185 / 271
186 閑話 エーメとトロイラ
しおりを挟む
フォンブランデイル公爵家の応接で、エミルの予想どおりの反応を示したマーリアルが、ランカイドに微笑んだ。
「私、エーメが大好きですわ。利発で己を良く弁え、カルルドの成功に妬むことも拗ねることもなく、自らの好機と変えようと挑戦する力!エーメに婚約者がいないことは気にしておりましたのよ」
いつも美しい碧い目が、今日はにやけて半月のようになっている。
「あの子にぴったりなご令嬢!私、心当たりがございますわ。でも確か一つか二つ年上なのですけれど、それでもよろしくて?」
マーリアルの頭の中に、メイベルの末妹トロイラの顔が浮かんでいた。
マーリアルの知る限り、トロイラは今20歳。
エーメより三歳上なのだが、しっかり者でやさしくメイベルとよく似ている。
こう言ってはなんだがすぐ上の姉リンラより機転が利いて、マーリアルのお気に入りだ。
誰か見つけてやらねばと思っていたが、リンラが公爵家の騎士と結婚したあと、どうもこれという相手が見つからなかった。
商会のようなところも向いているのではないかと思っていたが、どこを見てもマーリアルのお眼鏡に適わず。
しかし待ちに待った相手が現れた。
公爵家で行儀見習いをしており、姉が男爵位を継ぐとだけ伝え、茶会で顔合わせをさせることにさっさと決める。
「トロイラを呼んでくれる?」
控えていたアリサに声をかけると、悪戯を諌めるような目の侍女長に睨まれた。
「まさかトロイラをお考えですか?では何故正直に三つ年上と仰らないのです?トロイラの肩身が狭くなりませんでしょうか?」
「いいえ、スートレラの人々はそんな偏狭ではないわ。領地をエーメと守っていけるしっかり者で、あの勢いもいなせることができて、しかも可愛らしい令嬢なんてそうは見つからないわよ。三つ上くらい、何だと言うの?きっと大切にしてくれるに違いないわ」
そう言われると確かにそうかもしれない。
公爵家の集まりにカルルドたちと顔を出すようになったエーメは颯爽として、いつもものすごい勢いで動き回っていた。カルルドに負けないように、張り切っているのだ。
マーリアルに付き添うアリサの目にも、その猛烈な働きっぷりは焼き付いており、将来は力のある領主になるだろうと期待されている。
しかし善き人々がマーリアルの嘘を許すかは別の問題なのだが。
「マーリアル様、お呼びでしょうか」
何も知らないトロイラが顔を出すと、ご機嫌にぶんぶんと手招きするマーリアルに、警戒の視線を送りながらそばへと歩み寄った。
「ねえトロイラ、十日後にお客様がいらっしゃるのだけど、ちょっと年の若い方も含まれるの。我が家はちょうど良い年頃のこどもがおりませんから、退屈なさらないようにあなたも手伝ってくれるかしら」
トロイラはてっきり若い客人は令嬢だと思い込んだ。
「はい、畏まりました」
「ではその日はアリサに支度をしてもらってね」
「は?支度でございますか?」
トロイラの眉尻が上がる。
「そうよ、御仕着せを着ているあなたをお客様のお子さまのお相手に紹介するとでも?」
「は、はい。では当日なにか服を」
「ああ、いいわ。こちらで用意させるからそれを着てくれたら。我が家で行儀見習い中のサイルズ男爵令嬢としておもてなしをお願いね」
アリサはマーリアルの意図がわからない。
トロイラの見合いだと何故言わないのだろうか。何故まるで少し年若い令嬢が来るかのように言っているのだろうかと、首を傾げていた。
トロイラか部屋を出ると、もちろんすぐに訊ねる。
「マーリアル様、何故本当のことを言わないのですか?」
「うーん、そうね。アリサの言うように、土壇場でやっぱり三つ上はイヤって言われることもあるかもしれないし。そうしたらトロイラが傷つくかもしれないから、結果がわかるまでは内緒にしておこうかと思ったのよ」
ランカイドにトロイラの歳を鯖読んで言う前に気づくべきであったと、アリサは呆れながらもこれがマーリアルと諦める。
しかし、マーリアルの人を見る目は意外と確かで、今までも人を引き合わせてまとめたことが何度もあった。
「とりあえず、トロイラの美しさが引き立つようなドレスを急いで仕立ててやって。もちろんお代は私が持ちますからね」
気前もよい。
「いろいろ考えたらお腹が空いたわ。んー、ウィーを焼いてクレーメかけて持って来てとボンディに伝えてくれないかしら」
「ボンディですか?シズルではなく?」
マーリアルが唇に人差し指を当てて声を潜める。
「ボンディのものが一番美味しいのよね。離れで頼んできて頂戴」
アリサは頭を下げ、部屋を出た。
ボンディにスイーツを頼み、ドレスをオーダーするためドレス工房から人を呼ぶ。
トロイラは明らかに異変を感じているが、着せ替え人形のように次から次から美しいドレスを当てられていった。
「サンプルでお気に召した意匠がございましたら、全体のイメージを残して細かい部分はご希望に合わせて参ります」
そうすることでより早く仕上げることができるようだ。
イージーオーダーのようなものだが、それでもサイルズ男爵家で作ってもらったどのドレスより美しく滑らかな手触りで、トロイラはうっとりとしていた。
「アリサ様、こんな高価なもの本当によろしいのでしょうか?」
「マーリアル様が楽しそうだからいいと思うわ」
トロイラに貸すアクセサリーも見繕い、エーメの訪問する日がやってきた。
茶会の体を取っているので、本館庭園の四阿にエーメとエミル、マーリアルとトロイラが会する。
─やられた!─
トロイラはようやく気がついた。
相手をする令嬢などどこにもいない。
これは見合いだと。
じっとりとマーリアルを見たが、気づかずに夫人同士で笑っている。
令息は少し困ったような顔で、話に付き合うような笑みを浮かべていた。
「エーメ、こちらはサイルズ男爵家のトロイラよ。エミル様とお話が済むまではトロイラに庭園を案内させるからよろしくね。ではトロイラ、お願いね」
所謂ここから先は若いふたりでというやつである。
見合いだと最初から聞いているエーメは少し緊張の面持ちだが、スマートにトロイラをエスコートしてみせた。
エーメも何度か訪れたことのある庭園だ、トロイラに案内してもらうほどのこともなく、ただあてもなく園路を進む。
「あの」
エーメの足の速さについていけなくなったトロイラが声をかけると、ハッとしたように振り向いたエーメが頭を下げ、言った。
「申し訳ない、お嫌だったのでしょう?」
「え?」
トロイラは何を言われているかわからず、小首を傾げている。
その姿がとても可愛らしかった。
「何のことでしょうか」
「見合い、したくなかったのでしょう?さっきマーリアル様を睨んでいらした」
「えっ?」
トロイラは、自分がマーリアルに騙されたと気づいたとき、どんな顔をしていたかに気づいて真っ赤になった。
「いえ、違うのです!見合いと聞かされていなかったもので。見合いがいやなわけではないのです」
ぶんぶんと手を振りながら慌てて否定する。
その様子がまたなんとも可愛らしいと、安堵したエーメも頬を染めた。
「マーリアル様が見合いと伝えなかったのは、きっと私を慮ってのことでしょう。
実は私は何度も見合い相手から断られているもので」
トロイラがエーメを見た。
うっすらと頬を赤くして、少し俯き加減で話したくないだろうことを正直に告げるエーメに、トロイラは好感を持った。
「私が商売に夢中なもので、お相手にもそれを手伝わせると思われてしまうようで」
「ご商売ですか?」
「はい、はちみつです」
「あ!スートレラの高級はちみつ!私も大好きですわ」
「ありがとうございます!それをいろいろな貴族に持ち込んで勧めているのですが、私と結婚したらそれをやらされると」
トロイラは小首を傾げた。
「え?あのはちみつを持って、いろいろな貴族を訪ねて勧めるのですか?それがお嫌なの?どうして?どこにお持ちになっても喜ばれるのではないでしょうか?」
「え、ええ!そうなんです!どこに持って行っても必ず取引して頂けるようになるんです、あのはちみつは最高なんですよ!」
興奮して少し声が大きくなってきたエーメだが、トロイラはニコニコしながら話を聞いていたかと思うと。
「あのはちみつなら自信を持って誰にでもお勧めできますわ、私だって!」
一つ上と聞いていたのは話をするうちに実は三つ上だとわかったが、年がいくつかなどエーメは気にならなかった。
トロイラがいいと、この人だけは自分を断らないでほしいと心の奥で願うようになっていた。
トロイラも。
なによりも弟が作るはちみつを誇りに思い、たくさんの人に広め、領地を豊かにしたいと夢を語るエーメを素敵だと感じていた。
そして、エーメが望めば自分も大好きなあのはちみつを、自ら人に勧めてみたいとも思い始めていた。
トロイラの年齢を考えて婚約期間を短くし、スートレラ家に華燭の宴が開かれたのはその十月後。
マーリアルの企みどおりに、幸せなカップルが誕生したのであった。
「私、エーメが大好きですわ。利発で己を良く弁え、カルルドの成功に妬むことも拗ねることもなく、自らの好機と変えようと挑戦する力!エーメに婚約者がいないことは気にしておりましたのよ」
いつも美しい碧い目が、今日はにやけて半月のようになっている。
「あの子にぴったりなご令嬢!私、心当たりがございますわ。でも確か一つか二つ年上なのですけれど、それでもよろしくて?」
マーリアルの頭の中に、メイベルの末妹トロイラの顔が浮かんでいた。
マーリアルの知る限り、トロイラは今20歳。
エーメより三歳上なのだが、しっかり者でやさしくメイベルとよく似ている。
こう言ってはなんだがすぐ上の姉リンラより機転が利いて、マーリアルのお気に入りだ。
誰か見つけてやらねばと思っていたが、リンラが公爵家の騎士と結婚したあと、どうもこれという相手が見つからなかった。
商会のようなところも向いているのではないかと思っていたが、どこを見てもマーリアルのお眼鏡に適わず。
しかし待ちに待った相手が現れた。
公爵家で行儀見習いをしており、姉が男爵位を継ぐとだけ伝え、茶会で顔合わせをさせることにさっさと決める。
「トロイラを呼んでくれる?」
控えていたアリサに声をかけると、悪戯を諌めるような目の侍女長に睨まれた。
「まさかトロイラをお考えですか?では何故正直に三つ年上と仰らないのです?トロイラの肩身が狭くなりませんでしょうか?」
「いいえ、スートレラの人々はそんな偏狭ではないわ。領地をエーメと守っていけるしっかり者で、あの勢いもいなせることができて、しかも可愛らしい令嬢なんてそうは見つからないわよ。三つ上くらい、何だと言うの?きっと大切にしてくれるに違いないわ」
そう言われると確かにそうかもしれない。
公爵家の集まりにカルルドたちと顔を出すようになったエーメは颯爽として、いつもものすごい勢いで動き回っていた。カルルドに負けないように、張り切っているのだ。
マーリアルに付き添うアリサの目にも、その猛烈な働きっぷりは焼き付いており、将来は力のある領主になるだろうと期待されている。
しかし善き人々がマーリアルの嘘を許すかは別の問題なのだが。
「マーリアル様、お呼びでしょうか」
何も知らないトロイラが顔を出すと、ご機嫌にぶんぶんと手招きするマーリアルに、警戒の視線を送りながらそばへと歩み寄った。
「ねえトロイラ、十日後にお客様がいらっしゃるのだけど、ちょっと年の若い方も含まれるの。我が家はちょうど良い年頃のこどもがおりませんから、退屈なさらないようにあなたも手伝ってくれるかしら」
トロイラはてっきり若い客人は令嬢だと思い込んだ。
「はい、畏まりました」
「ではその日はアリサに支度をしてもらってね」
「は?支度でございますか?」
トロイラの眉尻が上がる。
「そうよ、御仕着せを着ているあなたをお客様のお子さまのお相手に紹介するとでも?」
「は、はい。では当日なにか服を」
「ああ、いいわ。こちらで用意させるからそれを着てくれたら。我が家で行儀見習い中のサイルズ男爵令嬢としておもてなしをお願いね」
アリサはマーリアルの意図がわからない。
トロイラの見合いだと何故言わないのだろうか。何故まるで少し年若い令嬢が来るかのように言っているのだろうかと、首を傾げていた。
トロイラか部屋を出ると、もちろんすぐに訊ねる。
「マーリアル様、何故本当のことを言わないのですか?」
「うーん、そうね。アリサの言うように、土壇場でやっぱり三つ上はイヤって言われることもあるかもしれないし。そうしたらトロイラが傷つくかもしれないから、結果がわかるまでは内緒にしておこうかと思ったのよ」
ランカイドにトロイラの歳を鯖読んで言う前に気づくべきであったと、アリサは呆れながらもこれがマーリアルと諦める。
しかし、マーリアルの人を見る目は意外と確かで、今までも人を引き合わせてまとめたことが何度もあった。
「とりあえず、トロイラの美しさが引き立つようなドレスを急いで仕立ててやって。もちろんお代は私が持ちますからね」
気前もよい。
「いろいろ考えたらお腹が空いたわ。んー、ウィーを焼いてクレーメかけて持って来てとボンディに伝えてくれないかしら」
「ボンディですか?シズルではなく?」
マーリアルが唇に人差し指を当てて声を潜める。
「ボンディのものが一番美味しいのよね。離れで頼んできて頂戴」
アリサは頭を下げ、部屋を出た。
ボンディにスイーツを頼み、ドレスをオーダーするためドレス工房から人を呼ぶ。
トロイラは明らかに異変を感じているが、着せ替え人形のように次から次から美しいドレスを当てられていった。
「サンプルでお気に召した意匠がございましたら、全体のイメージを残して細かい部分はご希望に合わせて参ります」
そうすることでより早く仕上げることができるようだ。
イージーオーダーのようなものだが、それでもサイルズ男爵家で作ってもらったどのドレスより美しく滑らかな手触りで、トロイラはうっとりとしていた。
「アリサ様、こんな高価なもの本当によろしいのでしょうか?」
「マーリアル様が楽しそうだからいいと思うわ」
トロイラに貸すアクセサリーも見繕い、エーメの訪問する日がやってきた。
茶会の体を取っているので、本館庭園の四阿にエーメとエミル、マーリアルとトロイラが会する。
─やられた!─
トロイラはようやく気がついた。
相手をする令嬢などどこにもいない。
これは見合いだと。
じっとりとマーリアルを見たが、気づかずに夫人同士で笑っている。
令息は少し困ったような顔で、話に付き合うような笑みを浮かべていた。
「エーメ、こちらはサイルズ男爵家のトロイラよ。エミル様とお話が済むまではトロイラに庭園を案内させるからよろしくね。ではトロイラ、お願いね」
所謂ここから先は若いふたりでというやつである。
見合いだと最初から聞いているエーメは少し緊張の面持ちだが、スマートにトロイラをエスコートしてみせた。
エーメも何度か訪れたことのある庭園だ、トロイラに案内してもらうほどのこともなく、ただあてもなく園路を進む。
「あの」
エーメの足の速さについていけなくなったトロイラが声をかけると、ハッとしたように振り向いたエーメが頭を下げ、言った。
「申し訳ない、お嫌だったのでしょう?」
「え?」
トロイラは何を言われているかわからず、小首を傾げている。
その姿がとても可愛らしかった。
「何のことでしょうか」
「見合い、したくなかったのでしょう?さっきマーリアル様を睨んでいらした」
「えっ?」
トロイラは、自分がマーリアルに騙されたと気づいたとき、どんな顔をしていたかに気づいて真っ赤になった。
「いえ、違うのです!見合いと聞かされていなかったもので。見合いがいやなわけではないのです」
ぶんぶんと手を振りながら慌てて否定する。
その様子がまたなんとも可愛らしいと、安堵したエーメも頬を染めた。
「マーリアル様が見合いと伝えなかったのは、きっと私を慮ってのことでしょう。
実は私は何度も見合い相手から断られているもので」
トロイラがエーメを見た。
うっすらと頬を赤くして、少し俯き加減で話したくないだろうことを正直に告げるエーメに、トロイラは好感を持った。
「私が商売に夢中なもので、お相手にもそれを手伝わせると思われてしまうようで」
「ご商売ですか?」
「はい、はちみつです」
「あ!スートレラの高級はちみつ!私も大好きですわ」
「ありがとうございます!それをいろいろな貴族に持ち込んで勧めているのですが、私と結婚したらそれをやらされると」
トロイラは小首を傾げた。
「え?あのはちみつを持って、いろいろな貴族を訪ねて勧めるのですか?それがお嫌なの?どうして?どこにお持ちになっても喜ばれるのではないでしょうか?」
「え、ええ!そうなんです!どこに持って行っても必ず取引して頂けるようになるんです、あのはちみつは最高なんですよ!」
興奮して少し声が大きくなってきたエーメだが、トロイラはニコニコしながら話を聞いていたかと思うと。
「あのはちみつなら自信を持って誰にでもお勧めできますわ、私だって!」
一つ上と聞いていたのは話をするうちに実は三つ上だとわかったが、年がいくつかなどエーメは気にならなかった。
トロイラがいいと、この人だけは自分を断らないでほしいと心の奥で願うようになっていた。
トロイラも。
なによりも弟が作るはちみつを誇りに思い、たくさんの人に広め、領地を豊かにしたいと夢を語るエーメを素敵だと感じていた。
そして、エーメが望めば自分も大好きなあのはちみつを、自ら人に勧めてみたいとも思い始めていた。
トロイラの年齢を考えて婚約期間を短くし、スートレラ家に華燭の宴が開かれたのはその十月後。
マーリアルの企みどおりに、幸せなカップルが誕生したのであった。
29
お気に入りに追加
461
あなたにおすすめの小説
善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です
しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。
【完結】その令嬢は、鬼神と呼ばれて微笑んだ
やまぐちこはる
恋愛
マリエンザ・ムリエルガ辺境伯令嬢は王命により結ばれた婚約者ツィータードに恋い焦がれるあまり、言いたいこともろくに言えず、おどおどと顔色を伺ってしまうほど。ある時、愛してやまない婚約者が別の令嬢といる姿を見、ふたりに親密な噂があると耳にしたことで深く傷ついて領地へと逃げ戻る。しかし家族と、幼少から彼女を見守る使用人たちに迎えられ、心が落ち着いてくると本来の自分らしさを取り戻していった。それは自信に溢れ、辺境伯家ならではの強さを持つ、令嬢としては規格外の姿。
素顔のマリエンザを見たツィータードとは関係が変わっていくが、ツィータードに想いを寄せ、侯爵夫人を夢みる男爵令嬢が稚拙な策を企てる。
※2022/3/20マリエンザの父の名を混同しており、訂正致しました。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
本編は37話で完結、毎日8時更新です。
お楽しみいただけたらうれしいです。
よろしくお願いいたします。
異世界転生 我が主のために ~不幸から始まる絶対忠義~ 冒険・戦い・感動を織りなすファンタジー
紫電のチュウニー
ファンタジー
第四部第一章 新大陸開始中。 開始中(初投稿作品)
転生前も、転生後も 俺は不幸だった。
生まれる前は弱視。
生まれ変わり後は盲目。
そんな人生をメルザは救ってくれた。
あいつのためならば 俺はどんなことでもしよう。
あいつの傍にずっといて、この生涯を捧げたい。
苦楽を共にする多くの仲間たち。自分たちだけの領域。
オリジナルの世界観で描く 感動ストーリーをお届けします。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
ドラゴンなのに飛べません!〜しかし他のドラゴンの500倍の強さ♪規格外ですが、愛されてます♪〜
藤*鳳
ファンタジー
人間としての寿命を終えて、生まれ変わった先が...。
なんと異世界で、しかもドラゴンの子供だった。
しかしドラゴンの中でも小柄で、翼も小さいため空を飛ぶことができない。
しかも断片的にだが、前世の記憶もあったのだ。
人としての人生を終えて、次はドラゴンの子供として生まれた主人公。
色んなハンデを持ちつつも、今度はどんな人生を送る事ができるのでしょうか?
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる