56 / 271
56 こどもドレイファス団
しおりを挟む
こどもたちをプレイルームに任せ、あっという間に神殿への道を往復した公爵たちは応接に籠もった。
ドリアンは急がなくていいと思っていたが、決まったなら早く固めたほうが安心していられる。思いのほかすべてがサクサクと進んでいった。
五歳で将来の側近が決まってしまってよいのかというと、迷いがまったくないわけではないが。
ドレイファスとの相性だけならもっと長い目でというところだが、マーリアルの人を見る目というか勘は侮れない。妻が良いといったら、それは良い縁に違いないのだ。
神殿契約を済ませてきた三組の夫婦とヌレイグを前に、ドリアンはさっさと秘密を話した。マトレイドのようにもったいぶったりはしない。
公爵家の初代夫妻と王家との関係、初代の奥方から受け継いだ秘密のスキルとそれを活かして今やっていること。
皆の顔が青褪める。
いきなり重すぎたか?とドリアンは皆がかわいそうになったが、いつか聞くか今聞くかだけの違いだ。
「はあぁ」
ワルターが大きなため息を吐いた。
「ドリアン・・・、そんなこといきなり話すなよ、腰が抜けるぞ」
ワルターは親類で学友でもある。
普段はフランクに話せる仲、ただ皆の手前上下関係を守っていたのだが。面倒くさくなったらしく、とうとう被っていた猫の皮を投げ捨てたようだ。
まだ口をきけずに俯く者もいたが、意外にも奥方たちは立ち直りが早かった。
「先日皆様にお出ししたレッドメルは、我が家で育てたものなのよ」
マーリアルが自慢すると、すごい!信じられない!と瞳をキラキラさせてマーリアルを質問攻めにしている。
「外部に知られたらドレイファスに、また公爵家に危険が及ぶことは間違いない。かと言って、何も知らせずにそばに置くのはこどもが危険だし、不満にも繋がるだろう?秘密は徹底的に守られねばならない。故に神殿契約で縛らせてもらったんだ」
ふっと一息ついて続ける。
「こどもの口は閉じておくことはできないと思うので、学院に入るまではこの秘密を知らせる気はない。入学する頃には分別もつくだろうから、その頃神殿契約を交わしてくれればいい」
ドリアンがよく考えて導き出したそれは、誰の耳にも納得・・・できたかはわからないが、するしかないなと腹に落とし込むことはできた。
「一蓮托生」
ヌレイグがぽつっと呟く。
「いいね、悪くないよドリアンとなら」
同じ船に乗る覚悟を決めた九人が、その部屋にいた。
それからは家庭教師や剣術など、学院にあがるまでの打ち合わせに、離れたところに住むこどもたちを定期的に公爵家に泊まらせて結束を高めようなど、いろいろなことを決めていった。
こどもが泊まるときは親も一緒に。
ヌレイグがトレモルと寝起きを共にして、初めて通じ合えることがあったという言葉がきっかけになり、他の家族もやってみたくなったようだ。
ドリアンもマーリアルも、また他の親もこどもは乳母や侍女に任せっきりでともに眠ったことはなかったから。
「なんだか、すごく楽しみになってきたわ」
マーリアルが陽気に言い放ったことで、重く考えるより前を向こうと、なんとなくみんなそんな気持ちになることができた・・・気がした。
プレイルームでは、五人のこどもたちがメイベルを囲んで積み木をしている。護衛もいるが、部屋の外で待機中だ。ちなみに今日はルジーは休み。
「あ!もっと丁寧に、角を合わせないと崩れてしまいますよ!」
メイベルにびしびし叱られているのだが、みんな楽しそうだ。誰が一番高く積めるかを競っていて、雑に積むとすぐ崩れてしまうのは本当だった。
「あー、のど乾いた」
ドレイファスが床に足を投げ出して座り込むと、メイベルはチラッとこちらの目を見たはずなのにやり過ごした。
「あー、のど乾いた、のど乾いた」
ドレイファスもムキになってさらにくり返す。
まずトレモルが吹き出し、カルルドも笑ってしまう。
「僕、果実水もらってきます」
カルルドが立ち上がると、メイベルは慌てて止め、自分で取りに部屋を出て行った。
戻ってきたとき、手にはトレーにのせた五個のカップと、出かけていたはずの大人たちを引き連れている。
「ちょっと聞いてくれ」
ドリアンが話しかけると、積み木を持ったまま、こどもたちがくるりと顔を向けた。
「君たちのお父上、お母上とも話して決めたことがある」
ドリアンは息子の側に寄り、柔らかい金の髪をもしゃもしゃと撫でながら話す。
「ドレイファス、今日から彼らはおまえの側近候補になった。と言っても、なんのことだかわからないだろうな。うん。
今日からみんながドレイファスの仲間になったんだ。ほらあれだ!ドレイファス団になるんだ。
だからドレイファスはみんなを守ってやらなくてはいけない、そして、みんなもドレイファスを守ってやってくれるか?」
ドレイファスが誰より先に声をあげる。
「ほんとに?やったぁ!」
トレモルとシエルド、アラミスが立ち上がってドレイファスと跳ねまわり。カルルドだけモジモジして母に抱きついている。
男子五人、このまま仲よく元気に成長してくれますようにと、カルルドの母は心で願い、ひとり母に甘えにきた息子を仲間の輪に押し戻してやった。
三日後。
ドレイファスは初めて、父の寝室でともに眠った。母は懐妊中だから安全のため別室だが。
眠りにつく瞬間までいろいろと話しながら父が髪を撫でてくれ、父の香りに包まれながら初めての温かさを感じてとても深く眠った。
こどもたちが定期的に集まるようになると、おもちゃを巡って少年同士小競り合いの喧嘩をすることもあったりしたが、いつもドレイファスが上手に仲裁をしてまとめていた。
ドレイファスは少年同士のことで困ることがあると、まずルジーに助けを求める。
ルジーは拗れの原因を見定めるのがうまく、教わったとおりに話すとすぐ仲直りができるのだ。
仲間たちと過ごす以外は家庭教師との勉強と剣の稽古、それからタンジーたちと離れで水やりや観察を続けている。
ドレイファスは、誰からも畑について口止めされたわけではないのだが、こども心にこれは秘密だと弁えていたので仲間たちにも話したことはない。
タンジーやヨルトラ爺はまだ秘密なのだ!
秘密ってなんだかカッコいい!
ドレイファスはそう思って口をつぐんでいた。
ところで。
新館が建ったときに、もう一つ生まれた新しい秘密がある。
公爵家の土魔法使いは四人。道路の敷設や土砂崩れなどの復旧作業に出る土木士だ。
今回ドリアンはその四人に依頼して、新館の階段の裏に隠し部屋を用意させ、そこから離れまで地下通路を作らせて繋げた。
新館と離れは、あいだに公爵領の役所があるだけで、門の外に出て歩いてもあいだに屋敷一軒ほどの距離だ。あっという間に着くのだが、それでも誘拐を警戒して地下を歩けるように作ってしまった。
今ドレイファスは、ルジーと探検のようにこの地下通路を歩くのがお気に入りで、本当はトレモルたちにも教えたくてウズウズしている。
でも、ルジーにまだ絶対ダメと言われているから我慢我慢。他の誰でもない、ルジーがダメというのはよほどのことだと。
ドレイファスはちゃあんとわかっていたのだ。
朝夕と離れに行くと、水やりをする他に、夢で見たものの話をヨルトラ爺やミルケラに聞いてもらう。
ときどき絵も描くこともある。
そうすると、いつの間にかミルケラが作ってくれることもあって!
何でも教えてくれて、何でも作ってくれる庭師たちが本当に本当に大好きだ。
今はミルケラが、そっくりの顔をしたメルクルとふたりでスライム小屋を大きくしているところ。
最初のスライム小屋は分解して、今は新しくペリルの畑を覆うように作り直されている。
春や夏に植えていた植物の根や株を来年のために残したものも、スライム小屋に入れて寒くならないように守ってやるといっていた。
そのためにメルクルはしょっちゅうスライムを取りに行く。いくらとってきても、乾燥させると縮んでしまうので足りないらしい。
メルクルが狩りに行った次の日は、畑にたくさんのスライムが干してあるからすぐわかるのだ。カチカチスライムができるたびに、庭園があったところに新しいスライム小屋が増えている。
「ねえミルケラ?この葉っぱはなあに?」
新しいスライム小屋の中にとても小さい葉っぱが一列に並んでいるのを、ドレイファスが見つけた。
「それはスピナル草だよ。前にあった草を枯れるまで置いておいたら粒が取れてね、それを試しに植えてみたら葉っぱの赤ちゃんが出てきたのさ」
「赤ちゃん、スライム小屋の中なら寒くないよね?」
ミルケラが寒くないから大丈夫と頭を撫でながら言ってくれた。
葉っぱの赤ちゃんに水をやりたかったけど、水やりの勢いで流れてしまうかもしれないからと止められた。
こういうのは水魔法でものすごく細かい水滴が飛ばせるアイルムしかできない。
ドレイファスも魔法属性はあるのだが、まだ使うことはできないので、アイルムが羨ましかった。
(いつになったら魔法の練習させてもらえるんだろう?おとうさまにきいてみよう・・・)
魔法で水やりができるようになるまでは、メルクルが作ってくれた小さな水やり樽で、そっと撒くしかない。
これはドレイファスでも軽々と持つことが出来て、とっても使いやすいので気に入っている。
ドレイファスは、早くトレモルやカルル ドたちに庭師を紹介したいなと。
本当にその日が待ち遠しくてたまらなかった。
ドリアンは急がなくていいと思っていたが、決まったなら早く固めたほうが安心していられる。思いのほかすべてがサクサクと進んでいった。
五歳で将来の側近が決まってしまってよいのかというと、迷いがまったくないわけではないが。
ドレイファスとの相性だけならもっと長い目でというところだが、マーリアルの人を見る目というか勘は侮れない。妻が良いといったら、それは良い縁に違いないのだ。
神殿契約を済ませてきた三組の夫婦とヌレイグを前に、ドリアンはさっさと秘密を話した。マトレイドのようにもったいぶったりはしない。
公爵家の初代夫妻と王家との関係、初代の奥方から受け継いだ秘密のスキルとそれを活かして今やっていること。
皆の顔が青褪める。
いきなり重すぎたか?とドリアンは皆がかわいそうになったが、いつか聞くか今聞くかだけの違いだ。
「はあぁ」
ワルターが大きなため息を吐いた。
「ドリアン・・・、そんなこといきなり話すなよ、腰が抜けるぞ」
ワルターは親類で学友でもある。
普段はフランクに話せる仲、ただ皆の手前上下関係を守っていたのだが。面倒くさくなったらしく、とうとう被っていた猫の皮を投げ捨てたようだ。
まだ口をきけずに俯く者もいたが、意外にも奥方たちは立ち直りが早かった。
「先日皆様にお出ししたレッドメルは、我が家で育てたものなのよ」
マーリアルが自慢すると、すごい!信じられない!と瞳をキラキラさせてマーリアルを質問攻めにしている。
「外部に知られたらドレイファスに、また公爵家に危険が及ぶことは間違いない。かと言って、何も知らせずにそばに置くのはこどもが危険だし、不満にも繋がるだろう?秘密は徹底的に守られねばならない。故に神殿契約で縛らせてもらったんだ」
ふっと一息ついて続ける。
「こどもの口は閉じておくことはできないと思うので、学院に入るまではこの秘密を知らせる気はない。入学する頃には分別もつくだろうから、その頃神殿契約を交わしてくれればいい」
ドリアンがよく考えて導き出したそれは、誰の耳にも納得・・・できたかはわからないが、するしかないなと腹に落とし込むことはできた。
「一蓮托生」
ヌレイグがぽつっと呟く。
「いいね、悪くないよドリアンとなら」
同じ船に乗る覚悟を決めた九人が、その部屋にいた。
それからは家庭教師や剣術など、学院にあがるまでの打ち合わせに、離れたところに住むこどもたちを定期的に公爵家に泊まらせて結束を高めようなど、いろいろなことを決めていった。
こどもが泊まるときは親も一緒に。
ヌレイグがトレモルと寝起きを共にして、初めて通じ合えることがあったという言葉がきっかけになり、他の家族もやってみたくなったようだ。
ドリアンもマーリアルも、また他の親もこどもは乳母や侍女に任せっきりでともに眠ったことはなかったから。
「なんだか、すごく楽しみになってきたわ」
マーリアルが陽気に言い放ったことで、重く考えるより前を向こうと、なんとなくみんなそんな気持ちになることができた・・・気がした。
プレイルームでは、五人のこどもたちがメイベルを囲んで積み木をしている。護衛もいるが、部屋の外で待機中だ。ちなみに今日はルジーは休み。
「あ!もっと丁寧に、角を合わせないと崩れてしまいますよ!」
メイベルにびしびし叱られているのだが、みんな楽しそうだ。誰が一番高く積めるかを競っていて、雑に積むとすぐ崩れてしまうのは本当だった。
「あー、のど乾いた」
ドレイファスが床に足を投げ出して座り込むと、メイベルはチラッとこちらの目を見たはずなのにやり過ごした。
「あー、のど乾いた、のど乾いた」
ドレイファスもムキになってさらにくり返す。
まずトレモルが吹き出し、カルルドも笑ってしまう。
「僕、果実水もらってきます」
カルルドが立ち上がると、メイベルは慌てて止め、自分で取りに部屋を出て行った。
戻ってきたとき、手にはトレーにのせた五個のカップと、出かけていたはずの大人たちを引き連れている。
「ちょっと聞いてくれ」
ドリアンが話しかけると、積み木を持ったまま、こどもたちがくるりと顔を向けた。
「君たちのお父上、お母上とも話して決めたことがある」
ドリアンは息子の側に寄り、柔らかい金の髪をもしゃもしゃと撫でながら話す。
「ドレイファス、今日から彼らはおまえの側近候補になった。と言っても、なんのことだかわからないだろうな。うん。
今日からみんながドレイファスの仲間になったんだ。ほらあれだ!ドレイファス団になるんだ。
だからドレイファスはみんなを守ってやらなくてはいけない、そして、みんなもドレイファスを守ってやってくれるか?」
ドレイファスが誰より先に声をあげる。
「ほんとに?やったぁ!」
トレモルとシエルド、アラミスが立ち上がってドレイファスと跳ねまわり。カルルドだけモジモジして母に抱きついている。
男子五人、このまま仲よく元気に成長してくれますようにと、カルルドの母は心で願い、ひとり母に甘えにきた息子を仲間の輪に押し戻してやった。
三日後。
ドレイファスは初めて、父の寝室でともに眠った。母は懐妊中だから安全のため別室だが。
眠りにつく瞬間までいろいろと話しながら父が髪を撫でてくれ、父の香りに包まれながら初めての温かさを感じてとても深く眠った。
こどもたちが定期的に集まるようになると、おもちゃを巡って少年同士小競り合いの喧嘩をすることもあったりしたが、いつもドレイファスが上手に仲裁をしてまとめていた。
ドレイファスは少年同士のことで困ることがあると、まずルジーに助けを求める。
ルジーは拗れの原因を見定めるのがうまく、教わったとおりに話すとすぐ仲直りができるのだ。
仲間たちと過ごす以外は家庭教師との勉強と剣の稽古、それからタンジーたちと離れで水やりや観察を続けている。
ドレイファスは、誰からも畑について口止めされたわけではないのだが、こども心にこれは秘密だと弁えていたので仲間たちにも話したことはない。
タンジーやヨルトラ爺はまだ秘密なのだ!
秘密ってなんだかカッコいい!
ドレイファスはそう思って口をつぐんでいた。
ところで。
新館が建ったときに、もう一つ生まれた新しい秘密がある。
公爵家の土魔法使いは四人。道路の敷設や土砂崩れなどの復旧作業に出る土木士だ。
今回ドリアンはその四人に依頼して、新館の階段の裏に隠し部屋を用意させ、そこから離れまで地下通路を作らせて繋げた。
新館と離れは、あいだに公爵領の役所があるだけで、門の外に出て歩いてもあいだに屋敷一軒ほどの距離だ。あっという間に着くのだが、それでも誘拐を警戒して地下を歩けるように作ってしまった。
今ドレイファスは、ルジーと探検のようにこの地下通路を歩くのがお気に入りで、本当はトレモルたちにも教えたくてウズウズしている。
でも、ルジーにまだ絶対ダメと言われているから我慢我慢。他の誰でもない、ルジーがダメというのはよほどのことだと。
ドレイファスはちゃあんとわかっていたのだ。
朝夕と離れに行くと、水やりをする他に、夢で見たものの話をヨルトラ爺やミルケラに聞いてもらう。
ときどき絵も描くこともある。
そうすると、いつの間にかミルケラが作ってくれることもあって!
何でも教えてくれて、何でも作ってくれる庭師たちが本当に本当に大好きだ。
今はミルケラが、そっくりの顔をしたメルクルとふたりでスライム小屋を大きくしているところ。
最初のスライム小屋は分解して、今は新しくペリルの畑を覆うように作り直されている。
春や夏に植えていた植物の根や株を来年のために残したものも、スライム小屋に入れて寒くならないように守ってやるといっていた。
そのためにメルクルはしょっちゅうスライムを取りに行く。いくらとってきても、乾燥させると縮んでしまうので足りないらしい。
メルクルが狩りに行った次の日は、畑にたくさんのスライムが干してあるからすぐわかるのだ。カチカチスライムができるたびに、庭園があったところに新しいスライム小屋が増えている。
「ねえミルケラ?この葉っぱはなあに?」
新しいスライム小屋の中にとても小さい葉っぱが一列に並んでいるのを、ドレイファスが見つけた。
「それはスピナル草だよ。前にあった草を枯れるまで置いておいたら粒が取れてね、それを試しに植えてみたら葉っぱの赤ちゃんが出てきたのさ」
「赤ちゃん、スライム小屋の中なら寒くないよね?」
ミルケラが寒くないから大丈夫と頭を撫でながら言ってくれた。
葉っぱの赤ちゃんに水をやりたかったけど、水やりの勢いで流れてしまうかもしれないからと止められた。
こういうのは水魔法でものすごく細かい水滴が飛ばせるアイルムしかできない。
ドレイファスも魔法属性はあるのだが、まだ使うことはできないので、アイルムが羨ましかった。
(いつになったら魔法の練習させてもらえるんだろう?おとうさまにきいてみよう・・・)
魔法で水やりができるようになるまでは、メルクルが作ってくれた小さな水やり樽で、そっと撒くしかない。
これはドレイファスでも軽々と持つことが出来て、とっても使いやすいので気に入っている。
ドレイファスは、早くトレモルやカルル ドたちに庭師を紹介したいなと。
本当にその日が待ち遠しくてたまらなかった。
35
お気に入りに追加
461
あなたにおすすめの小説
聖なる幼女のお仕事、それは…
咲狛洋々
ファンタジー
とある聖皇国の聖女が、第二皇子と姿を消した。国王と皇太子達が国中を探したが見つからないまま、五年の歳月が過ぎた。魔人が現れ村を襲ったという報告を受けた王宮は、聖騎士団を差し向けるが、すでにその村は魔人に襲われ廃墟と化していた。
村の状況を調べていた聖騎士達はそこである亡骸を見つける事となる。それこそが皇子と聖女であった。長年探していた2人を連れ戻す事は叶わなかったが、そこである者を見つける。
それは皇子と聖女、二人の子供であった。聖女の力を受け継ぎ、高い魔力を持つその子供は、二人を襲った魔人の魔力に当てられ半魔になりかけている。聖魔力の高い師団長アルバートと副団長のハリィは2人で内密に魔力浄化をする事に。しかし、救出したその子の中には別の世界の人間の魂が宿りその肉体を生かしていた。
この世界とは全く異なる考え方に、常識に振り回される聖騎士達。そして次第に広がる魔神の脅威に国は脅かされて行く。
【完結】その令嬢は、鬼神と呼ばれて微笑んだ
やまぐちこはる
恋愛
マリエンザ・ムリエルガ辺境伯令嬢は王命により結ばれた婚約者ツィータードに恋い焦がれるあまり、言いたいこともろくに言えず、おどおどと顔色を伺ってしまうほど。ある時、愛してやまない婚約者が別の令嬢といる姿を見、ふたりに親密な噂があると耳にしたことで深く傷ついて領地へと逃げ戻る。しかし家族と、幼少から彼女を見守る使用人たちに迎えられ、心が落ち着いてくると本来の自分らしさを取り戻していった。それは自信に溢れ、辺境伯家ならではの強さを持つ、令嬢としては規格外の姿。
素顔のマリエンザを見たツィータードとは関係が変わっていくが、ツィータードに想いを寄せ、侯爵夫人を夢みる男爵令嬢が稚拙な策を企てる。
※2022/3/20マリエンザの父の名を混同しており、訂正致しました。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
本編は37話で完結、毎日8時更新です。
お楽しみいただけたらうれしいです。
よろしくお願いいたします。
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です
しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。
異世界貴族は家柄と共に! 〜悪役貴族に転生したので、成り上がり共を潰します〜
スクールH
ファンタジー
家柄こそ全て!
名家生まれの主人公は、絶望しながら死んだ。
そんな彼が生まれ変わったのがとある成り上がりラノベ小説の世界。しかも悪役貴族。
名家生まれの彼の心を占めていたのは『家柄こそ全て!』という考え。
新しい人生では絶望せず、ついでにウザい成り上がり共(元々身分が低い奴)を蹴落とそうと決心する。
別作品の執筆の箸休めに書いた作品ですので一話一話の文章量は少ないです。
軽い感じで呼んでください!
※不快な表現が多いです。
なろうとカクヨムに先行投稿しています。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
ドラゴンなのに飛べません!〜しかし他のドラゴンの500倍の強さ♪規格外ですが、愛されてます♪〜
藤*鳳
ファンタジー
人間としての寿命を終えて、生まれ変わった先が...。
なんと異世界で、しかもドラゴンの子供だった。
しかしドラゴンの中でも小柄で、翼も小さいため空を飛ぶことができない。
しかも断片的にだが、前世の記憶もあったのだ。
人としての人生を終えて、次はドラゴンの子供として生まれた主人公。
色んなハンデを持ちつつも、今度はどんな人生を送る事ができるのでしょうか?
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる