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24 バンブー草と
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タンジェントは、正直なところ知らない人に会うより、ひとり山で植物採取をするほうが好きだ。ロイダルの水筒を見て、自分もほしいと思ったら我慢ができなくなり、翌朝のドレイファスとの水やりの後にバンブー草が生えている公爵家の山へ向かった。
山までは公爵邸から歩いて一刻ほど。タンジェントにはたいした距離ではない。獣道を歩いたりもするので、馬に乗るより歩くほうが小回りがきく。ザクザク足音を立て、枯れ葉を踏み荒らしながら奥へ分け入って行く。
公爵邸の近隣には危険な魔物が出るような山や森はないので、安全な行中だ。
山に入って半刻。バンブー草が群れているところを見つけた。
折りたたみの斧を出し、水筒くらいの長さに揃えて予備も含めて何本か切り出す。元はとても長いので、まるごと持ち帰るのは難しい。短くしたものを背負カゴに入れていくしかないのが残念だが。
背負カゴの中にびっしりとバンブー草を詰め込み、カゴを背中に当てて立ち上がろうとしたところ、思いの外重くて立てない!
欲張って詰め過ぎたらしい。
タンジェントは、足りなければまた来ようと決め、カゴの半分は諦めることにした。
しばらく歩くと、来るときは気づかなかった岩陰に、随分早く咲いたサールフラワーを見つけた。岩を避けて覗いてみると、その先はなだらかな下り坂になり、斜面一体にオレンジ色のサールフラワーが群生していた。
「おおお、まさかこんなところにサールフラワーが!これはツイてる!」
バンブーの水筒より、群生したサールフラワーの方が比較にならないほど貴重だ。いろいろな料理で食べられるし、間違いなく売れる。
野菜などの植物の群生地を見つけたら、まず広さを測る。一定以上の広さの群生地かを確認し、かつ、その土地に持ち主がいなければ発見者として国に申請する。認められれば畑として所有することができるが、ここは間違いなく公爵家所有の山だ。つまり、このサールフラワーは公爵家の畑になる。
ちなみに。
規定以上の広さがない群生地は、誰かの所有地でなければ採取は自由とされている。
森のペリルの繁みなどは畑と認められるほど大きなブッシュにはならないため、公爵家の敷地にあるロブロの森のようにそれ自体に持ち主がいない限りは誰でも摘めるというわけだ。
屋敷に戻ったら最優先でドリアン様に報告するが、サールフラワーを少し採取して、これも畑に植えられないか試してみよう!そう思いついた。
穴掘り棒でザクザクと土ごと掘り出し、傷つけないようにカゴに入れていく。
土の鑑定を行うと、ロプロの森の土とそう大差ないことがわかった。大きな山の一部を切り拓いて町を作ったのかもしれない。
─戻ったら、やることがたくさんだ!
ペリルに準備した畑はまだ一部しか使っていない。未使用のエリアにサールフラワーを植えると言ったらドレイファス様は嫌がるだろうか?
夕方の水やりにドレイファス様が現れるまでに、まずは畑の準備だけしておいて、了解を取ってから植えるほうがいいな。イヤだと言われたら、近くに畑を作って植えればいいか─
たくさん歩いたあとだが、気が逸り軽やかな足どりで山道を駆け下り、屋敷へと戻った。
庭園に戻ったタンジェントは、外出中のドリアンの面会予約を取ったあと、ペリル畑の端の土を穴掘り棒を使ってよく解していった。
土魔法を使うほどのスペースではない。
試しに移植し、定着するのか、自然にある時と同じように来年も生えるのかを一年かけて確認する。
うん、これは楽しみだ!
ペリルを見守りサールフラワーも増えたら、どんどん楽しみが増えるが、このままでは庭園まで手が回らなくなる日も近いかもしれない・・・
今夜マトレイドと面談について相談しないと本当にダメかもな。
面倒くさいことは先送りしたかったが。手を広げすぎて大切な花や野菜たちが世話しきれないなんてあってはいけないことだ。ルジーが来たら、マトレイドに伝言してもらおうと決めた。
日が落ちる少し前。
朝と同じようにドレイファス一行が水やりに来た。
「タンジー、ペリル元気だった?」
「はい、今日も元気いっぱいですよ」と頭を撫でる。
「お水やってくる!」と樽へ走っていくのを見ながら、ルジーに声をかける。
「ちょっと相談がある」
サールフラワーの群生地を公爵家の山で見つけたことをドリアンに報告するが、サールフラワーをペリル畑の一部に植えてみたいので一緒にドレイファスに話してもらいたい。怒るだろうか?と聞いたら、いや全然平気だろ!と言われた。それからマトレイドに庭師と大工の面談を依頼したいなど。
「マドゥーンとマトレイドにはあとで言っておく」
最後の一つは。
「おーい、ドレイファスさまぁちょっと来てくれないかぁ?」
ルジーが小さな主をありえない言葉遣いで呼びつけると、「はーい!」と尻尾振った金色の子犬が、あ、いやドレイファスが駆け戻って来る。
それ見てルジーは、「だいぶ足腰がしっかりしてきたな!」と呟いた。
「なあに?」
見上げる主に、タンジーが身体を屈めて近づくと
「ドレイファス様にご相談があるんです」
いつもより丁寧に語りかけると、ドレイファスはとてもうれしそうに相談?と両手を握りしめた。
「今日山でサールフラワーを見つけて採取してきたたんです」とカゴから出してみせる。
漂う香りをクンと嗅いだドレイファスは、好みじゃなかったらしく、鼻に皺を寄せた。
「これなに?お花?」
「ええ、お花ですが、食べられるんですよ。ドレイファス様もときどきお上がりになってます」
えー!と驚いているが、そのまま続ける。
「ペリルの畑、まだ使ってないところがあるので、端っこでいいのでこれを植えてはダメでしょうか?」
「ペリルが狭くなって困ったりしない?」
心配そうに眉を寄せる顔が可愛すぎた。
タンジェントは柔らかな金髪を撫でながら
「大丈夫です。ちょっと離して植えますからね。安心してください」
ホッとした顔を浮かべ、「じゃあいいよ!」と答えてくれた。
「だから大丈夫だって。ドレイファス様はなんたって好奇心の塊だからな」
ルジーも金髪を撫でる。
ドレイファスはニコニコしながら、そして、無視したわけではないのだが、仲間に入れないグレイザールはうわんうわん泣いて、今日の水やりもいつもと同じように終わりを迎えた。
その夜。
夕餉を厨房に取りに行くと、マトレイドと出くわした。
「ルジーに聞いたよ。雇入れの面談者は、事前にロイダルが調査済だが、屋敷に入る者の選別だからマドゥーンと俺が同席するというのでどうだ?」
「おお。助かるよ。俺は普段あまり人と接することもないからな」
「じゃあ、面談の予定はマドゥーンに組んでもらおう。一番うまい」
そう言ってマトレイドが笑った。
だろうな、とタンジェントも納得だ。
「大工のほうもマドゥーンに一緒に頼めば、うまく予定入れてくれると思うぞ。言っておくか?」
「ありがたい、庭師が一段落したら頼むよ」
「あ、あとマドゥーンから明日朝イチで執務室に来てと言付かっているんだが、なにかあったか?」
今日山へ行って、サールフラワーの群生地を見つけたので報告だと言うと、マトレイドは大きくペリドットの瞳を見開き、やったな!と肘でゴリゴリしてきた。
「今夜のうちにマドゥーンに伝えておくから、明朝ドリアン様に面会するときにでもマドゥーンと打ち合わせておいてくれ」
作業小屋に戻り、立ち話のせいで冷めかかった食事を食べる。
サールフラワーに軽く水をやり、明日の水やり前に移植しようと決めた。もう薄暗いが、見えないわけではないからと畑へ向かう。
ペリルが並ぶ反対側にしゃがみ、土に手を触れると。
─土のコンディションはどうだろう─
鑑定ボードが開く。
【フォンブランデイル家の庭の土】
「状態」
良い
[成分]
黒土
赤玉土
粘土
ナラの乾いた落ち葉
ブナの乾いた落ち葉
カエデの乾いた落ち葉
野薔薇の乾いた枯れた葉
野薔薇の乾いた枯れた花びら
菫の乾いた枯れた葉
菫の乾いた枯れた花びら
ノースポートフラワーの乾いた枯れた葉
ドングリの欠片
貝殻虫の死骸
発酵した馬の糞
うん。ペリルを植えた土と同じ状態が保てている。サールフラワーの土と適性が高そうならこのまま植えよう。
バンブー草は・・・、サールフラワーのことが終わってからだな。
食べ終わった皿を洗って水切りカゴに伏せると、どっと疲れが出た。明日の公爵との面会に備えて早く眠ることにしよう、タンジェントはさっさとベッドに潜ってロウソクを消した。
山までは公爵邸から歩いて一刻ほど。タンジェントにはたいした距離ではない。獣道を歩いたりもするので、馬に乗るより歩くほうが小回りがきく。ザクザク足音を立て、枯れ葉を踏み荒らしながら奥へ分け入って行く。
公爵邸の近隣には危険な魔物が出るような山や森はないので、安全な行中だ。
山に入って半刻。バンブー草が群れているところを見つけた。
折りたたみの斧を出し、水筒くらいの長さに揃えて予備も含めて何本か切り出す。元はとても長いので、まるごと持ち帰るのは難しい。短くしたものを背負カゴに入れていくしかないのが残念だが。
背負カゴの中にびっしりとバンブー草を詰め込み、カゴを背中に当てて立ち上がろうとしたところ、思いの外重くて立てない!
欲張って詰め過ぎたらしい。
タンジェントは、足りなければまた来ようと決め、カゴの半分は諦めることにした。
しばらく歩くと、来るときは気づかなかった岩陰に、随分早く咲いたサールフラワーを見つけた。岩を避けて覗いてみると、その先はなだらかな下り坂になり、斜面一体にオレンジ色のサールフラワーが群生していた。
「おおお、まさかこんなところにサールフラワーが!これはツイてる!」
バンブーの水筒より、群生したサールフラワーの方が比較にならないほど貴重だ。いろいろな料理で食べられるし、間違いなく売れる。
野菜などの植物の群生地を見つけたら、まず広さを測る。一定以上の広さの群生地かを確認し、かつ、その土地に持ち主がいなければ発見者として国に申請する。認められれば畑として所有することができるが、ここは間違いなく公爵家所有の山だ。つまり、このサールフラワーは公爵家の畑になる。
ちなみに。
規定以上の広さがない群生地は、誰かの所有地でなければ採取は自由とされている。
森のペリルの繁みなどは畑と認められるほど大きなブッシュにはならないため、公爵家の敷地にあるロブロの森のようにそれ自体に持ち主がいない限りは誰でも摘めるというわけだ。
屋敷に戻ったら最優先でドリアン様に報告するが、サールフラワーを少し採取して、これも畑に植えられないか試してみよう!そう思いついた。
穴掘り棒でザクザクと土ごと掘り出し、傷つけないようにカゴに入れていく。
土の鑑定を行うと、ロプロの森の土とそう大差ないことがわかった。大きな山の一部を切り拓いて町を作ったのかもしれない。
─戻ったら、やることがたくさんだ!
ペリルに準備した畑はまだ一部しか使っていない。未使用のエリアにサールフラワーを植えると言ったらドレイファス様は嫌がるだろうか?
夕方の水やりにドレイファス様が現れるまでに、まずは畑の準備だけしておいて、了解を取ってから植えるほうがいいな。イヤだと言われたら、近くに畑を作って植えればいいか─
たくさん歩いたあとだが、気が逸り軽やかな足どりで山道を駆け下り、屋敷へと戻った。
庭園に戻ったタンジェントは、外出中のドリアンの面会予約を取ったあと、ペリル畑の端の土を穴掘り棒を使ってよく解していった。
土魔法を使うほどのスペースではない。
試しに移植し、定着するのか、自然にある時と同じように来年も生えるのかを一年かけて確認する。
うん、これは楽しみだ!
ペリルを見守りサールフラワーも増えたら、どんどん楽しみが増えるが、このままでは庭園まで手が回らなくなる日も近いかもしれない・・・
今夜マトレイドと面談について相談しないと本当にダメかもな。
面倒くさいことは先送りしたかったが。手を広げすぎて大切な花や野菜たちが世話しきれないなんてあってはいけないことだ。ルジーが来たら、マトレイドに伝言してもらおうと決めた。
日が落ちる少し前。
朝と同じようにドレイファス一行が水やりに来た。
「タンジー、ペリル元気だった?」
「はい、今日も元気いっぱいですよ」と頭を撫でる。
「お水やってくる!」と樽へ走っていくのを見ながら、ルジーに声をかける。
「ちょっと相談がある」
サールフラワーの群生地を公爵家の山で見つけたことをドリアンに報告するが、サールフラワーをペリル畑の一部に植えてみたいので一緒にドレイファスに話してもらいたい。怒るだろうか?と聞いたら、いや全然平気だろ!と言われた。それからマトレイドに庭師と大工の面談を依頼したいなど。
「マドゥーンとマトレイドにはあとで言っておく」
最後の一つは。
「おーい、ドレイファスさまぁちょっと来てくれないかぁ?」
ルジーが小さな主をありえない言葉遣いで呼びつけると、「はーい!」と尻尾振った金色の子犬が、あ、いやドレイファスが駆け戻って来る。
それ見てルジーは、「だいぶ足腰がしっかりしてきたな!」と呟いた。
「なあに?」
見上げる主に、タンジーが身体を屈めて近づくと
「ドレイファス様にご相談があるんです」
いつもより丁寧に語りかけると、ドレイファスはとてもうれしそうに相談?と両手を握りしめた。
「今日山でサールフラワーを見つけて採取してきたたんです」とカゴから出してみせる。
漂う香りをクンと嗅いだドレイファスは、好みじゃなかったらしく、鼻に皺を寄せた。
「これなに?お花?」
「ええ、お花ですが、食べられるんですよ。ドレイファス様もときどきお上がりになってます」
えー!と驚いているが、そのまま続ける。
「ペリルの畑、まだ使ってないところがあるので、端っこでいいのでこれを植えてはダメでしょうか?」
「ペリルが狭くなって困ったりしない?」
心配そうに眉を寄せる顔が可愛すぎた。
タンジェントは柔らかな金髪を撫でながら
「大丈夫です。ちょっと離して植えますからね。安心してください」
ホッとした顔を浮かべ、「じゃあいいよ!」と答えてくれた。
「だから大丈夫だって。ドレイファス様はなんたって好奇心の塊だからな」
ルジーも金髪を撫でる。
ドレイファスはニコニコしながら、そして、無視したわけではないのだが、仲間に入れないグレイザールはうわんうわん泣いて、今日の水やりもいつもと同じように終わりを迎えた。
その夜。
夕餉を厨房に取りに行くと、マトレイドと出くわした。
「ルジーに聞いたよ。雇入れの面談者は、事前にロイダルが調査済だが、屋敷に入る者の選別だからマドゥーンと俺が同席するというのでどうだ?」
「おお。助かるよ。俺は普段あまり人と接することもないからな」
「じゃあ、面談の予定はマドゥーンに組んでもらおう。一番うまい」
そう言ってマトレイドが笑った。
だろうな、とタンジェントも納得だ。
「大工のほうもマドゥーンに一緒に頼めば、うまく予定入れてくれると思うぞ。言っておくか?」
「ありがたい、庭師が一段落したら頼むよ」
「あ、あとマドゥーンから明日朝イチで執務室に来てと言付かっているんだが、なにかあったか?」
今日山へ行って、サールフラワーの群生地を見つけたので報告だと言うと、マトレイドは大きくペリドットの瞳を見開き、やったな!と肘でゴリゴリしてきた。
「今夜のうちにマドゥーンに伝えておくから、明朝ドリアン様に面会するときにでもマドゥーンと打ち合わせておいてくれ」
作業小屋に戻り、立ち話のせいで冷めかかった食事を食べる。
サールフラワーに軽く水をやり、明日の水やり前に移植しようと決めた。もう薄暗いが、見えないわけではないからと畑へ向かう。
ペリルが並ぶ反対側にしゃがみ、土に手を触れると。
─土のコンディションはどうだろう─
鑑定ボードが開く。
【フォンブランデイル家の庭の土】
「状態」
良い
[成分]
黒土
赤玉土
粘土
ナラの乾いた落ち葉
ブナの乾いた落ち葉
カエデの乾いた落ち葉
野薔薇の乾いた枯れた葉
野薔薇の乾いた枯れた花びら
菫の乾いた枯れた葉
菫の乾いた枯れた花びら
ノースポートフラワーの乾いた枯れた葉
ドングリの欠片
貝殻虫の死骸
発酵した馬の糞
うん。ペリルを植えた土と同じ状態が保てている。サールフラワーの土と適性が高そうならこのまま植えよう。
バンブー草は・・・、サールフラワーのことが終わってからだな。
食べ終わった皿を洗って水切りカゴに伏せると、どっと疲れが出た。明日の公爵との面会に備えて早く眠ることにしよう、タンジェントはさっさとベッドに潜ってロウソクを消した。
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