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第2章 魔導の塔。
虹の橋。
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一晩降り続いた雨は、明け方近くにはやんでいた。
やかんを火にかけ、お湯を沸かす。
今朝はコーヒーと、バターをたっぷりとつけたパンにしよう。
ちなみに、コーヒーは女神様が向こうから猫達のご飯を手に入れる時におまけでつけてくれたものだ。
内職、お疲れ様です。
かたんっと音がした。
「こら、人間の食べ物はダメでしょ」
振り返ったが、猫達はみんな自分のご飯に夢中だ。
「あれ?」
気のせいだったかな。
バターをつけたパンに、スカイビーのとろとろの蜜をかける。
かじりつくと、バターがじんわり染み込んだパンからふわりと花の蜜の香りがする。
「うん、美味しい」
さてと、今日はどこに行こうかな。
テントをしまって、りゅうたろうを肩に乗せる。
空には、まだうっすらと虹の痕跡が残っていた。
「……」
飼い主より先に死んだペットは、虹の橋を渡るのだという。
そこで、大好きだった飼い主が来るのを待っているのだ。
今まで見送った猫達も、そこで私を待っていてくれるのだろうか。
だけど。
「ごめんね、私はまだそっちには行けそうにないや」
今いる猫達を、くぅ達を、守らないといけないから。
やかんを火にかけ、お湯を沸かす。
今朝はコーヒーと、バターをたっぷりとつけたパンにしよう。
ちなみに、コーヒーは女神様が向こうから猫達のご飯を手に入れる時におまけでつけてくれたものだ。
内職、お疲れ様です。
かたんっと音がした。
「こら、人間の食べ物はダメでしょ」
振り返ったが、猫達はみんな自分のご飯に夢中だ。
「あれ?」
気のせいだったかな。
バターをつけたパンに、スカイビーのとろとろの蜜をかける。
かじりつくと、バターがじんわり染み込んだパンからふわりと花の蜜の香りがする。
「うん、美味しい」
さてと、今日はどこに行こうかな。
テントをしまって、りゅうたろうを肩に乗せる。
空には、まだうっすらと虹の痕跡が残っていた。
「……」
飼い主より先に死んだペットは、虹の橋を渡るのだという。
そこで、大好きだった飼い主が来るのを待っているのだ。
今まで見送った猫達も、そこで私を待っていてくれるのだろうか。
だけど。
「ごめんね、私はまだそっちには行けそうにないや」
今いる猫達を、くぅ達を、守らないといけないから。
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