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変化編
48 雨の日。
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翌朝、何だかむずむずすると思ったら、ラウリーがセルジュの乳首を一生懸命舐めているのだとわかった。
(どういう状況だ、これ?)
今日はラウリーも一緒の共同依頼。朝から出かけるはずなので誘惑されている場合ではない。
既に兆し始めているし、このまま続けられると止まりたくなくなる。そう思いつつも寝たフリを続けた。
誘惑に弱いから、押し倒してしまいそうだ。少し冷静になればかなり雨が降っていた。
雨の日は狩りには行かないし、雨が止むまで次の予定も立てられない。今日は一日休みが確定した。
となると、ラウリーもそれがわかってセルジュを誘っているのだと思い至った。何それ最高。
気が付いた途端、抑える気持ちがなくなったので完勃ちした。
ラウリーが乳首を舐めながら、セルジュの陰茎を自身のアナルに押し付け始めた。
いつの間にかラウリーはズボンを脱いでいた。何これ。最高。
このまま寝たフリを続けたらどうなるのか考える。セルジュを使った自慰が始まるのか。
それはそれで楽しそうだけれど、我慢が出来ずに目を開けた。多分途中から寝たフリなのも気付かれている。
「刺激的な朝の挨拶だなぁ?」
もうセルジュは止まれない。ラウリーの尻を鷲掴みにしてラウリーを見ると、既にエロい顔をしていた。
「雨だし、今日は一日シようぜ? 昨日は大分加減してくれていただろ?」
寝たフリでは勿体ないとばかりにラウリーを上に引き上げて、口づけしつつアナルに指を伸ばした。
いつも通りラウリーをイかせたくて仕方がないのは変わらないが、敢えて密着する体位ばかりにした。
その日は一日だらだらと過ごした。飯を食ってえっちして、しばらくはただ甘やかしてを繰り返す。
ラウリーもヘッドボードにセルジュがもたれていると、セルジュの足の間に入ってもたれて来ていた。
ラウリーを甘やかすことで、自分の欲も満たされていくのを感じた。
今はセルジュの腹に抱き着く形で、ラウリーがうとうとし始めた。
「ラウ、昼寝もしたのにまた寝たら、夜に寝られなくなるぞ。夕飯まで我慢しろよ」
「うーん、わかってる。わかってるけど、セルジュがぽかぽかで雨の音を聞いていると眠くなる……」
「じゃあ、寝られなくしてやる」
セルジュはラウリーをひっくり返しつつ引っ張り上げた。膝を立ててそこにラウリーの足を引っかける。
縁を触るとまだラウリーのアナルはふわふわだったので、そのまま指を挿入した。
「ふぅん、」
夕飯までイかせた。
雨は降ったり止んだりで、夜になるとまた雨足が強くなった。今回はこれで最後かなと思って抱いていたが、これだけ雨が降ると足場が悪くなる。
「……こりゃ、明日もまた狩りは無理そうだなぁ」
「うっ、ふぅ……」
イってビクビクしているラウリーから返事はない。ラウリーがイき続けるのが収まるのを待ってから、顔を見る。
涙が溢れていたので、そっと涙を指で拭うとラウリーが頬を摺り寄せて来た。その様が弱弱しくて、まだまだ弱っているのがわかった。
「……明日も居る?」
そんなに可愛い顔で言われて、断われる訳がない。
「居ていいなら」
「居て……欲しい」
トんでいるラウリーは素直に要望を口にする。だから今聞けば弱っている理由もわかるはずだ。
でも自ら話してくれるのを待ってしまう。ラウリーは自分の事を話すのはかなり苦手にしていると思う。
それらを話せるようになるくらいの信頼関係が欲しい。甘えるのも心の内を話すのも、セルジュだけにして欲しい。
「もっかいしよ?」
「しなくても、傍にいるよ」
「ほんと?」
「ほんと」
これ以上するとラウリーの明日の明日以降にまで響く。いつもならラウリーだってここでもう一度とは言わない。
セルジュ的には出来るが、ここで抱くのは違うと思った。ただ一緒にいて欲しいだけなのだと思う。
ただシていないと、発散目的のセルジュがいなくなると思わせてしまっている。そうじゃないのに。
ぎゅっと抱きしめると、ラウリーも抱き着いて来た。ほら、やっぱり。発散目当てではない。そうわかって欲しくて顔を上げさせて口づけをした。
「んっ……」
上手くいかないもやもやに、勢い余って普段からやり取りを続けているノアじいさんに相談の手紙を送ったら、知るかと返事が来た。
冷たいがアドバイスはあった。
『セルジュの性格は小細工などには向いていない。性格を気に入られているなら、小細工は嫌がられる可能性もある。だから攻めるなら正攻法でいけ』
最後の方に骨は拾ってやると書かれていた。振られる前提が酷い。でも正攻法かとセルジュは思った。
おそらくノアはさっさと告白しろと言いたかったのだと思うが、セルジュは正攻法という言葉で狩りを連想してしまっていた。
だからセルジュはまず周囲から危険を排除して、獲物に集中出来る環境を整えようとした。
まず着手したのは、他人とラウリーのえっちの邪魔。もう他の人とはシて欲しくなかったというのもある。
直接セルジュが邪魔すると、ラウリーがネコバレする危険性もある。
だからセルジュは冒険者たちを巧みに操って送り出し、不自然ではない程度に自分も混ざった。
セルジュは日々ラウリーの性生活の邪魔に励んだ。ここにノアがいればそれは正攻法じゃないと突っ込んだだろうが、ここにノアはいなかった。
作戦が成功してラウリーがセルジュとばかりするようになり、単純に回数も増えてご満悦だった。
(どういう状況だ、これ?)
今日はラウリーも一緒の共同依頼。朝から出かけるはずなので誘惑されている場合ではない。
既に兆し始めているし、このまま続けられると止まりたくなくなる。そう思いつつも寝たフリを続けた。
誘惑に弱いから、押し倒してしまいそうだ。少し冷静になればかなり雨が降っていた。
雨の日は狩りには行かないし、雨が止むまで次の予定も立てられない。今日は一日休みが確定した。
となると、ラウリーもそれがわかってセルジュを誘っているのだと思い至った。何それ最高。
気が付いた途端、抑える気持ちがなくなったので完勃ちした。
ラウリーが乳首を舐めながら、セルジュの陰茎を自身のアナルに押し付け始めた。
いつの間にかラウリーはズボンを脱いでいた。何これ。最高。
このまま寝たフリを続けたらどうなるのか考える。セルジュを使った自慰が始まるのか。
それはそれで楽しそうだけれど、我慢が出来ずに目を開けた。多分途中から寝たフリなのも気付かれている。
「刺激的な朝の挨拶だなぁ?」
もうセルジュは止まれない。ラウリーの尻を鷲掴みにしてラウリーを見ると、既にエロい顔をしていた。
「雨だし、今日は一日シようぜ? 昨日は大分加減してくれていただろ?」
寝たフリでは勿体ないとばかりにラウリーを上に引き上げて、口づけしつつアナルに指を伸ばした。
いつも通りラウリーをイかせたくて仕方がないのは変わらないが、敢えて密着する体位ばかりにした。
その日は一日だらだらと過ごした。飯を食ってえっちして、しばらくはただ甘やかしてを繰り返す。
ラウリーもヘッドボードにセルジュがもたれていると、セルジュの足の間に入ってもたれて来ていた。
ラウリーを甘やかすことで、自分の欲も満たされていくのを感じた。
今はセルジュの腹に抱き着く形で、ラウリーがうとうとし始めた。
「ラウ、昼寝もしたのにまた寝たら、夜に寝られなくなるぞ。夕飯まで我慢しろよ」
「うーん、わかってる。わかってるけど、セルジュがぽかぽかで雨の音を聞いていると眠くなる……」
「じゃあ、寝られなくしてやる」
セルジュはラウリーをひっくり返しつつ引っ張り上げた。膝を立ててそこにラウリーの足を引っかける。
縁を触るとまだラウリーのアナルはふわふわだったので、そのまま指を挿入した。
「ふぅん、」
夕飯までイかせた。
雨は降ったり止んだりで、夜になるとまた雨足が強くなった。今回はこれで最後かなと思って抱いていたが、これだけ雨が降ると足場が悪くなる。
「……こりゃ、明日もまた狩りは無理そうだなぁ」
「うっ、ふぅ……」
イってビクビクしているラウリーから返事はない。ラウリーがイき続けるのが収まるのを待ってから、顔を見る。
涙が溢れていたので、そっと涙を指で拭うとラウリーが頬を摺り寄せて来た。その様が弱弱しくて、まだまだ弱っているのがわかった。
「……明日も居る?」
そんなに可愛い顔で言われて、断われる訳がない。
「居ていいなら」
「居て……欲しい」
トんでいるラウリーは素直に要望を口にする。だから今聞けば弱っている理由もわかるはずだ。
でも自ら話してくれるのを待ってしまう。ラウリーは自分の事を話すのはかなり苦手にしていると思う。
それらを話せるようになるくらいの信頼関係が欲しい。甘えるのも心の内を話すのも、セルジュだけにして欲しい。
「もっかいしよ?」
「しなくても、傍にいるよ」
「ほんと?」
「ほんと」
これ以上するとラウリーの明日の明日以降にまで響く。いつもならラウリーだってここでもう一度とは言わない。
セルジュ的には出来るが、ここで抱くのは違うと思った。ただ一緒にいて欲しいだけなのだと思う。
ただシていないと、発散目的のセルジュがいなくなると思わせてしまっている。そうじゃないのに。
ぎゅっと抱きしめると、ラウリーも抱き着いて来た。ほら、やっぱり。発散目当てではない。そうわかって欲しくて顔を上げさせて口づけをした。
「んっ……」
上手くいかないもやもやに、勢い余って普段からやり取りを続けているノアじいさんに相談の手紙を送ったら、知るかと返事が来た。
冷たいがアドバイスはあった。
『セルジュの性格は小細工などには向いていない。性格を気に入られているなら、小細工は嫌がられる可能性もある。だから攻めるなら正攻法でいけ』
最後の方に骨は拾ってやると書かれていた。振られる前提が酷い。でも正攻法かとセルジュは思った。
おそらくノアはさっさと告白しろと言いたかったのだと思うが、セルジュは正攻法という言葉で狩りを連想してしまっていた。
だからセルジュはまず周囲から危険を排除して、獲物に集中出来る環境を整えようとした。
まず着手したのは、他人とラウリーのえっちの邪魔。もう他の人とはシて欲しくなかったというのもある。
直接セルジュが邪魔すると、ラウリーがネコバレする危険性もある。
だからセルジュは冒険者たちを巧みに操って送り出し、不自然ではない程度に自分も混ざった。
セルジュは日々ラウリーの性生活の邪魔に励んだ。ここにノアがいればそれは正攻法じゃないと突っ込んだだろうが、ここにノアはいなかった。
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