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第4章 地下迷宮。
絵物語。
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んー?
何だか、順調にいきすぎている気がする。
うちにはせりとよつばがいるから、仕掛けには当然引っ掛からないのだが。
前を歩くりゅうたろうが、暇そうにあくびをしている。
昨日、地下迷宮に入ってから一度も魔物が出てこないのだ。
以前、オパール王国の近くのダンジョンに潜った時には、わりと頻繁に魔物に遭遇していた。
仕掛けが多いから、魔物も住み着かないのか?
「何か、引っ掛かるんだよなぁ……」
せりが足を止めて振り向いた。
石で造られた色や模様の違うタイルが、一面に敷き詰められている。
……順番に踏まないとマズいやつだ。
昔、何かの映画で見たな。
「よつば、〈解除〉」
よつばが前足をちょいちょいと動かした。
まぁ、私達には意味がないけどな。
床が光って、タイルの配置が変わった。
ん?
これ、絵が順番になっているのか……?
山……、これはガーネットの休火山の事か?
で、これはドラゴンかな。
次は、大きい人と小さい人がいて……。
不意に、せりが走り出した。
「せり、待って!」
慌ててあとを追いかけた。
通路をふさいでいる大きな岩を、せりは一生懸命引っ掻いている。
「せり、やめなさい! 爪を痛めるから!」
せりが、私の顔を見上げた。
「この向こうに、サナ達がいるんだね?」
岩の隙間に顔を近付けて叫んだ。
「サナ! ナルシ! そこにいるの!?」
返答はない。
「サナ!! ナルシ!!」
「……誰、だい?」
かすかな声が聞こえてきた。
サナの声だ!
「つかさ! キャラバンの護衛で一緒だった!」
「つかさ……、何で、ここに……」
「ナロクさんの依頼で、サナ達を捜しに来た!」
ナルシの声がしない。
いや、元々ナルシは無口だ。
多分、無事だ。いや、無事であってくれ。
「そこ、広い!? 私達も入れる!?」
「入れる、けど……、どうやって……」
「キング! 岩の向こうに〈空間転移〉!」
キングがぱちりと目を閉じると、私達は移動した。
「サナ! ナルシ!」
サナ達は、ぐったりと地面に横たわっていた。
突然現れた私達の姿を見て、目を見開いている。
「つかさ……?」
「どうやって、ここに……?」
護衛の時はキングのスキルは必要なかったから、この二人は私達がどこへでも移動できる事を知らないのだ。
今は、それより。
「チャビ! サナ達を〈回復〉!」
チャビがごろごろとのどを鳴らし始めた。
すぐにサナ達は起き上がれるようになった。
あまりの空腹と乾きで、チャビのごろごろを聞いても眠れなかったようだ。
私が差し出した水をがぶがぶと飲み、スープも残さず食べた。
よかった。
どうやら、間に合ったようだ。
何だか、順調にいきすぎている気がする。
うちにはせりとよつばがいるから、仕掛けには当然引っ掛からないのだが。
前を歩くりゅうたろうが、暇そうにあくびをしている。
昨日、地下迷宮に入ってから一度も魔物が出てこないのだ。
以前、オパール王国の近くのダンジョンに潜った時には、わりと頻繁に魔物に遭遇していた。
仕掛けが多いから、魔物も住み着かないのか?
「何か、引っ掛かるんだよなぁ……」
せりが足を止めて振り向いた。
石で造られた色や模様の違うタイルが、一面に敷き詰められている。
……順番に踏まないとマズいやつだ。
昔、何かの映画で見たな。
「よつば、〈解除〉」
よつばが前足をちょいちょいと動かした。
まぁ、私達には意味がないけどな。
床が光って、タイルの配置が変わった。
ん?
これ、絵が順番になっているのか……?
山……、これはガーネットの休火山の事か?
で、これはドラゴンかな。
次は、大きい人と小さい人がいて……。
不意に、せりが走り出した。
「せり、待って!」
慌ててあとを追いかけた。
通路をふさいでいる大きな岩を、せりは一生懸命引っ掻いている。
「せり、やめなさい! 爪を痛めるから!」
せりが、私の顔を見上げた。
「この向こうに、サナ達がいるんだね?」
岩の隙間に顔を近付けて叫んだ。
「サナ! ナルシ! そこにいるの!?」
返答はない。
「サナ!! ナルシ!!」
「……誰、だい?」
かすかな声が聞こえてきた。
サナの声だ!
「つかさ! キャラバンの護衛で一緒だった!」
「つかさ……、何で、ここに……」
「ナロクさんの依頼で、サナ達を捜しに来た!」
ナルシの声がしない。
いや、元々ナルシは無口だ。
多分、無事だ。いや、無事であってくれ。
「そこ、広い!? 私達も入れる!?」
「入れる、けど……、どうやって……」
「キング! 岩の向こうに〈空間転移〉!」
キングがぱちりと目を閉じると、私達は移動した。
「サナ! ナルシ!」
サナ達は、ぐったりと地面に横たわっていた。
突然現れた私達の姿を見て、目を見開いている。
「つかさ……?」
「どうやって、ここに……?」
護衛の時はキングのスキルは必要なかったから、この二人は私達がどこへでも移動できる事を知らないのだ。
今は、それより。
「チャビ! サナ達を〈回復〉!」
チャビがごろごろとのどを鳴らし始めた。
すぐにサナ達は起き上がれるようになった。
あまりの空腹と乾きで、チャビのごろごろを聞いても眠れなかったようだ。
私が差し出した水をがぶがぶと飲み、スープも残さず食べた。
よかった。
どうやら、間に合ったようだ。
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