とある冒険者セルジュ

相伽

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若気の至り編

05 デビュー

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 モノを抜き差しされる度に前立腺を抉られ、弁の周辺を激しく擦られ、セルジュは射精した。

「うっ、ふぅ、」

 自慰中の毒で陰茎と地面に挟まれていた手は、スライムと自身の精液でぬるぬるになった。
 揺すられるごとに、自身の陰茎が手の上を滑る。それさえも気持ちが良くて仕方がなかった。

 射精をしたはずなのに快感が過ぎ去らず、すっきりしない。
 それに余韻とも違う何かが体の中に溜まっていく初めての感覚に、セルジュは動揺していた。

 溜まっていく何かが恐ろしく感じて霧散させたいが、思うように動けない状態ではそれも出来ない。
 必死に霧散させようとお尻を振るが効果はなく、わからない何かがどんどんと溜まっていき、そして。

「あ、あ゛あああああ、ん゛うぅ、ん゛ぃぎぃぃ」

 何かが弾け、頭が真っ白になるような浮遊感。自分の意思とは関係なくビクッ、ビクッ、ビクッと断続的に体に力が入る。
 セルジュは人生初めての中での絶頂を経験した。にもかかわらず、セルジュの体を貫くモノは動きを止めることも緩めることもなかった。

「あ、あ、あひっ」

 続く動きによってもたらされる快感に合わせて、セルジュの開いた口から声が漏れ続ける。
 動かれる度にまた新たな快感の波が押し寄せ、セルジュにはわかっていなかったが甘イキを繰り返していた。

「あ、あ、あ゛ーーー」

 挿入時に前立腺を抉られる刺激もそうだが、直腸内での陰茎の動き全てが快感に繋がる。

 一つ目の奥には二つ目の弁がある。こちらは快感を感じたり、直接刺激を与えられるとゆっくりと開いていく。
 開いても一つ目の弁のように完全には開かないが、柔軟性があるので陰茎で強めに押せば中に挿入できる。

 こちらの弁は直接の刺激でもかなり強く快感を得られるし、何より開いた先はオスの最も敏感な性感帯がある。
 性感帯腸、略して結腸。何がどう略されたのかは不明だが、結腸という呼び方が圧倒的に浸透している。
 開く前に無理矢理挿入すると痛みを伴うので注意は必要だが、この二つ目の弁を入り口と表現することが多い。

 結腸にハメると音が鳴るし、入り口は陰茎を刺激する。お互いに気持ちいいしかない場所でもある。
 二つ目の弁は性交専用のようなもので、排便時でも便は触れない。ただ感じる為の場所になる。

 セルジュとしては入り口という表現に賛成で、性交は二つ目の弁に触れてからだと思っていた。
 それなりの長さが必要なので届かない奴もそれなりにいるが、セルジュは弁に届くし結腸にもハメられる。

 いつもハメていた側だったのに、自分の内にいるモノが段々入り口に近付いて来ているのを感じとっていた。
 モノが入り口に触れ、こねるように動きを変えた。入り口は既にほぼ開いていることがセルジュにもわかった。

「う、ふぅん、はっ、あ、いやぁっ。あっ、いや」

 何度も続く強い快感だが、先程よりも今よりも、もっと強い何かの訪れを感じてセルジュは恐怖した。

「あ、あっ、あっ、クる、な、か、あ゛~~~~!!」

 セルジュの体が激しくビクビクとして、腹の中にあるモノを何度もきつく締め付ける。それでもセルジュを攻め立てるモノは止まってはくれない。

「あ゛、あ゛ん゛んぅ」

 セルジュの状況などお構いなしに続くストロークに、もう何もわからなくなって自然と声が出る。
 今ではもうただモノの動きを感じるだけで体がビクビクと震える。
 強過ぎる快感を何とか逃そうと、モノが引かれるタイミングで、知らずセルジュはお尻を振っていた。

 セルジュが初めての快感に訳がわからなくなっている時、一定だったストロークが素早いピストンに変わった。
 入り口を何度も突かれて、セルジュはビクビクと体を震わせ続けた。
 下を向いたまま開いた状態の口からはよだれがたれたが、今のセルジュに気にする余裕などなかった。

 とんとんとんとん。静かなピストンに、暫くの間セルジュの嬌声だけが辺りに響いていた。

「あ、あ、ああ゛~~~~~!!」

 ひと際大きな快感にセルジュがビクビクと体を震わせると、間もなく中に鋭くも温かい感触が広がっていく。

 びゅーー、びゅっ、びゅっ。

「あっ、あっ、はぁ、はっ」

 セルジュは射精されたのを悟り、体をぶるぶると震わせながらも息を整えていると、中のモノが引き抜かれた。

 じゅぽっ。

「はぁん、ぃひん……」

 抜かれるだけでまた思わず声が漏れた。

 アナルに久しぶりの外気を感じ、続いてセルジュに覆いかぶさっていた重みが離れていく。
 内を蹂躙した熱さ、背中に感じていた体温や重みが離れていく。

 これでやっと、この得体の知れない快感が終わるとセルジュは思った。
 整わない息を整える努力をしながらも、快感に支配されていたセルジュの頭は僅かに思考を取り戻した。

 今までもセルジュは何度もゴブリンの性交を見たことはあったが、ゴブリンがこんなに持続力が高いとは思ってもみなかった。
 ほんの少しではあるが、ゴブリンとの性交にはまる人たちの気持ちがわかった気がした。

 体を鍛えてはいるが慣れない中イキの連続に、セルジュは自身の体がもう限界な気がしていた。
 安全を確保して休憩をしなければ、まともに動けない。であれば、まずは息を整える必要がある。

 まだ激しくセルジュの胸とお腹が上下している。
 アナルからはたらりと何かが垂れているような感触がしていて、それでさえ快感をもたらし、息を整えるのを邪魔していた。

「ふー、はー、はー」

 セルジュはようやく満足したらしいゴブリンを刺激しないようにと思いつつ、息を必死で整える。
 耳も澄ませ、他のゴブリンは寄って来ていないか確認もした。このゴブリンが立ち去れば、自分もこの場を後にしようと考えた時だった。

「えっ?」
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