ABC

桃青

文字の大きさ
上 下
21 / 67

20.インターバル2

しおりを挟む
「お茶を淹れますね。ちょっと落ち着きましょう。水希さんはどのお茶がいいですか? 」
 雄大君の質問に、私はボソッと答える。
「紅茶」
 こちょこちょと手作業をする、雄大君の大きな後姿を眺めながら思う。この空気。この自然。この平和。それを白井タクヤは否定する、全身全霊で、『正しさ』の名の元に。
 彼を否定する思いは、次第に消えつつあった。でも教えてほしいと思う、その正しさの正体を。
 私がやっている行いを否定するつもりはないが、何かが微かに揺らいだことは確かだ。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

異世界迷宮のスナイパー《転生弓士》アルファ版

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:21pt お気に入り:583

山姫~鬼無里村異聞~

歴史・時代 / 連載中 24h.ポイント:647pt お気に入り:17

英雄の平凡な妻

恋愛 / 完結 24h.ポイント:482pt お気に入り:2,558

悪役令嬢ですが、自分のスキルの代償がきつくて泣きそうです(仮)

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:1,694

婚約破棄された帰り、可愛すぎる男の娘をお持ち帰りしました

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:1

俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛

恋愛 / 完結 24h.ポイント:28pt お気に入り:31

あさきゆめみし

歴史・時代 / 連載中 24h.ポイント:21pt お気に入り:1

処理中です...