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191 チェリル
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ノースロップの泡の水をサンドノブ侯爵に狙われたことが発端となり、期せずして、エメリーズ・ラスライトの家とその兄マイクロスを救うことになったドリアンは、ラスライト伯爵一家から神のように崇められた。
そしてドレイファスからも。
「お父さま!エメリーズの兄上をお父さまが助けてくださったと聞きました!エメリーズが泣いて喜んで、僕にありがとうありがとうって。僕もすごくうれしかったです、本当にありがとうございます」
碧いキラキラの瞳で、父に抱きついて何度も礼を言う息子に、いい終わり方とは言えないと塞いでいた気持ちが晴れていくのを感じていた。
「それで、まだ先の話ですがエメリーズの兄上が回復したらパーティーを開くので必ず来てくださいって。僕も一緒に!」
パーティーと言えば普通は夜会だが、それでも今回は連れて行こうとドリアンも頷いた。
「ドリアン様、ワルター様がいらっしゃいました」
部屋から出るとすぐ、ワルターの姿が見える。
「ドリアン待たせたな。あ、ドレイファスもいたか」
確か以前のワルターはドレイファス様と呼んでいたが、最近は、マーリアル以外すべて呼び捨てにされるようになった。
しかし、ドレイファスはそれが嫌いではない。
「ワルターおじさま、いらっしゃいませ」
「ああ、ちょうどよかったよ、これ」
見慣れない小さなアプルのような果実をかごいっぱい手渡してくれる。
実を摘むとふにっと柔らかく、アプルとは全く違うようだ。
「なんですか、これ?」
「出がけに来た客がくれた。チェリルというらしいが、滅多にとれないらしい」
「それをこんなにもらっても良いのですか?」
「家にはもっとあるからな」
ニヤっとしたワルターが、ドレイファスの頭をぽんぽんと撫でると手を振り、ドリアンと執務室へ歩き出した。
「チェリル、か」
新しいものを手に入れたら、まずはタンジェントに鑑定してもらうことに決めている。
「レイド、離れに行こう!」
地下通路を抜け畑への扉を開けると、今日も良い天気で、晴れ晴れとした開放感に満たされた。
「うわあ、空が真っ青だ!」
よく通る声で思いのままに口にすると、緑の中からタンジェントが顔を出した。
「タンジー!」
「ドレイファス様、おかえりなさい」
「これ見て!」
親指の先のほどの真っ赤な丸い実が小さな籠の中に詰め込まれている。
「あれ?これ見たことがあるな」
「チェリルって言うんだよ、知ってる?」
「ああ!そうか、紙綴りで見たんだ!」
庭師のための紙綴りがあり、それで見たことがあったと思い出す。
「珍しいな、この辺では見たことがない」
「ワルターおじさまがもらって、持って来てくれたんだよ。鑑定してみて」
タンジェントが鑑定ボードを開くと。
─スイートチェリル─
─メリーチェリル─
─ゴールドチェリル─
─ブラックチェリル─
赤い実を食べる。
甘酸っぱい。
傷みやすい。
実を食べると中に硬い殻がある、殻は食べない。
木になる。
パッと見皆同じかと思ったが、小さな籠にいくつもの種類が詰め込まれていた。
「うん、食べられるぞ」
「食べられる!増やせそうなの?」
─スイートチェリル─
─メリーチェリル─
─ゴールドチェリル─
─ブラックチェリル─
実の中の殻を割ると粒がある。
木が十分成長するまで実がつかない。
広い場所が必要。
一種のみでは実がつかない。
違う種類のチェリルがそばに必要。
「んん、どういうことだろう?」
「鑑定はなんて言ってたの?早く教えて」
ドレイファスが訊ねるが、タンジェントにも意味がわからない。ヨルトラが気づいて近づいてくる。
「ドレイファス様、ご機嫌いかがですか?」
「ありがとう、ヨルトラ爺は足はどう?」
「ありがとうございます、今日は痛みませんよ」
お互いににっこりとした。
「ヨルトラいいかな?」
「おお、すまないな。あ、それはチェリルか?」
「さすが、ヨルトラは知っていたか!」
「見たことがあるくらいだよ」
「じゃあ一緒に聞いてくれ。
鑑定によるとまず、この籠には四種のチェリルが入っている。赤い実の中に硬い殻があり、粒はその中にあるが、たぶん実が採れるようになるまでかなり時間がかかるのだと思う」
ヨルトラが首を傾げる。
「ある程度木が成長しないと、実をつけないらしいんだ。あと、一種だけ植えてもダメで、近くに違う種類のチェリルがいるってどういうことだかわかるか?」
「いや、わからん。初めて知ったな」
「じゃあ四・五年かかるかもと腹を括れば、育てられるかもな」
庭師ふたりがどんどん話を進めて、ついていけないドレイファスが背伸びをすると、ヨルトラに視線を合わせに行く。
「ねえってば!」
「なんでしょうドレイファス様」
「食べたい!食べられるんでしょ?」
タンジェントとヨルトラ、レイドまでがちょっと笑った。
「では洗ってこよう。座ってて」
ログハウスの前のテーブルで三人で待っている。庭師たちはだいぶ増えたのだが、離れと屋敷の他、ロプモス山の2か所の畑とスートレラ家に分かれているので、今離れの畑にはタンジェントとヨルトラの他、ユルとモイラの下働きがいるだけ。
スートレラは畑を増やしたがっている、そして山林が多く冬は雪が降るロンドリンは安全な場所に畑を、サンザルブは果物の畑を庭に作りたいと言っているので、支援に行くことを考えると本当はもっといても良いのだが。
「モルトベーネは元気にしておりますかな?」
カルルドと婚約したことはもちろん聞いているが、しばらく顔を見ていない。
「すっごく元気にしてるよ。この前の茶会に来たけど、そっか、ヨルトラ爺その日いなかったんだね」
「はい」
「では次はヨルトラ爺のいるときに、ベーネ・・・って呼ぶことになったんだ、うん。でね、いるときに呼ぶからね」
タンジェントが戻ると、水滴を纏ったルビーのようなチェリルが笊に入れられていた。
「モイラたちも呼んだのだが、いらないらしい」
たぶん遠慮だろうとタンジェントは思っていたが、そうでもない。腹が弱いユルの為に目新しいものはいらないと言っただけ。
「では頂きましょう」
ヨルトラが皿に取り分けてやると、まずドレイファスが一つ口に放り込んだ。
まったく警戒心などはない。
「んん、甘酸っぱくておいしい!ふっふ」
硬い殻を皿の端に吹き出すと、次から次から口に放り込んで、あっという間にあと一粒になってしまう。
それを見たヨルトラが、自分の皿から5粒入れてやった。
「いいの?ありがとうっ!」
躊躇いなく、次の一粒も口に入れた。
「甘いけど酸味もあって美味い」
タンジェントとヨルトラが頷く中、レイドは皆の反応を見て恐る恐る口にいれた。
「あ!本当だうまい」
おいしいものを食べると、幸せな顔になる。
「この実が採れるほど育つのに数年かかるのか」
ぽつんと響いたヨルトラの声に、意味を理解したドレイファスがとても残念そうな顔をした。
「小さい実もつかないの?」
「育ててみないと絶対とは言えないのですが、たぶんそうなのだと思います」
「そっかぁ」
「でもせっかくですから、時間がかかっても育ててみたいと思います」
「うん。そうだね!楽しみにしてる。実ができるころって、もう学院卒業してるかなぁ」
遠い目をしたドレイファスは、もっと大きくなった自分がチェリルを頬張る姿を思い浮かべていたが。
ふと、皆が食べ終わった殻をタンジェントが纏めて洗いに行くのを見て。
「あ、ワルターおじさまのところにもまだチェリルたくさんあるって言ってた!殻もらおう!」
屋敷に戻ろうと立ち上がったところでタンジェントが戻ってきた。
「レッドメルは持っていくかな?」
もちろんである。
タンジェントはレイドに渡そうとしたが、ドレイファスが受け取り、固い皮に頬を擦り寄せた。
その夜、夕餉に出された甘く熟れたレッドメルは、チェリルは何年も先までできないという事実に気落ちしたドレイファスを慰めた。小さな小さな呟きが漏れる。
「レッドメルって本当においしいなー。・・・あれも早く育つといいのにな」
そしてドレイファスからも。
「お父さま!エメリーズの兄上をお父さまが助けてくださったと聞きました!エメリーズが泣いて喜んで、僕にありがとうありがとうって。僕もすごくうれしかったです、本当にありがとうございます」
碧いキラキラの瞳で、父に抱きついて何度も礼を言う息子に、いい終わり方とは言えないと塞いでいた気持ちが晴れていくのを感じていた。
「それで、まだ先の話ですがエメリーズの兄上が回復したらパーティーを開くので必ず来てくださいって。僕も一緒に!」
パーティーと言えば普通は夜会だが、それでも今回は連れて行こうとドリアンも頷いた。
「ドリアン様、ワルター様がいらっしゃいました」
部屋から出るとすぐ、ワルターの姿が見える。
「ドリアン待たせたな。あ、ドレイファスもいたか」
確か以前のワルターはドレイファス様と呼んでいたが、最近は、マーリアル以外すべて呼び捨てにされるようになった。
しかし、ドレイファスはそれが嫌いではない。
「ワルターおじさま、いらっしゃいませ」
「ああ、ちょうどよかったよ、これ」
見慣れない小さなアプルのような果実をかごいっぱい手渡してくれる。
実を摘むとふにっと柔らかく、アプルとは全く違うようだ。
「なんですか、これ?」
「出がけに来た客がくれた。チェリルというらしいが、滅多にとれないらしい」
「それをこんなにもらっても良いのですか?」
「家にはもっとあるからな」
ニヤっとしたワルターが、ドレイファスの頭をぽんぽんと撫でると手を振り、ドリアンと執務室へ歩き出した。
「チェリル、か」
新しいものを手に入れたら、まずはタンジェントに鑑定してもらうことに決めている。
「レイド、離れに行こう!」
地下通路を抜け畑への扉を開けると、今日も良い天気で、晴れ晴れとした開放感に満たされた。
「うわあ、空が真っ青だ!」
よく通る声で思いのままに口にすると、緑の中からタンジェントが顔を出した。
「タンジー!」
「ドレイファス様、おかえりなさい」
「これ見て!」
親指の先のほどの真っ赤な丸い実が小さな籠の中に詰め込まれている。
「あれ?これ見たことがあるな」
「チェリルって言うんだよ、知ってる?」
「ああ!そうか、紙綴りで見たんだ!」
庭師のための紙綴りがあり、それで見たことがあったと思い出す。
「珍しいな、この辺では見たことがない」
「ワルターおじさまがもらって、持って来てくれたんだよ。鑑定してみて」
タンジェントが鑑定ボードを開くと。
─スイートチェリル─
─メリーチェリル─
─ゴールドチェリル─
─ブラックチェリル─
赤い実を食べる。
甘酸っぱい。
傷みやすい。
実を食べると中に硬い殻がある、殻は食べない。
木になる。
パッと見皆同じかと思ったが、小さな籠にいくつもの種類が詰め込まれていた。
「うん、食べられるぞ」
「食べられる!増やせそうなの?」
─スイートチェリル─
─メリーチェリル─
─ゴールドチェリル─
─ブラックチェリル─
実の中の殻を割ると粒がある。
木が十分成長するまで実がつかない。
広い場所が必要。
一種のみでは実がつかない。
違う種類のチェリルがそばに必要。
「んん、どういうことだろう?」
「鑑定はなんて言ってたの?早く教えて」
ドレイファスが訊ねるが、タンジェントにも意味がわからない。ヨルトラが気づいて近づいてくる。
「ドレイファス様、ご機嫌いかがですか?」
「ありがとう、ヨルトラ爺は足はどう?」
「ありがとうございます、今日は痛みませんよ」
お互いににっこりとした。
「ヨルトラいいかな?」
「おお、すまないな。あ、それはチェリルか?」
「さすが、ヨルトラは知っていたか!」
「見たことがあるくらいだよ」
「じゃあ一緒に聞いてくれ。
鑑定によるとまず、この籠には四種のチェリルが入っている。赤い実の中に硬い殻があり、粒はその中にあるが、たぶん実が採れるようになるまでかなり時間がかかるのだと思う」
ヨルトラが首を傾げる。
「ある程度木が成長しないと、実をつけないらしいんだ。あと、一種だけ植えてもダメで、近くに違う種類のチェリルがいるってどういうことだかわかるか?」
「いや、わからん。初めて知ったな」
「じゃあ四・五年かかるかもと腹を括れば、育てられるかもな」
庭師ふたりがどんどん話を進めて、ついていけないドレイファスが背伸びをすると、ヨルトラに視線を合わせに行く。
「ねえってば!」
「なんでしょうドレイファス様」
「食べたい!食べられるんでしょ?」
タンジェントとヨルトラ、レイドまでがちょっと笑った。
「では洗ってこよう。座ってて」
ログハウスの前のテーブルで三人で待っている。庭師たちはだいぶ増えたのだが、離れと屋敷の他、ロプモス山の2か所の畑とスートレラ家に分かれているので、今離れの畑にはタンジェントとヨルトラの他、ユルとモイラの下働きがいるだけ。
スートレラは畑を増やしたがっている、そして山林が多く冬は雪が降るロンドリンは安全な場所に畑を、サンザルブは果物の畑を庭に作りたいと言っているので、支援に行くことを考えると本当はもっといても良いのだが。
「モルトベーネは元気にしておりますかな?」
カルルドと婚約したことはもちろん聞いているが、しばらく顔を見ていない。
「すっごく元気にしてるよ。この前の茶会に来たけど、そっか、ヨルトラ爺その日いなかったんだね」
「はい」
「では次はヨルトラ爺のいるときに、ベーネ・・・って呼ぶことになったんだ、うん。でね、いるときに呼ぶからね」
タンジェントが戻ると、水滴を纏ったルビーのようなチェリルが笊に入れられていた。
「モイラたちも呼んだのだが、いらないらしい」
たぶん遠慮だろうとタンジェントは思っていたが、そうでもない。腹が弱いユルの為に目新しいものはいらないと言っただけ。
「では頂きましょう」
ヨルトラが皿に取り分けてやると、まずドレイファスが一つ口に放り込んだ。
まったく警戒心などはない。
「んん、甘酸っぱくておいしい!ふっふ」
硬い殻を皿の端に吹き出すと、次から次から口に放り込んで、あっという間にあと一粒になってしまう。
それを見たヨルトラが、自分の皿から5粒入れてやった。
「いいの?ありがとうっ!」
躊躇いなく、次の一粒も口に入れた。
「甘いけど酸味もあって美味い」
タンジェントとヨルトラが頷く中、レイドは皆の反応を見て恐る恐る口にいれた。
「あ!本当だうまい」
おいしいものを食べると、幸せな顔になる。
「この実が採れるほど育つのに数年かかるのか」
ぽつんと響いたヨルトラの声に、意味を理解したドレイファスがとても残念そうな顔をした。
「小さい実もつかないの?」
「育ててみないと絶対とは言えないのですが、たぶんそうなのだと思います」
「そっかぁ」
「でもせっかくですから、時間がかかっても育ててみたいと思います」
「うん。そうだね!楽しみにしてる。実ができるころって、もう学院卒業してるかなぁ」
遠い目をしたドレイファスは、もっと大きくなった自分がチェリルを頬張る姿を思い浮かべていたが。
ふと、皆が食べ終わった殻をタンジェントが纏めて洗いに行くのを見て。
「あ、ワルターおじさまのところにもまだチェリルたくさんあるって言ってた!殻もらおう!」
屋敷に戻ろうと立ち上がったところでタンジェントが戻ってきた。
「レッドメルは持っていくかな?」
もちろんである。
タンジェントはレイドに渡そうとしたが、ドレイファスが受け取り、固い皮に頬を擦り寄せた。
その夜、夕餉に出された甘く熟れたレッドメルは、チェリルは何年も先までできないという事実に気落ちしたドレイファスを慰めた。小さな小さな呟きが漏れる。
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