とある冒険者セルジュ

相伽

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出会い編

37 発覚。

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 イき過ぎてグズグズになったラウリーを、セルジュは可愛いと思う。入れたままでぐっと顔を近付けると、それだけでまたイったようだった。

「ひゃうっ……」

 さらに顔を近付けて、涙をぺろりと舐めとる。

 仲の良い相手には緩い話し方をするが、基本ラウリーは見た目通りに気が強い男だ。
 それが自分の手で、ただの甘えたがりの可愛い男に変貌するのがとてもイイ。ちんこに響く。

「探索で変なのは引っかかってないよな?」

「ひゃい」

「俺、まだだから。俺の射精と一緒に潮吹こうな?」

「いやぁぁ」

 駄々をこねるのでよしよしと撫でてやると、甘えるように手にすり寄って来る。普通に見えるがトんでいる状態だ。焦点が定まっていない。
 会話はちゃんと可能だけれど、本能のままって感じになるのがセルジュは好きだった。
 グッと奥に陰茎を押し込むと、可愛い「ひゃっ」という声が聞こえた。セルジュは体勢を変え、種付けピストンの構えを取る。

 トんでいるラウリーはよくわかっていないようで、ただぼんやりとセルジュを見つめている。
 ラウリーの事を考えない、自分が射精する為だけのピストンを開始する。

 容赦なく突きまくり、またラウリーがイってよがりまくる。
 セルジュがラウリーの足を折りたたんでのしかかっているので、ラウリーに逃げ場はない。

「あっ、ああ、あ゛ーーーーー」
 ぐぽ、ぐぽ、ぐぽ。
「む、むり、も、もうあぃぃぃぃ」
 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐぽぅ。
「あひゃあ!」
 ぐじゅん!

 プシャアアアアア!

 何だかんだ言いながらもラウリーは派手に潮を吹いた。アナルをきつくぎゅ、ぎゅと締め付けて来るので、セルジュもイった。
 その刺激にも反応して、ラウリーはさらにがくがくと震えている。

 セルジュは最後の一滴までラウリーの最奥に擦り付けると、陰茎を引き抜いてラウリーを抱き上げた。
 さっきからもう、ラウリーはずっと泣いている。ぎゅっと抱きしめて未だに快感の余韻で震える体を、背中を撫でて落ち着かせてやる。
 自分の足を汚す、ラウリーから溢れ出た自身の精液ににやにやはしてしまうが。

「うっ、ひっく、うぇ」

「よしよし、よく頑張った」

 無意識なのか必死に離れまいとするかのようにセルジュに縋りついて来るラウリーが、とにかく可愛い。
 平時は絶対にこんなことはしてくれない。性交しても泣かさないとしてくれないのだ。

「ひっく、ぐす、ひっく」

 またセルジュのセルジュが元気になりそうなほど、甘えて泣きじゃくるラウリーは可愛かった。
 洗浄魔法をかけ服を着せてやり、まだ泣き止まないラウリーを胸に抱きこんで撫でながら寝た。

 翌朝。

「ほんっとーに信じられない!!」
「アホ、馬鹿、まぬけ!」

 セルジュは滅茶苦茶ラウリーに怒られていた。
 何故ならセルジュが激しくし過ぎたせいで、今日も徒歩移動なのにラウリーが腰砕け状態でまともに歩けなくなってしまっていたからだ。

 ラウリーもセルジュほどではないがかなり体力がある。腰砕けになるということは、昨夜それだけの回数イったという証拠で。
 怒られているのにセルジュはついにやにやしてしまい、それがさらにラウリーを怒らせている。

 冗談でラウリーにトイレ手伝おうか? と背後から膝裏を抱え上げたのも良くなかったと思う。
 反省はしているが後悔はしていない。真っ赤になって怒るラウリーが滅茶苦茶可愛かった。
 変態で普段大胆な癖に、本人なりに線引きがあって、恥ずかしいポイントが色々とあるらしい。

 セルジュはあのオーガの一件の後、ラウリーに指摘された通り自分はネコに転向するのだろうと思っていた。
 けれどあの後抱かれても、セルジュを満たしてくれる人は見付からなかった。西部では一番の強者が集まるオイデンでさえ、だ。

 だから最近は抱かれようとは思わなくなって、もっぱら抱いている。その方が事後の満足感も幸福感も高い。
 それに気付かせてくれたのもラウリーだった。言葉で言われて初めてしっくりときて、頭が理解した。

 きっとセルジュの本質はタチなのだろう。あの一件がセルジュにとっての例外だったのだと思う。
 今は特にラウリーにだが、あのオーガにされてセルジュがイイと思ったことをネコにしている。
 以前よりネコが酷くよがるようになったので、あのオーガは相当なヤり手だったのだと思う。

 あのオーガに出会う前のセルジュは独りよがりだった。それでもまた抱いて欲しいと言うネコは多かったが。
 単に結腸にハメられるのが良かっただけなのだろう。今はじっくりと決まったネコだけを可愛がりたい。

「ちょっと! 聞いてんの! どうすんのさ!」

 思考が飛んでいるのがバレて、ラウリーにまた怒られた。

「背負っていく」

「はぁ!?」

 結局セルジュは半日近くラウリーを背負って移動した。
 何だかんだでラウリーはご機嫌で、珍しくずっとセルジュに甘えてきた。それが酷くセルジュを満足させた。

 その依頼の後から、セルジュはやたらとムラムラするようになった。
 だからしょっちゅうラウリーを誘っては、酷く感じさせて鳴かせて泣かせていた。

「なんか最近のセルジュは性欲強過ぎない? 何かあったの?」

「いや、何だろう。やたらとムラムラする。もう一回いい?」

「……明日休みだからいいけど」

 セルジュはたまたまではなく、ラウリーにだけムラムラしている自分にまだ気が付いていなかった。
 セルジュの気が済むまでヤらせてもらって、散々泣かせてから寝たが、翌朝もムラムラして押し倒した。

「あ~、ちょっとマジで何なの。思春期の童貞かよ」

「悪い、止まんねぇ」

 激しくすると事後は甘えて泣くラウリーだが、一定を超えるとそれが落ち着いた後に気怠い雰囲気になる。それがとてもエロい。興奮しかしない。

 一応ラウリーを気遣って寝バックにしようとひっくり返したら、自分がラウリーの背中に大量の鬱血痕を残していることに気が付いた。
 完全に無意識だった。ラウリーが鏡を見ても気付きにくい場所にだけ、大量の鬱血痕がある。

 セルジュには今まで独占欲というものがなかった。けれどこの夥しい数の鬱血痕を見て、セルジュはようやく自分の感情に気が付いた。
 ラウリーを自分だけのものにしたい。自分をラウリーだけのものにして欲しい。
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