とある冒険者セルジュ

変化編

65 変化編 あとがき 人物

❤ラウ
　マオじいちゃんのお陰で剣や体術の基礎がしっかりしており、特に魔法に優れた冒険者。
　本人は気が付いていないが、一番の才能はネコの素質で次が魔法。
　内が相手に合わせてフィットし、イイ感じに蠢く。何度でもイける。
　目付きの鋭い美形の為に得することも多いが、顔が良過ぎた為に得以上の不幸が来てしまった感じ。
　苦労はしているが、運と努力で逃げ切れた。
　無意識に落とそうと接近してきていたセルジュに気付かず、自分も知らない間に墜ちていた。

❤セルジュ
　絶倫の変態。体力が化け物級でそれに伴ってあちらも強い。
　ラウリーの粗相を本人に言わないのは、恥ずかしがってトぶのに時間がかかるようになると思った為。正解。
　多分知ってしまったら、ラウリーはトばないように頑張っちゃう。
　ラウリーが好きなのに気が付いてから、尽くす喜びを知った。

❤スノウ
　気のいい兄ちゃんキャラ。恩人に基礎を叩き込まれ、才能もある。
　結構本気でラウリーを口説いていたが、ネコとは気が付かず失敗した。でも本能がネコを察知していたっぽい。
　セルジュ×ラウリーでは当て馬にあたるが、モナカとの関係ではラウリーを当て馬に。器用だな。
　もしセルジュにオーガの件での気付きがなければ、セルジュのオイデンへの到着が遅れてスノウ×ラウリーになっていた可能性が高い。
　その時はモナカは失恋。ちゃんと親友ポジションを維持することだろう。

❤モナカ
　オイデンで会ってからスノウがずっと好き。けれど両方タチなのでどうしたものかと悩んでいる。
　スノウがラウリーに特別な興味を抱いたのがわかって、焦っている。焦り過ぎて暴走気味に迷走している。
　ラウリーが気付いてなお巻き込まれてくれていることに感謝している。
　似た境遇のセルジュと仲良くなりたい。愚痴を言いたいと思っている。
『フラれたら気まずいし、抱かれるのもちょっと……』

❤マオじいちゃん
　ラウリーの祖父。ラウリーは気が付いていないが、南部らしいちゃっかりした面も併せ持つ人。
　ラウリーに才能がなく冒険者に憧れてもいなかったら、多分ラウリーを死んだことにして知り合いに預けた。
　そこでラウリーは望まれるまま隠れるように生き、静かに一人生涯を終えただろう。
　ラウリーに渡した赤い耳飾りは、結婚前に恋人にもらったもの。

★イルマ
　ラウリーを愛人にして、抱いて綺麗な顔を歪ませたかったぼんぼん。
　ラウリーの内面は一切見ていないので、ネコとは気づかなかった。抱かれているのを見て激昂する。
　親に謹慎処分を言い渡され、その後も監視される生活になる。ラウリーの十五歳の誕生日に初めて脱獄を知る。
　どうしてもラウリーを自分の物にしたくて金と人を持ち出して追いかけるが、家に捨てられる。
　今までは顔と家が知られていたので偉そうに出来たが、故郷を離れればただの鴨。
　家に援助を求める手紙を送るが無視され、捨てられたことに気付きますますラウリーに執着する。
　特に何の技能もないのに、根性と運だけで途中からは徒歩でラウリーを追って来た。
　道中は魔物に掘られまくるし、顔がそこそこ整っているので人にも抱かれ見返りをもらっていた。
　声を掛けて来たスノウを篭絡して、自分の手駒にするつもりだった。さすがにそれは自分を高く見積もり過ぎ。
　
★ラウリーの元？　家族
　イルマの罪をラウリーに被せることに同意したため、多額の金銭を受け取ることに成功。
　イルマが謹慎明けにそのままラウリーを愛人にするとわかっていたので、その際の金銭ももらえるはずだった。
　イルマの家の秘密を握っていることから気が大きくなり、牢にいるラウリーに毎晩希望者を宛がうつもりでいたが脱獄されてしまった。
　ラウリーは早々に逃げていて正解。
　ラウリーの脱獄で愛人契約時のお金が入らなくなり、イルマの家を強請ろうとしてやり返される。
　罪(冤罪ではない)を暴かれ地位を剥奪。平民落ちする。今までの仕返しとして周囲から度重なる嫌がらせを受けているが、ギリギリの生活はストレス発散要員として維持されている。

❤ギルド長
　中央都市で活躍していた化け物級の次を指す準級。化け物級にも友人がいるので、オイデンから行く冒険者を頼んでいた。
　未だに見付からない彼の事を気にかけている。長期休暇が難しい立場だが、たまに連休の時に中央都市に行っては探している。

❤トトじいさん
　以前のオイデンは冒険者の親が死亡することによる孤児が多く、子を置いて拠点を移る人もいた為治安がよくなかった。
　冒険者を両親に持つ友人が両親を亡くして現状を知り、このままではいけないと奮起する。
　この友人は親戚が引き取りに来たがオイデンまで来るのは護衛などでお金がかかる為、迎えが来ない方が多い。
　オイデンの町は冒険者がいるからこそ栄えているということを周知し、親の跡を継いで商会を大きくする。
　冒険者の子を引き取る孤児院を商人とギルドからの寄付で運営。現ギルド長とも協力関係。
　市場もトトじいさんが最近までまとめ役をしていた。オイデンを治安の良い町に変えた立役者なので、町中の人から尊敬されている。
　そんな人とは知らずに助けたラウリーだが、そのお陰でトトじいさんはラウリーの大ファンに。
　結果、住人の間でもラウリーは大人気となった。

❤ソンテ
　冒険者を両親に持つ孤児。片親は狩りの途中に死亡。もう一人はソンテを置いていなくなった。
　人見知りしない性格で、町の人たち全員に育てられている。幼い子特有のいい人を見分ける能力が高い。
　ラウリーの鋭い視線を気にせず、べたべたに懐く。たまにラウリーが孤児院へ出向き、ソンテにせがまれて魔法を教える。
　後にオイデンでも優秀な冒険者となる。憧れの冒険者はラウリー。