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76 秘密の花園、いや畑
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晴れ渡る空の下。
目の前にひらけた一面の緑・・・、普通は美しい花が咲き乱れる庭園のはずだが、なぜか行儀良く一列に並んだ緑が何列も!
見慣れない景色が広がって、モーダとサリラはひどく戸惑った。
「おい、この庭はなんだ?おまえ庭師のくせになぜこんな・・・」
言いかけて、緑がただの草では無いことに気づく。
「下りて、見てくれ」
ミルケラはさっさと階段を下りて、手招きする。しかたなくモーダはサリラの手を取り、不思議な庭へと下り立った。
そばで見ると、それは・・・
いや、そばで見なくても本当はわかっていた。
レッドメルだ!そしてスピナル草とトモテラ?
なぜ貴族の庭に?群生地に屋敷を建てたのだろうか?でもなぜ並んで生えている?
聞きたいことが頭から溢れ出して、口が追いつかない。
サリラは完全にショートしている。
「これ、俺たちが作っている畑なんだ。土を改良して、群生地から根ごと植え替えて育ててる。去年始めて、二年目だよ」
「畑をつくっ・・・た?」
「これがうまくいけば、もう群生地を探して歩かなくてもよくなるんだよ。どこにでも畑が作れるようになるかもしれないんだ」
ミルケラはとても自慢げにそう言った。
「でもこれはいまはまだ公爵家の秘密なんだ。わかるだろう?解明できていないことのほうがきっと多いから、世の中に公表するのは早すぎる。
農会の反発もあるだろうしね」
モーダとサリラは首をぶんぶんと縦に振った。
厳重すぎると思っていたが、守る理由が理解できた。何故自分たちなのか?も。
弱小どころか最小最弱の商会でも、もれなく取り込めるモーダ・グゥザヴィだから選ばれたということ。
ミルケラが畑に声をかけるとふたりの男が手を振りながら出てきた。
「紹介するよ、タンジェントとヨルトラだ。ここ、暑いから小屋で冷やした茶でも飲みながら話そう」
ミルケラが手で、さきほど下りた階段の上にある珍しいログハウスを指して、歩きだす。
作業小屋は少し前に倉庫を増築し、居住部分を分けたため、以前よりさらに清潔に保たれている。
内装は質素であるが、一張羅のサリラが躊躇なく椅子に座れるくらいにきれいだった。
ミルケラが食堂のテーブルに冷やした茶と、早採りのレッドメルを持ってくると、兄夫婦は大層うれしそうな顔でミルケラを見上げた。
「おお!レッドメルだ!」
「畑で作ってるから、ここではけっこう食べられるんだ」
「うそ!うそでしょう?すごいわ、それ羨ましすぎる!」
平民としてはかなり裕福に育ったサリラでもときどきしか食べられなかったのだ。泣きそうな顔でずるい!と言った。
「兄上の商会で扱ってほしいものはまず二つある。待ってて」
ミルケラが奥に消え、戻ってきたときには見慣れない物を手にしていた。
モーダのそばにワゴンを置き、その上に乗せる。
「これは、公爵家で改良した穴掘り棒と、ガラスの代用品」
モーダはまず穴掘り棒を手に取った。
一般的に穴掘り棒は、握り部分に滑り止めの細工を施し、先を尖らせただけの一本の棒に過ぎないが。
これは握り部分はしっかり掴めるように取っ手がつけられており、切っ先は地面を掘りやすいよう鋭角気味に、そして土が掻き出しやすいようにやや丸みをつけた広い面を持っている。
指で叩いてみると硬そうな音がして、ミルケラが強化魔法がかけてあると教えてくれた。
もう一つの物も見当がつかない。
「なんだと思う?」
「石ガラスじゃないよな?」
「うん、その代用品に考えている、平民向けにね」
モーダとサリラが不思議そうな顔をした。
「平民の家の窓って石ガラスは高すぎて入れられないから、雨戸を閉めて真っ暗か、雨戸を開けて全開で外から丸見えかしかない。でもこれを嵌めれば、雨戸なしでも雨風防げて日の光や明るさもわかるんだよ」
「触らせて」
サリラが指先をのばして触れると、ツルツルとする。
「これは何?」
「乾燥スライムさ」
「ええっ?うそ?」とパッと指を離した。
その反応を期待していたミルケラが笑い出す。
「そうだろ?嘘みたいなんだけど本当なんだ。乾燥スライムを削って強化してある。まだ一年しか経過を見ていないから耐久性がわからないけど、なにせ乾燥スライムだから換えることになっても安く済む。それで雨風凌げて家の中も明るくなるなら売れると思わないか?」
「確かにそうだな」
モーダはサリラから乾燥スライムを受け取り、日に透かして見ている。
「でもスライムの乱獲防止や偽造品防止のために、素材も製法も公爵家の秘密だ」
サリラは、乾燥スライムの値段や販路を考え始めていた。いままでの販路は実家に押さえられて使えないが・・・、個人住宅を専門にする土木士や大工、家具職人に売り込むのは?
思いつくと降り注ぐコインが目に浮かび、幸せそうな笑みが浮かんできた。
兄をギャフンと言わせてやれるかもしれない。
モーダはミルケラに促されて、穴掘り棒を手に外に連れ出された。サリラも後を追う。
「ここで穴掘り棒を差し込んでみて」
取っ手を握り、前足を出っ張りに乗せて上半身の体重をかけると、力を入れずともそれだけで板の先は土に沈み込んでいく。
「すごい、軽い!」
サリラもやりたがり、一張羅にも関わらずモーダと同じように体重をのせる。
すぅっと土に吸い込まれるように入り込み、ざっくりと板先より大きな穴が掘れた。
夫婦はお互いの顔を見た!
「すごい、何これ?こんなに楽に土が掘れるなんて?」
「道路の補修や災害時。土木士がいなくてもある程度のことができるだろう?だからお抱えの土木士がいない貴族が欲しいって言ってるんだ」
「なるほど、これはいいな。庭師も欲しがりそうだし」
三人で穴掘り棒を試していると、タンジェントたちが畑から戻ってきて声をかける。お互い紹介しあったあとアイルムが問いかけた。
「売れそうですか?」
「ええ、もちろん売れますわ!」
モーダより先にサリラが答え、にっこり笑みを返す。
「生産は当分俺が一人でやることになっていて、今在庫をためてるんだ」
「メルは手伝わないのか?」
「ああ、メル兄も忙しいんだよ。休みのときはここで手伝ってくれてるけどな」
「一人でどのくらい作れるものなんだ?」
「穴掘り棒なら一日に四本かな。乾燥スライムは乾いてしまえば一気に削って同じ大きさに切るだけだから枚数は稼げるんだが。スライムはメル兄が定期的にとってくるから、それ次第。在庫を見せようか」
ミルケラがほぼ一人で作っていると聞いて、商売として軌道に乗せるためには手が足りていないとモーダは考えていた。
「ミル、おまえこれを作っていたら庭師の仕事はどうなるんだ?」
「庭師になりたいならそれでいいし、こっちやりたいならこっちやっていいって言われてるから大丈夫だ」
公爵家の懐の深さなのか?
でもミルケラがとても楽しそうにしているので、モーダはよしとする。
商売はミルケラと相談して、しばらくは受注生産として実績を積み、そのうち人が増やせるようにしようと決めた。
ん?
「ミルケラ?おまえ貴族学院に行かせてもらうのに、作る時間はあるのか?」
「あ!あー、それもそうだな。んー」
完全に忘れていたらしい。
休みの日にメルクルと作るにしても限界がある。やはりもう一人ほしいところだ。
「貴族学院?ミルケラ、いまから通うのか?」
「ドリアン様が行かせてくださるって」
「へえ、それはいいな。行ったほうがいいよ。世界が広がるし楽しいぞ!」
「でもそうすると作業がな・・・」
タンジェントも気づいたようだ。
「もともと雇うつもりで、前にロイダルが身上調査済の大工のリストがあるはずだから、声をかけてみたらどうだ?」
「あの・・・」モーダが手をあげる。
「ミル、コバルドはどうだ?」
「コバルド?」
タンジェントが眉を上げる。
「うちの六番目、メル兄のすぐ上の兄上だ」
さすがにミルケラは照れくさそうだ。
「確かに手先の器用さは一番だけど」
「なあ、ミルケラやメルクルより器用だって言うのか?グゥザヴィ家って一体どうなっているんだ?」
タンジェントは頭を傾げ、大袈裟に肩をすくめた。
「大丈夫とは思うが。この離れの出入り許可がもらえる人間は厳重な調査で問題なかった者だけなんだ。俺がロイダルに調査依頼してもいいぞ」
「ああ、タンジー助かるよ、ありがとう」
「ん、ミルはその六番目の兄上と仕事したいと思ってるってことでいいな?」
今まで見てきたグゥザヴィ兄弟は、みんな仲が良さそうだが。兄弟というのは複雑だ。一応モーダに聞こえないよう、小さな声で聞いてみる。
「お気遣いありがとう。仲のいい兄だ」
夕暮れの頃。少し早めにみんなで離れの食堂で夕餉を囲んだ。
サリラが絶叫に近い褒め言葉を連呼して料理長のボンディを喜ばせ、土産をしこたま持って、これから大きく発展するはずの商会に帰っていった。
目の前にひらけた一面の緑・・・、普通は美しい花が咲き乱れる庭園のはずだが、なぜか行儀良く一列に並んだ緑が何列も!
見慣れない景色が広がって、モーダとサリラはひどく戸惑った。
「おい、この庭はなんだ?おまえ庭師のくせになぜこんな・・・」
言いかけて、緑がただの草では無いことに気づく。
「下りて、見てくれ」
ミルケラはさっさと階段を下りて、手招きする。しかたなくモーダはサリラの手を取り、不思議な庭へと下り立った。
そばで見ると、それは・・・
いや、そばで見なくても本当はわかっていた。
レッドメルだ!そしてスピナル草とトモテラ?
なぜ貴族の庭に?群生地に屋敷を建てたのだろうか?でもなぜ並んで生えている?
聞きたいことが頭から溢れ出して、口が追いつかない。
サリラは完全にショートしている。
「これ、俺たちが作っている畑なんだ。土を改良して、群生地から根ごと植え替えて育ててる。去年始めて、二年目だよ」
「畑をつくっ・・・た?」
「これがうまくいけば、もう群生地を探して歩かなくてもよくなるんだよ。どこにでも畑が作れるようになるかもしれないんだ」
ミルケラはとても自慢げにそう言った。
「でもこれはいまはまだ公爵家の秘密なんだ。わかるだろう?解明できていないことのほうがきっと多いから、世の中に公表するのは早すぎる。
農会の反発もあるだろうしね」
モーダとサリラは首をぶんぶんと縦に振った。
厳重すぎると思っていたが、守る理由が理解できた。何故自分たちなのか?も。
弱小どころか最小最弱の商会でも、もれなく取り込めるモーダ・グゥザヴィだから選ばれたということ。
ミルケラが畑に声をかけるとふたりの男が手を振りながら出てきた。
「紹介するよ、タンジェントとヨルトラだ。ここ、暑いから小屋で冷やした茶でも飲みながら話そう」
ミルケラが手で、さきほど下りた階段の上にある珍しいログハウスを指して、歩きだす。
作業小屋は少し前に倉庫を増築し、居住部分を分けたため、以前よりさらに清潔に保たれている。
内装は質素であるが、一張羅のサリラが躊躇なく椅子に座れるくらいにきれいだった。
ミルケラが食堂のテーブルに冷やした茶と、早採りのレッドメルを持ってくると、兄夫婦は大層うれしそうな顔でミルケラを見上げた。
「おお!レッドメルだ!」
「畑で作ってるから、ここではけっこう食べられるんだ」
「うそ!うそでしょう?すごいわ、それ羨ましすぎる!」
平民としてはかなり裕福に育ったサリラでもときどきしか食べられなかったのだ。泣きそうな顔でずるい!と言った。
「兄上の商会で扱ってほしいものはまず二つある。待ってて」
ミルケラが奥に消え、戻ってきたときには見慣れない物を手にしていた。
モーダのそばにワゴンを置き、その上に乗せる。
「これは、公爵家で改良した穴掘り棒と、ガラスの代用品」
モーダはまず穴掘り棒を手に取った。
一般的に穴掘り棒は、握り部分に滑り止めの細工を施し、先を尖らせただけの一本の棒に過ぎないが。
これは握り部分はしっかり掴めるように取っ手がつけられており、切っ先は地面を掘りやすいよう鋭角気味に、そして土が掻き出しやすいようにやや丸みをつけた広い面を持っている。
指で叩いてみると硬そうな音がして、ミルケラが強化魔法がかけてあると教えてくれた。
もう一つの物も見当がつかない。
「なんだと思う?」
「石ガラスじゃないよな?」
「うん、その代用品に考えている、平民向けにね」
モーダとサリラが不思議そうな顔をした。
「平民の家の窓って石ガラスは高すぎて入れられないから、雨戸を閉めて真っ暗か、雨戸を開けて全開で外から丸見えかしかない。でもこれを嵌めれば、雨戸なしでも雨風防げて日の光や明るさもわかるんだよ」
「触らせて」
サリラが指先をのばして触れると、ツルツルとする。
「これは何?」
「乾燥スライムさ」
「ええっ?うそ?」とパッと指を離した。
その反応を期待していたミルケラが笑い出す。
「そうだろ?嘘みたいなんだけど本当なんだ。乾燥スライムを削って強化してある。まだ一年しか経過を見ていないから耐久性がわからないけど、なにせ乾燥スライムだから換えることになっても安く済む。それで雨風凌げて家の中も明るくなるなら売れると思わないか?」
「確かにそうだな」
モーダはサリラから乾燥スライムを受け取り、日に透かして見ている。
「でもスライムの乱獲防止や偽造品防止のために、素材も製法も公爵家の秘密だ」
サリラは、乾燥スライムの値段や販路を考え始めていた。いままでの販路は実家に押さえられて使えないが・・・、個人住宅を専門にする土木士や大工、家具職人に売り込むのは?
思いつくと降り注ぐコインが目に浮かび、幸せそうな笑みが浮かんできた。
兄をギャフンと言わせてやれるかもしれない。
モーダはミルケラに促されて、穴掘り棒を手に外に連れ出された。サリラも後を追う。
「ここで穴掘り棒を差し込んでみて」
取っ手を握り、前足を出っ張りに乗せて上半身の体重をかけると、力を入れずともそれだけで板の先は土に沈み込んでいく。
「すごい、軽い!」
サリラもやりたがり、一張羅にも関わらずモーダと同じように体重をのせる。
すぅっと土に吸い込まれるように入り込み、ざっくりと板先より大きな穴が掘れた。
夫婦はお互いの顔を見た!
「すごい、何これ?こんなに楽に土が掘れるなんて?」
「道路の補修や災害時。土木士がいなくてもある程度のことができるだろう?だからお抱えの土木士がいない貴族が欲しいって言ってるんだ」
「なるほど、これはいいな。庭師も欲しがりそうだし」
三人で穴掘り棒を試していると、タンジェントたちが畑から戻ってきて声をかける。お互い紹介しあったあとアイルムが問いかけた。
「売れそうですか?」
「ええ、もちろん売れますわ!」
モーダより先にサリラが答え、にっこり笑みを返す。
「生産は当分俺が一人でやることになっていて、今在庫をためてるんだ」
「メルは手伝わないのか?」
「ああ、メル兄も忙しいんだよ。休みのときはここで手伝ってくれてるけどな」
「一人でどのくらい作れるものなんだ?」
「穴掘り棒なら一日に四本かな。乾燥スライムは乾いてしまえば一気に削って同じ大きさに切るだけだから枚数は稼げるんだが。スライムはメル兄が定期的にとってくるから、それ次第。在庫を見せようか」
ミルケラがほぼ一人で作っていると聞いて、商売として軌道に乗せるためには手が足りていないとモーダは考えていた。
「ミル、おまえこれを作っていたら庭師の仕事はどうなるんだ?」
「庭師になりたいならそれでいいし、こっちやりたいならこっちやっていいって言われてるから大丈夫だ」
公爵家の懐の深さなのか?
でもミルケラがとても楽しそうにしているので、モーダはよしとする。
商売はミルケラと相談して、しばらくは受注生産として実績を積み、そのうち人が増やせるようにしようと決めた。
ん?
「ミルケラ?おまえ貴族学院に行かせてもらうのに、作る時間はあるのか?」
「あ!あー、それもそうだな。んー」
完全に忘れていたらしい。
休みの日にメルクルと作るにしても限界がある。やはりもう一人ほしいところだ。
「貴族学院?ミルケラ、いまから通うのか?」
「ドリアン様が行かせてくださるって」
「へえ、それはいいな。行ったほうがいいよ。世界が広がるし楽しいぞ!」
「でもそうすると作業がな・・・」
タンジェントも気づいたようだ。
「もともと雇うつもりで、前にロイダルが身上調査済の大工のリストがあるはずだから、声をかけてみたらどうだ?」
「あの・・・」モーダが手をあげる。
「ミル、コバルドはどうだ?」
「コバルド?」
タンジェントが眉を上げる。
「うちの六番目、メル兄のすぐ上の兄上だ」
さすがにミルケラは照れくさそうだ。
「確かに手先の器用さは一番だけど」
「なあ、ミルケラやメルクルより器用だって言うのか?グゥザヴィ家って一体どうなっているんだ?」
タンジェントは頭を傾げ、大袈裟に肩をすくめた。
「大丈夫とは思うが。この離れの出入り許可がもらえる人間は厳重な調査で問題なかった者だけなんだ。俺がロイダルに調査依頼してもいいぞ」
「ああ、タンジー助かるよ、ありがとう」
「ん、ミルはその六番目の兄上と仕事したいと思ってるってことでいいな?」
今まで見てきたグゥザヴィ兄弟は、みんな仲が良さそうだが。兄弟というのは複雑だ。一応モーダに聞こえないよう、小さな声で聞いてみる。
「お気遣いありがとう。仲のいい兄だ」
夕暮れの頃。少し早めにみんなで離れの食堂で夕餉を囲んだ。
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