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第1章 異世界探索。

スローライフをしたかった……。

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『よつばさん、見つかって良かったですね』

「そうなんだけど……」

 今、よつばはキャットハウスの中でくつろいでいる。

 何でも解除できるよつばでも、私の許可がなければ出てくる事は出来ないようだ。

「オパール王国の皆様に申し訳なくて……」

 よつばが食い荒らしたのは、この国の半年分の備蓄食糧だったらしい。
 このままでは、今年の冬には餓死者が出るという話だった。

『とりあえず祝福を授けて、いつもより豊作になるようにはしますけど……。弁償となると、飼い主さんの責任ですよね?』

 こういう時は正論だな、女神様!!

「でも、お金が……」

 女神様が持たしてくれたお金では、とても足りそうにない。
 なにしろ、国の半年分の食糧だ。

 りゅうたろうみたいに体の大きさが変えられるわけでもないのに、よくそれだけ食べたな、よつば。

『あ、近くにダンジョンがありますよ』

「え?」

『そこの財宝を、弁償に当てたらどうですか?』

 なるほど、一攫千金を狙えということか。

『そこは未発見のダンジョンなので、宝箱も手付かずですよ』

 ……マップには、フツーに表示されてますけど?

『つかささんに持たせたものは、どれも特別製ですからね』

 スマホの向こうで、どや顔をしている女神様が目に浮かぶ。

「ダンジョンかぁ……」

『りゅうたろうちゃんとよつばさんがいれば、問題なく攻略できると思いますし』

 仕方ない、飼い主の責任だ。

「ちょっとダンジョン行ってみる」

『頑張って下さいね』

 ダンジョン攻略して、お宝ゲットか。

 ……異世界ものは、スローライフ系が好きだったんだけどなぁ。



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