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翠玉の章・溺愛√(ハッピーエンド)
エピローグ トキノハナと翠玉の君〜永遠の約束〜 2
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そういえば、私の出自だが
私と体面した後、ミズキは両親に聞いたそうで、
私はミズキの双子の姉、にあたるそうだ。
生まれてすぐに何者かに攫われて生死不明になっていたと。
クロノスの姫が双子、片割れは生死不明だが、
もしも生きていた時には世界の抗争の道具になりかねない。
その事実が明るみに出る前に世間的に隠蔽した。と言うことらしい。
秘密裏に探してくれていたが、足がつかず諦めていたそうで、
両親にあたる人達は私の姿をみたら泣き崩れた。
ここにくる前に顔合わせは済ませてあるのだ。
初対面だったので、まだしっくりはこないけど、
私の無事を心から喜んでくれた。
そして何度も、謝りながら抱きしめる母親に、ほのかに絆のような芽生えを感じ戸惑った。
いつか、心から分かり合えたらいいな。
「これからじっくり、関係を深めていきましょう、お姉様」
全面的に娘たちの味方でいてくれる。
ノルン侯爵夫妻で、基本的には穏和で仲の良い夫婦で、私も嬉しい。
私の本当の名前はハナキ・クロノス・フォン・ノルン
だったそうで。
「長い……」
「ハナキ・イグニードでいいのに……」
「気が早い!」
「本当ですわ。 これだから手の早い殿方は……」
口元を手に持つ扇で隠しながら、半分以上本気の軽蔑の眼差しを向けるミズキ。
「心外です。 じーーーーっくり待ったほうですが?」
一触即発な2人に困りながらも、リュートは本題を切り出す。
「まあまあ。じゃれるのはそのくらいにしてね。
この先のことを打ち合わせておかないといけないからね」
王族の顔で、リュートは組んだ長い指に顎を乗せた。
まだお披露目はしていないが、王族とノルン侯爵には私の存在は知れている。
お身内だけでも大騒動だったらしいのに、これが正式に発表されたら大混乱を招くし
自分で言うのも悲しくはなるけど、私自体が人前に出せる状況ではないので、発表にはいい時期を探している状態のようです。
悪かったね。教養がなくて。
「多分だけど、このままだとハナちゃん、うちの兄上のお嫁さんにされちゃうかも」
「えっ!? なんで!?」
いきなりのリュートの発言に私の声も裏返る。
「………はぁ?」
王太子の嫁! なんて畏れ多い!
カナタの顔が大変おそろしい。横を向けないくらいの邪悪なオーラを発している。
「……その可能性もありますわね、確かに」
伏せ目がちに、ミズキは肯定する。
「?」
ミズキの態度に違和感を一瞬感じつつも
自分に向いてる結婚話に動揺して手一杯になってしまう。
「兄上まだ結婚してないの。 一応形だけの婚約者みたいなのはいるんだけど……結婚は本人が頑なに拒み続けているんだよね」
リュートは色々思うところがあるのだろう。責めるでもなく、その事実を淡々と述べている。
リュートのお兄さんなら、未来の王様に一番近い方なのだろう。
もう身を固めていないと遅いくらいなのでは……
結婚したくない理由があるのかな?
お貴族様方の結婚は庶民とは違うもんね。
(ん……? もしかして私もそうなの?)
やや他人事みたいに考えていたけど、他人事じゃなかった!
「クロノスの姫が双子だった。公表したらこの事実は瞬く間に広がるわ。
刻の巫女姫は基本的には王族が娶ることがほとんどだから、婚約者のいないハナキは必然とそうなるでしょうね」
やっぱりそうなんだ……ご令嬢になった自覚もない身にこれはキツいよ。
「カナタ様は財力と商売での絶対的権力はお持ちでも、爵位はハナキとは釣り合わないですもの」
混乱を防ぐ意味でも、王子様との婚約の道で進むのが国にとっては良案なのではないかと。
側から見たら御伽噺のような王道ストーリーだが、当事者としてはちっとも嬉しくない。
ただ、カナタのそばにいたいだけなのに。
ちょっと気落ちした私の様子も見逃さないカナタはそっと手を握る。
『大丈夫』だと言うように。
「私、見たことない方のお嫁さんになるのは嫌だな」
「……ええ。 爵位に関してはまあそうですね。
絶対にねじ伏せてやりますけど。
ハナキを殿下にくれてやるくらいなら、私にも考えがありますからね。 手段は選びませんよ?」
ギラっと、怒りを滲ませる翠玉から魔力が溢れ出している。
感情のセーブも効かないほどに、お怒りの様子に、貴族男性とは思えないねとリュートも苦笑いだ。
「だからその不穏なのしまいなさいって。もう。
僕としても穏便にことを済ませたいよ」
牙を剥き出しにして威嚇するカナタを宥めるように『人の話は最後まで聞きなさいよ』と手で制す。
「なので、カナタを陞爵させようと思うよ。
伯爵位くらいまでならまあ、ギリギリいけるんじゃないかな」
「陞爵……?」
「爵位をあげることですよ、ハナキ」
聞きなれない言葉に首を捻っていたらミズキがこそっと助け舟をだしてくれた。ありがたい。
「功績は、刻の巫女姫の片割れのハナちゃんを見つけ、保護したことで。
完全な刻の巫女姫を手に入れられるなら、王家も飲んでくれるんじゃないかな」
「カナタが敵に回ったら怖いことも一緒にプレゼンするけど」
「翠玉の龍の逆鱗に触れたらなんとやらってやつ……?」
「ふふ、いまはカナタ様の逆鱗はハナキみたいですけど」
くすくす笑いながら、ミズキは揶揄うような目で私を見やる。
「ハナキを妻にできるなら、ある程度はなんでも言うこと聞きますよ。 ある程度は」
ある程度を強調するあたり聞く気ないでしょその姿勢……ものすごく不敬だわ。
「私のことなのに、自分にできることが少なくて。みんなに大変な思いさせてごめんなさい」
起こりうる最悪な可能性を、私にとって良くなるようにと考えて動いてくれている人達に、守られるしかできない自分が申し訳なくて。
「いいえ、謝ることはなくてよ。
好きでやっていることですもの。 わたくしたちなど大したことはありません。
前にも言いましたがあなたが1番大変だと思いますよ?」
「そうなの?」
「ええ。これからハナキには淑女教育・刻の巫女姫のお役目など、覚えることが山ほど待っていますからね。
大丈夫、厳しいですがわたくしもついてますからね。
一緒に頑張りましょう」
「うわぁ……お勉強かぁ」
正直好きじゃない。
基礎もないとこからガンガン叩き込まねばならないとか、修羅の道だね……
「ふふ、学びはいいものですよ。でもあなたは昔から体を動かす方が好きでしたものね」
「うん。寝ないようにしないとねぇ」
「大丈夫、ハナはやればできる子です。 私が保証しますよ」
私の頭をポンポン、と撫でながらカナタは微笑む。
「……2人の世界に入ってるとこ恐縮だけど、僕の話は聞こえるかな?」
わざとらしくせきばらいをしながらリュートは話を進める。いたたまれない……
久しぶりに顔を合わせた4人で、話は尽きることなく過ぎていく。
この先を真剣に話し合う。
出し抜く悪巧みに関しては本当に楽しそうな3人に、私もつられてしまう。
この人たちが私の味方でいてくれる。
頼もしくて、ちょっと泣きそうになる。
ずっと1人だと思っていたあの頃の私に、
時間逆行できるなら、教えてあげたいくらい。
私は幸せだよ、神様。
・・・・・・・
「
私と体面した後、ミズキは両親に聞いたそうで、
私はミズキの双子の姉、にあたるそうだ。
生まれてすぐに何者かに攫われて生死不明になっていたと。
クロノスの姫が双子、片割れは生死不明だが、
もしも生きていた時には世界の抗争の道具になりかねない。
その事実が明るみに出る前に世間的に隠蔽した。と言うことらしい。
秘密裏に探してくれていたが、足がつかず諦めていたそうで、
両親にあたる人達は私の姿をみたら泣き崩れた。
ここにくる前に顔合わせは済ませてあるのだ。
初対面だったので、まだしっくりはこないけど、
私の無事を心から喜んでくれた。
そして何度も、謝りながら抱きしめる母親に、ほのかに絆のような芽生えを感じ戸惑った。
いつか、心から分かり合えたらいいな。
「これからじっくり、関係を深めていきましょう、お姉様」
全面的に娘たちの味方でいてくれる。
ノルン侯爵夫妻で、基本的には穏和で仲の良い夫婦で、私も嬉しい。
私の本当の名前はハナキ・クロノス・フォン・ノルン
だったそうで。
「長い……」
「ハナキ・イグニードでいいのに……」
「気が早い!」
「本当ですわ。 これだから手の早い殿方は……」
口元を手に持つ扇で隠しながら、半分以上本気の軽蔑の眼差しを向けるミズキ。
「心外です。 じーーーーっくり待ったほうですが?」
一触即発な2人に困りながらも、リュートは本題を切り出す。
「まあまあ。じゃれるのはそのくらいにしてね。
この先のことを打ち合わせておかないといけないからね」
王族の顔で、リュートは組んだ長い指に顎を乗せた。
まだお披露目はしていないが、王族とノルン侯爵には私の存在は知れている。
お身内だけでも大騒動だったらしいのに、これが正式に発表されたら大混乱を招くし
自分で言うのも悲しくはなるけど、私自体が人前に出せる状況ではないので、発表にはいい時期を探している状態のようです。
悪かったね。教養がなくて。
「多分だけど、このままだとハナちゃん、うちの兄上のお嫁さんにされちゃうかも」
「えっ!? なんで!?」
いきなりのリュートの発言に私の声も裏返る。
「………はぁ?」
王太子の嫁! なんて畏れ多い!
カナタの顔が大変おそろしい。横を向けないくらいの邪悪なオーラを発している。
「……その可能性もありますわね、確かに」
伏せ目がちに、ミズキは肯定する。
「?」
ミズキの態度に違和感を一瞬感じつつも
自分に向いてる結婚話に動揺して手一杯になってしまう。
「兄上まだ結婚してないの。 一応形だけの婚約者みたいなのはいるんだけど……結婚は本人が頑なに拒み続けているんだよね」
リュートは色々思うところがあるのだろう。責めるでもなく、その事実を淡々と述べている。
リュートのお兄さんなら、未来の王様に一番近い方なのだろう。
もう身を固めていないと遅いくらいなのでは……
結婚したくない理由があるのかな?
お貴族様方の結婚は庶民とは違うもんね。
(ん……? もしかして私もそうなの?)
やや他人事みたいに考えていたけど、他人事じゃなかった!
「クロノスの姫が双子だった。公表したらこの事実は瞬く間に広がるわ。
刻の巫女姫は基本的には王族が娶ることがほとんどだから、婚約者のいないハナキは必然とそうなるでしょうね」
やっぱりそうなんだ……ご令嬢になった自覚もない身にこれはキツいよ。
「カナタ様は財力と商売での絶対的権力はお持ちでも、爵位はハナキとは釣り合わないですもの」
混乱を防ぐ意味でも、王子様との婚約の道で進むのが国にとっては良案なのではないかと。
側から見たら御伽噺のような王道ストーリーだが、当事者としてはちっとも嬉しくない。
ただ、カナタのそばにいたいだけなのに。
ちょっと気落ちした私の様子も見逃さないカナタはそっと手を握る。
『大丈夫』だと言うように。
「私、見たことない方のお嫁さんになるのは嫌だな」
「……ええ。 爵位に関してはまあそうですね。
絶対にねじ伏せてやりますけど。
ハナキを殿下にくれてやるくらいなら、私にも考えがありますからね。 手段は選びませんよ?」
ギラっと、怒りを滲ませる翠玉から魔力が溢れ出している。
感情のセーブも効かないほどに、お怒りの様子に、貴族男性とは思えないねとリュートも苦笑いだ。
「だからその不穏なのしまいなさいって。もう。
僕としても穏便にことを済ませたいよ」
牙を剥き出しにして威嚇するカナタを宥めるように『人の話は最後まで聞きなさいよ』と手で制す。
「なので、カナタを陞爵させようと思うよ。
伯爵位くらいまでならまあ、ギリギリいけるんじゃないかな」
「陞爵……?」
「爵位をあげることですよ、ハナキ」
聞きなれない言葉に首を捻っていたらミズキがこそっと助け舟をだしてくれた。ありがたい。
「功績は、刻の巫女姫の片割れのハナちゃんを見つけ、保護したことで。
完全な刻の巫女姫を手に入れられるなら、王家も飲んでくれるんじゃないかな」
「カナタが敵に回ったら怖いことも一緒にプレゼンするけど」
「翠玉の龍の逆鱗に触れたらなんとやらってやつ……?」
「ふふ、いまはカナタ様の逆鱗はハナキみたいですけど」
くすくす笑いながら、ミズキは揶揄うような目で私を見やる。
「ハナキを妻にできるなら、ある程度はなんでも言うこと聞きますよ。 ある程度は」
ある程度を強調するあたり聞く気ないでしょその姿勢……ものすごく不敬だわ。
「私のことなのに、自分にできることが少なくて。みんなに大変な思いさせてごめんなさい」
起こりうる最悪な可能性を、私にとって良くなるようにと考えて動いてくれている人達に、守られるしかできない自分が申し訳なくて。
「いいえ、謝ることはなくてよ。
好きでやっていることですもの。 わたくしたちなど大したことはありません。
前にも言いましたがあなたが1番大変だと思いますよ?」
「そうなの?」
「ええ。これからハナキには淑女教育・刻の巫女姫のお役目など、覚えることが山ほど待っていますからね。
大丈夫、厳しいですがわたくしもついてますからね。
一緒に頑張りましょう」
「うわぁ……お勉強かぁ」
正直好きじゃない。
基礎もないとこからガンガン叩き込まねばならないとか、修羅の道だね……
「ふふ、学びはいいものですよ。でもあなたは昔から体を動かす方が好きでしたものね」
「うん。寝ないようにしないとねぇ」
「大丈夫、ハナはやればできる子です。 私が保証しますよ」
私の頭をポンポン、と撫でながらカナタは微笑む。
「……2人の世界に入ってるとこ恐縮だけど、僕の話は聞こえるかな?」
わざとらしくせきばらいをしながらリュートは話を進める。いたたまれない……
久しぶりに顔を合わせた4人で、話は尽きることなく過ぎていく。
この先を真剣に話し合う。
出し抜く悪巧みに関しては本当に楽しそうな3人に、私もつられてしまう。
この人たちが私の味方でいてくれる。
頼もしくて、ちょっと泣きそうになる。
ずっと1人だと思っていたあの頃の私に、
時間逆行できるなら、教えてあげたいくらい。
私は幸せだよ、神様。
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