日がやって来ようという日、ビネがどうやら良さそうな気配となった。
試食会をドレイファスの誕生祝いの名目で行うことにし、傘下の中でもラベルに紋章を入れることができる貴族が集められた。
今回は、いつものサンザルブ、モンガル、ロンドリンとスートレラ、ヤンニルの他、ハミンバール侯爵家とラスライト伯爵家、ソイラス子爵家も呼ばれている。
シズルス伯爵家からはローザリオ、ミルケラやモーダと言ったグゥザヴィ一派に、サイルズ男爵家からメイベルとルジーがやって来て、ドレイファスを狂喜乱舞させた。
「メイベルーっ!久しぶりだねっ」
さすがに11歳ともなれば女性に抱きついたりはしないが、それでも仔犬のように駆け寄った姿がうれしくてたまらないというのが見て取れ、皆を微笑ませた。
「もう、毎日来てってお願いしたのに!」
結婚したときにドレイファスがおねだりしたことは流石に果たされず、口を尖らせて文句を言うところは、幼い頃の面影をメイベルとルジーに思い起こさせる。
すっかり背が伸び、丸みのあった頬はすっきりと美しい輪郭を見せるように変貌したが、碧く透き通った大きな瞳は変わらない。
シエルドやアラミスの神秘的な月を思わせる美しさとは違う、マーリアル譲りの華やかな美少年に成長しつつあった。
「ドレイファス様!お久しぶりでございますね。お元気でいらっしゃいましたか?」
「元気だったよ。メイベルは?」
メイベルが「ドレイファス様が足りない」とルジーにぼやきながらもなかなか公爵家に来られなかったのは可愛い双子を出産したからだ。
産後の肥立ちというのがよろしくなく、体調が戻るまで出歩けなかった。
「今日赤ちゃんは?」
「乳母がみておりますわ」
「早く会いたいな」
「季節がよくなったらぜひサイルズにも遊びにいらしてくださいね」
こうして話しながら、きらきら瞳を輝かせたドレイファスの姿を、メイベルは脳裡にチャージしている。
─ああ、昔は本当に可愛かったけど、今は目が眩むほど美麗だわ!おそばにいられないのが残念!─
「赤ちゃんは無理でも、時々は顔を見せてほしいな」
ドレイファスがぽつんと言うと、メイベルはキュッと胸が締め付けられて、思わず高速でこくこくと頷いた。
「ええ、ええ、もちろん参りますわ!ドレイファス様」
─天使来た!─
メイベルはまだ何も食していなかったが、ドレイファスで胸いっぱい腹いっぱいになっていた。
「メイベル、おまえ顔が赤いぞ。大丈夫か?」
ルジーが覗き込むと妻はにへらと崩れた笑いを浮かべており、頬を摘んで理性を引き戻してやる。
「もう、幸せに浸っていたのに!」
「いや、怪しすぎるから、それは帰ってからにしろ」
ふたりのこの掛け合いを見るのも久しぶりだ。
ドレイファスは懐かしさと幸せに満たされていた。
「支度ができましたので広間へお越しください」
マドゥーンが声をかけると、応接にいた貴族たちがぞろぞろと移動する。
席は普段はドリアンの気の向くままだが、今日は派閥外のハミンバール家がいるため、爵位順にされていた。
エライオらハミンバール侯爵一家が座る正面にはワルターを筆頭にサンザルブ侯爵一家が。
次はロンドリン、モンガルと家族単位で並んで座っていく。
テーブルには前菜が並べられ、ドリアンが短い挨拶をしたあと、一斉に手を伸ばした。
「これは何かしら」
燻した魚とビネで漬けたネギを和えたものを、ボンディの提案で前菜にした。
はちみつを使い、ビネの尖った酸味はやわらいで、さっぱりと食べられるよう仕上げてある。
「これ、食後にもう一口食べたいわね」
マーリアルもその後味の良さに、そう所望した。
次のスープはドレイファスの大好物コーンをすり潰したもの。
そして三つ目の料理。
魚は燻した川魚が用意された。
それをさらにバターでソテーしている。
「なんと香ばしい!風味が変わっているけれど、とっても味わい深いな」
「はい、すごく美味しいですね」
ラスライト伯爵がエメリーズに話しかけ、エメリーズも興奮に目を輝かせて、軽食やスイーツとは違う、公爵家の本気の料理を堪能した。
魚料理は白身の魚と公爵家特産の塩、ブラックガーリーをふんだんに使った贅沢な味付けのもの、そしていよいよ肉料理である。
一つの皿にビネに漬けおいた一口大のステーキと、小さなチーズ乗せミートボールを乗せてある。
ドレイファスや公爵一家は、その一口大の肉料理をさらに何口かに小さく切り分けて食べていたが、他のものは一口または二口でぱくんと食べてしまう。
そして・・・
ちびちびゆぅっくりと肉の深みある味ややわらかさを堪能し続ける公爵一家を、皆恨めしそうに見つめていた。
デザートは、今日は「ウィーのパッケーク」と新たにドレイファスが名付けたパンケーキのクレーメ増々である。
初めて食べるエライオやラスライト家の人々は、本当に息も継がずに一気に食べ終えていた。
アプルを切って水に入れたら定期的に瓶を振るだけなのだから、離れだけではなく、屋敷の料理人も一緒に仕込み後の空き時間を使って取り組むことにした。
グゥザヴィ商会が呼ばれ、訪れたモーダがアプルと瓶の大量発注を受けたときに、ボンディが厨房でビネで煮た肉やチージュを振る舞い、ビネがなければ作れないらしいこと、ビネ自体作るのに半年ほど時間がかかるために、商品化はすぐにはできないことなどを説明した。
「へえ、ビネですか。こんな風味の調味料は初めてだな」
「ああ私も、本館の総料理長も初めてだと言っていた」
「作り方は難しいのですか?」
「いや、それが話を聞いたらびっくりするほど簡単なんだが、ただ時間がかかる」
「では品切れたら困りますね」
「そうだな、いままでドレイファス様が作られてきた物の中で、植物は別として一番時間がかかるものに間違いないよ」
ビネは当分補充ができないが、ドリアンたちにも一度だけやわらかく煮た肉とチージュが饗された。
これにはドリアン、マーリアルとグレイザールも大喜びしてまた食べたいと料理長に強請ったのだが、次のビネができるまで無い袖は振れないと頑としてボンディは断り続け、マーリアルは地団駄を踏みたいのをぐっと堪えている。
実はドレイファスたちと離れで肉を楽しむときには、残りのビネをこっそりと使っているのだがそれは絶対秘密の約束を皆で交わして。
ドレイファスは、母マーリアルが「あの肉は最高だった、早くまた食べたい」と何度も呟くのをいつものこととさらりと聞き流し、秘密を抱えるプレッシャーに耐えかねたレイドは胃を痛めることになった。
ドレイファスの頭の中がチージュとビネでいっぱいのせいか、夢も頻繁に見るようになっていた。
─厨房だ!─
ふかした芋に塩を軽く振ってチージュを乗せ、石窯のような窯で焼くと香ばしい匂いを発しながら、チージュがとろりと溶け出したではないか!
─すごい!美味しそうっ!食べたい─
とても簡単に出来たそれは、ドレイファスの脳裡に焼きついた。
肉にもチージュを乗せて焼いている。
肉をミンチにして刻んだ野菜と混ぜて掌で丸く形を作り、その上にスライスしたチージュを乗せて石窯に入れたときには、焼けていく匂いや音があまりにリアルに食欲をそそり、夢でありながら思わず唾液を飲み込んだほど。
もちろん目が覚めてすぐ、離れに走っていった。
息を切らせたドレイファスが、ボンディに飛びついていく。
「ねえ!肉をミンチにして野菜も刻んで混ぜて、それを丸めたらチージュを乗せて、窯で焼いてみて!」
朝からボリュームたっぷりだが、ボンディたちはそこは気にしない。
美味しいことこそが正義!
鉄皿に入れたハンバーグにとろけたチーズで、最高の肉のレシピが増えたことでボンディの興奮は最高潮に達した。
ドレイファスも。
「おいっしーっ!」
渾身の力を込めて離れの食堂で絶叫する小公子を見たら、幼い頃にマナーを教えた家庭教師はさぞ嘆いたことだろうが。
「この名はなんですか?」
「うん、ソルスベリステーキュ」
「なんですかその名はあ」
「僕も変だと思うけど、世界が違うんだからしかたないよ。何か適当に考えて。
それより早くみんなにも食べさせたいな、これ」
「ええ、本当に。でもビネがないとチージュは作れないんですよね?」
「うん、たぶん。他の作り方があるなら視てみたいけど、今のところは視たことないし」
「ではローザリオ様に、もっと早くビネができる方法がないものか研究してもらいましょう!」
その頃グゥザヴィ商会では、新たな瓶の意匠を合同ギルドと考えていた。
離れでビネを作るための蓋つき瓶は、正直意匠などどうでもよい。しかし売るとなれば別。
貴族家の厨房に捨て置かれる物だとしても、あまりに簡素すぎたり安っぽいものは下に見られてしまう。
瓶と、ラベルの意匠も考えなくてはならない。
ドレイファスとシエルドは肉が最高に美味しくなるビネやチージュの存在を、早くみんなに話したくて仕方なかったが、同じ食事をとるトレモル以外はアラミスもカルルドもボルドアも、もちろんルートリアにも秘密を守り続けて、ビネができるのを待ち続けていた。
折しもドレイファスの11歳の誕生日がやって来ようという日、ビネがどうやら良さそうな気配となった。
試食会をドレイファスの誕生祝いの名目で行うことにし、傘下の中でもラベルに紋章を入れることができる貴族が集められた。
今回は、いつものサンザルブ、モンガル、ロンドリンとスートレラ、ヤンニルの他、ハミンバール侯爵家とラスライト伯爵家、ソイラス子爵家も呼ばれている。
シズルス伯爵家からはローザリオ、ミルケラやモーダと言ったグゥザヴィ一派に、サイルズ男爵家からメイベルとルジーがやって来て、ドレイファスを狂喜乱舞させた。
「メイベルーっ!久しぶりだねっ」
さすがに11歳ともなれば女性に抱きついたりはしないが、それでも仔犬のように駆け寄った姿がうれしくてたまらないというのが見て取れ、皆を微笑ませた。
「もう、毎日来てってお願いしたのに!」
結婚したときにドレイファスがおねだりしたことは流石に果たされず、口を尖らせて文句を言うところは、幼い頃の面影をメイベルとルジーに思い起こさせる。
すっかり背が伸び、丸みのあった頬はすっきりと美しい輪郭を見せるように変貌したが、碧く透き通った大きな瞳は変わらない。
シエルドやアラミスの神秘的な月を思わせる美しさとは違う、マーリアル譲りの華やかな美少年に成長しつつあった。
「ドレイファス様!お久しぶりでございますね。お元気でいらっしゃいましたか?」
「元気だったよ。メイベルは?」
メイベルが「ドレイファス様が足りない」とルジーにぼやきながらもなかなか公爵家に来られなかったのは可愛い双子を出産したからだ。
産後の肥立ちというのがよろしくなく、体調が戻るまで出歩けなかった。
「今日赤ちゃんは?」
「乳母がみておりますわ」
「早く会いたいな」
「季節がよくなったらぜひサイルズにも遊びにいらしてくださいね」
こうして話しながら、きらきら瞳を輝かせたドレイファスの姿を、メイベルは脳裡にチャージしている。
─ああ、昔は本当に可愛かったけど、今は目が眩むほど美麗だわ!おそばにいられないのが残念!─
「赤ちゃんは無理でも、時々は顔を見せてほしいな」
ドレイファスがぽつんと言うと、メイベルはキュッと胸が締め付けられて、思わず高速でこくこくと頷いた。
「ええ、ええ、もちろん参りますわ!ドレイファス様」
─天使来た!─
メイベルはまだ何も食していなかったが、ドレイファスで胸いっぱい腹いっぱいになっていた。
「メイベル、おまえ顔が赤いぞ。大丈夫か?」
ルジーが覗き込むと妻はにへらと崩れた笑いを浮かべており、頬を摘んで理性を引き戻してやる。
「もう、幸せに浸っていたのに!」
「いや、怪しすぎるから、それは帰ってからにしろ」
ふたりのこの掛け合いを見るのも久しぶりだ。
ドレイファスは懐かしさと幸せに満たされていた。
「支度ができましたので広間へお越しください」
マドゥーンが声をかけると、応接にいた貴族たちがぞろぞろと移動する。
席は普段はドリアンの気の向くままだが、今日は派閥外のハミンバール家がいるため、爵位順にされていた。
エライオらハミンバール侯爵一家が座る正面にはワルターを筆頭にサンザルブ侯爵一家が。
次はロンドリン、モンガルと家族単位で並んで座っていく。
テーブルには前菜が並べられ、ドリアンが短い挨拶をしたあと、一斉に手を伸ばした。
「これは何かしら」
燻した魚とビネで漬けたネギを和えたものを、ボンディの提案で前菜にした。
はちみつを使い、ビネの尖った酸味はやわらいで、さっぱりと食べられるよう仕上げてある。
「これ、食後にもう一口食べたいわね」
マーリアルもその後味の良さに、そう所望した。
次のスープはドレイファスの大好物コーンをすり潰したもの。
そして三つ目の料理。
魚は燻した川魚が用意された。
それをさらにバターでソテーしている。
「なんと香ばしい!風味が変わっているけれど、とっても味わい深いな」
「はい、すごく美味しいですね」
ラスライト伯爵がエメリーズに話しかけ、エメリーズも興奮に目を輝かせて、軽食やスイーツとは違う、公爵家の本気の料理を堪能した。
魚料理は白身の魚と公爵家特産の塩、ブラックガーリーをふんだんに使った贅沢な味付けのもの、そしていよいよ肉料理である。
一つの皿にビネに漬けおいた一口大のステーキと、小さなチーズ乗せミートボールを乗せてある。
ドレイファスや公爵一家は、その一口大の肉料理をさらに何口かに小さく切り分けて食べていたが、他のものは一口または二口でぱくんと食べてしまう。
そして・・・
ちびちびゆぅっくりと肉の深みある味ややわらかさを堪能し続ける公爵一家を、皆恨めしそうに見つめていた。
デザートは、今日は「ウィーのパッケーク」と新たにドレイファスが名付けたパンケーキのクレーメ増々である。
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