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165 両親の選択
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結局のところ、ローザリオ一行は一月あまり、公爵一家や連れられて来たこどもたちと共にノースロップ別邸で過ごすことになった。
もちろん仕事のためである。
アトリエに残された錬金術師たちは大変な思いをすることになったが。
ここでのローザリオはアトリエにいるときのように寝食忘れてということはなく、早めに仕事を切り上げて、報告がてらドリアンたちと夕餉をとることを習慣とした。
何しろ食事が美味い!
あとで食べるというと、ブレッドに肉を挟んだような軽食になってしまうのだ。
それだってシズルス家の食事と比べたら、何がどう違うんだ?と思うほど美味いが、最高のフルコースに美味い酒、手の込んだ目新しいデザートを見逃すなんて!
そんなもったいないことはないと滞在二日目に気づいたローザリオが、シエルドにも必ずドレイファスたちと食事を共にするようにと厳命した。
こどもたちのテーブルは賑やかでとても楽しそうで、普段のシエルドとは違うこどもらしさが溢れている。
ローザリオはその姿を見るだけでも、食事は皆で食べたほうがいいと感じていた。
「そうだ、鍛冶職人を誰か探して頂けないでしょうか?」
ローザリオはその魔力で鉱物などを変化させることもできるが、人力で職人にやってもらったほうがよさそうなパーツがあり、手こずっていた。
「鍛冶職人だな。手配しよう。して、ローザリオ殿。シエルドの方はどうだ?」
「ああ、順調のようですよ。水の安全性については一両日中に報告できると聞いています。保存期間などはそのうちに」
─シエルドすごいな─
あっ、いやいやとドリアンはぷるぷるっと首を振った。
─シエルドが異常に優れているだけだ!
ドレイファスはドレイファス!めちゃくちゃやさしくて弟や妹をよく可愛がり、使用人にも愛されているすーっごくいい子で、しかも自分の血筋と厄介なスキルを受け入れながら一歩一歩前進している、私の自慢の素晴らしい息子だぞ!
ワルターが羨ましいなんてこれっぽっちも思うわけがないわっ!!─
ドリアンが自分自身に何かを言い聞かせる姿を、ローザリオは不思議そうに眺めていた。
おとなのそんな葛藤には頓着しないこどもたちのテーブルに、なぜかノエミが来ていた。
ドレイファスとシエルドの間にちんまりと座り、熱心にシエルドを見つめている。
「ノエミ、自分のテーブルにお戻りなさい」
呆れてマーリアルが注意するも。
「ノエ、ここがいいでしゅの」
動こうとしない。
マーリアルがジェスチャーでウィザに指示を与えると、ノエミをさっと抱き上げて奥へ連れて行ってしまった。
「いやーっシエルドしゃまのとこいるーっ」
泣きながら手足をばたつかせて。
「ノエってば、どうしたんだろう?」
いつもおしゃまでかわいい妹が鼻水を垂らして泣きわめくのを、呆気に取られながら見るドレイファスをローライトが笑う。
「シエルド様が初恋じゃないですか、ふふっかわいい」
「はっ!はつこい?なに言って・・ロー兄ってば、うそ!ほんと?」
「あの気に入りぶりはそうかもね」
ボルドアも同意すると、ドレイファスは矛先をシエルドに向けた。
「シエル!ノエはダメだからね!絶対!」
「いや、そんな気ないから、何言ってるのドルも」
「ほんとに?」
「ほんとだよ。第一ノエミ嬢はいくつだ?」
「5歳だよ」
「・・・ベビーじゃないか!」
ノエミがいたら地団駄を踏んで悔しがっただろう。
ベビーじゃない!レディーだと。
「まあまあふたりとも。ノエミ様はまだ小さすぎてただシエルに憧れてるだけだと思うから」
普段ノエミの相手もしているトレモルに言われて、やっと我に返るドレイファスを離れた席から見ていたマーリアルが笑いを堪え、ひとり呟いた。
「ローライトの言うとおり、ノエはシエルドが初恋かもしれないわね。でもシエルドは興味なし・・・かしら。シエルドなら自分で家を興せるだろうし出自もよい。ノエの相手に不足はないけれど・・・」
「なんだ?こどもたちが騒がしいな」
ローザリオとの話を終えたドリアンに訊ねられ、悪戯っ子のような目をしてマーリアルが一言。
「ノエに白馬の王子様が現れましたのよ」
ドリアンの奇声が響いた。
「えええええっっ!?そんなのダメだ許さんっ!」
その大きさやドリアンにしては珍しい裏返ったような高い声に、その場にいた者たちはしーんと静まり返り、マーリアルだけがころころと笑いだす。
「落ち着いてくださいな。ノエがお嫁に行くとしてもまだ十何年も先のことですわよ。憧れているだけですわ。・・・いまはね」
チラッとドリアンを見るとわなわなと小さく震えていて、その動揺ぶりがマーリアルは可笑しくてならない。
「今からそんなでは、本当にお嫁に行く日が来たら大変ですわね」
マーリアルがそっとドリアンの背に手を触れ、小さな声で囁いた。
「でも相手がシエルドなら、家柄も本人も言うことなしだと思いませんこと?ノエ、なかなか見る目があると、私思いますわ」
「シ・・エルドなのか?」
「そう、シエルドですわ。優秀なあの子ならローザリオ様の後継者となって、いつかあのアトリエを継ぐに違いないですわ。そうなればほら、ずっとそばにノエを置いておけますわよ。サンザルブともより強く繋がれて、いろいろ言うことなしと思いませんこと?」
妻に宥められるようにやさしく背中を擦られ、落ち着いてきたドリアンはいやいやながらもマーリアルの考えに同意した。
「・・・確かに」
「でもさすがに早すぎますから、今は静かに見守りましょう。ね?」
「う、うむ」
マーリアルが、最近のドリアンのお気に入りである泡の水に酒を混ぜた飲み物を渡してやると、一気に喉を潤しながらじっとシエルドを見つめる。
─冷静に考えたらマーリアルの言うとおりだ。
変な貴族にやるより、ずっと安心できる。姻戚となればドレイファスとも共に手を携え続けられるだろう。・・・なによりも!─
ドリアンはあることに気がついた。
ノエミと同じ年の第一王子・・・。
条件的に王子の婚約者に、もっとも相応しい国内の貴族令嬢はノエミなのだ。王家から婚約者候補に選ばれると身動きが取れなくなってしまう。
─王子とシエルドなら絶対にシエルドだ!仮婚約だけでも交わしておくのはどうだろう?数年後に見直すと条件をつけてもよい。ワルターと相談だな─
おとなたちの戦略で、ドレイファスの大切な妹の将来があっという間に決められそうな勢いであった。
「マール、相談がある」
「ええ、伺いますわ」
夫妻の部屋に戻ると早速さきほどの話しを再開する。
「シエルドの件だが、仮婚約させておくのはどうだろう?」
「え?私、そんなつもりで言ったわけでは」
「ああ、わかっている。エキセリアス王子の婚約者候補に選ばれる前に婚約者が決まっているほうがいいと気がついたんだ」
「まあ!そういうこと・・」
「シエルドはいやかもしれんがな。ワルターに相談しようと思うがどうだろう?」
「いいと思いますわ、シエルドが息子になるなんて素敵だと思いますもの」
─シエルドが息子?─
ドリアンはマーリアルの一言を聞いて、ノエミが取られるという胸のもやもやがすぅっと消えた。
「ドレイファスはどうかしら」
「え?早いだろう?」
「シエルドには婚約させるおつもりなのに、そうおっしゃいますの?」
「あ・・・ま、まあ、アレだな」
「アレってなんですの?」
今夜のマーリアルは絡み酒のようだ。
「ねえ。同じクラスにハミンバール侯爵家のご令嬢がいらっしゃるの。前の茶会にもいらしてましたけど、楚々として素敵なご令嬢でしたわ。ちなみに私、御母堂様とはおともだちですのよ」
ドリアンの黒い瞳が、口よりももっといろいろと物を言う碧い瞳に射竦められた。
「そ、そうか。マールが見定めているなら、私もハミンバール家ならよいと思う。ドレイファスが嫌がるようなら無理はしたくないが、帰ったら一度ハミンバール夫人と話してみてくれ」
「おまかせくださるの?」
「ああ、頼む」
マーリアルも公爵家でいろいろ任せられているが、その中でも一番大きなことかもしれない。
ドリアンの腕を取り、その胸に顔を寄せてうれしそうに笑った。
もちろん仕事のためである。
アトリエに残された錬金術師たちは大変な思いをすることになったが。
ここでのローザリオはアトリエにいるときのように寝食忘れてということはなく、早めに仕事を切り上げて、報告がてらドリアンたちと夕餉をとることを習慣とした。
何しろ食事が美味い!
あとで食べるというと、ブレッドに肉を挟んだような軽食になってしまうのだ。
それだってシズルス家の食事と比べたら、何がどう違うんだ?と思うほど美味いが、最高のフルコースに美味い酒、手の込んだ目新しいデザートを見逃すなんて!
そんなもったいないことはないと滞在二日目に気づいたローザリオが、シエルドにも必ずドレイファスたちと食事を共にするようにと厳命した。
こどもたちのテーブルは賑やかでとても楽しそうで、普段のシエルドとは違うこどもらしさが溢れている。
ローザリオはその姿を見るだけでも、食事は皆で食べたほうがいいと感じていた。
「そうだ、鍛冶職人を誰か探して頂けないでしょうか?」
ローザリオはその魔力で鉱物などを変化させることもできるが、人力で職人にやってもらったほうがよさそうなパーツがあり、手こずっていた。
「鍛冶職人だな。手配しよう。して、ローザリオ殿。シエルドの方はどうだ?」
「ああ、順調のようですよ。水の安全性については一両日中に報告できると聞いています。保存期間などはそのうちに」
─シエルドすごいな─
あっ、いやいやとドリアンはぷるぷるっと首を振った。
─シエルドが異常に優れているだけだ!
ドレイファスはドレイファス!めちゃくちゃやさしくて弟や妹をよく可愛がり、使用人にも愛されているすーっごくいい子で、しかも自分の血筋と厄介なスキルを受け入れながら一歩一歩前進している、私の自慢の素晴らしい息子だぞ!
ワルターが羨ましいなんてこれっぽっちも思うわけがないわっ!!─
ドリアンが自分自身に何かを言い聞かせる姿を、ローザリオは不思議そうに眺めていた。
おとなのそんな葛藤には頓着しないこどもたちのテーブルに、なぜかノエミが来ていた。
ドレイファスとシエルドの間にちんまりと座り、熱心にシエルドを見つめている。
「ノエミ、自分のテーブルにお戻りなさい」
呆れてマーリアルが注意するも。
「ノエ、ここがいいでしゅの」
動こうとしない。
マーリアルがジェスチャーでウィザに指示を与えると、ノエミをさっと抱き上げて奥へ連れて行ってしまった。
「いやーっシエルドしゃまのとこいるーっ」
泣きながら手足をばたつかせて。
「ノエってば、どうしたんだろう?」
いつもおしゃまでかわいい妹が鼻水を垂らして泣きわめくのを、呆気に取られながら見るドレイファスをローライトが笑う。
「シエルド様が初恋じゃないですか、ふふっかわいい」
「はっ!はつこい?なに言って・・ロー兄ってば、うそ!ほんと?」
「あの気に入りぶりはそうかもね」
ボルドアも同意すると、ドレイファスは矛先をシエルドに向けた。
「シエル!ノエはダメだからね!絶対!」
「いや、そんな気ないから、何言ってるのドルも」
「ほんとに?」
「ほんとだよ。第一ノエミ嬢はいくつだ?」
「5歳だよ」
「・・・ベビーじゃないか!」
ノエミがいたら地団駄を踏んで悔しがっただろう。
ベビーじゃない!レディーだと。
「まあまあふたりとも。ノエミ様はまだ小さすぎてただシエルに憧れてるだけだと思うから」
普段ノエミの相手もしているトレモルに言われて、やっと我に返るドレイファスを離れた席から見ていたマーリアルが笑いを堪え、ひとり呟いた。
「ローライトの言うとおり、ノエはシエルドが初恋かもしれないわね。でもシエルドは興味なし・・・かしら。シエルドなら自分で家を興せるだろうし出自もよい。ノエの相手に不足はないけれど・・・」
「なんだ?こどもたちが騒がしいな」
ローザリオとの話を終えたドリアンに訊ねられ、悪戯っ子のような目をしてマーリアルが一言。
「ノエに白馬の王子様が現れましたのよ」
ドリアンの奇声が響いた。
「えええええっっ!?そんなのダメだ許さんっ!」
その大きさやドリアンにしては珍しい裏返ったような高い声に、その場にいた者たちはしーんと静まり返り、マーリアルだけがころころと笑いだす。
「落ち着いてくださいな。ノエがお嫁に行くとしてもまだ十何年も先のことですわよ。憧れているだけですわ。・・・いまはね」
チラッとドリアンを見るとわなわなと小さく震えていて、その動揺ぶりがマーリアルは可笑しくてならない。
「今からそんなでは、本当にお嫁に行く日が来たら大変ですわね」
マーリアルがそっとドリアンの背に手を触れ、小さな声で囁いた。
「でも相手がシエルドなら、家柄も本人も言うことなしだと思いませんこと?ノエ、なかなか見る目があると、私思いますわ」
「シ・・エルドなのか?」
「そう、シエルドですわ。優秀なあの子ならローザリオ様の後継者となって、いつかあのアトリエを継ぐに違いないですわ。そうなればほら、ずっとそばにノエを置いておけますわよ。サンザルブともより強く繋がれて、いろいろ言うことなしと思いませんこと?」
妻に宥められるようにやさしく背中を擦られ、落ち着いてきたドリアンはいやいやながらもマーリアルの考えに同意した。
「・・・確かに」
「でもさすがに早すぎますから、今は静かに見守りましょう。ね?」
「う、うむ」
マーリアルが、最近のドリアンのお気に入りである泡の水に酒を混ぜた飲み物を渡してやると、一気に喉を潤しながらじっとシエルドを見つめる。
─冷静に考えたらマーリアルの言うとおりだ。
変な貴族にやるより、ずっと安心できる。姻戚となればドレイファスとも共に手を携え続けられるだろう。・・・なによりも!─
ドリアンはあることに気がついた。
ノエミと同じ年の第一王子・・・。
条件的に王子の婚約者に、もっとも相応しい国内の貴族令嬢はノエミなのだ。王家から婚約者候補に選ばれると身動きが取れなくなってしまう。
─王子とシエルドなら絶対にシエルドだ!仮婚約だけでも交わしておくのはどうだろう?数年後に見直すと条件をつけてもよい。ワルターと相談だな─
おとなたちの戦略で、ドレイファスの大切な妹の将来があっという間に決められそうな勢いであった。
「マール、相談がある」
「ええ、伺いますわ」
夫妻の部屋に戻ると早速さきほどの話しを再開する。
「シエルドの件だが、仮婚約させておくのはどうだろう?」
「え?私、そんなつもりで言ったわけでは」
「ああ、わかっている。エキセリアス王子の婚約者候補に選ばれる前に婚約者が決まっているほうがいいと気がついたんだ」
「まあ!そういうこと・・」
「シエルドはいやかもしれんがな。ワルターに相談しようと思うがどうだろう?」
「いいと思いますわ、シエルドが息子になるなんて素敵だと思いますもの」
─シエルドが息子?─
ドリアンはマーリアルの一言を聞いて、ノエミが取られるという胸のもやもやがすぅっと消えた。
「ドレイファスはどうかしら」
「え?早いだろう?」
「シエルドには婚約させるおつもりなのに、そうおっしゃいますの?」
「あ・・・ま、まあ、アレだな」
「アレってなんですの?」
今夜のマーリアルは絡み酒のようだ。
「ねえ。同じクラスにハミンバール侯爵家のご令嬢がいらっしゃるの。前の茶会にもいらしてましたけど、楚々として素敵なご令嬢でしたわ。ちなみに私、御母堂様とはおともだちですのよ」
ドリアンの黒い瞳が、口よりももっといろいろと物を言う碧い瞳に射竦められた。
「そ、そうか。マールが見定めているなら、私もハミンバール家ならよいと思う。ドレイファスが嫌がるようなら無理はしたくないが、帰ったら一度ハミンバール夫人と話してみてくれ」
「おまかせくださるの?」
「ああ、頼む」
マーリアルも公爵家でいろいろ任せられているが、その中でも一番大きなことかもしれない。
ドリアンの腕を取り、その胸に顔を寄せてうれしそうに笑った。
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