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73 秘密を教えましょう

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 その朝の目覚めは特別だった。

 見た夢は、そう、この世界のものではないとおとうさまが言っていた!
ということは、さっき見たのも違う世界なんだ!ところで違う世界ってなに?よくわからないけど、まあいいっか!

 さっき見たのは、また紫の花の夢だった。この前見た夢とだいたい同じような。
でもこの前よりはっきりわかることがあった。
 花を煮るともくもくが出て、鍋のくだの先の瓶に、そのもくもくが集まっていた。
うん、けっこうちゃんと覚えてる!
なんのためにもくもくさせるのかはわからないままだけど。

 夢の話はおとうさまから、離れに入れる人になら相談していいって言われたから、
タンジーでもヨルトラ爺でもミルケラでもメルクルでも良いってことだよね!




 ぼんやりしているうちに、メイベルに顔を洗われ、サッと着替えさせられていた。

 あれ?メイベルは?メイベルとは離れに行ったことがない。
メイベルには話しちゃいけないのかな?

「坊っちゃま?今日は朝食の前に離れに行くと聞いていますから、シャキッとしてください!」

 白いブラウスを被らせて裾をぴっぴっと引っ張り、シワをのばすと、薄青色のトラウザーズを履かせて、メイベルはあっという間にドレイファスの身支度を終えた。

「ねえメイベル?メイベルも離れに入れるの?」

 やさしい瞳がにっこり笑い

「入れますよ。ドリアン様から許可を頂いておりますから。何か離れに御用ですか?」

 それを聞いてドレイファスはメイベルに抱きついた。

「あら!ドレイファス様ったらどうなさったのかしら?」

「メイベル、ありがと」

 急に礼を言われて、びっくりしてしまったらしい。頬を赤くして、坊ちゃまってば熱でもありますか?と照れ隠しにドレイファスの額に手を当てた。

「ルジー呼んでくれる?」

 メイベルがサッと身を翻して部屋を出ると、代わりにルジーが迎えに来た。

「おはようございます、ドレイファス様」
「もう離れに行く?」
「ドレイファス様は地下通路で先に行くようにって言われてるから、そのほうがいいかもしれんな」

 ルジーが手を繋ぐ。
メイベルは二人に手を振り、いってらっしゃいませと見送ってくれた。

「ルジー。ルジーもぼくのスキルしってるの?」

 深い意味はない。なんとなく聞いただけだった。

「はい、知ってますよ」
「ルジー、話し方ヘン」
「いや、このあとは他の貴族様たちもいるから、一応ちゃんとしとこうと思ったんだよ。今だけだから我慢しろ」

 いや、我慢してちゃんとすべきなのはルジーのほうだ!その砕けた口調をなんとかしろ!メイベルがいたら、きっとそう叱られたに違いないのだが。

 地下通路から抜け出ると、いつもの見慣れた景色が広がる。ドレイファスと庭師たちが、この世界で初めて人の手で作り上げた畑だ。
 ここをあの仲間たちに初めて見せると思うと、胸がドキドキした。

 庭師たちは今朝も既に仕事を始めていて、そこに入り込んで声をかける。

「おはよう」

 いつも元気なドレイファスが、普通に挨拶してきたので庭師たちは病気じゃないかとわらわら寄ってきた。

「ちがうよ!今日これからぼくのそっきんっていうか仲間がくるの。みんなに紹介するようにっておとうさまからいわれてるから・・・」

 庭師たちは、頬を赤くしたドレイファスをあたたかく見つめている。

「たぶんもうじき来ると思う」



 公爵家の離れは神殿契約を交わした上、選ばれて鍵魔法を付与された者しか入れない。覗かれないよう高い生け垣を作り、結界も張られているというありえないほど警戒警備力を高めた屋敷なのである。

 こどもたちと彼らの両親たちは、すでに離れの正面に来て呼び鈴を鳴らしていたが、門扉から中には入れずにいた。

「まさかと思うが鍵魔法をかけてあるのか?」

 ワルターが試しにと、敷地内に腕を深く差し入れようとして弾かれている。

「屋敷だけならまだしも、敷地全体に?そんなところ初めて見ましたね」

 クロードゥル・ヤンニルが離れの屋敷を見渡して、まさかこの広さに鍵魔法をか?とポカンと口を開けている。

 漸く中からニ人の男が出てきた。
カイドとハルーサだ。

「お待たせして申し訳ございません。
当屋敷は鍵を付与された者しか入館できません。今からお一人づつ付与させていただくので、皆様が終わるまで少々お待ちください。
尚、今回の鍵は時間指定のものとなります。こちらは公爵家使用人でも一部の者しか出入りが許されないため、そのような措置を取らせていただくこと、ご容赦くださいますようお願い申し上げます」

 そう述べたあと、二手に分かれて一人づつ前に立っては鍵を持たせていった。

「さあ、それではご案内いたしましょう。こちらへどうぞ」

 案内はカイドがするらしい。

 屋敷の中に入ると、ごく普通・・・元は本宅なので上品で重厚な貴族の館である。連れて行かれるのは屋敷の応接か広間か?そう思っていたが、一行はそのまま庭へ連れて行かれた。
 屋敷を縦断した、一番奥に扉が現れる。
 カイドがそれを開けると、皆の前に青々とした畑が広がっていた。
青くさい、けれど清々しい風が人々の頬を撫でながら吹き抜けていく。

「う・・・、聞いてはいたが、なんだこれは!」

 騎士爵のクロードゥルは、他の貴族たちのように感情を抑えたりはしない。思ったままを口から零した。
 カイドに、さあどうぞと促されて階段をおりると、緑の中で誰かが手を振っている。

「ドルだ!」シエルドが笑って手を振り返す。

 それを合図にしたように、ドレイファスとルジー、庭師たちが畑から姿を現した。

「おはようございます。ぼくの畑へよく来てくださいました」

 とても丁寧な、借りてきた猫のような挨拶だ。

「ぼくの庭師を紹介します」

 タンジェント、ヨルトラ、モリエール、アイルムと続き、最後のミルケラが顔を出したとき。
 アラミスが、メルクル様?と小さく叫んだ。

「あ、いえ、メルクルは私の兄で、私はミルケラ・グゥザヴィと申します」

 自分の師匠と双子のようによく似た男を、アラミスはまじまじと見つめた。

(言われてみると髪の色が濃いし、目は師匠のほうが大きいかもしれない)

「ごめんなさい」

 アラミスは間違えたことをこどもらしく謝ったが

「いえ、よく間違われますから気になさらずに」

 人懐っこそうに素の笑顔を浮かべたミルケラを見て、皆、人柄が良さそうだと好ましく感じた。

「じゃあ畑を案内してあげてください、タンジー」
「え?おれ、いや私?」

 ドレイファスはプレッシャーから解放された気持ち良さそうな笑顔でうん!と頷く。

(そう来たか!)

庭師たちは笑うのを堪えた。

「では。・・・こちらからどうぞ」

 腹を括ったらしいタンジェントが、去年初めて耕したペリル畑を案内し、どのように作り上げてきたか、この一年の経過や今年の生育予定などを説明し始めた。

 付いて歩く人々は、いちいち驚いたり感嘆したり笑ったりしている。
その様子を見守っている庭師たちの元へ、中から一人の男が抜け出してきた。

「ソイラス、久しぶりだな。私を覚えているか?」

「ワルター様!もちろんでございます」

「こどもの頃、ハヌルア家に遊びに行くたびに庭で悪戯して怒られたことが、昨日のように思い出されるな。アサルティでの話は聞いていたのだが、ここにいたとは知らなかったよ。怪我はもういいのか?」

「はい、ご心配くださいまして、ありがとうございます。杖をついていては庭師はできぬと一度は諦めたのですが、拾って頂きました。ご恩をお返しするためにもなんとか杖無しで歩けるようにと鍛練致しまして」

 それはよかった!とワルターがヨルトラの肩を叩いた。

「ワルター様もご立派になられましたな」

 本心からの言葉だったが、なぜか口がムズムズして、それを見切ったワルターに、似合わん世辞はやめておけと笑われた。

「それにしてもすごいものだな。よくぞここまで」

 畑を見渡してため息をつく。

「私も初めて見たときは仰天しましたな。しかし、始めてみたらまだまだ足りぬとしか思えなくなりました。これからですよ。
でもみなさんにそれを還元できるようになるには、まだ数年かかるでしょうなあ」
「では、これらは我が領地にもいつか還元されると?」
「はい、もちろんです。ドリアン様は一人勝ちしたいわけではないのですから。ドレイファス様のためにも皆と共に豊かになる方がよいと、そう考えていらっしゃいますね」

 庭師たちは冷静に自分たちのことをみている。世の中にどれほど影響あることを始めたか、それ故の面白さと背中合わせの危険。でも公爵家は守ってくれる。

 ぐるりと畑を巡ったこどもたちが、わいわい騒ぎながら戻ってくると、次にスライム小屋へ向かう。

「ここは通称スライム小屋と言います。中に入ってみますか?」

 ニヤっとしたのをワルターは見た。
が好奇心に負けてこどもたちとともに入口をくぐると!

「暑~い!」

 こどもたちが手のひらでパタパタ扇ぐ。
おとなはたぶんやせ我慢だろう、顔をしかめ、ハンカチを手に汗をそっと拭ったが。

「ここはなんだ?なぜこんなに暑い?」

 ダルスラ・ロンドリンが、拭いきれなかった汗をぽたりと落としながら訊ねると、作ったミルケラが答える。

「乾燥スライムを岩ガラスのように削って、小屋のパネルに使ってみたら抜群の暖かさで。冬の寒さに弱いものや、暑さが必要なものはここに入れてやるんです」

「乾燥スライムで?・・・ということはそれが石ガラスの代わりになるのか?」

「ああ、透明度はかなり劣りますね。でもこの曇り具合がいいというならアリです。耐久性がまだわからないのが難点ですが、石ガラスと違いスライムですからいくらでも生産できます。貴族の屋敷にはちょっとですが。

ん?平民の家の窓なら安価で、明るく、冬の寒さも雨も凌げていいかもしれないな・・・。耐久性が低くても安価で取替えが苦にならない程なら商品として成立する・・・?」

 ミルケラのそれは、途中から独りごとになっている。閃いて、その思いつきに沈み込んでいった。

 自分の質問が途中で放り出されたことに気づいたダルスラだが、その思考を中断してはいけない気がして、加工された乾燥スライムを観察している息子の様子を眺めることにした。

「アラミス、楽しいか?」

「はいっ!すっごいですよこれ!スライムなのにこんな風に使えるなんて面白い!」

 ダルスラには全然わからないが、息子は美しいスカイブルーの瞳を輝かせてスライムを指でなぞり、感触をも楽しんでいる。

 アラミスは次にある物に目をつけた。
すぅーっと吸い寄せられるように近づいたそれは、外の作業台に立てかけられていた水やり樽と穴掘り棒。

水やり樽、所謂ジョウロをそっと手に取ると、ドレイファスが使い方を教える。

「取っ手を握って、先を下に傾けるんだよ」

 言われたとおりにすると、樽の中に残っていた水が雨のように流れ出た!先をトレモルに向けていたので、その足に水滴がかかったらしい。
うわ!冷た!と飛び跳ねて。
 こどもたちが面白がって集まってくると、アラミスは水やり樽を持ったままくるりと回転してみんなに水をかけてやった。 

「アラミス~!」

 追いかけっ子が始まり、楽しそうな笑い声が響いている。
 もう一つの、アラミスが手に取ろうとしていた穴掘り棒はランカイド・スートレラが手に取った。

「それは穴掘り棒を改良したものですよ」

 アイルムから使い方を教えられたランカイドは、畑の端に突き立てて試してみたが。

「おお?なんだ?たいして力を入れていないのに、サクッと土に入るじゃないか!これなら土魔法が使えない者でも土木作業が楽になるんじゃないか?」

 ランカイドの声にダルスラが覗き込む。

「なるほど!確かにな。災害のとき土木士がすぐ来られるとは限らない。これがあれば、現地にいる者たちだけでもある程度作業ができそうだ!」

 目の付け所が領主らしい。

「これを売ってほしいというのは無理か?」
「売るつもりありますよ。ただまだ準備ができてないので、整い次第と聞いてますが」

 誰より早く手に入れたい!
領主たちはアイルムにガッチリ食いつき、情報を絞り出した。

 なんと実り多き一日!
みんな畑で過ごした時間に深い満足感を感じたのだった。
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