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136 ドレイファスの悩み
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新年早々の災害で、母や兄とフォンブランデイル公爵家に逗留していたアラミスだが。
兄イルドアの様子が落ち着いてくると、兄の手前そばにはいるのだが、暇をもてあますようになった。
「アラミス、そんなに暇ならドレイファス様のところに行ってきて。ここは母上もニーナもいるから」
欠伸をし続けるアラミスにうんざりしたイルドアが、部屋から叩き出す。
しかたなく・・・という足取りではない。兄には悪いが、ようやく味わう開放感に腕を大きく広げて深く息を吸った。
しゃっきりする!
気持ちが切り替わったところでドレイファスの部屋へ向かうと、何やら勉強をしているようだ。
ノックをして声をかける。
「ドル、今いい?」
振り返った碧い目がいつになくどろんとしているが。
「何、どうしたの?」
「アラミス~、ぼくも何かこれっていうのがほしい!」
「何?何かこれって?」
朝方離れにシエルドが現れた。
ローザリオに頼まれたイルドアのためのポーションを持ち、畑の隅に置かれた錬金釜でフラワーオイルを作りに来たのだ。
アイルムに頼んで釜に水を張ってもらい、火をつけて、刈り取られた花をどんどん放り込んでいく。その手順にはまったく迷いがなく、ときどき火加減を調整しながら、その間も紙綴りを捲ってなにかの勉強をしていた。
ドレイファスが覗くと、様々な素材の分析がメモされている・・・ようだ。書いてあることはドレイファスには理解できなかった。
「なに、ドル?」
「勉強してるの?」
「んー、勉強とは違うかな」
「それ、勉強じゃないの?」
「これは、ぼくが研究しようと決めたことだよ」
「研究?」
「そう、いつか自分が作りたいものを見つけたんだ!でもぼくはまだ世界にどんな素材があるかもよく知らないから、今はいろいろ素材になりそうな物を分析して記録している。これは勉強かもしれないけど、ぼくとしてはぼくのための研究なんだ」
シエルドの話はドレイファスには難し過ぎた。
しかしそれでもわかったことがひとつある。トレモルが騎士になると決めて剣に打ち込んでいるように、カルルドが蜂の観察を始めたように、シエルドは誰より早くからローザリオ・シズルスを師匠に学び始めたが、いよいよ錬金術の中でもコレというものを見つけたのだ。
じゃあ自分は?
まだなにも見つけていない。特別得意なことも特別好きなこともない。
みんなのように、何かこれというものがない。そう思ったらなんとなく気持ちが落ち込んだ。
本当は誰にも真似できないものがあるのだが、それは今のドレイファスの自信にはならなかった。
「勉強したら、何かすごく好きなものが見つかるかもって」
「ドルは野菜とか一生懸命そだててるでしょ、あれは好きじゃないの?」
アラミスが隣に座って静かに訊ねてくる。
「・・・好き」
「じゃあ植物研究したら?」
研究するほどではない。
庭師たちを見ていて、あの真似できないと首を振った。
「じゃあ・・・いい領主になればいいんじゃない?」
「そんなの当たり前すぎ。そういうのじゃなくて」
「でもスキルもあるんだし」
「スキルって言っても夢みるだけだし。みたものを何か一つでも自分で作れたわけでもないし。なんかもっとぼくはこれって言うのが」
「そんなのそのうち見つかるんじゃないかな?ぼくだってさあ」
アラミスも騎士になりたいけど木工もやりたいと、どっちつかず。
「でもいろいろ作れるでしょ、アラミスはさ」
ドレイファスは普段はすごく良いやつだが、ときどきヘソが曲がるとウジウジと長い。
「せっかく遊ぼうと思ったのに」
「イルドア兄様はいいの?」
「兄上にはおかあさまたちがついてるからね」
それじゃあ!と、アラミスと木剣を振り回して遊ぶと、ワーキュロイやメルクルが認める剣筋に圧倒されて簡単に負けた。
「もうやめる」
木剣を引きずり、アラミスを置いて行ってしまう。こうなったらしばらくは放っておくしかないと、とぼとぼ歩くドレイファスの丸まった背中を見つめていた。
ドレイファスにできることは夢みること、それは間違いない。
みた夢をメモに残し、タンジェントたちに渡すと畑を作ってくれた。水を撒いたり観察したりはするが、採取に行ったり土を耕すことはない。
夢のメモからボンディがすてきな料理を作ってくれたが、自分では全く何もできない。
ぷるんも、白身焼も、クレーメがけだってボンディがローザリオ先生と作ってくれたけど、自分では何もしていない。
フラワーオイルやウォーターも。夢の話からローザリオ先生とシエルドが相談して作ったものだ。
「ぼくって、本当になにもできないんだなあ」
まだ八歳である。
これから見つければいいのだが、自分だけみんなより遅れているようで気持ちは焦るばかり。
何かを見つけようと屋敷の中を歩き回っていると、後ろをついて歩いていたレイドが声をかけた。
「ドレイファス様、気分転換に畑にでも行きませんか」
畑では見習いを迎えて人数が増えた庭師たちがせっせと働いている。忙しそうで、声をかける気にならない。
「牧場にでも行ってみませんか」
牛を飼い始めた頃はよく見に来ていた。
やさしい目をした白黒模様の牛が気に入りで。
なだらかな丘の斜面には、すでにスライム小屋がびっちりと建っていて中で誰かが動いているのがわかる。
牧場の柵が見えて来たので背伸びをして見ると、白黒が数頭見えた。
当初、牛乳をとるために七頭の牛を飼ったのだが、今は二十頭ほどに増え、卵もほしいと大きな鶏小屋も作られている。
「ここ、こんなだった?」
「マーリアル様が色々と増やしたそうですよ」
もっとクレーメ料理を食べたいマーリアルが、牧場を拡張する資金を工面し、専門の飼育員を雇った。料理人たち全員に報奨金をぶら下げてレシピ開発を命じ、新しい料理を心待ちにしている。
「そうなんだ」
頭を下げて通り過ぎようとした飼育員が運んできた牧草を引き抜いて、牛の口元にむけてやるとはむはむするのがかわいらしいと頬が緩む。
飼育員が何かを書き始めたので覗き込んだ。
『エマ 大瓶二
サワ 大瓶一
マナ 大瓶二』
「それはなあに?」
会うのは初めてだが顔は知っている、公爵家の長男に声をかけられてどぎまぎした飼育員に、レイドが丁寧に訊ねた。
「それは何を書き込んでいるのですか?」
「これはどの牛がどのくらい絞れたかを書いています」
「なんで?」
「体調が悪ければ、でる乳も少なくなります」
「多ければいいの?」
「いえ、やはり味の濃い薄いなどもありますから」
「そう、牛さんも大変なんだね」
ドレイファスの手にある草を求め、顔を突き出す牛を撫でてやると、やさしい黒い瞳を向けた。
牛と触れ合ってから鳥小屋へ向かうと、びっくりするほど鶏がいた。
ドレイファスは尖った嘴がちょっと怖い。鋭い動きで撒かれた餌を啄む姿を見ただけで満足し、畑に足を向けたが。
忙しそうな庭師たちを横目にそのまま部屋に帰ることにした。
その日、食事はしっかりとったが、早めに部屋へ戻ったドレイファスはころりと寝台に潜り込んだ。
こんなとき、一番に話したいと思うトレモルがモンガル伯爵家に戻っているのがどうにも寂しい。ルジーもいない。
うじうじしているうち、眠気に襲われて意識を手放した。
─夢をみる、いつものように。
牛乳を大きな透明の瓶に入れている。
ドレイファスより少し大きなこどもたちが、その瓶を手に取ると、猛烈な勢いで上下に振り始めた。
こどもたちは顔からぽたぽた汗を垂らしながらさらに振って振って振りまくる。
そのうちに牛乳は固まり始めた。
『∑∅∅TE⊄!』
─何言ってるんだろう?
こどもたちは小さな厨房に向かい、母親?に瓶を差し出した。
瓶からクリーム色の塊を取り出すと、薄鉄鍋に塊をポトンと落として火にかけたそれは黄色く溶け出す!
鍋を回してのばすと白いどろりと溶かれた液体を流し込んで。
あれ、ボンディが作ってくれたのとよく似てる!
ボンディはあの白い塊を使っていたかな?
使っていないなら、あれを使うと何か変わるのかな?
どんな風に焼けるんだろう!
どんな匂いがするのかな?
夢だから匂いまではわからないのである・・・
焼け具合を見ようと鍋の中を覗きこもうとしたのだが。
「ドレイファスさま、朝ですよ」
あと少しのところで、夢から引き剥がされてしまった。
薄目を開けると、見慣れた天井。
─でもあれなら自分でやれるかも!─
ドレイファスは自分が見たものを自分で作ってみようと決めた。
兄イルドアの様子が落ち着いてくると、兄の手前そばにはいるのだが、暇をもてあますようになった。
「アラミス、そんなに暇ならドレイファス様のところに行ってきて。ここは母上もニーナもいるから」
欠伸をし続けるアラミスにうんざりしたイルドアが、部屋から叩き出す。
しかたなく・・・という足取りではない。兄には悪いが、ようやく味わう開放感に腕を大きく広げて深く息を吸った。
しゃっきりする!
気持ちが切り替わったところでドレイファスの部屋へ向かうと、何やら勉強をしているようだ。
ノックをして声をかける。
「ドル、今いい?」
振り返った碧い目がいつになくどろんとしているが。
「何、どうしたの?」
「アラミス~、ぼくも何かこれっていうのがほしい!」
「何?何かこれって?」
朝方離れにシエルドが現れた。
ローザリオに頼まれたイルドアのためのポーションを持ち、畑の隅に置かれた錬金釜でフラワーオイルを作りに来たのだ。
アイルムに頼んで釜に水を張ってもらい、火をつけて、刈り取られた花をどんどん放り込んでいく。その手順にはまったく迷いがなく、ときどき火加減を調整しながら、その間も紙綴りを捲ってなにかの勉強をしていた。
ドレイファスが覗くと、様々な素材の分析がメモされている・・・ようだ。書いてあることはドレイファスには理解できなかった。
「なに、ドル?」
「勉強してるの?」
「んー、勉強とは違うかな」
「それ、勉強じゃないの?」
「これは、ぼくが研究しようと決めたことだよ」
「研究?」
「そう、いつか自分が作りたいものを見つけたんだ!でもぼくはまだ世界にどんな素材があるかもよく知らないから、今はいろいろ素材になりそうな物を分析して記録している。これは勉強かもしれないけど、ぼくとしてはぼくのための研究なんだ」
シエルドの話はドレイファスには難し過ぎた。
しかしそれでもわかったことがひとつある。トレモルが騎士になると決めて剣に打ち込んでいるように、カルルドが蜂の観察を始めたように、シエルドは誰より早くからローザリオ・シズルスを師匠に学び始めたが、いよいよ錬金術の中でもコレというものを見つけたのだ。
じゃあ自分は?
まだなにも見つけていない。特別得意なことも特別好きなこともない。
みんなのように、何かこれというものがない。そう思ったらなんとなく気持ちが落ち込んだ。
本当は誰にも真似できないものがあるのだが、それは今のドレイファスの自信にはならなかった。
「勉強したら、何かすごく好きなものが見つかるかもって」
「ドルは野菜とか一生懸命そだててるでしょ、あれは好きじゃないの?」
アラミスが隣に座って静かに訊ねてくる。
「・・・好き」
「じゃあ植物研究したら?」
研究するほどではない。
庭師たちを見ていて、あの真似できないと首を振った。
「じゃあ・・・いい領主になればいいんじゃない?」
「そんなの当たり前すぎ。そういうのじゃなくて」
「でもスキルもあるんだし」
「スキルって言っても夢みるだけだし。みたものを何か一つでも自分で作れたわけでもないし。なんかもっとぼくはこれって言うのが」
「そんなのそのうち見つかるんじゃないかな?ぼくだってさあ」
アラミスも騎士になりたいけど木工もやりたいと、どっちつかず。
「でもいろいろ作れるでしょ、アラミスはさ」
ドレイファスは普段はすごく良いやつだが、ときどきヘソが曲がるとウジウジと長い。
「せっかく遊ぼうと思ったのに」
「イルドア兄様はいいの?」
「兄上にはおかあさまたちがついてるからね」
それじゃあ!と、アラミスと木剣を振り回して遊ぶと、ワーキュロイやメルクルが認める剣筋に圧倒されて簡単に負けた。
「もうやめる」
木剣を引きずり、アラミスを置いて行ってしまう。こうなったらしばらくは放っておくしかないと、とぼとぼ歩くドレイファスの丸まった背中を見つめていた。
ドレイファスにできることは夢みること、それは間違いない。
みた夢をメモに残し、タンジェントたちに渡すと畑を作ってくれた。水を撒いたり観察したりはするが、採取に行ったり土を耕すことはない。
夢のメモからボンディがすてきな料理を作ってくれたが、自分では全く何もできない。
ぷるんも、白身焼も、クレーメがけだってボンディがローザリオ先生と作ってくれたけど、自分では何もしていない。
フラワーオイルやウォーターも。夢の話からローザリオ先生とシエルドが相談して作ったものだ。
「ぼくって、本当になにもできないんだなあ」
まだ八歳である。
これから見つければいいのだが、自分だけみんなより遅れているようで気持ちは焦るばかり。
何かを見つけようと屋敷の中を歩き回っていると、後ろをついて歩いていたレイドが声をかけた。
「ドレイファス様、気分転換に畑にでも行きませんか」
畑では見習いを迎えて人数が増えた庭師たちがせっせと働いている。忙しそうで、声をかける気にならない。
「牧場にでも行ってみませんか」
牛を飼い始めた頃はよく見に来ていた。
やさしい目をした白黒模様の牛が気に入りで。
なだらかな丘の斜面には、すでにスライム小屋がびっちりと建っていて中で誰かが動いているのがわかる。
牧場の柵が見えて来たので背伸びをして見ると、白黒が数頭見えた。
当初、牛乳をとるために七頭の牛を飼ったのだが、今は二十頭ほどに増え、卵もほしいと大きな鶏小屋も作られている。
「ここ、こんなだった?」
「マーリアル様が色々と増やしたそうですよ」
もっとクレーメ料理を食べたいマーリアルが、牧場を拡張する資金を工面し、専門の飼育員を雇った。料理人たち全員に報奨金をぶら下げてレシピ開発を命じ、新しい料理を心待ちにしている。
「そうなんだ」
頭を下げて通り過ぎようとした飼育員が運んできた牧草を引き抜いて、牛の口元にむけてやるとはむはむするのがかわいらしいと頬が緩む。
飼育員が何かを書き始めたので覗き込んだ。
『エマ 大瓶二
サワ 大瓶一
マナ 大瓶二』
「それはなあに?」
会うのは初めてだが顔は知っている、公爵家の長男に声をかけられてどぎまぎした飼育員に、レイドが丁寧に訊ねた。
「それは何を書き込んでいるのですか?」
「これはどの牛がどのくらい絞れたかを書いています」
「なんで?」
「体調が悪ければ、でる乳も少なくなります」
「多ければいいの?」
「いえ、やはり味の濃い薄いなどもありますから」
「そう、牛さんも大変なんだね」
ドレイファスの手にある草を求め、顔を突き出す牛を撫でてやると、やさしい黒い瞳を向けた。
牛と触れ合ってから鳥小屋へ向かうと、びっくりするほど鶏がいた。
ドレイファスは尖った嘴がちょっと怖い。鋭い動きで撒かれた餌を啄む姿を見ただけで満足し、畑に足を向けたが。
忙しそうな庭師たちを横目にそのまま部屋に帰ることにした。
その日、食事はしっかりとったが、早めに部屋へ戻ったドレイファスはころりと寝台に潜り込んだ。
こんなとき、一番に話したいと思うトレモルがモンガル伯爵家に戻っているのがどうにも寂しい。ルジーもいない。
うじうじしているうち、眠気に襲われて意識を手放した。
─夢をみる、いつものように。
牛乳を大きな透明の瓶に入れている。
ドレイファスより少し大きなこどもたちが、その瓶を手に取ると、猛烈な勢いで上下に振り始めた。
こどもたちは顔からぽたぽた汗を垂らしながらさらに振って振って振りまくる。
そのうちに牛乳は固まり始めた。
『∑∅∅TE⊄!』
─何言ってるんだろう?
こどもたちは小さな厨房に向かい、母親?に瓶を差し出した。
瓶からクリーム色の塊を取り出すと、薄鉄鍋に塊をポトンと落として火にかけたそれは黄色く溶け出す!
鍋を回してのばすと白いどろりと溶かれた液体を流し込んで。
あれ、ボンディが作ってくれたのとよく似てる!
ボンディはあの白い塊を使っていたかな?
使っていないなら、あれを使うと何か変わるのかな?
どんな風に焼けるんだろう!
どんな匂いがするのかな?
夢だから匂いまではわからないのである・・・
焼け具合を見ようと鍋の中を覗きこもうとしたのだが。
「ドレイファスさま、朝ですよ」
あと少しのところで、夢から引き剥がされてしまった。
薄目を開けると、見慣れた天井。
─でもあれなら自分でやれるかも!─
ドレイファスは自分が見たものを自分で作ってみようと決めた。
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