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出会い編
35 泊まりの依頼。
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今日もラウリーと共同で依頼を受けた。宿営地で一泊した先の、森の中にある小さな村での討伐依頼だった。
村への道に馬を入れられず、途中で預ける場所もないので、全て徒歩での行程になった。
この辺りの村であれば自力で対処できるが、今いる村人と魔物の相性が悪くて倒しきれないらしい。
ラウリーの魔法が役に立つ案件で、報酬も良かった。セルジュは今回はラウリーが安心して魔法を連発出来るようにする為の、護衛といったところ。
ちょっと遠いだけで、今の二人の実力的には余裕な分類。いつだって油断は出来ないが。
結界石が置いてある宿営地に予定通り日が沈む前に辿り着き、野営の準備を始めた。
「ちょっとセルジュ! 処刑人がいるんだけど! かなり久しぶりだから遊んで来てもいい?」
ラウリーが変態なのはこういう所だった。だが、一番のお気に入りが処刑人というのはどうなのか。
処刑人と呼ばれる魔物は、オーガの亜種で下位。知能は低いがオーガより大きな体躯にやたらと長い陰茎を持っている。だがとにかく臭い。
物騒な名前をしているがただの通称で、何故そう呼ばれるようになったのかをセルジュは知らない。
今の二人にとっては雑魚でしかないが、とにかくとても臭い。
オーガの亜種だと聞いていて、少し処刑人の性交に興味があった。
あのオーガに似た性交をするのだろうかとつい考えてしまう。だが。油断はよくない。
「他の魔物に襲われたらどうすんだよ」
「大丈夫、結界張るからさ。でも一人で対処出来ないほど来たら頼むよぉ」
「……自己責任でな」
「やった! ありがとう。行って来るわ」
ラウリーは嬉しそうに宿営地の外に出ていった。
ラウリーはセルジュよりもずっと魔法が巧みで、探索魔法の精度も高く範囲もかなり広い。
だから大丈夫だと判断したのだろう。ラウリーの結界も強力に魔物から自身の身を守る。
いざとなれば助けに入ればいいし、何より強力な結界がある宿営地の目と鼻の先でもある。
興味があったのもあって、セルジュは野営の準備を引き受けた。……流石に今回は油断、ではないと思う。
荷解きしながら戻って来たラウリーを見る。ラウリーは街道からオークと処刑人を釣って来ていた。
オークはでっぷりとして腹が突き出た体型が特徴の、大柄な魔物だ。陰茎も太くてでかい。
魔物は互いの強さが全ての基準になる。だから普段はオークは処刑人には近づかない。
けれどラウリーに夢中になって二人は出会ってしまった。処刑人とオークが出会い、両方が狙っていたラウリーが逃げるとどうなるか。
臨戦態勢の処刑人が逃げようとする臨戦態勢のオークの腰を掴んで、アナルに強引に陰茎を埋めた。
「オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛」
汚ねぇ声でオークが呻く。あいつらは準備の重要性をイマイチわかっていないから、かなり痛いんだと思う。
セルジュは思わず顔を顰めたが。
「おわぁぁ! そうそう、これこれ!」
なんだかセルジュは呆れて半目になった。酷くされたいとラウリーは言うが、でも痛いのは嫌い。
だから酷くされたいのではなくて、泣きが入ってもやめないでだとセルジュは思っている。
かなりスルーはしているが、次の仕事を思って加減する事はある。
オークは痛みに鈍感なので、すぐによがりだす。結腸にハメられるとどうしても快感を感じる。
普通は痛みで入り口が開かないが、オークは別。だから処刑人とオークの組み合わせが、同意に見えてそれがラウリーには楽しいらしい。
ラウリーのオークをからかうような応援を聞きながら、野営の準備を淡々と続けた。
時々目を向けるが、処刑人の動きは単調で。ただ自分が射精する為だけのなんのひねりもない動き。
オークのよがりっぷりには触れたくない。タチとして、あれは嫌だ。
やはり処刑人ごときでは、あのオーガとは比ぶべくもない。勝手に期待して申し訳ないががっかりだった。野営の準備が終わり、夕飯も出来た頃。
「おわぁ! 抜かずの三発! 流石ですぅぅ!」と言う、ラウリーのなんとも気が抜ける発言が聞こえた。
性交が終わったらしく、意外にもオークまでもがガニ股な癖に近くにいたラウリーに狙いを定めた。ラウリーは近くで見過ぎだと思う。
一応二対一だし行くかとセルジュも結界の外に出ると、処刑人がオークを突き飛ばしてこちらに向かって来た。
ひっくり返って後転のようになってしまったオークの事後のアナルが見えてしまったことは、記憶から迅速に消す。嫌なものを見てしまった。
「次の獲物は俺ってか?」
セルジュは躊躇なく剣を抜き放ち、処刑人の首を斬り飛ばした。
「おわぁぁ! 俺を楽しませてくれたちんこを斬ったな!」
「ちんこは斬ってねぇ、首だ! 臭いから早く処理してくれよ」
「わかったって」
オークは逃げて行ったので、追いかけはしなかった。魔物だけを燃やせるラウリーが、火魔法で燃やす。
セルジュだとこうはいかず、森に延焼させてしまう可能性がある。努力はしているが、相変わらず魔法はイマイチだ。
その後、何事も無かったように飯を食べた。後始末も終え、後はテントに入り毛布にくるまって寝るだけ。
だが、セルジュはちょっとムラムラしていた。けしてアレを見たせいではない。
「ねぇ、セルジュ。不完全燃焼なんだけど。処刑人は久しぶりだったんだけど、ねちっこさが足りないよね」
「誰がねちっこいだ」
「セルジュに決まってんじゃん」
普段は絶対にチラ見せさせないラウリーが、腰布をめくってアナルをチラ見せしながら誘ってくる。
しかもいつの間にかアナルにスライムが入っていた。
「俺が誘いに乗らなかったらどうするつもりだったんだよ」
「襲うつもりだった」
笑いながら言って来た。ラウリーのアナルもイイが、尻もむちっとしていて凄くいい。セルジュはごくりと喉が動くのを感じた。
「ちゃんと結界も張るからさ」
宿営地に他に人はいない。完全に結界石を信じる訳にはいかないが、セルジュは自身も探索をかけた後、ラウリーを押し倒した。
ちゃんと毛布を重ねた上に。
村への道に馬を入れられず、途中で預ける場所もないので、全て徒歩での行程になった。
この辺りの村であれば自力で対処できるが、今いる村人と魔物の相性が悪くて倒しきれないらしい。
ラウリーの魔法が役に立つ案件で、報酬も良かった。セルジュは今回はラウリーが安心して魔法を連発出来るようにする為の、護衛といったところ。
ちょっと遠いだけで、今の二人の実力的には余裕な分類。いつだって油断は出来ないが。
結界石が置いてある宿営地に予定通り日が沈む前に辿り着き、野営の準備を始めた。
「ちょっとセルジュ! 処刑人がいるんだけど! かなり久しぶりだから遊んで来てもいい?」
ラウリーが変態なのはこういう所だった。だが、一番のお気に入りが処刑人というのはどうなのか。
処刑人と呼ばれる魔物は、オーガの亜種で下位。知能は低いがオーガより大きな体躯にやたらと長い陰茎を持っている。だがとにかく臭い。
物騒な名前をしているがただの通称で、何故そう呼ばれるようになったのかをセルジュは知らない。
今の二人にとっては雑魚でしかないが、とにかくとても臭い。
オーガの亜種だと聞いていて、少し処刑人の性交に興味があった。
あのオーガに似た性交をするのだろうかとつい考えてしまう。だが。油断はよくない。
「他の魔物に襲われたらどうすんだよ」
「大丈夫、結界張るからさ。でも一人で対処出来ないほど来たら頼むよぉ」
「……自己責任でな」
「やった! ありがとう。行って来るわ」
ラウリーは嬉しそうに宿営地の外に出ていった。
ラウリーはセルジュよりもずっと魔法が巧みで、探索魔法の精度も高く範囲もかなり広い。
だから大丈夫だと判断したのだろう。ラウリーの結界も強力に魔物から自身の身を守る。
いざとなれば助けに入ればいいし、何より強力な結界がある宿営地の目と鼻の先でもある。
興味があったのもあって、セルジュは野営の準備を引き受けた。……流石に今回は油断、ではないと思う。
荷解きしながら戻って来たラウリーを見る。ラウリーは街道からオークと処刑人を釣って来ていた。
オークはでっぷりとして腹が突き出た体型が特徴の、大柄な魔物だ。陰茎も太くてでかい。
魔物は互いの強さが全ての基準になる。だから普段はオークは処刑人には近づかない。
けれどラウリーに夢中になって二人は出会ってしまった。処刑人とオークが出会い、両方が狙っていたラウリーが逃げるとどうなるか。
臨戦態勢の処刑人が逃げようとする臨戦態勢のオークの腰を掴んで、アナルに強引に陰茎を埋めた。
「オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛」
汚ねぇ声でオークが呻く。あいつらは準備の重要性をイマイチわかっていないから、かなり痛いんだと思う。
セルジュは思わず顔を顰めたが。
「おわぁぁ! そうそう、これこれ!」
なんだかセルジュは呆れて半目になった。酷くされたいとラウリーは言うが、でも痛いのは嫌い。
だから酷くされたいのではなくて、泣きが入ってもやめないでだとセルジュは思っている。
かなりスルーはしているが、次の仕事を思って加減する事はある。
オークは痛みに鈍感なので、すぐによがりだす。結腸にハメられるとどうしても快感を感じる。
普通は痛みで入り口が開かないが、オークは別。だから処刑人とオークの組み合わせが、同意に見えてそれがラウリーには楽しいらしい。
ラウリーのオークをからかうような応援を聞きながら、野営の準備を淡々と続けた。
時々目を向けるが、処刑人の動きは単調で。ただ自分が射精する為だけのなんのひねりもない動き。
オークのよがりっぷりには触れたくない。タチとして、あれは嫌だ。
やはり処刑人ごときでは、あのオーガとは比ぶべくもない。勝手に期待して申し訳ないががっかりだった。野営の準備が終わり、夕飯も出来た頃。
「おわぁ! 抜かずの三発! 流石ですぅぅ!」と言う、ラウリーのなんとも気が抜ける発言が聞こえた。
性交が終わったらしく、意外にもオークまでもがガニ股な癖に近くにいたラウリーに狙いを定めた。ラウリーは近くで見過ぎだと思う。
一応二対一だし行くかとセルジュも結界の外に出ると、処刑人がオークを突き飛ばしてこちらに向かって来た。
ひっくり返って後転のようになってしまったオークの事後のアナルが見えてしまったことは、記憶から迅速に消す。嫌なものを見てしまった。
「次の獲物は俺ってか?」
セルジュは躊躇なく剣を抜き放ち、処刑人の首を斬り飛ばした。
「おわぁぁ! 俺を楽しませてくれたちんこを斬ったな!」
「ちんこは斬ってねぇ、首だ! 臭いから早く処理してくれよ」
「わかったって」
オークは逃げて行ったので、追いかけはしなかった。魔物だけを燃やせるラウリーが、火魔法で燃やす。
セルジュだとこうはいかず、森に延焼させてしまう可能性がある。努力はしているが、相変わらず魔法はイマイチだ。
その後、何事も無かったように飯を食べた。後始末も終え、後はテントに入り毛布にくるまって寝るだけ。
だが、セルジュはちょっとムラムラしていた。けしてアレを見たせいではない。
「ねぇ、セルジュ。不完全燃焼なんだけど。処刑人は久しぶりだったんだけど、ねちっこさが足りないよね」
「誰がねちっこいだ」
「セルジュに決まってんじゃん」
普段は絶対にチラ見せさせないラウリーが、腰布をめくってアナルをチラ見せしながら誘ってくる。
しかもいつの間にかアナルにスライムが入っていた。
「俺が誘いに乗らなかったらどうするつもりだったんだよ」
「襲うつもりだった」
笑いながら言って来た。ラウリーのアナルもイイが、尻もむちっとしていて凄くいい。セルジュはごくりと喉が動くのを感じた。
「ちゃんと結界も張るからさ」
宿営地に他に人はいない。完全に結界石を信じる訳にはいかないが、セルジュは自身も探索をかけた後、ラウリーを押し倒した。
ちゃんと毛布を重ねた上に。
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