一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?

たまご

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第7章 《ことわり》をはずれたもの。

学園都市。

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 真珠国と分かれた人達はどこにいる?
 魔法都市アレキサンドライトか?
 いや、あそこは魔導の塔があったが外部の人間には教えないはずだ。

 それに、真珠国の人々は黒い髪に黒い目で外見的にも目立つ。
 紛れ込むのは難しいだろう。

 ならば。

「……学園都市トパーズか」

 あそこには、確か大陸最大の図書館があった。
 それに、大陸中から様々な人々が集まってきている。
 ほかではあまり見かけないエルフさえいるから、真珠国の人々でも違和感はない。

 学生としてなら紛れ込むのは容易だろう。
 よそから来た学生も大勢いるから、情報収集もしやすいはずだ。

 とりあえず、行ってみるか。

「何か分かったら連絡して」

「はい、分かりました」

 頷いたお稲荷さんは、しょんぼりとしっぽをたらしている。

「お稲荷さんは悪くないよ。大丈夫」

 そう言いながら、つい頭を撫でてしまった。
 なんか放っておけないんだよな……。

「キング。トパーズに〈空間転移〉」

 キングがぱちりと目を閉じると、微妙な浮遊感と共に私達はトパーズへと移動した。

 学園都市トパーズ。
 色々な国や都市が共同で資金を出し合って設立した都市で、あるとあらゆる事が学べる。
 大陸中から人が集まり、それにより独自の文化が発展した都市でもある。

 ここのギルドは学生達がメインで、いわば訓練の一環として依頼を請け負っているので登録している冒険者の数は多くない。
 黒い霧の事はここのギルドにも連絡はいっているはずだが、対応は難しいかもしれない。

 さて、どうするか。

 クラーケンに刺さっていた杭に書かれていたのは、確か「滅びを運べ」だったか?

 古代神語による呪いの言葉。

 んー?
 基本は学校で学ぶとして、それを応用するなら……。

 私だったら図書館で専門的な事を調べ、それから実践で試すだろう。
 まずは、図書館とギルドだな。

 街の中心に、巨大な木造の建物があった。
 ドームのような形に木を組み合わせている。
 これが大陸最大の図書館か。
 入り口で登録すれば誰でも利用出来るらしい。

 中に入ると、木と紙の合わさった独特の匂いがした。

「えーと、古代神語の本は……」

 図書館の一角に古代神語に関する本が集められていた。
 読む人はほとんどいないのか、分厚い本は綺麗なままの物が多かった。

 ……研究書みたいなのがほとんどみたいだな。
 魔方陣や呪いに関する本を探せばいいのか?

「せり、探せる?」

 こっそりとせりに声をかける。

 せりがぴくぴくとひげを動かした。
 とりあえず、せりが反応した本だけを抜き出したが。

「多いな……」

 これ、私一人で調べるのか……。






















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