159 / 271
160 ノエミの護衛
しおりを挟む
夏休みに入ると、フォンブランデイル公爵家はノースロップ湖へ、みんなで避暑に向かう。
前回ボルドアとローライト・ヤンニル兄弟を一緒に連れて行ったが、今回も一緒に。もちろんトレモルも。
グレイザールが大喜びでローライトに絡みついているのを悪いと思いながら、ドレイファスは今回の旅に同行したウィザ・メラニアルの白狼ストームブリードに絡みついていた。
「ノエミもなでなでしたいの」
同じ馬車に乗りたがるが、少年たちと白狼を連れたウィザが乗り込むと中はぱんぱん!
諦めさせようとするのだが、誰より可愛がっている愛しい妹に泣きそうな顔をして見つめられるとドレイファスは弱い。
「うううううん、どうしようかっ」
困り果てたドレイファスに、ウィザが提案する。
「スチューはみなさんとこちらに乗せてもらって、私は御者台に乗りましょう!」
そしてメルクルのいる御者台へ向かう。
御者のホーシンもいるのでちょっと狭そうだが、メルクルと身を寄せ合って乗り込んだ。
馬に乗るワーキュロイはニヤニヤとふたりを見ている。レイドはマトレイドから話を聞いていたので見守ることにした。
「では出発いたしますよ」
ノースロップまでは馬車で一日半。
今回はウィザだけが初めて。
他はみんな長い道のりも慣れたものだ。
「なんだ?」
メルクルがウィザの異変に気づいて訊ねると
「久しぶりにこんなに長い時間馬車に揺られたから、お尻が痛くなっちゃったわ」
貴族のご令嬢なら絶対に口にしないだろう事をケロリと言う。
「そうか。じゃあこれを敷いておけ」
肩掛け鞄から折り畳まれたキルトケットを出して渡してやる。
「ありがとう、助かるわ」
ウィザは遠慮もせずにささっとお尻の下に敷くと、満足そうな顔をした。
「メルクルとミルケラさんって顔が本当にそっくりね」
「あれ?ミルに会ったのか」
「ええ。間違えて声かけちゃった」
「兄弟の中ではミルが一番似てるからな」
「他にもいるの?」
「ああ、うちは男八人女一人の九人兄弟なんだ」
ウィザが目を丸くしてメルクルを見つめる。
「多いってよくからかわれるよ」
「ち、違うのよ。実は私も九人兄弟で」
「えええ?本当に?」
「うちは女六人と男三人だけど。だから早く家を出なければならなくて」
「冒険者になった?嫁に行かずに?」
「失礼ね!まあ、でも本当にそうなんだけど。持参金もなかったし、幸い適性があったみたいで、早いうちに冒険者としてやっていけるようになったから」
それからふたりは大いに盛り上がった。
メルクルはウィザの肩を自分の肩で軽くつついて、くすくすと笑い、ウィザはメルクルの腿を叩きながら笑い転げ、それぞれの大家族ならではの面白エピソードを話しまくる。
早くに剣の才能を見出されて辺境伯家の規律厳しい騎士団に放り込まれたメルクルは、まわりにほとんど女性がいなかった。
近隣諸国からの侵入を取り締まる国境警備や魔物との戦い、辺境伯騎士団は死と隣り合わせ故に女性や賭事に溺れる者もいたが、メルクルはだからこそ常に身辺をきれいにし、物作りに没頭して恐怖と向き合っていたのだ。女性とこんなに楽しく話したことは初めてかもしれなかった。
宿に着いたとき、ふたりは本当に打ち解けていて、ワーキュロイは護衛のシフトをふたり一緒にさせ、自分はあえての別行動で様子をみることにした。
「ワーキュロイさん!」
「レイドか。なんかいい感じになってきたな」
もちろんメルクルはまわりの意図など知らずにいるのだが、皆の「こうなったらいいな」という方向にどんどんと引き込まれていった。
一晩を宿で過ごし、翌日の昼にノースロップ湖畔の別邸に着く。
今回は、ドリアンが先に帰ることになっているが、いつものように三泊ではなく最低でも七日は逗留する予定だ。
「今度こそ湖で泳いでみせる!」
これ、ドレイファスの夏の目標である。
逗留の予定が長くなったのも、元はドレイファスが泳ぎの練習に三日では短すぎるとぽろりと泣いたから。
トレモルとボルドアはワーキュロイとたっぷり鍛錬してどちらがより強くなるかで燃え、ローライトは公爵家に世話になっている礼にグレイザールのお相手をするのだと決めている。
それぞれが、やること、やりたいことを胸に秘めて美しい湖畔へとやって来たのだった。
荷物を解き、こどもたちはまず湯浴みしてお昼寝を。
日が落ちるまでに、湖畔にテーブルをセットして、夕日を見ながら美味しい食事を頂くことから本格的な避暑が始まる。
「ドリアン様、マーリアル様、お食事の用意ができました」
侍女のカラが迎えに来て、給仕をする使用人以外の全員が席につくと。
ウィザがきょろきょろと辺りを見回し、心配そうに同じテーブルのメルクルに小さな声で訊ねた。
「ねえ、本当にいいの?公爵閣下と奥方様が座られているのに、私たちもここにいて」
こくんと頷き、メルクルが答える。
「このノースロップ別邸では、ドリアン様は毎回、使用人たちもテーブルにつかせてくださるんだ」
「本当に?そんな貴族がいるなんて驚きだわ」
心から感嘆したように呟き返す。
「フォンブランデイル公爵家の皆様は、いろいろと規格外なんだ。お仕えする甲斐があるよ。待遇がいいのはもちろんなんだが、使用人も大切にしてくださるんだよなあ、本当に。辺境伯家からここに移れて、弟に感謝しかない」
「辺境伯家?」
「ああ、前は、辺境伯騎士隊にいたんだが、こっちにこいってミルが言ってくれてね」
「辺境伯騎士隊!辞めたの?うそ!そんなもったいない!」
にっこりとメルクルが笑うと、傾き始めた夕日がその彫りの深さを強調した。
「うん、辺境伯騎士隊が世間的にどう評価されているかは知っているんだが、常に死と隣り合わせだし、ミルに危ないから辞めてくれって頼まれてね」
ステイタスの高い仕事を辞めるなんてと思ったが、給料やステイタスよりメルクルの身の安全を願ったミルケラの想いを聞いて、ウィザは恥ずかしくなった。
「ごめんなさい、もったいないなんて言って」
「いや、向こうでもかなり言われたよ。でもね、こっちに来たら、公爵家の騎士団のほうが休みは多いし俸給高いし、寮だってまさかの個室で新品のふかふか寝具まで用意されてて!しかもあの食事が三食支給なんて、なんだこりゃー!って思ったよ。結果的に全然もったいなくなかったのさ」
楽しそうに幸せそうに話すメルクルを見て、ウィザはとても羨ましくなった。
「ねえメルクル、前に公爵家にお仕えしたらって言ってくれたじゃない?平民の私でもそんなこと叶うのかしら?」
夢かもしれない。
平民の一冒険者に過ぎない自分が、公爵家にお仕えするなど。
でも声をかけてもらえたのは一度や二度ではなかったから、もしかしたらチャンスを掴めるのではないか・・・。
「ウィザ!叶うに決まっている!ちょっと待って」
メルクルは食事中だったが、立ち上がってドリアンの元に駆け寄り、耳元で何か囁いた。
予想外の展開にウィザが呆気に取られていると、メルクルが手招きしていることに気づく。
ナプキンを外して立ち上がり、引き寄せられるようにふらふらとドリアンの元へ歩いていくと
「ウィザ・メラニアル、メルクルから我が公爵家に仕えたいと聞いたが本心かね?」
いきなり訊かれて、心の準備も出来ていなかったが。
「はっはい!お仕えしたいですっ」
裏返った声で、はっきりと答えた。
「それはよかった」
あっさりそう言ったドリアンの声に「はっ?」と聞き返してしまう。
「騎士団長のゾーランも鞭の練習を始めた者の動きが格段に良くなったと評価しているし、ノエミがよく懐いているだろう?そろそろ護衛をつけねばと思っていたから、もし我が家に来てくれるなら屋敷内のノエミの護衛を頼みたいと思っていたのだよ」
ぱあぁっと顔が赤くなったのは、夕日のせいではない。
「あっ、あああありがとうございますっ、一生懸命お仕えいたしますのでよろしくお願いいたします」
バッと頭を下げ、顔を上げたときは目が真っ赤になっていた。
「詳しいことはまた改めて話すが、ひとつだけ。どんな貴族家にも何らかの秘密はあるものだ。我が家の使用人はすべて神殿契約を結ぶことになっているのだが、異論はないだろうか?」
「はい、もちろんです」
ドリアンは満足そうに微笑んで、マーリアルと目配せした。
「では、料理が冷めないうちにテーブルに戻って続きをおあがりなさいな」
マーリアルからもやさしく声をかけられて、ふわふわとしたままメルクルとテーブルに戻る。
「ねえ!今のって全部本当に本当のことかしら?夢じゃない?」
「夢じゃないよ、大丈夫。神殿契約はきっと明日にでも近くの神殿で交わされるだろうから、そうしたら正式な公爵家の使用人さ。おめでとうウィザ!」
メルクルの言ったとおり、翌日ノースロップの小さな神殿で公爵家と不思議な神殿契約を交わし、正式に迎え入れられたウィザ・メラニアルは、そのままノエミの護衛に任命されてノエミを大喜びさせたのだった。
前回ボルドアとローライト・ヤンニル兄弟を一緒に連れて行ったが、今回も一緒に。もちろんトレモルも。
グレイザールが大喜びでローライトに絡みついているのを悪いと思いながら、ドレイファスは今回の旅に同行したウィザ・メラニアルの白狼ストームブリードに絡みついていた。
「ノエミもなでなでしたいの」
同じ馬車に乗りたがるが、少年たちと白狼を連れたウィザが乗り込むと中はぱんぱん!
諦めさせようとするのだが、誰より可愛がっている愛しい妹に泣きそうな顔をして見つめられるとドレイファスは弱い。
「うううううん、どうしようかっ」
困り果てたドレイファスに、ウィザが提案する。
「スチューはみなさんとこちらに乗せてもらって、私は御者台に乗りましょう!」
そしてメルクルのいる御者台へ向かう。
御者のホーシンもいるのでちょっと狭そうだが、メルクルと身を寄せ合って乗り込んだ。
馬に乗るワーキュロイはニヤニヤとふたりを見ている。レイドはマトレイドから話を聞いていたので見守ることにした。
「では出発いたしますよ」
ノースロップまでは馬車で一日半。
今回はウィザだけが初めて。
他はみんな長い道のりも慣れたものだ。
「なんだ?」
メルクルがウィザの異変に気づいて訊ねると
「久しぶりにこんなに長い時間馬車に揺られたから、お尻が痛くなっちゃったわ」
貴族のご令嬢なら絶対に口にしないだろう事をケロリと言う。
「そうか。じゃあこれを敷いておけ」
肩掛け鞄から折り畳まれたキルトケットを出して渡してやる。
「ありがとう、助かるわ」
ウィザは遠慮もせずにささっとお尻の下に敷くと、満足そうな顔をした。
「メルクルとミルケラさんって顔が本当にそっくりね」
「あれ?ミルに会ったのか」
「ええ。間違えて声かけちゃった」
「兄弟の中ではミルが一番似てるからな」
「他にもいるの?」
「ああ、うちは男八人女一人の九人兄弟なんだ」
ウィザが目を丸くしてメルクルを見つめる。
「多いってよくからかわれるよ」
「ち、違うのよ。実は私も九人兄弟で」
「えええ?本当に?」
「うちは女六人と男三人だけど。だから早く家を出なければならなくて」
「冒険者になった?嫁に行かずに?」
「失礼ね!まあ、でも本当にそうなんだけど。持参金もなかったし、幸い適性があったみたいで、早いうちに冒険者としてやっていけるようになったから」
それからふたりは大いに盛り上がった。
メルクルはウィザの肩を自分の肩で軽くつついて、くすくすと笑い、ウィザはメルクルの腿を叩きながら笑い転げ、それぞれの大家族ならではの面白エピソードを話しまくる。
早くに剣の才能を見出されて辺境伯家の規律厳しい騎士団に放り込まれたメルクルは、まわりにほとんど女性がいなかった。
近隣諸国からの侵入を取り締まる国境警備や魔物との戦い、辺境伯騎士団は死と隣り合わせ故に女性や賭事に溺れる者もいたが、メルクルはだからこそ常に身辺をきれいにし、物作りに没頭して恐怖と向き合っていたのだ。女性とこんなに楽しく話したことは初めてかもしれなかった。
宿に着いたとき、ふたりは本当に打ち解けていて、ワーキュロイは護衛のシフトをふたり一緒にさせ、自分はあえての別行動で様子をみることにした。
「ワーキュロイさん!」
「レイドか。なんかいい感じになってきたな」
もちろんメルクルはまわりの意図など知らずにいるのだが、皆の「こうなったらいいな」という方向にどんどんと引き込まれていった。
一晩を宿で過ごし、翌日の昼にノースロップ湖畔の別邸に着く。
今回は、ドリアンが先に帰ることになっているが、いつものように三泊ではなく最低でも七日は逗留する予定だ。
「今度こそ湖で泳いでみせる!」
これ、ドレイファスの夏の目標である。
逗留の予定が長くなったのも、元はドレイファスが泳ぎの練習に三日では短すぎるとぽろりと泣いたから。
トレモルとボルドアはワーキュロイとたっぷり鍛錬してどちらがより強くなるかで燃え、ローライトは公爵家に世話になっている礼にグレイザールのお相手をするのだと決めている。
それぞれが、やること、やりたいことを胸に秘めて美しい湖畔へとやって来たのだった。
荷物を解き、こどもたちはまず湯浴みしてお昼寝を。
日が落ちるまでに、湖畔にテーブルをセットして、夕日を見ながら美味しい食事を頂くことから本格的な避暑が始まる。
「ドリアン様、マーリアル様、お食事の用意ができました」
侍女のカラが迎えに来て、給仕をする使用人以外の全員が席につくと。
ウィザがきょろきょろと辺りを見回し、心配そうに同じテーブルのメルクルに小さな声で訊ねた。
「ねえ、本当にいいの?公爵閣下と奥方様が座られているのに、私たちもここにいて」
こくんと頷き、メルクルが答える。
「このノースロップ別邸では、ドリアン様は毎回、使用人たちもテーブルにつかせてくださるんだ」
「本当に?そんな貴族がいるなんて驚きだわ」
心から感嘆したように呟き返す。
「フォンブランデイル公爵家の皆様は、いろいろと規格外なんだ。お仕えする甲斐があるよ。待遇がいいのはもちろんなんだが、使用人も大切にしてくださるんだよなあ、本当に。辺境伯家からここに移れて、弟に感謝しかない」
「辺境伯家?」
「ああ、前は、辺境伯騎士隊にいたんだが、こっちにこいってミルが言ってくれてね」
「辺境伯騎士隊!辞めたの?うそ!そんなもったいない!」
にっこりとメルクルが笑うと、傾き始めた夕日がその彫りの深さを強調した。
「うん、辺境伯騎士隊が世間的にどう評価されているかは知っているんだが、常に死と隣り合わせだし、ミルに危ないから辞めてくれって頼まれてね」
ステイタスの高い仕事を辞めるなんてと思ったが、給料やステイタスよりメルクルの身の安全を願ったミルケラの想いを聞いて、ウィザは恥ずかしくなった。
「ごめんなさい、もったいないなんて言って」
「いや、向こうでもかなり言われたよ。でもね、こっちに来たら、公爵家の騎士団のほうが休みは多いし俸給高いし、寮だってまさかの個室で新品のふかふか寝具まで用意されてて!しかもあの食事が三食支給なんて、なんだこりゃー!って思ったよ。結果的に全然もったいなくなかったのさ」
楽しそうに幸せそうに話すメルクルを見て、ウィザはとても羨ましくなった。
「ねえメルクル、前に公爵家にお仕えしたらって言ってくれたじゃない?平民の私でもそんなこと叶うのかしら?」
夢かもしれない。
平民の一冒険者に過ぎない自分が、公爵家にお仕えするなど。
でも声をかけてもらえたのは一度や二度ではなかったから、もしかしたらチャンスを掴めるのではないか・・・。
「ウィザ!叶うに決まっている!ちょっと待って」
メルクルは食事中だったが、立ち上がってドリアンの元に駆け寄り、耳元で何か囁いた。
予想外の展開にウィザが呆気に取られていると、メルクルが手招きしていることに気づく。
ナプキンを外して立ち上がり、引き寄せられるようにふらふらとドリアンの元へ歩いていくと
「ウィザ・メラニアル、メルクルから我が公爵家に仕えたいと聞いたが本心かね?」
いきなり訊かれて、心の準備も出来ていなかったが。
「はっはい!お仕えしたいですっ」
裏返った声で、はっきりと答えた。
「それはよかった」
あっさりそう言ったドリアンの声に「はっ?」と聞き返してしまう。
「騎士団長のゾーランも鞭の練習を始めた者の動きが格段に良くなったと評価しているし、ノエミがよく懐いているだろう?そろそろ護衛をつけねばと思っていたから、もし我が家に来てくれるなら屋敷内のノエミの護衛を頼みたいと思っていたのだよ」
ぱあぁっと顔が赤くなったのは、夕日のせいではない。
「あっ、あああありがとうございますっ、一生懸命お仕えいたしますのでよろしくお願いいたします」
バッと頭を下げ、顔を上げたときは目が真っ赤になっていた。
「詳しいことはまた改めて話すが、ひとつだけ。どんな貴族家にも何らかの秘密はあるものだ。我が家の使用人はすべて神殿契約を結ぶことになっているのだが、異論はないだろうか?」
「はい、もちろんです」
ドリアンは満足そうに微笑んで、マーリアルと目配せした。
「では、料理が冷めないうちにテーブルに戻って続きをおあがりなさいな」
マーリアルからもやさしく声をかけられて、ふわふわとしたままメルクルとテーブルに戻る。
「ねえ!今のって全部本当に本当のことかしら?夢じゃない?」
「夢じゃないよ、大丈夫。神殿契約はきっと明日にでも近くの神殿で交わされるだろうから、そうしたら正式な公爵家の使用人さ。おめでとうウィザ!」
メルクルの言ったとおり、翌日ノースロップの小さな神殿で公爵家と不思議な神殿契約を交わし、正式に迎え入れられたウィザ・メラニアルは、そのままノエミの護衛に任命されてノエミを大喜びさせたのだった。
31
お気に入りに追加
460
あなたにおすすめの小説
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
せっかく異世界に転生できたんだから、急いで生きる必要なんてないよね?ー明日も俺はスローなライフを謳歌したいー
ジミー凌我
ファンタジー
日夜仕事に追われ続ける日常を毎日毎日繰り返していた。
仕事仕事の毎日、明日も明後日も仕事を積みたくないと生き急いでいた。
そんな俺はいつしか過労で倒れてしまった。
そのまま死んだ俺は、異世界に転生していた。
忙しすぎてうわさでしか聞いたことがないが、これが異世界転生というものなのだろう。
生き急いで死んでしまったんだ。俺はこの世界ではゆっくりと生きていきたいと思った。
ただ、この世界にはモンスターも魔王もいるみたい。
この世界で最初に出会ったクレハという女の子は、細かいことは気にしない自由奔放な可愛らしい子で、俺を助けてくれた。
冒険者としてゆったり生計を立てていこうと思ったら、以外と儲かる仕事だったからこれは楽な人生が始まると思った矢先。
なぜか2日目にして魔王軍の侵略に遭遇し…。
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
異世界道中ゆめうつつ! 転生したら虚弱令嬢でした。チート能力なしでたのしい健康スローライフ!
マーニー
ファンタジー
※ほのぼの日常系です
病弱で閉鎖的な生活を送る、伯爵令嬢の美少女ニコル(10歳)。対して、亡くなった両親が残した借金地獄から抜け出すため、忙殺状態の限界社会人サラ(22歳)。
ある日、同日同時刻に、体力の限界で息を引き取った2人だったが、なんとサラはニコルの体に転生していたのだった。
「こういうときって、神様のチート能力とかあるんじゃないのぉ?涙」
異世界転生お約束の神様登場も特別スキルもなく、ただただ、不健康でひ弱な美少女に転生してしまったサラ。
「せっかく忙殺の日々から解放されたんだから…楽しむしかない。ぜっっったいにスローライフを満喫する!」
―――異世界と健康への不安が募りつつ
憧れのスローライフ実現のためまずは健康体になることを決意したが、果たしてどうなるのか?
魔法に魔物、お貴族様。
夢と現実の狭間のような日々の中で、
転生者サラが自身の夢を叶えるために
新ニコルとして我が道をつきすすむ!
『目指せ健康体!美味しいご飯と楽しい仲間たちと夢のスローライフを叶えていくお話』
※はじめは健康生活。そのうちお料理したり、旅に出たりもします。日常ほのぼの系です。
※非現実色強めな内容です。
※溺愛親バカと、あたおか要素があるのでご注意です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる