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157 公爵家にお仕えしませんか?
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ウィザ・メラニアルは白狼のストーンブリードを連れて、公爵家の庭で寛いでいた。
所謂日向ぼっこ中である。
公爵家の紅一点のご令嬢ノエミも側に張り付き、
「すちゅぅ」
と甘えた声で囁きながら白狼の毛皮に顔を埋めている。
「ウィザ先生!」
トレモルが探しに来た。もう鍛錬の時間だっただろうか?
体が温まってうとうとしかけていたウィザは、ハッとした。
「トレモル、こっちよ」
「ああ、ノエミ様も!おやつ、一緒にいかがですか?」
「おやつ食べりゅ」
ノエミは本当はちゃんと喋れるのだが、時折舌足らずに喋ると皆がめちゃくちゃ可愛がってくれるのに味をしめた。
そんなノエミの罠に簡単にかかったトレモルは
「食堂まで抱っこしていこうね」
甘ったれのノエミを抱き上げて歩き始める。
「トレモル!食堂って公爵様の?私は行けないわ」
「大丈夫、ドルたちもみんな使用人用の食堂にいるから、先生も行きましょう」
もうこの食堂から離れられないんじゃないかと思うほど、ここで食べるあらゆる物に取り憑かれているウィザだが、こんな風におやつと誘われるのは初めてで、ちょっと胸がドキドキしている。
「料理長が新しいレシピを作ったから、みんなで試食会をするんですよ」
トレモルの言葉は、ドキドキを加速させた。
「試食会、いつもすーっごく美味しいんです」
「おいしいんでしゅ」
ウィザは期待に目の前がクラクラし始めた。
食堂に着くと、もうドレイファスもグレイザールも席についている。
「この方が鞭使いの先生ですか?」
見かけない料理人が、爆発的に売れている薄鉄鍋を手にドレイファスに訊ねると、
「そう、ウィザ・メラニアル先生だよ。先生、離れの料理長のボンディです」
ふたりとも紹介してくれた。
「じゃあ、早速食べてもらおうかな」
見たことのない四角く焼き上げられた菓子の断面に、干した木の実や果実が混ぜこまれ、小さな穴がたくさん開いている。
「干し果物を入れたケーキです。甘いクレーメをのせてティーと楽しんで」
見たことがない物にウィザの目は吸いついているが、こどもたちは
「新しいケーキだね」
と意外と普通にしている。
ウィザは公爵家で初めてクレーメの存在を知り、カリカリのブレッドにのせて食べることにハマッているが、今度はケーキだと?ケーキってなんだ?と小首を傾げながらこどもたちの真似をして口に入れると。
「なっ、これ!」
「美味いかね?」
ボンディにこくこくこくと、高速で首を縦に振る。
信じられない舌触りと味、こんな食べ物が公爵家には普通にあるのだとと知ると、ずるいなと思ってしまう。
「ドレイファス様は気に入りましたでしょうか?」
「気に入りましたでしょう!」
面白がって語尾を真似たドレイファスに、皆が吹き出す。
「では、本館のデザートに採用ということで」
会話の中にふと違和感を感じたウィザは、
「離れって?」
口にしていた。
「離れ、そか、ウィザ先生は知らないんだね」
ドレイファスが言ったので、てっきり答えをくれるものだと思ったのだが、それ以上は誰もそれに触れようとしない。
とても気になったが、訊いていい雰囲気とは思えず、踏み込むのはやめた。
「鞭使いの先生、離れに興味があるみたいだったぞ」
ボンディがマトレイドに報せている。
「うん、メルクルも言っていたな。いっそ取り込んでしまったらどうかと」
「ドリアン様もそれでいいと?」
「ああ。鞭の鍛錬を取り入れた騎士たちの動きがよりなめらかになったとゾーラン様も評価されていらっしゃるからな。身上調査も問題なかったし、彼女が望めばそうなるだろう」
「そこまで考えているなら、下手に彼女に探らせず、さっさと話を詰めたほうがいいんじゃないか?」
マトレイドはただ頷き、ボンディはその肩をぽんぽんと軽く叩いて情報室を出ていった。
ドリアンに報告すると、こちらはそれほど深く考えていない。
「そうか。前にも言ったがこちらはいつでもよいぞ。ゾーランの評価も高いし、ノエミがよく懐いていると聞いている。ノエミにもそろそろ護衛が必要だから、それを任せてもよいだろう。シエルドのアーサのようにな」
「あ!なるほど」
「問題は冒険者をやめてもいいと言ってくれるかだな」
「わかりました。手を尽くします」
とは言ったものの。
「誰が彼女の首に鈴をつけるかなんだよなあ」
執務室を辞して、考えごとをしながら廊下を歩いていると、庭で噂のウィザとメルクルが狼を挟んで話しているのが見えた。
「ん?」
とても仲が良さそうだった。
メルクルは誰とでも仲良くなれる性格だが、ウィザと話しこむメルクルは、なんというか少し違う表情や仕草が見て取れる。
「んん?あれ?もしかしてメルクル、そうなのかな!」
貴族家出身だと、嫡男以外は叙爵するか、婿養子先でも見つからない限り、なかなか結婚ができない。相手が平民なら別だが。
メルクル・・・というか、グゥザヴィ家は相手の出自はきっとそんなに気にしないだろう。
「よし、これで行こう」
マトレイドはまずミルケラに相談した。
「え、メル兄に好きな人が?」
「ああ、たぶん」
「どんな人?」
コバルドも興味津々だ。
「鞭使いのAランクの冒険者で、テイマーだから白狼を連れて歩いている」
グゥザヴィ家のふたりは目を丸くしたが、
「なんかメルらしいなあ」
「そうそう、普通じゃないのがいい!」
笑っている。
「彼女平民なんだが」
「問題ないよ、兄たちの嫁さんはみんな平民だ」
いい感じである。
「じゃあ、メルクルの気持ちを探ってくれないか?」
「ああ。明日からしばらく本館で食事してみるよ」
ミルケラが実に楽しそうにニヤニヤしながらコバルドに言うと
「いや、俺も見に行きたいんだけど」
参戦を仄めかすが、マトレイドがそれを押しとどめる。
「あのな、わかっているのか知らんが、君ら兄弟瓜三つだから!ふたりで雁首並べたらさすがに不審がられるぞ」
というわけで、ミルケラが本館の使用人食堂で張り込みを開始する。
まあたいして待たずにウィザは現れ、テーブルに座るミルケラを見つけると、機嫌よく声をかけてきた。
「メルクルおはよう!」
「あ、メルクルは兄で、私はミルケラです」
「え!あっ!弟さんなの?本当にそっくりね!」
からからと笑うウィザをミルケラはいいなと思った。メルクルの隣りに並ぶ姿が想像できたのだ。
「よかったらご一緒しませんか?」
ミルケラが誘うと、特に構えもせず前に座る。
冒険者といえば、庭師はレベルの差はあってもみんな冒険者の端くれだ。しかし、その誰とも違う、アーサとも違う、女だてらにという言葉が似合いそうな豪胆さが垣間見えた。
「フォンブランデイル公爵家にはもう慣れましたか?」
「ええ、おかげさまで」
「居心地いいでしょう、ここ?」
「そうねえ。今まで知らなかった世界。自分が今ここにいることが可笑しいくらいなのよ。少なくともまだフィットはしてないわね」
「じゃあ仕事が終わったら辞めちゃうんですか?」
「そうねえ、それがなんとも。ここでの暮らしに慣れてきちゃうと、なんだかもう冒険者として、旅と戦いを続ける緊張感に耐えきれないんじゃないかって心配もあって。こちらの使用人になって残ったらと勧めてくれる人もいるから、ちょっと考えているところなの」
もしかしてメルクルが勧めているのだろうかと頭を掠めたが。
「そう、使用人になるの、私もお勧めしますよ!」
「でも所詮は冒険者あがりの平民だしと、気が引けてもいるのよね」
なるほどとミルケラは考えた。
ウィザは至極真っ当な感覚の持ち主だと。
ふわっとアーサ・オウサルガが頭に浮かんだ。
彼はサンザルブ侯爵家に仕えることになったとき、どう思ったのだろう。
「でも辞めたらこれ食べられなくなるのよね」
迷いを滲ませた小さな声を、ミルケラの耳が拾う。
─もしかして食いしん坊か?─
「食事、美味いでしょ?」
きらきらとウィザの瞳が反応する。
「最高!本当に最高よ。ブレッド一つ取っても、何が違ったらこんなに美味しくなるのかしらって。クレーメ?卵焼き?あのいいにおいの黄色い油は何?いろいろと旅してきたけど、どこでも見たことも食べたこともないものばかりが出されて、一体公爵家ってどうなってるの?」
ウィザが話し出してから一番饒舌に語ったのは料理についてだった。
─これはやっぱり食いしん坊だな─
ミルケラは悟られないように俯いて笑いを噛み殺し、キリっと整えた顔を上げた。
「長くいれば、もっとたくさんの美味いものが食べられますよ。辞めるなんてもったいないなー」
最後にさらりと言うと、ウィザが悔しそうな顔をしたのが見え、ミルケラは笑わずにいることに集中する。
「そ、それじゃ、もう行かなくては。またそのうちに」
離れに戻ると、マトレイドに面会して先程のウィザの様子を話した。
「そうか。メルクルのことはともかく、ここに残ることは見込みがありそうだな」
「平民なのにって抵抗感があるようなんで、次にアーサ先生が来たら話してみてもらうのはどうかなって」
「なるほど、いいなそれ。頼んでおこう。それでミルケラ、会ってみてどうだった?」
くすっと笑う。
「すごくいい、メル兄と似合いだと思ったな。メル兄が彼女が好きならいくらでも応援したいよ」
「うん、じゃあ次はメルクルを頼むな」
所謂日向ぼっこ中である。
公爵家の紅一点のご令嬢ノエミも側に張り付き、
「すちゅぅ」
と甘えた声で囁きながら白狼の毛皮に顔を埋めている。
「ウィザ先生!」
トレモルが探しに来た。もう鍛錬の時間だっただろうか?
体が温まってうとうとしかけていたウィザは、ハッとした。
「トレモル、こっちよ」
「ああ、ノエミ様も!おやつ、一緒にいかがですか?」
「おやつ食べりゅ」
ノエミは本当はちゃんと喋れるのだが、時折舌足らずに喋ると皆がめちゃくちゃ可愛がってくれるのに味をしめた。
そんなノエミの罠に簡単にかかったトレモルは
「食堂まで抱っこしていこうね」
甘ったれのノエミを抱き上げて歩き始める。
「トレモル!食堂って公爵様の?私は行けないわ」
「大丈夫、ドルたちもみんな使用人用の食堂にいるから、先生も行きましょう」
もうこの食堂から離れられないんじゃないかと思うほど、ここで食べるあらゆる物に取り憑かれているウィザだが、こんな風におやつと誘われるのは初めてで、ちょっと胸がドキドキしている。
「料理長が新しいレシピを作ったから、みんなで試食会をするんですよ」
トレモルの言葉は、ドキドキを加速させた。
「試食会、いつもすーっごく美味しいんです」
「おいしいんでしゅ」
ウィザは期待に目の前がクラクラし始めた。
食堂に着くと、もうドレイファスもグレイザールも席についている。
「この方が鞭使いの先生ですか?」
見かけない料理人が、爆発的に売れている薄鉄鍋を手にドレイファスに訊ねると、
「そう、ウィザ・メラニアル先生だよ。先生、離れの料理長のボンディです」
ふたりとも紹介してくれた。
「じゃあ、早速食べてもらおうかな」
見たことのない四角く焼き上げられた菓子の断面に、干した木の実や果実が混ぜこまれ、小さな穴がたくさん開いている。
「干し果物を入れたケーキです。甘いクレーメをのせてティーと楽しんで」
見たことがない物にウィザの目は吸いついているが、こどもたちは
「新しいケーキだね」
と意外と普通にしている。
ウィザは公爵家で初めてクレーメの存在を知り、カリカリのブレッドにのせて食べることにハマッているが、今度はケーキだと?ケーキってなんだ?と小首を傾げながらこどもたちの真似をして口に入れると。
「なっ、これ!」
「美味いかね?」
ボンディにこくこくこくと、高速で首を縦に振る。
信じられない舌触りと味、こんな食べ物が公爵家には普通にあるのだとと知ると、ずるいなと思ってしまう。
「ドレイファス様は気に入りましたでしょうか?」
「気に入りましたでしょう!」
面白がって語尾を真似たドレイファスに、皆が吹き出す。
「では、本館のデザートに採用ということで」
会話の中にふと違和感を感じたウィザは、
「離れって?」
口にしていた。
「離れ、そか、ウィザ先生は知らないんだね」
ドレイファスが言ったので、てっきり答えをくれるものだと思ったのだが、それ以上は誰もそれに触れようとしない。
とても気になったが、訊いていい雰囲気とは思えず、踏み込むのはやめた。
「鞭使いの先生、離れに興味があるみたいだったぞ」
ボンディがマトレイドに報せている。
「うん、メルクルも言っていたな。いっそ取り込んでしまったらどうかと」
「ドリアン様もそれでいいと?」
「ああ。鞭の鍛錬を取り入れた騎士たちの動きがよりなめらかになったとゾーラン様も評価されていらっしゃるからな。身上調査も問題なかったし、彼女が望めばそうなるだろう」
「そこまで考えているなら、下手に彼女に探らせず、さっさと話を詰めたほうがいいんじゃないか?」
マトレイドはただ頷き、ボンディはその肩をぽんぽんと軽く叩いて情報室を出ていった。
ドリアンに報告すると、こちらはそれほど深く考えていない。
「そうか。前にも言ったがこちらはいつでもよいぞ。ゾーランの評価も高いし、ノエミがよく懐いていると聞いている。ノエミにもそろそろ護衛が必要だから、それを任せてもよいだろう。シエルドのアーサのようにな」
「あ!なるほど」
「問題は冒険者をやめてもいいと言ってくれるかだな」
「わかりました。手を尽くします」
とは言ったものの。
「誰が彼女の首に鈴をつけるかなんだよなあ」
執務室を辞して、考えごとをしながら廊下を歩いていると、庭で噂のウィザとメルクルが狼を挟んで話しているのが見えた。
「ん?」
とても仲が良さそうだった。
メルクルは誰とでも仲良くなれる性格だが、ウィザと話しこむメルクルは、なんというか少し違う表情や仕草が見て取れる。
「んん?あれ?もしかしてメルクル、そうなのかな!」
貴族家出身だと、嫡男以外は叙爵するか、婿養子先でも見つからない限り、なかなか結婚ができない。相手が平民なら別だが。
メルクル・・・というか、グゥザヴィ家は相手の出自はきっとそんなに気にしないだろう。
「よし、これで行こう」
マトレイドはまずミルケラに相談した。
「え、メル兄に好きな人が?」
「ああ、たぶん」
「どんな人?」
コバルドも興味津々だ。
「鞭使いのAランクの冒険者で、テイマーだから白狼を連れて歩いている」
グゥザヴィ家のふたりは目を丸くしたが、
「なんかメルらしいなあ」
「そうそう、普通じゃないのがいい!」
笑っている。
「彼女平民なんだが」
「問題ないよ、兄たちの嫁さんはみんな平民だ」
いい感じである。
「じゃあ、メルクルの気持ちを探ってくれないか?」
「ああ。明日からしばらく本館で食事してみるよ」
ミルケラが実に楽しそうにニヤニヤしながらコバルドに言うと
「いや、俺も見に行きたいんだけど」
参戦を仄めかすが、マトレイドがそれを押しとどめる。
「あのな、わかっているのか知らんが、君ら兄弟瓜三つだから!ふたりで雁首並べたらさすがに不審がられるぞ」
というわけで、ミルケラが本館の使用人食堂で張り込みを開始する。
まあたいして待たずにウィザは現れ、テーブルに座るミルケラを見つけると、機嫌よく声をかけてきた。
「メルクルおはよう!」
「あ、メルクルは兄で、私はミルケラです」
「え!あっ!弟さんなの?本当にそっくりね!」
からからと笑うウィザをミルケラはいいなと思った。メルクルの隣りに並ぶ姿が想像できたのだ。
「よかったらご一緒しませんか?」
ミルケラが誘うと、特に構えもせず前に座る。
冒険者といえば、庭師はレベルの差はあってもみんな冒険者の端くれだ。しかし、その誰とも違う、アーサとも違う、女だてらにという言葉が似合いそうな豪胆さが垣間見えた。
「フォンブランデイル公爵家にはもう慣れましたか?」
「ええ、おかげさまで」
「居心地いいでしょう、ここ?」
「そうねえ。今まで知らなかった世界。自分が今ここにいることが可笑しいくらいなのよ。少なくともまだフィットはしてないわね」
「じゃあ仕事が終わったら辞めちゃうんですか?」
「そうねえ、それがなんとも。ここでの暮らしに慣れてきちゃうと、なんだかもう冒険者として、旅と戦いを続ける緊張感に耐えきれないんじゃないかって心配もあって。こちらの使用人になって残ったらと勧めてくれる人もいるから、ちょっと考えているところなの」
もしかしてメルクルが勧めているのだろうかと頭を掠めたが。
「そう、使用人になるの、私もお勧めしますよ!」
「でも所詮は冒険者あがりの平民だしと、気が引けてもいるのよね」
なるほどとミルケラは考えた。
ウィザは至極真っ当な感覚の持ち主だと。
ふわっとアーサ・オウサルガが頭に浮かんだ。
彼はサンザルブ侯爵家に仕えることになったとき、どう思ったのだろう。
「でも辞めたらこれ食べられなくなるのよね」
迷いを滲ませた小さな声を、ミルケラの耳が拾う。
─もしかして食いしん坊か?─
「食事、美味いでしょ?」
きらきらとウィザの瞳が反応する。
「最高!本当に最高よ。ブレッド一つ取っても、何が違ったらこんなに美味しくなるのかしらって。クレーメ?卵焼き?あのいいにおいの黄色い油は何?いろいろと旅してきたけど、どこでも見たことも食べたこともないものばかりが出されて、一体公爵家ってどうなってるの?」
ウィザが話し出してから一番饒舌に語ったのは料理についてだった。
─これはやっぱり食いしん坊だな─
ミルケラは悟られないように俯いて笑いを噛み殺し、キリっと整えた顔を上げた。
「長くいれば、もっとたくさんの美味いものが食べられますよ。辞めるなんてもったいないなー」
最後にさらりと言うと、ウィザが悔しそうな顔をしたのが見え、ミルケラは笑わずにいることに集中する。
「そ、それじゃ、もう行かなくては。またそのうちに」
離れに戻ると、マトレイドに面会して先程のウィザの様子を話した。
「そうか。メルクルのことはともかく、ここに残ることは見込みがありそうだな」
「平民なのにって抵抗感があるようなんで、次にアーサ先生が来たら話してみてもらうのはどうかなって」
「なるほど、いいなそれ。頼んでおこう。それでミルケラ、会ってみてどうだった?」
くすっと笑う。
「すごくいい、メル兄と似合いだと思ったな。メル兄が彼女が好きならいくらでも応援したいよ」
「うん、じゃあ次はメルクルを頼むな」
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