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変化編
64 新しい一日。
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しばらくそのまま粘りはしたが、どうにも動けそうになかった。
「トイレ、連れてって」
結局セルジュに運んでもらうことになった。あれだけイっていれば腰がこうなるのも当然だと思えた。
ラウリーは自分で思っていたよりも強い子だった。
けれどそうなると今までトんで覚えてはいないが、事後にこうなっていた日はどうだったのか……?
先程は一度思考を放棄したのに、ついまた考えて恥ずかしくなった。自分でしたことだが、羞恥心が凄い。
「昨日もイきまくってたからな」
「言わんでよろしい!」
やっぱり腰がこうなる日は、あれほどヤっていたのか。ヤり過ぎだろ。
「幸せっ!」
「あっそ」
こんな自分が嫌になるが、気にしていないだろうセルジュに感謝もした。ラウリーも言いはしないが幸せだ。
今日は一日中だらだらイチャイチャして過ごすことにした。恋人になったからこそ、出来ることだと思う。
昼飯もセルジュが作ってくれたし、全体的にラウリーもいつもより素直に甘えていた。
普段からトんだ後は大体あんな感じで積極的で素直に甘えていると聞かされて、ラウリーは悶絶した。
「何が恥ずかしいの? ただただ可愛いけど」
「羞恥心が……」
ラウリーは今までそんな事はしていないつもりだった。そもそも他の人とで記憶がトんだことはない。
気持ち良さの問題もあるだろうが、一番はそこまで相手を信頼して身を委ねていなかったことだ。
その事に今さらながら気が付いて、実は相当前からセルジュを好きだったのではと思うと、恥ずかしくて仕方が無かった。
更に昨日は遠慮していた部分のタガが外れたせいで、ラウリー的には盛大にやらかしていた。
セルジュは真っ赤なまま悶絶しているラウリーを見て、お漏らしさせなくて本当に良かったと思っていた。
何となくそう思っただけだが、自分の判断は正しかった。いつもより少し甘えていた程度でこの反応。
これでお漏らしまで覚えていたら、ラウリーは恥ずかしさに耐えられなかったかもしれないと思った。
いつかは覚えている状態でさせたいが、かなり変態なのがバレて嫌われたくはない。だからそのお愉しみはもう少し先に取っておこうと思った。
食後に眠そうにしているラウリーを抱えてベッドへ戻ると、寝てしまったラウリーをひたすら愛でた。
夕飯まで寝るかなと思っていたら、かなり早く目が覚めた。
「ヤベっ。セルジュの傍ってぽかぽかするから、すぐに寝るわ」
「疲れているなら寝てていいのに」
「いや、全然大丈夫。むしろ寝過ぎで夜に寝られなくなりそう」
「そう?」
ちゅっちゅして抱きしめて、互いに勢い余ってまた致した。抱きしめているだけで幸せだが、つい。
連戦は流石にラウリーに止められたが、これは致し方無い。
「腰に力が入らないと、いつまでも仕事が出来ないから」
「連休とか無いかなぁ……」
「俺を殺す気?」
「まさかぁ……」
否定したのにセルジュの顔が怖かったのか、ラウリーがびくりとしていた。
ラウリーも幸せで満たされた気持ちではあったし、明日もソロだから休みにしてもいいとは思ってはいた。
けれど腰の状態を考えると、あまりヤり過ぎると明後日にまで響きそうな気がしてしまっていた。
夕飯後の風呂で鏡に映った自分の姿に恐れ戦いた。鬱血痕があると気付いてはいたが、予想を遥かに超える数だった。
「ここも見て、ラウ?」
一緒に入ると付いて来たセルジュに後ろからぱかりと足を開かれて、際どい場所の鬱血痕を見せられた。
「おまっ、何処まで……!」
「前も付けたんだけど、気が付いて無かったんだ? 俺のだって印」
言った時のセルジュの顔が格好良くて、風呂の後にラウリーが押し倒してもう一回シた。流石にこれが最後だ。
「俺も痕を付けてたのには気が付いてる?」
「えっ!?」
セルジュがわざわざ確認しに行き、にやにやしながら戻って来た。
気持ち良過ぎてつけてしまった痕は背中にいくつもあるが、それとは別にかぷかぷしながらつけていた。
首から肩にかけてと、胸にも幾つか。互いに誰にも見せなくても、ラウリーだってセルジュは自分のだと主張したかった。
「うへへ」
「流石にその笑い方は気持ち悪いぞ」
「嬉しくて」
またガバっと抱き着かれたので、ラウリーも抱きしめた。そのまま気持ち良く二人共眠った。
やはりラウリーは、セルジュと一緒だと眠りが深くなるようだった。
翌日セルジュはノーダメージで朝から狩りに行き、ラウリーは昼からソロで狩りに行った。
セルジュは心配だ、離れたくないし休もうかなと言いまくり、送り出すのが大変だった。
セルジュは昼の分まで飯を作ってから出かけて行った。甲斐甲斐しい。
その後、時間がある日のえっちは頻繁にラウリーの記憶に残る方式に変わることとなった。
トんでいる時には自制が効かないので事後に毎回ラウリーが悶絶し、それをにやにや眺めるセルジュがいつものことになった。
ラウリーは恥ずかしいなとは思うが、普段が素直になれない分丁度いいかもしれないと思う事にした。
「トイレ、連れてって」
結局セルジュに運んでもらうことになった。あれだけイっていれば腰がこうなるのも当然だと思えた。
ラウリーは自分で思っていたよりも強い子だった。
けれどそうなると今までトんで覚えてはいないが、事後にこうなっていた日はどうだったのか……?
先程は一度思考を放棄したのに、ついまた考えて恥ずかしくなった。自分でしたことだが、羞恥心が凄い。
「昨日もイきまくってたからな」
「言わんでよろしい!」
やっぱり腰がこうなる日は、あれほどヤっていたのか。ヤり過ぎだろ。
「幸せっ!」
「あっそ」
こんな自分が嫌になるが、気にしていないだろうセルジュに感謝もした。ラウリーも言いはしないが幸せだ。
今日は一日中だらだらイチャイチャして過ごすことにした。恋人になったからこそ、出来ることだと思う。
昼飯もセルジュが作ってくれたし、全体的にラウリーもいつもより素直に甘えていた。
普段からトんだ後は大体あんな感じで積極的で素直に甘えていると聞かされて、ラウリーは悶絶した。
「何が恥ずかしいの? ただただ可愛いけど」
「羞恥心が……」
ラウリーは今までそんな事はしていないつもりだった。そもそも他の人とで記憶がトんだことはない。
気持ち良さの問題もあるだろうが、一番はそこまで相手を信頼して身を委ねていなかったことだ。
その事に今さらながら気が付いて、実は相当前からセルジュを好きだったのではと思うと、恥ずかしくて仕方が無かった。
更に昨日は遠慮していた部分のタガが外れたせいで、ラウリー的には盛大にやらかしていた。
セルジュは真っ赤なまま悶絶しているラウリーを見て、お漏らしさせなくて本当に良かったと思っていた。
何となくそう思っただけだが、自分の判断は正しかった。いつもより少し甘えていた程度でこの反応。
これでお漏らしまで覚えていたら、ラウリーは恥ずかしさに耐えられなかったかもしれないと思った。
いつかは覚えている状態でさせたいが、かなり変態なのがバレて嫌われたくはない。だからそのお愉しみはもう少し先に取っておこうと思った。
食後に眠そうにしているラウリーを抱えてベッドへ戻ると、寝てしまったラウリーをひたすら愛でた。
夕飯まで寝るかなと思っていたら、かなり早く目が覚めた。
「ヤベっ。セルジュの傍ってぽかぽかするから、すぐに寝るわ」
「疲れているなら寝てていいのに」
「いや、全然大丈夫。むしろ寝過ぎで夜に寝られなくなりそう」
「そう?」
ちゅっちゅして抱きしめて、互いに勢い余ってまた致した。抱きしめているだけで幸せだが、つい。
連戦は流石にラウリーに止められたが、これは致し方無い。
「腰に力が入らないと、いつまでも仕事が出来ないから」
「連休とか無いかなぁ……」
「俺を殺す気?」
「まさかぁ……」
否定したのにセルジュの顔が怖かったのか、ラウリーがびくりとしていた。
ラウリーも幸せで満たされた気持ちではあったし、明日もソロだから休みにしてもいいとは思ってはいた。
けれど腰の状態を考えると、あまりヤり過ぎると明後日にまで響きそうな気がしてしまっていた。
夕飯後の風呂で鏡に映った自分の姿に恐れ戦いた。鬱血痕があると気付いてはいたが、予想を遥かに超える数だった。
「ここも見て、ラウ?」
一緒に入ると付いて来たセルジュに後ろからぱかりと足を開かれて、際どい場所の鬱血痕を見せられた。
「おまっ、何処まで……!」
「前も付けたんだけど、気が付いて無かったんだ? 俺のだって印」
言った時のセルジュの顔が格好良くて、風呂の後にラウリーが押し倒してもう一回シた。流石にこれが最後だ。
「俺も痕を付けてたのには気が付いてる?」
「えっ!?」
セルジュがわざわざ確認しに行き、にやにやしながら戻って来た。
気持ち良過ぎてつけてしまった痕は背中にいくつもあるが、それとは別にかぷかぷしながらつけていた。
首から肩にかけてと、胸にも幾つか。互いに誰にも見せなくても、ラウリーだってセルジュは自分のだと主張したかった。
「うへへ」
「流石にその笑い方は気持ち悪いぞ」
「嬉しくて」
またガバっと抱き着かれたので、ラウリーも抱きしめた。そのまま気持ち良く二人共眠った。
やはりラウリーは、セルジュと一緒だと眠りが深くなるようだった。
翌日セルジュはノーダメージで朝から狩りに行き、ラウリーは昼からソロで狩りに行った。
セルジュは心配だ、離れたくないし休もうかなと言いまくり、送り出すのが大変だった。
セルジュは昼の分まで飯を作ってから出かけて行った。甲斐甲斐しい。
その後、時間がある日のえっちは頻繁にラウリーの記憶に残る方式に変わることとなった。
トんでいる時には自制が効かないので事後に毎回ラウリーが悶絶し、それをにやにや眺めるセルジュがいつものことになった。
ラウリーは恥ずかしいなとは思うが、普段が素直になれない分丁度いいかもしれないと思う事にした。
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